目次Contents
▼この記事の要点
- 「好きな人を嫌いになりたい」と感じたことがある女性は、全体の約3割。叶わぬ恋だとわかっていたり、相手に振り回されていたりする人が多い
- まずは相手と距離をおき、欠点に目を向けるようにすると嫌いになりやすい。新しい出会いを探し、ほかに好きな人をつくるのも〇
- 「嫌いにならなければ」と思えば思うほどに、相手のことが気になって離れられなくなりがち。客観的に状況を見極め、自分のとるべき選択肢を見つけよう
【アンケート】好きな人を嫌いになりたいときはある?
※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数120名(未回答含む)
20〜30代の女性100人に「好きな人を『嫌いになりたい』と思うときはありますか?」と質問したところ、25.8%の人が「ある」、74.2%の人が「ない」と回答しました。
好意を抱いている相手をあえて「嫌いになりたい」という願望が出てくるなんて、とても矛盾しているように思えますよね。経験があると答えた人が、わずか3割ほどにとどまっているのも納得です。
ですが相手に辛い思いをさせられていたり、すでに告白して振られていたりなど…〝嫌いにならざるをえない理由〟がある場合は話が別。好きな気持ちを諦めなければならない、という想いから、「嫌いになれたらいっそ楽なのに」という気持ちが生まれるのではないでしょうか。
【体験談】好きな人を嫌いになりたい理由は?

まずはアンケートの体験談から、「好きな人を嫌いになりたい理由」をピックアップ。ひとつずつ確認してみましょう。
苦しさや辛さを感じているから
「好きすぎて苦しいから」(20代・東京都)
「好きすぎて嫌いになれたら楽なのにと思う」(20代・滋賀県)
「好きすぎて束縛してしまうとき」(30代・東京都)
「好きでいることが苦しかったり辛かったりするから」(30代・埼玉県)
「今自分は恋人と同棲中で、学歴が無く、現在仕事をしていないのですが、この人の事を嫌いになったら自分がいなくなれるのに、いなくなってもどうでもいいやと思えるのにと頻繁に考えています」(20代・神奈川県)
相手のことを好きであるがゆえに、精神的に不安定になったり、生きにくさを感じたりする人もいます。
「すべてが自分のものにならなくて辛い」「つい束縛してしまってうまくいかない」という恋愛感情主体の想いから、「この人と離れられたら人生が変わるかもしれないのに、そうできないくらい好きで苦しい」という、生活が共依存状態に陥っているがゆえの想いまでさまざまです。
ひどいことをされたから
「好きだけど酷いことをされて、それでも好きで離れられないとき」(30代・埼玉県)
「浮気されたとき」(30代・千葉県)
「私に対して酷い罵声や否定的なことばかり言われること」(20代・大阪府)
「好きな人の嫌なとこを見たとき、嫌いになれたらすぐに離れられるのにと思う」(20代・愛知県)
「音信不通状態で、いっそ嫌いになってしまえば諦めがつくと思っているから」(30代・神奈川県)
暴力や暴言、浮気など、〝自分が大切にされていない〟と感じたときに恋愛感情が冷めていく女性は多いです。しかしだからといって、好きな気持ちが完全になくなるわけではありません。これまでの想い出や相手のいいところが心の中に残っていればいるほど、嫌いになることも大変な作業に。
失恋したから
「失恋したときは嫌いになりたいと思った」(30代・滋賀県)
「元カレを好きずて嫌いになりたかった」(30代・岐阜県)
片思いの相手や彼氏に振られたときは、いっそ嫌いになれたら失恋の傷も浅くすみそうですよね。ですがそううまくはいかず、想い続けて引きずってしまう人は多いはず。
相手への気持ちが残ったままだと次の恋愛にも踏み出せず、ずっと忘れらない恋として留まり続けてしまいます。振られた理由や状況にもよりますが、見込みがない場合は早めにわりきるのが吉!
