目次Contents
▼この記事の要点
- ハグをすると、幸せホルモンの「オキシトシン」分泌や、ストレスホルモンの「コルチゾール」抑制効果により、愛情や信頼がより深まったり、幸せな気持ちや安心感が得られたりする効果がある
- 女性人気が高いハグの仕方は、ぎゅっと力を込めて抱きしめるようなハグや、後ろから包み込まれるようなバックハグなど。「ずっと離れたくない!」「幸せ!」と、愛されている実感を堪能する女性が多いよう
- キスやセックスよりもカジュアルなスキンシップであるぶん、カップルがハグをする機会は多い。日常生活のなかでさらりとハグしたり、心に残る思い出として、特別なシーンでハグしたりすると◎
ハグのもたらす効果って?

彼氏や夫、家族に友人など…大好きな人とギュッと抱きしめあうときに、心が温まり穏やかな気持ちになれる人は多いでしょう。愛情表現の一種としてメジャーなハグですが、人の心や体にプラスのはたらきをもたらしてくれることをご存じですか?
まずはそんな、〝ハグのもたらす効果〟について、さまざまな観点からご紹介します♡
◆愛情を感じられる
好きな人や信頼している人とハグをすると、相手のぬくもりや優しさを通じて、相手が自分を愛していることを感じやすくなります。言葉ではなく行動で、「この人は自分を愛おしく思っているんだ」と実感できるのです。
またハグをすると「オキシトシン」という〝幸せホルモン〟の分泌が促進され、お互いの愛情や信頼関係を高める効果も期待できるのだそう。
このオキシトシンはキスによっても分泌されるので、愛し合う二人が抱き合いながらキスをするその瞬間は、幸せホルモンであふれている状態といえるでしょう。
◆安心感が得られる
ハグにはストレスや不安をやわらげる効果もあり、ハグをすると〝ストレスホルモン〟である「コルチゾール」の分泌が抑制されるのだそう。つまり、ハグには気分を安定させたり、リラックスさせたりする作用があるとも考えられます。
心や体が緊張しているときは、ハグをすると緊張や不安感を軽減でき、心が安定しやすくなるかもしれません。不安でいっぱいのときに「大丈夫だよ」と抱きしめられると落ちつくのも、気のせいではなさそうです。
◆幸福感が得られる
ハグをすると、神経伝達物質の「ドーパミン」の分泌も増加します。その結果、幸福感や満足度を高める効果がうまれるのです。
さらに…ハグには「エンドルフィン」という、鎮痛物質の分泌効果があることもわかっているのだとか。これによって痛みや苦しみがやわらぐだけでなく、幸福感や快楽感も得やすくなることから、幸せな気持ちになりやすい…と考えられます。
ハグはただ精神的に落ちつく・安心するというだけでなく、私たちの体にもプラスの影響がたくさんあるようですね!
並木まき
恋愛でも結婚でも自然にハグができる関係を築ければ、安定した関係が望めますよ〜♡
【女性100人に聞いた】どんなハグが好き?

ハグがもたらす効果を頭に入れたところで、続いてはアンケート結果をもとにした、〝女性100人が好きなハグの仕方〟についてご紹介。
「彼女をもっとドキドキさせたい!」「彼ともっとラブラブな時間を過ごしたい」という人は必見です!
