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2022.07.01

「懐が深い」人ってどんな人?「懐が深い」人の特徴や類語などを詳しく紹介

「懐が深い」とは、「相手を理解する力に長け、度量が広いことやその人」のことを指します。「懐が深い」人は、頼りがいがあり、周りから信頼されることも多く、憧れている人も多いのではないでしょうか。今回は、「懐が深い」という言葉の語源や類語、「懐が深い」人の特徴などを詳しく紹介します。

「懐が深い」とは?

(c)Shutterstock.com

「懐が深い」という言葉を聞いたことはありますか? 他者を褒める時などに使われる言葉ですが、そもそも「懐」とは何を指し、どういう意味があるのでしょうか? まずは、「懐が深い」の言葉の意味から見ていきましょう。

「懐が深い」の意味

「懐が深い」は、「ふところがふかい」と読み、「相手の気持ちを推し量り、理解する能力に長けており、度量が広いことやその人」という意味があります。また、「懐」には「心の内、考え、気持ち」という意味があるため、それらが広く、深いことと捉えると意味が解釈しやすいですね。

「彼女は、仕事でミスをした人がいても決して責めたりしない懐が深い女性です」などというように、相手を褒める時に使われることが多いです。

「懐が深い」の語源

もともと「懐が深い」は、相撲や将棋で使われていた表現だったそうです。相撲で四つに組む際、前へ出した両腕と、胸のあいだにつくられる空間が広く、相手にまわしを与える隙をつくらないことや、将棋で王将の逃げる場所がないことを示していました。

それが転じて、現在用いられる意味になったようです。他の説としては、和服を着たときの服と胸のあいだにできる隙間から「懐が深い」という言葉が生まれたというものもあります。

着物を着ていた時代、人々はその隙間に財布など大切なものをしまっていたようです。大切なものを入れるところが深く、余裕のあるところから、「懐が深い」という表現が生まれたとも言われています。

「懐が広い」「懐が大きい」は誤用?

「懐が深い」の他に、「懐が広い」や「懐が大きい」という表現を耳にしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。日本語としては、「懐が広い」でも「懐が大きい」でも意味は通じますよね。

しかし、「懐が深い」という表現は慣用句的な要素が強いため、実は「懐が広い」「懐が大きい」とはあまり言わないようです。意味は通じますし、完全に間違いという決まりはないようですが、なかには違和感を覚える方もいらっしゃいますので使わない方が無難かもしれません。

「懐が深い」人の特徴とは?

(c)Shutterstock.com

「懐が深い」という言葉の意味が分かったところで、続いては「懐が深い」とはどういうことなのか、実際に「懐が深い」人の特徴について理解を深めていきましょう。

1:ミスや間違いを責めない

「懐が深い」人は、他人のミスや間違いを一方的に責めたりしない、良い意味でのおおらかさを持っています。なぜこのようなミスが引き起こされてしまったのか、相手を理解しながら今後同じような間違いが起きないように、一緒に考えてくれる人が多いです。

こういった理解力や柔軟な考え方が、周りの信頼を集めることに繋がっているのかもしれませんね。

2:変なプライドがない

小さなことに拘らない、変なプライドを持っていないところも、「懐が深い」人の特徴といえるのではないでしょうか。「懐が深い」人は、物事を素直に受け入れらる上に、感情的になったりすることがないぶん、適切な判断をできる人が多いです。

3:周りへの配慮ができる

「懐が深い」人は、良い意味で大らかなので自分の都合だけでなく、周りの状況を考えながら行動できる人が多い傾向にあります。周囲の人と協調することができるため、ビジネスにおいてもメリットとして捉えられることが多いです。

「懐が深い」の類語を紹介

(c)Shutterstock.com

「懐が深い」と似たような意味を持つ言葉には、どのようなものがあるのでしょうか。いくつか紹介しますので、この機会に語彙力を高めていきましょう!

1:器が大きい

「器」とは、「人の度量や能力」のことを表します。したがって、「器が大きい」は、「人としての度量や能力が十分に備わっているさま」という意味で使われる表現です。「懐が深い」と同様に、「細かいことを気にしない大らかさ」というニュアンスも含まれているため、そのまま言い換えることもできますよ。

2:寛容

「寛容」は、「かんよう」と読みます。「心が広く、相手を責めたりしないこと」という意味で使われることが多いです。「寛容な態度で接するように心がける」などと使うことができます。

3:温和

「温和」の読み方は「おんわ」です。「温和」は、「器が大きい」や「寛容」とは少しニュアンスが異なります。「気温が暖かく、のどかである」という意味の他に、「性格が穏やかで、おちついている」という人の性質を表すときに使われる言葉です。

「懐が深い」や「器が大きい」「寛容」は、「おおらかで細かいことを気にしない性格」に重きが置かれていますが、「温和」は、「穏やかで人当たりの良い性格」に重きを置いた言葉という点で、少しニュアンスが異なります。

「懐が深い」人になるためにはどうしたら良い?

(c)Shutterstock.com

「懐が深い」人の特徴などから、「懐が深い」人には周りを惹きつける魅力がある事がわかったのではないでしょうか。そんな人になるためにはどうしたら良いのか、「懐が深い」人に近づくための方法を紹介します!

1:感情的にならない

感情的なってしまうと、相手を一方的に責めたり、周りのことが見えなくなったりしてしまうことがあります。「懐が深い」人は、相手や状況を理解し、冷静に対応できる人でもあるため、感情的にならないことを意識していきたいですね。

2:偏見を持たない

「懐が深い」人は、「こうに違いない!」と決めつけて考えるのではく、様々な可能性を考えながら、他者とコミュニケーションを取ることができます。だからこそ、相手を理解する能力に長けているのです。

偏見や固定概念に縛られ過ぎず、広い視野で物事を考えることを大切にしましょう。

3:周りと比較しない

「Aさんは企画力があるのに、Bさんには企画力がない」というように、人や物事を比較で考えようとすると、マイナスな部分ばかりが気になってしまいがちに。比較ではなく、その人自身や状況を見ながら、柔軟な思考で考えていくことが重要なのではないでしょうか。

最後に

「懐が深い」とは、「相手を理解する力に長け、度量が広いことやその人」のこと。本記事を通して、「懐が深い」人はとても魅力的であることが分かったかと思います。周りから憧れられるような人になるために、柔軟でおおらかな考え方ができるよう、日頃から意識していきたいですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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