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2025.12.06

「新進気鋭」はどんな人に使う? 例文、類語、英語表現を確認

「新進気鋭(しんしんきえい)」とは、その分野に新しく現れて勢いが際立っている人や組織全般に対して使用する言葉です。この記事では、「新進気鋭」の意味や使い方、類語、英語表現、よくある疑問と回答を紹介します。

この記事のサマリー

・「新進気鋭」は、勢いある人物や組織を指す語です。
・「新進気鋭」はポジティブな意味で使います。
・「新進気鋭」の類語には「時代の寵児」や「麒麟児」などが挙げられます。

「新進気鋭」は、人物紹介や企業紹介などで目にすることが多い表現ですが、使う場面によっては、与える印象が変わることがあります。

この記事では、辞書の記述に基づき、「新進気鋭」が持つ本来の意味、自然に使える例文、そして類語との違いを整理しながら、実務で使いこなすためのポイントを紹介します。

「新進気鋭」の読み方と意味

まずは、「新進気鋭」が、どのような人物や組織に対して使う言葉なのか確認しましょう。

「新進気鋭」の定義

「新進気鋭」の読み方は「しんしんきえい」です。『デジタル大辞泉』(小学館)は、以下のように定義しています。

しんしん‐きえい【新進気鋭】
その分野に新しく現れて、勢いが盛んであること。また、その人。「―の研究者」

引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

「新進気鋭」は、「新進(新しく登場して活躍していること)」と「気鋭(気力があり意気込みが鋭いこと)」の二語から成り立っています。

重要なポイントとして、「新進気鋭」は若さに限定される語ではないということ。特定の分野に新しく加わり、その勢いが際立っている人に対して使用する言葉です。

「新進気鋭」を用いる場面

「新進気鋭」を用いる対象は、勢いのある人物や組織です。

研究、ジャーナリズム、スポーツ、ビジネスなど、さまざまな分野で用いることができます。「新進気鋭の研究者」というように、活躍が目覚ましい新人や組織を示す際に使いますよ。

参考:『デジタル大辞泉』、『日本国語大辞典』、『使い方の分かる 類語例解辞典』(すべて小学館)

研究者
(c) Adobe Stock

「新進気鋭」の使い方

「新進気鋭」を実務で使えるようにしましょう。

「新進気鋭のデザイナーが本企画をプロデュースします」

「新進気鋭」は、新人アーティストや若手研究者の紹介文などで見聞きすることが多い表現です。若さを前提としないため、幅広い対象に使えますよ。

「新進気鋭の画家の個展を観てきました」

活躍が注目されている人物を紹介する場面で使うと、対象の持つ勢いが伝わります。作品展やイベントの感想と組み合わせると、評価としても使いやすいですね。

参考:『デジタル大辞泉』『日本国語大辞典』『使い方の分かる 類語例解辞典』(すべて小学館)

「新進気鋭」の類語と言い換え表現

ここでは、「新進気鋭」の意味に近い類語を紹介し、それぞれがどのような場面に適しているかを整理します。

「時代の寵児(ちょうじ)」

「時代の寵児」は、時代の流れに合った才能を発揮し、人々にもてはやされる人物を指す語です。若い人に限らず、成功や人気が際立つ場面で使います。「流行児」、「売れっこ」ともいいますよ。

例文:「最新技術を搭載したサービスを開発した彼女は、時代の寵児としてメディアに引っ張りだこだ」

「麒麟児(きりんじ)」

「麒麟児」は、才能や技芸が特にすぐれ、将来を期待される、年若い人物のことを指します。「麒麟」は伝説上の動物であり、そこから転じて「神童」や「寧馨児(ねいけいじ)」にも通じる表現です。

卓越した能力を備えた、若い人に対して用いると適切ですよ。

例文:「弱冠20歳で世界大会を制した彼は、まさにスポーツ界の麒麟児と呼ばれるにふさわしい」

「新星」

「新星」は、急に人気を集め、注目の的になった人を指します。特に芸能界などで使われることが多いでしょう。「新進気鋭」とは違い、実力は問われませんが、華やかさを兼ね備えていること多いです。

例文:「日本歌謡界に現れた新星は、すべての話題をかっさらった」

参考:『デジタル大辞泉』、『日本国語大辞典』、『使い方の分かる 類語例解辞典』(すべて小学館)、『角川類語新辞典』(角川書店)

(c) Adobe Stock

「新進気鋭」の英語表現

「新進気鋭」に近い英語表現には、 “up and coming” が挙げられます。人物紹介やニュース記事で用い、将来が期待されている若手や、新しい才能に対して使います。

「今まさに伸びてきている」「頭角を現しつつある」という意味があり、以下のように職種を添えることで意味が明確になります。

例:“an up-and-coming designer”
(新進気鋭のデザイナー)

また、“a rising writer” のように “rising”(上昇している)も、同じく期待を込めた紹介として使用しますよ。

例:“He is attracting attention as a rising writer in the literary world.”
(彼は文壇で注目を集める新進の作家です。)

参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

(c) Adobe Stock

「新進気鋭」に関するFAQ

ここでは、「新進気鋭」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。

Q1. 「新進気鋭」は若い人にしか使うことができませんか?

A. いいえ。「新しく現れて勢いが盛んである人」を指し、若さを意味する語ではありません。年齢に関わらず活躍が認められる人物に使うことができます。

Q2. 「新進気鋭」の類語には何がありますか?

A. 「時代の寵児」や「麒麟児」、「新星」が挙げられます。

Q3. NGな使い方はありますか?

A. 社内で過度に持ち上げる場面や、相手の実績が伴わない文脈で使うと誇張に受け取られることがあるので注意しましょう。

最後に

「新進気鋭」は、特定の分野で勢いがあり、将来の活躍が期待される人物を紹介するときに非常に便利な表現です。ぜひ活用してくださいね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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