報われない恋だから
「相手に脈がないと分かった時に諦めたいから、嫌いになりたい」(30代・京都府)
「片思いしてても確実に実らないので消耗品していくだけ」(20代・神奈川県)
「相手が既婚者だったから。すごく好きになってしまったけど、そこから先は進めないことがわかってたので嫌いになったほうが楽だと思った」(30代・東京都)
たとえこちらがどれだけ好きだとしても、報われないとわかっている恋はつらいもの。待ち続けていればいつか振り向いてくれる… そう信じていて何年も経ってしまった… という体験談も寄せられました。
また、友達の恋人、既婚者、学校の先生、芸能人など、好きになってはいけない人や付き合えるはずのない人を好きになってしまったときの罪悪感や劣等感は、なかなか心から消えないもの。いくら好きな人でも、早く嫌いになりたいと感じてしまう原因に。
楽に関わりたいから
「合わないとわかっているとき」(30代・愛知県)
「飽きた」(20代・埼玉県)
好きな人の言動に一喜一憂して振り回されたり、嫌われないように気を遣いながらやりとりをしたり…恋愛に真摯に向き合っていると、心が休まらないこともあります。相手との距離を縮めるために色々な作戦を練ったところで、思い通りにはいかず情緒不安定に… という女性もいるようです。
意識しすぎず自然体で接することができれば楽なのですが、そうともいかないのが乙女心。特別に好きな気持ちがある以上、他の人と同じように接することは難しいのかもしれません。
自分ばかりが好きすぎるから
「自分のほうを向いてくれないとき」(30代・神奈川県)
「振り向いてもらえないのに好きで好きでたまらないのが辛いから」(30代・神奈川県)
相手からの好意が感じ取れないままに、自分の愛情だけが大くなると恋愛疲れしてしまいます。人を好きになる気持ちは素敵なことですが、相手の存在に依存しすぎてしまうと、うまくいく恋愛も失敗に終わってしまう可能性が。
冷静さが必要だとわかってはいても、自分の自信のなさや早く発展させたいという焦りから空回りしてしまうのが「好きすぎてつらい」気持ちの源。心が繊細だったり、経験が少なかったりする人はとくにそう感じやすいようです。
好きな人を嫌いになれない理由も確認

「早く嫌いになれたらいいのに…」と思いつつも、実際はなかなか嫌いになれないこともあります。なぜ、相手への想いが断ち切れず、嫌いになることができないのか、原因や理由をチェックしてみましょう。
つい期待してしまうから
好きな人を「嫌いになろう、嫌いになろう」と意識すると、逆に相手のことを意識するようになってしまいます。これは「カリギュラ効果」といい、人は禁止されたことにたいして余計に執着してしまう心理をもっているのだそう。好きでいてはいけないと思い込むことで、逆にどんどん好きな人への気持ちが強くなってしまう可能性があるようです。
「嫌いになれたら楽なのに」と思えば思うほどに、「もしかしたら来週には連絡がくるかも」「彼がこちらを振り向いてくれるかも」と、矛盾する想いがどんどん膨らみ、かえって好きになってしまっては本末転倒。まずは友人との時間や仕事など別のことに意識を傾けて、気付いたら忘れているくらいの気持ちで、ゆったり過ごしましょう。
自分の嫉妬心が強く苦労しているという人も、まずはひとりの時間を充実させるように意識してみて。
今後も関わるから
「仕事で頻繁に顔をあわせる人だったから、物理的に距離をおくのが難しかった」(30代・東京都)
「会うと心が動くから」(30代・岡山県)
好きな人を嫌いになる方法としては、本来なら顔を合わせることなく、少しずつ距離を置いて忘れていくのが健全です。ですが、同じ学校、同じ職場など、好きな人が日常生活のなかに存在していると、つい相手を意識してしまいますよね。
相手の姿が不可抗力で目に入ると、「やっぱり好きだなぁ」「悔しいけどかっこいいな」という気持ちが出てきて、なかなか嫌いになれないかもしれません。できるだけ同じ空間で一緒になることを避けて、関わらないように行動できればベスト。
相手からアプローチされているから
自分の中ではもう関係を終わらせて断ち切るつもりでも、相手にそのつもりがないとズルズル関係を引きずることになってしまいます。好意をもたれていて嬉しいという気持ちもあると、なおさら嫌いにはなりにくいもの。
