「SOS」は何の略?
緊急事態に使われる「SOS」。学校で「SOS」について映像授業で見た、習ったという人も多いのではないでしょうか?
世界で初めて使われたのは、1909年にアゾレス諸島で難破した「スラボニア号」だそう。このような水難・遭難だけでなく、救助や助けを求める際の合図として使用されます。
さて、今回の本題です。「SOS」はどんな言葉の略なのでしょうか?
次のうちから選んでみてください。
1:Save Our Ship
2:Suspend Other Service
3:意味はない
答えは「3. 意味はない」
「SOS」は、何かの頭文字をとった略語ではなく、意味はないものと言われています。
「SOS」は、デジタル大辞泉によると、このように記されていました。
1. 無線電信で、遭難を伝えるモールス符号。船舶・航空機が救助を求める際に発した。1999年以降、モールス符号は廃止され、GMDSSが用られるようになった。
2. 緊急の救助を求める状態にあること。
[補説]俗にsave our souls(ship)またはsuspend other serviceの略といわれるが、それらとは関係なく、モールス符号の「・・・(S) ‐ ‐ ‐ (O)・・・(S)」という注意を引きやすい組み合わせとしたもの。
SOSが使われるようになったのは、モールス信号で送打電しやすい信号パターン、そして今では使われず、GMDSS(Global Maritime Distress and Safety System)が使われているということですね。1912年にタイタニック号の氷山衝突事故でも使われた「SOS」は、現在はGMDSSとして、通信技術を持たない人でも扱える遭難信号が使われています。
口語ではSOS、実際に打電する場合はGMDSS、と使い分けた方が良さそうです。
身の危険を感じる時に限らず、心的な悩みを抱えるときも、SOSは誰でもできるもの。なかなか相談できないことは、以下の窓口を頼ってみてもいいかもしれません。
【厚生労働省が紹介する主な相談窓口】
・いのちの電話:0570-783-556(午前10時~午後10時)、0120-783-556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前9時)
・こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)
・よりそいホットライン:0120-279-338(24時間対応)、岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)
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