◆正面からのシンプルなハグ
「正面から包み込んでくれるハグ。ほっとするから。」(20代・千葉県)
「正面から抱き締められたハグ。 喜びを抑えきれず、力加減ができていないハグ。 ふざけてのベアハッグも好き」(30代・京都府)
「前からぎゅっとか、後ろから。密着してて好き」(20代・埼玉県)
スタンダードに正面から抱きしめられるハグは、相手の顔や直前の動作が目に入りやすく、五感で大好きな人をめいっぱい感じられるような気持ちに。
文字どおりの〝抱擁〟として、ハグと聞いたら真っ先にイメージする人も多いやりかたでしょう。
◆優しく包み込むようなハグ
「優しくがいい」(20代・栃木県)
「優しくぎゅっと抱きしめるハグ」(30代・福岡県)
「優しく包み込むようなハグ」(30代・長野県)
大事な人を壊してしまわないように、優しくそっと抱きしめるハグも人気です。まるで壊れ物を扱うかのごとく繊細に接してもらえたら、〝私、大切にされているんだな〟と嬉しい気持ちになれそう。
◆ぎゅっと力をこめてするハグ
「ぎゅーとされたほうが、ハグされている感じがするので好きです」(30代・愛知県)
「しっかりと相手を抱きしめるハグ。安心する」(30代・和歌山県)
「ぎゅっとしばらく静止してくれる」(20代・神奈川県)
「ぎゅっと力を込めるハグ」(30代・兵庫県)
まるで愛の深さや気持ちの強さを表すかのような、〝ぎゅーっと力を込めて抱きしめられるハグ〟が好きな女性が多いよう。優しくそっと包むようなハグに比べると、相手が一生懸命になってくれている感じがするのかも。
◆バックハグ
「後ろからハグされるのがいい。背の高い男性からされると、体格差を感じてドキドキする」(30代・埼玉県)
「歯磨きしているとき後ろからハグ」(20代・神奈川県)
「バックハグ。顔が見えないから」(30代・兵庫県)
以前Oggiが行ったアンケートでは、約7割の女性が「バックハグされるのが好き」と回答していました。そのまま後ろから顔を覗きこまれてキュンとした、という声も。
とはいえ…突然勢いよくバッグハグされると、喜びよりも恐怖や驚きが勝るタイプの人もいるのだそう。びっくりさせてしまわないように、事前の雰囲気づくりが大事になるでしょう。
◆軽めのハグ
「軽いハグ。中身よりも回数だと思うから」(30代・岡山県)
愛を伝えようと一生懸命になるハグより、日常生活のなかでさらりと行うライトなハグを好む人もいます。〝質より量〟派の声もあり、ハグにたいする価値観がさまざまであることがうかがえる結果に。
Oggiが男性100人に〝どんなときにハグをされたいか〟についてアンケートを行ったところ、「毎日、いつでも」「なにげない日常生活のなかで」と回答した人も少なくありませんでした。大仰な愛情表現としてではなく、挨拶のようにカジュアルに、スキンシップを楽しみたい人もいるようです。
◆寝転がってハグ
ベッドやソファでゴロゴロしているとき、そのままぎゅっと抱きしめ合うハグも、お互いの温もりや愛情をめいっぱい感じられそうです。おうちデート中のリラックスタイムにぴったりでしょう。
並木まき
好みのハグをしてくれないパートナーには、さりげなく「私はこんなハグが好き!」と伝えてみるのも◎。
【女性100人に聞いた】ハグをしているとき何を考えている?

ハグをしているときの女性心理についてもアンケート結果をご紹介。好きな人に抱きしめられているその瞬間、女性が何を考えているのかみていきましょう。
「幸せ~!」
「『幸せだな』と思います」(20代・神奈川県)
「幸せな気持ちを噛みしめている」(20代・千葉県)
「幸せであたたかいきもちになる」(20代・大阪府)
「『オキシトシン出てるな~』と考えている」(30代・青森県)
ハグされる喜びをめいっぱい噛みしめながら、幸せを堪能している女性が多いようです。やはり相手は、彼氏や好きな人、夫などでしょうか。なかには冷静に、オキシトシンの分泌を感じようとしている人も…。
冒頭でハグの効果としてご紹介した、さまざまなホルモンや神経伝達物質のはたらきもあいまって、〝愛する人に愛されている幸せ〟で胸が満たされるのでしょうか。ハグをする側もされる側も、ふたりが同じ想いでいられたら、とっても幸せな気持ちになりますよね。
「落ち着く…」
「心が落ち着く」(30代・神奈川県)
「落ち着く」(30代・東京都)
ハグのあいだは心がほっとして、気持ちが落ちつくという人も。ぎゅっと抱きしめられることで、相手のにおいにも包まれたような気持ちになると、よけいに安心できそうです。
「いい匂い」
「いい匂い」(30代・東京都)
嗅覚は本能に作用するともいわれており、大好きな人のにおいが、その人にとっては特別なものであることも少なくありません。ハグされて落ちつくというその気持ちは、五感をフルに使ってハグを堪能していることの表れなのかも?
