この花は何の食材? 香りが特徴的な野菜
野菜は世界中で食べられ、各国で使い方やアレンジが違って面白い。日本には外国のレストランが数多く並び、ジャンルにとらわれないグルメが楽しめる都市でもあります。
今回ピックアップするのは、世界各国のスパイス料理に使われる香りが特徴の野菜です。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「パクチー」の花です!
正解は、パクチーの花でした!
パクチーは、セリ科の食べ物。コリアンダーとも呼ばれ、パクチーのことを言うときもありますが、主に種子や葉を乾燥させてパウダー状にしたものをさすことが多いです。
寒さに比較的に強く、旬は3〜6月。国内では、福岡県、静岡県、茨城県、千葉県、岡山県などで生産されています。
ちなみに「パクチー」はタイ語、「コリアンダー」は英語、「シャンツァイ」は中国語です。
◆パクチーの歴史
パクチーの原産地は地中海沿岸や中東と考えられています。歴史は古く、古代エジプトで3500年前には薬草として使われていたと記録があり、古代ギリシャやローマ、古代インド、中国でも薬草のような使われ方をしていたそう。
日本へは平安時代には既に中国から伝わっていたようですが、香りが強すぎたためか、食用として普及しなかった模様。日本全国で認知されるようになったのは1990年頃で、外国料理ブームが起こり、そこから知られるようになったのだとか。
◆パクチーの栄養
パクチーはその強い香りながら、さまざまな種類のビタミンがバランスよく含まれていて、アンチエイジングや美容にも効果的。葉には消化促進作用、食欲増進が期待でき、夏バテ予防にも◎。
また、パクチーのリロナールという香りの成分には、整腸作用やリラックス効果があるそう。そのほかには、カルシウム、食物繊維なども含まれています。
・ビタミンC… 風邪予防、疲労回復、肌荒れに効果的
・ビタミンE… 血行を促進、卵巣の働きを助ける
・カルシウム… 丈夫な骨づくりに一助
・食物繊維… 腸内環境を良くし、免疫力アップ、便秘解消に役立つ
栄養満点なパクチーですが、食べ過ぎには注意。便秘を悪化させる可能性があります。栄養補助として摂取するとよいかもしれません。
◆パクチーの選び方
美味しいパクチーの選び方はこちら!
・茎がしなやかで弾力があるもの
・葉がハリがあり、変色なく鮮やかなもの
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パクチーの花から栄養・選び方まで紹介しました。好みが分かれるパクチーですが、加熱したり、細かく切らずにざっくり切ったりすると気にならないかもしれません。スパイスとして使われる種は、パウダー状にすると、まろやかで柑橘系の香り、かすかな辛みを楽しむことができます。おうちで育てることができるので、ぜひトライしてみてください。