衝撃の展開続きで、原作小説をあっという間に読んでしまいました

7月11日(金)より、連続ドラマW-30『殺した夫が帰ってきました』の放送・配信がスタート。死んだはずの夫が、ある日突然目の前に現れた──信じられない出来事をきっかけに、少しずつ夫婦の過去が明らかになっていく、緊迫のサスペンスミステリーです。
主人公・鈴倉茉菜役は山下美月さん、茉菜が“殺した夫”である鈴倉和希役は萩原利久さん。謎だらけの男・和希を演じた萩原さんにお話を聞きました。作品への真剣な思いから、大好きなスポーツへの愛情まで、たっぷりとお話しくださいました。

──まずは、ドラマの見どころを教えてください。
言いたいことはたくさんあるのですが…ネタバレせずに楽しんでほしいので説明が難しい! 1話から物語を左右する伏線が緻密に重なり合っている作品です。唯一ネタバレできるとしたら、『殺した夫が帰ってきました』というタイトルからホラーを想像する方もいるかもしれませんが、けっしてホラーではないということ(笑)。ホラーが苦手な方も安心して楽しんでもらえると思います。
──台本を最後まで読んだときはどんな気持ちになりましたか?
お話をいただいてから、まず原作小説を読み始めたのですが、衝撃の展開続きで、あっという間に読み終わってしまいました! この「止まらない感じ」が、台本にも込められていると思います。そのくらい、没頭できる作品になっているのではないでしょうか。

──今回萩原さんが演じるのは、主人公が殺したはずの夫・和希という非常に謎めいた役。演じるにあたって、どんな工夫をしましたか?
工夫したことがすごくあるんですけど、それを明かすと盛大にネタバレしてしまいそうで…。せっかく質問いただいているのに、何も言えなくて申し訳ないです。ただ、ミステリーというジャンルの中でも特殊なのは、「和希が怪しいのはもう当たり前である」ということ。どんなに真面目そうに見えても、“殺した夫”ですから。なので、和希の怪しさを変に隠そうとはせず、演じました。

──主演の山下美月さんとは、ドラマ『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』、『降り積もれ孤独な死よ』に続いて3度目の共演です。
僕も山下さんも、初共演の時は連ドラ初主演。お互いに手探りだったし、真正面から打開策を見つけていくような、そんな感じでした。
あれから約6年の経験を積んだ今も、いい意味でお変わりない山下さんでした。ひとつひとつ丁寧にひもときながら現場に臨む姿勢は変わらず、僕も相談したいことはその場でできるし、当時と同じような感覚で現場と向き合えるのがすごくうれしいです。
──お互いに話し合いながら、演技を作っていったんですね。
そうですね。ひとりではできないことも多いですし、気になったことはお互いに考えて、その都度相談しながら、作りあげた現場でした。
萩原利久の“トリセツ”を公開! 「これだけは許してほしいです(笑)」

──お仕事をするうえで心がけていることはありますか。
「準備」です。現場に行くまでに、演じるために必要なありとあらゆるものを、どれだけ準備できるのか。準備しすぎて損することはないですし、そこにゴールはない。時間や自分の能力が許す限り、その作業を怠らずにいきたいなと思います。
──お忙しい中、作品が重なることもありますよね。そんなときはどう頭の中を整理するのでしょうか?
うーん、そこにあまりストレスを感じたことがないんです。もちろん一日でできる体力に限度はありますけど、それは作品1本でも2本でもあまり変わらない。むしろ役が切り替わることで、頭をリフレッシュできることもあります。僕のタイプ的に、同時進行が得意なほうなのかもしれません。
──萩原さんの「トリセツ」を作るとしたら、最重要項目になるのはなんでしょうか?
トリセツ…。「趣味の許容」じゃないでしょうか(笑)。
──萩原さんのご趣味といえば、スポーツがたいへんお好きですよね。
はい! 「一緒に観戦して」とは言わないですが、スポーツ観戦の時間を取り上げられてしまったら…ちょっと僕との人間関係はうまくいかないと思います。
──1日24時間あったら、何割くらい趣味に没頭できるのが理想ですか?
1試合がバスケだと2時間半、サッカーだと2時間なので…自分の好きなチームの試合がある日は、それだけ時間を確保させていただきたいです! できればリアルタイムで観たいので、(時差の関係で)ちょっと変な時間に起きているのも許してください(笑)。

