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この記事のサマリー
・「自分」を一人称に使う人は、硬派・真面目・体育会系の気質があることが多い。
・ビジネスでは「わたくし」「わたし」「私」など場面に応じて使い分けるのが無難。
・大人が「自分の名前」を一人称に使うと幼く見られがちで、誤解やマイナス印象につながることも。
「一人称」とは、話し手が自分を指す言葉のこと。「私」「僕」「俺」などが含まれます。その中でも、あえて一人称に「自分」を使う人とはどんなタイプなのでしょうか?
この記事では、「自分」を使う人の特徴や心理、周囲に与える印象、さらに「自分の名前」で呼ぶ女性のイメージまで、わかりやすく紹介します。
一人称が「自分」の人の特徴とは?
「自分」を一人称に使う人には、どこか「硬派」なイメージを持つ人も多いはず。まずは、その傾向を見ていきます。
硬派で体育会系の気質がある
「自分」を使う人は、真面目で筋の通ったタイプが多いでしょう。特に体育会系出身で、上下関係のある環境で育ってきた人によく見られる傾向があります。
学生時代の習慣が残り、大人になっても自然に「自分」を使い続ける人が少なくありません。
自信がある・意見をはっきり持っている
「自分」を使う人は、自分の意見を堂々と言えるタイプが多いもの。「自分はこう思う」と軸をしっかり持っている印象があります。
一方で、強いこだわりを持っているようにも見えるため、「頑固」「押しが強い」と受け取られることもあります。
フラットな関係を築きたい
「僕」はやや控えめ、「俺」は強い響き。そのどちらでもない「中立的な一人称」として「自分」を使うケースも。
相手との距離感をニュートラルに保ちたい気持ちが込められていることがあります。

「一人称」が「自分」の人の心理とは?
では、本人はどんな気持ちで「自分」を選んでいるのでしょうか。
本当は自信がなく、強く見せたい
自信がある人だけでなく、逆に自信がない人が「強く見える自分」を演出するために「自分」を使うことも。内気な人ほど、堂々と見える言葉を選ぶケースがあります。
自分の意見をしっかり持っていることを示したい
「自分の考えを大切にしたい」「意思をはっきり伝えたい」という心理が働く場合もあります。このタイプは誠実で実直な印象を与える反面、柔軟性に欠けると見られることもあるでしょう。
他の一人称に抵抗がある
体育会系の名残で「自分」が自然、または「僕」「俺」をいまさら使うのが気恥ずかしい… という理由で定着しているケースもあります。
男気や頼もしさを演出したい
「硬派」「強い」「頼れる」といったイメージを狙い、「男気を出したい」男性が使うことも。女性でもまれに「自分」を使う人がおり、姉御肌に見られたい心理が隠れている場合もあるようです。
ビジネスで使うべき「一人称」は?
ここまで見てきたように、「一人称・自分」は、ポジティブな印象を持つ人もいれば、ネガティブな印象を持つ人もいます。そのため、ビジネスシーンでは「わたくし」を使った方が無難です。「わたくし」は、誠実できちんとした印象を与えることができます。
ただし、会社の同僚と話すときや、飲み会などのくだけた場面では、「わたくし」は硬すぎて、とっつきにくい印象に。そのため、あまりにフォーマルな場面でなければ、「わたし」を使ってもOKでしょう。また、メールでは「私」を使うのが一般的です。
「自分」の所属している組織や会社の「一人称」は「当方」「弊社」「当社」を使います。

一人称が「自分の名前」は大人としてアリ?ナシ?
一人称に「自分の名前」を使う女性も少なくありません。幼い頃からのクセが残り、大人になっても続けてしまうケースです。
10代であれば可愛らしい印象がありますが、社会人になると幼く見られたり、
・わがままそう
・承認欲求が強そう
といったマイナスな印象を与えてしまうこともあります。大人になったら「自分の名前」は使わず、「私」を使う方が無難かもしれませんね。

「一人称が『自分』」に関するFAQ
ここでは、「一人称が『自分』」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1. ビジネスシーンで、一人称に「自分」を使うのは失礼になりますか?
A. 初対面の相手やビジネスシーンでは「わたし/わたくし」を選ぶ方が無難です。
Q2. 一人称に「自分」を使う人は性格に共通点がありますか?
A. 体育会系の名残、真面目さ、芯の強さなどが挙げられますが、逆に自信のなさを隠す目的で使う人もいます。
Q3. 大人が自分の名前を一人称で呼ぶのはNG?
A. NGではありませんが、幼く見られたり、わがままに見られることも。「私」が無難でしょう。
最後に
「一人称」に「自分」を使う人は、硬派で真面目、堂々とした印象を与える一方、強さや頑固さを感じさせることもあります。
また、大人になってからも「自分の名前」で自分を呼ぶと、幼く見えたり、誤解を招く場合も。年齢や場面に合わせて「私」「わたくし」など、適切な一人称を選ぶことが、好印象への第一歩です。
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