とくに、彼女がいる人からの甘い囁きには要注意! あなたのことを好きだと言っても、別のパートナーがいるのは事実。彼女という安定した基盤に支えられた余裕と余力を使って、それ以外の女性と恋愛ごっこを楽しんでいるだけです。「非日常」を楽しみたいだけにすぎません。
後悔しそうだから
「長年一緒に居たこと、これを逃すと結婚出来ないかもしれないというプレッシャー」(20代・大阪府)
相手の嫌な一面が見えたとしても、たとえ報われない恋だとわかっていても、〝好きな人を嫌いになる選択をした人生〟を後悔することになったらつらいですよね。
「もしもあのまま頑張っていれば、彼と幸せになれたかもしれないのに…」「今思えば、彼以上に合う人なんていなかったな」と、遠い未来で悔やむ自分の姿を誰だって想像したくはありません。好きな人を嫌いになるという決断には、自分の選択に責任をもつ勇気や覚悟が必要なようです。
相手のいいところや、楽しかった思い出が忘れられないから
「いいところをたくさん知っているから」(20代・愛知県)
「楽しかった思い出を思い出すとき」(30代・新潟県)
「好きだったときの楽しい記憶があるから」(30代・滋賀県)
「積み重ねてきた思い出、情」(30代・埼玉県)
誰にだって、長所と短所の両方があるものです。
ひどい傷つけられ方をしてしまい、「もう別れたい!いっそ嫌いになりたい!」と感じたとしても、彼のいいところを思い出すと心が揺らいでしまうでしょう。どんなに嫌な思いをさせられたとしても、幸せにしてもらった記憶がそれ以上にたくさんあると、踏ん切りをつけにくくなりそうです。
好きな気持ちが強すぎるから
「だって好きなもんは好きだから」(30代・神奈川県)
「だって好きなんだもん」(20代・神奈川県)
「やはり性格など好きだから」(30代・東京都)
「好きだから」(30代・千葉県)
「感情が追いつかないから」(30代・東京都)
「相手のことが好きだから」(30代・京都府)
「好きなのに心の底から嫌いと思うのは難しいから」(30代・埼玉県)
「好きな気持ちは理屈じゃなくて本能的なものだから」(30代・神奈川県)
「大好きだから」(30代・福島県)
「好きだったから」(30代・岐阜県)
恋はするものではなく落ちるもの。となると、理屈抜きに惚れこんでしまった相手のことを、理屈で嫌いになるというのも難しいように思えます。「だって好きなんだもん」と開き直れればいいのですが、嫌いになる方法を探しているような人にとっては悩ましい部分です。
そもそも本来、好きな人を嫌いになるというのはかなり難しいこと。…そう頭に入れておけば、なかなか嫌いになれなかったとしても仕方ないと思えそう。なかなか彼を嫌いになれない自分のことを、責めたり卑下したりしなくても大丈夫です。
好きな人を嫌いになる方法6選

好きな人を嫌いになると決めたなら、その意思を貫くために全力をつくしましょう。
ここでは、特にアンケートで意見が多かった「好きな人を嫌いになる方法」6選を紹介。自分ができそうなことからひとつずつ実践してみて。
嫌いな部分を探す
「その人の欠点を探しまくる」(20代・静岡県)
「幻滅する」(30代・愛知県)
「悪いところをさがす」(30代・愛知県)
「悪いところを考える」(20代・福岡県)
「悪いところを思い出す。自分のこと影では悪口いってると妄想する」(30代・群馬県)
「その人の嫌なところを見つけていく」(20代・東京都)
「嫌いなところをみつける」(30代・福岡県)
「嫌なところばかり思い出すようにする」(30代・東京都)
「相手の欠点ばかり見つけてみる」(30代・神奈川県)
「相手の嫌いなところやタイプじゃない部分を探す」(30代・京都府)
「嫌なところを見つけてそればかり考える」(30代・徳島県)
「嫌な部分に目を向ける」(30代・東京都)
「最低なところをわざわざ見つけにいく。 減点方式で相手をみる」(30代・大阪府)
好きな人をなかなか嫌いになれないのは、よい記憶ばかりが頭に残っているからではないでしょうか。だとしたら逆の発想を用いて、相手の欠点を考えるという方法を試してみましょう。
今まで少し気になっていたけれども見逃していたような、相手の悪い癖を色々と思い起こしていくと、少しずつ嫌悪感を抱くようになって嫌いになれるかも。「今思い返せば、あのときも彼は不誠実だった」「冷静になって考えると、あの発言や行動ってありえなくない?」と思えるようになれば勝ちです。
