この花は何の野菜? 赤い果肉のアノ食材
みなさんは夏に食べたい野菜はありますか? 夏野菜は、トマト、なす、とうもろこしなど色鮮やかなものが豊富。
今回は、そんな夏ごろに登場する野菜の中から、黄色の花を咲かせる野菜をピックアップして紹介します。
この花は何の野菜か知っていますか?
正解は、「スイカ」の花です!
正解は、スイカの花でした!
スイカはウリ科の食べ物で、漢字では「西瓜」と書きます。
スイカが多く出回る時期は、6月~8月。夏に旬を迎えます。主な産地は、熊本県、千葉県、山形県と東北から九州まで栽培されています。
スイカは農産物として野菜に分類されています。
◆スイカの歴史
スイカの原産はもともとアフリカのカラハリ砂漠と言われています(2500万年以上も前に誕生したとか!)。水の少ない砂漠地帯でも自生し、当時は水分補給のために栽培されていたよう。エジプトでは4000年より前の壁画からスイカを栽培していたことがわかっているほど。歴史深い食べ物だったのですね!
日本に伝わってきた経緯は定かになっていません。ポルトガル人が長崎に渡来の際に持ち込んだ説、平安時代から鎌倉時代にかけて描かれた「鳥獣戯画」の中に、縞皮のスイカらしきものがあり、平安時代には存在していたのではという説があります。
しかし、栽培が始まったのは江戸時代後期の頃。明治時代以降には、諸外国からさまざまな品種が輸入され、交配も進み、現在のようなスイカになったようです。
◆スイカの栄養
スイカは95%は水分(果汁)で、このうちの6~8%が糖分。ビタミンA・B1・B2・C、鉄、リン、カルシウムなどミネラル類、グルタミン酸、アルギニンの成分も含まれています。
注目したい成分をピックアップしました。
・シトルリン… 血管拡張作用をもち、運動効果を向上・血流促進する効果も
・β-カロテン… 粘膜を健康に保って、ガン予防・抑制、美肌効果
・リコピン… 強い抗酸化作用があり、肌のシミやしわ予防に効果などが期待できる
・ビタミンC… 風邪予防、疲労回復、肌荒れに効果的
・カリウム… 血圧を下げる、便秘に働きかける
◆スイカの選び方
水分と果肉が詰まった美味しいスイカの選び方はこちら!
・しま模様の黒が色濃く、緑と黒の境目がくっきり
・イナズマのようにギザギザした模様
・ツルが緑色で、付け根より周辺が盛り上がっている
・切り口が大きいものが新鮮
* * *
スイカの花から栄養・選び方まで紹介しました。昔からスイカは塩をかけて食べていますが、これは甘さを引き立てるだけでなく、熱中症対策としても活躍するから。猛暑の時期には、甘くておいしいスイカを食べて乗り切りましょう。
参考:農林水産省「どうして、すいかは丸くて甘(あま)いのですか。」
みんなも挑戦している野菜の花クイズ