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2024.03.28

「青天霹靂」とはどんな意味? 使い方や由来、類語を解説

「青天霹靂(せいてんへきれき)」とは、「思いがけず起きたことに衝撃を受けること」。「晴天霹靂」と書くのは誤りです。本記事では、「青天霹靂」の意味や由来、使い方、類語を解説します。

ニュースや知人からの知らせを聞いて、「そんなの聞いてないよ!」とびっくりしたことはありませんか? 予想外の出来事が起こり、衝撃を受けることを「青天霹靂」と言います。本記事では、「青天霹靂」の意味やどのような出来事が「青天霹靂」と呼べるのか、例文を含めて解説していきます。

「青天霹靂」の意味

「青天霹靂」は「せいてんへきれき」と読む四字熟語です。「青天の霹靂」とも言われることがあり、意味はどちらも同じです。辞書の意味を確認していきましょう。

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。
[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

思いがけず起こる突発的な出来事のことを「青天霹靂」と言います。「青天」は、「青く晴れた空」。「霹靂」は、「雷」のことです。天気が晴れているにも関わらず、いきなり雷がゴロゴロと鳴って落ちてきたら当然びっくりしますよね。このように、予想外のことが起きて衝撃を受けた時に、「青天霹靂」が使われます。

由来

「青天霹靂」は、中国・南宋時代の詩人、陸游(りくゆう)の詠んだ詩にある一文が由来だと言われています。作品の中に、「放翁病過秋、忽起作醉墨。正如久蟄龍、青天飛霹靂」とあり、その中の「青天飛霹靂」がことわざの語源となったという説が有力です。

ちなみに、「青天の霹靂」は、「晴天の霹靂」と書かれることがありますが、由来を踏まえると、「晴天」が誤りだと判断することができるでしょう。

(c) Adobe Stock

使い方を例文でチェック!

仕事やプライベートにおいて、予想外のことが起きてびっくりしたという経験は、誰しもあるのではないでしょうか? ここでは、よくあるエピソードを例文で見ていきましょう。

1:人気の政治家が、政治資金を横領したとして逮捕されるなんて、青天霹靂した。

思いがけないニュースが飛び込んできた時も、まさに「青天霹靂」しますよね。特に、誠実な対応で国民からの人気も高かった政治家が、不正な行為をしていたとなれば、世間を騒がせる大事件になるでしょう。

2:自分よりも成績が低かったはずのB君が、東大に合格したと聞いて、青天霹靂としたよ。

まったく予期していなかったことが起きて、非常にびっくりしている場面ですね。もし、自分よりテストの成績が良くなかったはずの相手が、難関大学に合格するなんて、信じられない! と思うもの。まさに突然雷が落ちたような衝撃を受けたのかもしれませんね。

(c) Adobe Stock

3:今までまったく恋愛経験のなかった娘が、結婚報告をしてきた。青天霹靂とはこのことだ。

それまで結婚する素振りすら見られなかった子供が、結婚報告をするのは両親にとって、衝撃的な出来事。「そんなの聞いてないよ」「いつから付き合っていたの?」などと質問攻めをしてしまうかもしれませんね。突然起きた嬉しい出来事にも、「青天霹靂」は使えます。

類語や言い換え表現は?

思いがけないことが起きた時に使われる言葉には、「寝耳に水」「足元から鳥が立つ」「驚天動地」などもあります。それぞれの意味を理解して、適切な場面で使ってみてくださいね。

1:寝耳に水

「寝耳に水(ねみみにみず)」の意味は以下の通りです。

《「寝耳に水の入るごとし」の略》不意の出来事や知らせに驚くことのたとえ。「―の話」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

思いがけない知らせを聞いて驚いた時に、「それは寝耳に水だったよ」などと言ったりしますね。「耳」という漢字が使われていることから、意外な話やニュースを聞いた時に使われる傾向があるでしょう。

(例文)
・濱田さんの転勤の話はまさに寝耳に水だったよ。
・息子に恋人ができたことは寝耳に水だった。

2:足下から鳥が立つ

「足下から鳥が立つ」の意味は以下の通りです。

1 身近な所で意外なことが起こる。
2 急に思いたってあわただしく物事を始める。「―・つように帰って行った」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

1番目の意味が「青天霹靂」の類語に当たるでしょう。突然意外なことが起きて驚いた時に、「足元から鳥が立つようだった」などと表現します。すぐ近くで鳥がバサッと羽音を立てて飛び立つ瞬間は、あっと驚いた経験は誰でもあるはず。そんな身近な経験からこのようなことわざが生まれたのかもしれませんね。

(例文)
・弟が家出をするなんて足元から鳥が立つようだ。
・足元から鳥が立つように、彼女は荷物をまとめて出て行った。

(c) Adobe Stock

3:驚天動地

「驚天動地」は、「きょうてんどうち」と読みます。意味を見ていきましょう。

《天を驚かし地を動かす意》世間をひどく驚かすこと。「―の大事件」

『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

天を驚かせ、地面を動かすほど、世間を驚かすことを「驚天動地」と言います。例えば、めずらしい特技で世界記録を出し、ギネスに認定されたり、今までにない世間を震撼させるような事件が起こった時などに、「驚天動地」が使われます。スケールの小さいことに使うと、ややオーバーに聞こえてしまうので気をつけてくださいね。

(例文)
・メジャーリーガーは、驚天動地の偉業を成し遂げた。
・歴史上類をみない、驚天動地の出来事が起きた。

最後に

青空に突然雷が落ちたような衝撃を受けることを、「青天霹靂」ということがわかりましたね。普段生活していると、思いがけないニュースを耳にしたり、予想外な出来事に遭遇することもあるもの。そんな時の驚きの感情を、「青天霹靂」という言葉に込めて使ってみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c) Adobe Stock

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