──仕事で壁にぶつかったときはどうしますか?
(即答で)寝ます。
──寝たら忘れられるタイプなのでしょうか。
うーん…寝ることができたら、とりあえずは大丈夫と思うようにしています。眠れなかったら一度、解決する必要があるというか。それは人に助けを求めるのか、もう少し自分で考えるのか、わからないですけど、「何が失敗だったかな?」とひとしきり見つめ直したうえで…やっぱり寝ます。
あまり相談することが得意ではなくて基本的に自己解決タイプ。でも、だからこそ本当にダメな時は眠れなくなるのかもしれません。そういう状況になったら誰かに相談します。
──現在26歳の萩原さん。これから目指したい「30代像」は?
この前…島田秀平さんに手相を見ていただいたんです。そしたら…(なぜか声をひそめる萩原さん)僕、すごく金運がいいらしいんですよ。なので、その金運を駆使して30代になっても趣味を謳歌していたいです!
──とても羨ましいです(笑)。では、疲労困憊でもこれさえあれば復活する!というものは?
(食い気味に)試合! これに代わるものはないです。もしかして僕は、試合を観るために働いているのかもしれないです。基本的にポジティブで、試合さえあればだいたいの悩みはクリアできている気がします。結果、仕事にもいい具合に作用しているのではないでしょうか。
──自分のご機嫌を自分でとれるタイプなんですね。
とはいえ、試合結果に気分が左右されてしまうのが最大のデメリットなのですが…。自分でコントロールできない部分にメンタルの調子を委ねているので、周囲からしたらとんでもない話です。でも、僕にはどうにもできないのが現状です。

──では最後に、「萩原利久」を語るうえで欠かせないキーワードを3つ教えてください!
ゴールデンステート・ウォリアーズ、マンチェスター・シティFC、玉置浩二さんです! この3つがなかったら、僕には何が残るんですか?というくらい。楽しい気持ち、エネルギーになるもの、仕事をがんばる理由、毎日生きている理由、すべてがここに詰まっている気がします。
──迷いなく出てきましたね。この質問、けっこう考え込んでしまう人が多いんです。
もう1個考えるとしたら、迷うのかもしれませんね。それを絞り出すとしたら? えー、なんだろう…「その他」ですかね…? そのくらい、この3つが自分にとってあまりにも大きくて。
…あ! 思いつきました、4つ目は「eFootball™︎」です! 僕、4つ目はこれで生きています!

ジャケット ¥132,000・Tシャツ ¥35,200・パンツ ¥132,000 (シーエフシーエル オモテサンドウ〈シーエフシーエル〉) リング(右手)¥28,600(ガルニ東京店〈ガルニ〉) リング(左手)¥70,400(IVXLCDM 六本木ヒルズ〈アイブイエックスエルシーディーエム〉) その他/スタイリスト私物
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撮影/misumi ヘア&メイク/粕谷勇介(ADDICT_CASE) スタイリスト/TOKITA 取材・文/徳永留依子
連続ドラマW-30『殺した夫が帰ってきました』

2025年7月11日(金)午後11時 放送・配信スタート(全6話)
第1話無料放送【WOWOWプライム】 第1話無料配信【WOWOWオンデマンド】
【ストーリー】
アパレル会社でデザイナーを志す茉菜は、入社以来、アシスタントとして真面目に努力を重ね、念願のデザイナーデビューも射程圏内におさめて希望に胸を躍らせる若手社員。――しかしその裏で茉菜は、誰にも言えないある秘密を抱えていた。日常的に暴力をふるう夫をある出来事を機に殺害し、過去を隠して平穏な暮らしを手に入れていたのだ。そんな茉菜の目の前に突然、殺したはずの夫が記憶をなくした状態で現れ、あろうことか奇妙な共同生活を送ることに…。夫はなぜ生きていたのか、そしてなぜ今茉菜の前に現れたのか。“殺した夫”とともに過ごすうち、かつて知ることのなかった夫の温かな一面に触れる茉菜。しかしその末に明らかとなるのは、誰もが予想だにしない、衝撃の真実だった。
【第1話まるごと無料配信】
出演:山下美月 萩原利久
田鍋梨々花 土居志央梨 櫻井佑樹 / 望海風斗 笠原秀幸 川西賢志郎 菅原大吉 /大塚寧々
原作:桜井美奈「殺した夫が帰ってきました」(小学館文庫刊)
監督:加藤綾佳 脚本:浜田秀哉 一戸慶乃 音楽:西村大介/DUNK
プロデューサー:廣瀬眞子 中山ケイ子 長部聡介 溝口道勇
製作著作:WOWOW FCC
©桜井美奈/小学館 ©2025 WOWOW/FCC
萩原利久
1999年、埼玉県生まれ。2008年デビュー。2017年、映画『帝一の國』『あゝ、荒野 前・後篇』などに出演したのち、2019年、『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』で連続ドラマ初主演。その他、近年の出演作に映画『ミステリと言う勿れ』、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』、NHK連続テレビ小説『エール』、『おむすび』ドラマ『真夏のシンデレラ』、『リラの花咲くけものみち』など。7月1日スタートのドラマ『初恋DOGs』に出演。また、2026年には映画『花緑青が明ける日に』の公開を控えている。Instagram:@rikuhagiwara_official