もはや現代病! 「手首の痛みを感じている人」が多すぎる
ニチバン株式会社が20代~60代の男女5,850人に対して、2023年3月に実施した「部位別の痛みに関するアンケート」で、手首や腕に何らかの痛みを感じていると答えた人に部位を聞いたところ…「親指~手首の親指側」(9.2%)、「手首全体」(8%)という結果になったそう。
これを20代~60代の国内人口(※2022年10月の総務省人口推計 76,232,000人)から算出すると、「親指~手首の親指側」の痛みには約700万人、「手首全体」の痛みには約610万人もの人々が悩んでいると推計できるのだとか。正直、想像もつかない数字ですよね…。こういった手首の痛みは、ひどくなると「腱鞘炎」と診断される場合がありますが、放置しておくと日常生活に支障をきたしかねないそうです。
そこで、日常のどのような動作が腱鞘炎を引き起こすのか、その予防法や対処法について、稲毛病院整形外科・リハビリテーション科/健康支援科部長の佐藤務先生に伺いました。
実はこんな身近な動作も危ない! 日常生活に潜む腱鞘炎の発症リスク

「腱鞘炎は手首や指の過度な使用により腱と腱鞘の摩擦の連続が原因で引き起こされます。実は、日常の何気ない動作が腱鞘炎を引き起こす場合もあります。」と語る佐藤先生。〝何気ない動作〟とはいったい何なのでしょうか?
長時間のスマホ操作
スマホの閲覧やゲームに夢中になって長時間スクロールし続けていると、親指や手首を知らず知らずのうちに酷使することに。結果、腱や関節に負担がかかるそう。
パソコンによるデスクワーク
長時間のパソコン作業も腱鞘炎の一因。手首が不自然な角度で固定されたままキーボードを打ち続けることで、手首の腱鞘に負担がかかります。特に、悪い姿勢でのタイピングは要注意!
スポーツや楽器など、趣味の活動
ゴルフ・テニス・野球といった道具を握るスポーツや、ピアノ・ギターなどの楽器演奏、ガーデニング、手や指を使う趣味活動など…力を入れる動作の繰り返しが炎症を招くこともあるそうです。
育児
赤ちゃんを抱っこする際のほか、授乳・おむつ替え・沐浴などの動作で手首や指を頻繁に使った結果、腱鞘炎を招くケースも。利き手と逆の手で赤ちゃんを支えることが多いため、片方の手首に負担が集中しやすい傾向があるのだとか。
具体的な予防法や対処法はある?
原因がわかったならば、どうすれば痛みを防げるか、もしくは痛みが出たらどうすればいいかも学んでおきたいところです。ということで、主な予防法と対処法をご紹介します。
スマホやパソコンの正しい使用
スマホは片手で操作せず、両手で持つようにしましょう。また、長時間連続で使用しないことが大切です。パソコン作業時は、手首を反らせないためにもサポートグッズなどを活用してみてください。適切な手の位置で作業できるよう、環境を整えることをおすすめします。
休憩をこまめに取る
長時間の作業の際は適度に休憩を取り、手首や指を休ませましょう。さらに、全指先を合わせて軽く一定の力で押しあう手の運動や、軽い体操を取り入れると効果的です。

テーピングを活用する
曲げると痛むところは、テーピングで固定するなど、可動域を制限してサポートすることも対処法としておすすめです。最近は指や手首専用のテーピングなど、一人でも簡単に貼れるものもあります。自分に合った便利な商品を探してみましょう。
病院へ行く
佐藤先生によると「腱鞘炎は早期対応が重要です。日常生活での予防も重要ですが、痛みや違和感がある場合は無理をせず、まずは整形外科医に相談ください。」とのこと。対処法を試しても効果がなかったり、痛みや違和感でつらいときは、迷わず病院へ行くべきです。
自分でできる「簡単本格テーピング」を活用しよう
予防や対処のためにテーピングを試そうと思っても、貼り方が難しかったり、馴染みがなく勝手がわからないと感じることがあるかもしれません。そんなときにおすすめなのが、ニチバン株式会社が発売した『簡単本格テーピング』がコンセプトのサポートテープ「バトルウィン™ プロテクター」シリーズ。部位によって最適な形が異なるため「指関節用」「親指用」「手首用」の3つがラインナップされており、痛い手指にサッと貼れるうえ、簡単に固定できるのが特長です。
開発者によると〝日常生活でも使いやすいテープであること〟を重視。貼ったまま手洗いや水仕事が可能であることや、はがれにくさと素材の速乾性、目立ちにくい色にもこだわったのだそう。その結果「貼りやすく目立たない」「固定力やサポート感がある」「手軽に使えて水仕事をしてもはがれない」など、多くの好評を得ているのだとか。
また、肌に優しいアクリル系粘着剤を使用している点にも注目です。手首に違和感があったり痛みを感じた際は、ぜひ試してみてくださいね。
親指の痛みに「バトルウィン™ 指プロテクター親指用」

指の痛みに「バトルウィン™ 指プロテクター」

手首の痛みに「バトルウィン™ 手首プロテクター」

メイン画像・アイキャッチ/(c)Adobe Stock
佐藤 務先生 稲毛病院整形外科・リハビリテーション科/健康支援科部長
1997年、臨床の現場にサプリメントの摂り方を指導するビタミン外来を新設。2000年には全国初の健康支援科を創設、8つの健康支援外来を新設。治療だけではなく予防や健康のサポートもできる総合医療を提唱。専門は整形外科・リハビリテーション科で年間200件以上の手術を手掛けている。日本医師会認定産業医・健康スポーツ医。
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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