「好き!大好き!」
「『大好き』と思ってる」(30代・福岡県)
「好きだという気持ち」(20代・東京都)
「愛情を感じるなって思います」(30代・愛知県)
「愛おしい」(30代・長野県)
相手への愛おしさが爆発し、〝好き好き状態〟になっているという人も。そこまで大好きだと思える人にハグしてもらえる立場にいるなんて、多好感に包まれて無敵な気持ちになれそうです。
「あったかい…」
「暖かさに触れて幸せ」(20代・神奈川県)
ハグを通じて相手の体温を感じられると、そのぬくもりに心も体も満たされるもの。愛おしさや安心感があふれて、相手を好きという想いがますます深まりそうです。
「わぁぁぁぁ♡」
「『わアアアアア』と嬉しくなります」(30代・東京都)
こちらが思わずクスっとしてしまうような、喜びや楽しさをめいっぱい感じている人からの回答も。大好きな人にハグしてもらえた喜びが、言葉にならない歓喜の声として表れたのでしょう。
心の中で「わぁああ♡」と、まるで幼い子供のような喜ばれ方をしたら、ハグした側もニヤリとしてしまいそう。やはりハグは、カップルの絆を深めてくれる大事な愛情表現ですね。
「ずっとこのままでいたい」
「『時が止まればいい』と思っている」(30代・神奈川県)
まるでドラマや映画のように、〝このまま時が止まればいいのに〟と思えるほどの、ロマンチックで幸せなハグをしている人もいるようです。
デートの別れ際など、しばらく離れなければならないタイミングでのハグはなおさら、名残惜しい気持ちになりそうですね。
並木まき
もっとキュンする二人になろう♡ 彼女に喜ばれるハグの仕方Q&A

たった一回のハグが、女性を天にも昇るような気持ちにさせるかもしれないこと……きっとこれまでのアンケート結果でよくおわかりになったはず。あなたの気遣いや思いやりがあれば、彼女と、一生心に残る特別なハグをすることだってできるでしょう。
ここではハグの経験が少なかったり、「もっと彼女をときめかせたい」「スマートにハグしたい」と思っていたりする男性向けに、より幸福度の高いハグをするためのポイントを解説。Q&A形式でお届けします。
Q.初めての彼女ができました。先日初デートで手を繋いだのですが、人目もあり、ハグやキスはしませんでした。外だとスキンシップのチャンスってなかなかないような気がします。実家暮らしなので、自分の家に呼ぶのも難しく…どのタイミングでハグをしたらいいのかわかりません
A.恋愛経験が浅いうちは、わからないことがたくさんあって当然です。そんなときは、恋愛経験が豊富な先輩たちの意見を聞いてみるとヒントが得られそう。Oggiが以前行ったアンケートでは、「ハグはふたりきりの場所でしたい」という人もいはしたものの、キスよりもカジュアルに、オープンにハグしているカップルが多いようでした。交際期間が長くなり緊張がほぐれてくると、また違った見方ができるようになるかもしれませんよ
カップルにとって大切な愛情表現のひとつである〝ハグ〟ですが、ハグそのものは、友人や家族・知人などとも行うカジュアルなスキンシップです。
人目につくと恥ずかしい気持ちはわかりますが、たとえばデート中にはしゃいでいるときや、別れ際のバイバイをする瞬間などに、迷惑にならないていどにハグをするカップルは多いでしょう。ハグについては、〝キスほど構えすぎる必要はない〟といえそうです。
ちなみに…キスのタイミングについては、多くのカップルが付き合って一週間以内にしているというデータもあります。焦る必要はありませんが、初めてだからといって、肩に力を入れすぎないように気をつけて。まずは、「彼女を安心させてあげたい」と思う気持ちを大事に、相手の気持ちを汲むことにフォーカスしてみましょう。
もしも彼女が、ぴったり寄り添ってきたり、じっと目を見つめて愛情をアピールしたりなど、ハグしたそうな雰囲気を醸していたら…それに応えて、ぎゅっと抱きしめてあげるのもひとつの手です。反対に彼女が嫌がる素振りをみせていたら、どんなハグの仕方をしたとしても、きっと好感触は得られないはず。
相手への思いやりをもって気持ちを汲みとることは、カップルが長続きするための秘訣でもあります。次回のデートでは、優しく抱きしめてあげられるようなタイミングがあるといいですね。
Q.彼女にハグをしたら思いっきり嫌がられました…。理由は「化粧が落ちる」「髪型が崩れる」だそう。ふつう、大好きな彼氏に抱きしめられたら嬉しいもんじゃないんでしょうか? 化粧とか髪型を理由に拒否されて、愛されていないような気持ちになりました…
A.厳しいことをいうようですが、まずはあなたのほうにも、「大好きな彼女が頑張ってセットした髪型やメイクを乱さないようにしてあげたい」という意識が必要かもしれません。美意識の高い女性にとって、メイク崩れやヘアセットの乱れは断固NG! もし屋外でデートしていたのならなおさらです。女性に嫌がられにくいハグの仕方を解説しますので、一度頭に叩き込んでみてくださいね♡
①メイクを直すのって実は手間! ファンデが服につかないように、タイミングと力加減に注意!
最近では性別に関係なくメイクをする人も少なくないとはいえ、男性のなかには、女性のメイクにかかる手間や金額・労力を・時間をまったく想像できないという人もいますよね。そんな人こそ、〝化粧なんてササッと直せばいいじゃん〟とはけっして思わないことです。
それにメイクが崩れたときに困るのは、女性だけではありません。ファンデーションやパウダー、リップなどがハグの際に服に着くと、メイクが剥がれてしまった彼女側のみならず、服に付着した彼氏側だって対処する必要が。
メイク用品のなかには落ちにくいものも多々あります。ハグの際はなるべく、肌や唇が服にギュッと押し当てられないような力加減を意識しましょう。あるいはおうちデート中やお風呂上りなどの、メイクが薄いorすっぴんのタイミングをねらうのも〇。
メイクバッチリタイプの彼女がいるのなら、万全を期して、女性人気の高いバックハグでメイクに干渉しないようにしてあげるのもおすすめです。
②ハグすりゃいいってもんじゃない! 相手の気持ちやタイミングはしっかり見極めて!
〝本音と建前〟があることを前提に考えるとしたら…彼女が、メイクや髪型とは別の理由でハグを拒否したという線もあるのでは。メイクや髪型というわかりやすい建前の裏に、「今はそんな気分じゃないのに…」「このタイミングでハグってどうなの?」というような、本音が隠されている可能性はありませんか?
たとえば、喧嘩のあとの険悪な雰囲気を解消しようと、〝仲直りのハグ〟をするカップルもいますが…どちらかがまだ怒っていたり、原因を解決せずにスルーしているように思われたりして、逆効果になることだってありえます。愛情表現だからといって、いつでも喜ばれるとはかぎらないのが難しいところ。
今回のケースが当てはまるかどうかは別として、ハグの仕方を考えること以上に、タイミングや雰囲気を考え、空気を読んでハグすべきか判断することは大事です。
並木まき
想像だけで判断をせずに、お互いに相手が望んでいるハグの形を具体的に話し合えれば、絆を深めるコミュニケーションにも◎。
心に残る幸せなハグで、ふたりの愛を深めよう♡
大好きな人をハグしたり、ハグされたりしたときの幸福感は、心も体も元気にしてくれるとっておきのパワーです。正面からぎゅっと抱きしめるハグも、後ろから優しく包み込むハグも、相手が大好きな人ならきっと、一生心に残る特別な思い出のきっかけになりうるはず。
愛の言葉を囁くのが苦手な人でも、心を込めて相手を大切に抱きしめればきっと、愛情はたっぷり伝わるでしょう。心を許した者同士の特別なスキンシップを、大切に堪能してください。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター・時短美容家、メンタル心理カウンセラー。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

ミナ・サントリーニ
ライター・大手占いアプリ所属の恋愛鑑定師。東京都出身。数々の恋愛経験と世界各国を旅した経験を活かし、10年以上、男女問わずあらゆる恋のお悩み相談を受けている。好きなラーメンは家系固麺油マシ。推しはニャンちゅう。