関わらない
「会わない」(30代・東京都)
「会わない、連絡を取らない、関係の一切の遮断」(30代・岡山県)
「関わらない。他に興味があるのを探す」(20代・宮崎県)
「距離をとる」(30代・福岡県)
「自分から遠ざける」(20代・北海道)
「見なきゃいい」(20代・大阪府)
「距離をとる。連絡をしない。嫌味を言う」(30代・神奈川県)
「離れればいいと思う」(30代・兵庫県)
「物理的に距離をおく」(20代・愛知県)
「無関心になること」(20代・長野県)
「無視する」(20代・神奈川県)
「連絡をとらない」(20代・埼玉県)
「距離をおくしかないと思う。連絡をしない、会わないと自然と忘れていくし、離れることで好きな気持ちが落ち着いて、相手の嫌な面も見えてくるから、気持ちが冷めてどうでもよくなる」(30代・東京都)
会っていないときには「もうあの人のことは嫌いになれた」と思っていても、会ってしまうとつい心が揺らいでしまいます。ですので、極力会わないようにして関わらないことが大切です。わざと嫌われるように仕向ける…という人もいますので、それくらいの覚悟をもって、相手と距離をおく意識をしてみるのも手。
同じ職場の場合も、「仕事以外の話はしない! 必ず誰かいる状態で話す! 」と決めておくなど、必要最低限の接触のみで過ごしましょう。情にひっぱられて損をするのは、結局こっちのほうかもしれません。
冷静になる
「自分と合わないところを探す、現実的に見る、客観視してくれる友達に相談する」(20代・東京都)
「自分と合わない部分を思い出して『無理』と思い立たせるようにする」(30代・神奈川県)
「よく考えて自分を傷つけない行動をする」(30代・岐阜県)
「その人は私の人生に関わりがなくなる人だと思うこと」(30代・東京都)
気持ちが不安定になっているときは、冷静に物事を判断できるように落ち着くことが重要。心を整理するように「なぜ好きな人を嫌いになりたいのか」自問自答して考えてみましょう。
「振り回されてばかりの女性を卒業したい」「自分が本当に幸せになれる恋がしたい」など、明確な理由や目的がわかれば、相手からの甘い言葉にも流されず、「もっと素敵な恋愛をしてやる!」とモチベーションもアップするはず。ほかならぬあなた自身の人生のために、嫌いになりたいとまで思った相手から、離れる理由を明確にしましょう。
他の恋をする
「より魅力的な人を見つける」(20代・徳島県)
「新しい恋愛をする」(30代・滋賀県)
「新しい恋を見つける」(20代・神奈川県)
「他の人を好きになる」(30代・東京都)
「恋の傷は恋で癒やす」と言うように、自然と他に好きな人ができれば、今までの好きな人のことは考えなくなるかも。新しい好きな人のよい部分を知るうちに、「今までの恋愛ってつらいことが多かったな」「元彼との恋愛って普通じゃなかったのか」と気付くことができ、好きだった人を嫌いになれる…なんて可能性もあります。
なにより、新しく好きになれる人と巡り合い、恋をしたときの喜びや前向きな気持ちは、人生を明るいものにしてくれます。「早くあの人のことを嫌いになりたい」と思いながら悩んで過ごすより、よほど健康的で充実した時間が過ごせるでしょう。
出会いの探し方についてはぜひ、こちらの記事を参考にしてみてください。
時間に任せる
「時間」(30代・東京都)
「何も考えないで自然な態度でいること」(30代・宮城県)
「嫌いになりたいけれど、一度好きになった相手なのでなかなか嫌いになることができない…」という、愛情深い性格の方もいるでしょう。そんなときは、時間に身を任せて、このモヤモヤがなくなるのを待ちましょう。
〝時間は薬〟といいます。ときが流れれば、いつの間にか相手が〝好きな人〟から、〝友人や知り合い〟に変わる瞬間がやってくるものです。
恋愛以外に目を向ける
「別の趣味などを見つけて忘れる」(20代・滋賀県)
「自分を大好きになる」(20代・茨城県)
今は、好きな人のことで頭がいっぱいになってしまっている状態かもしれません。寝ても覚めても相手のことを考え、辛い思いをしている人もいるでしょう。
そんなときは、一度恋愛から離れて、趣味や興味のあることにチャレンジしてみるのがおすすめです。
目標を立ててそれに向けて一歩踏み出してみると、気付いたら好きな人のことなんて忘れてしまえるかも。自分で決めた目標が無事に達成されれば、自分磨きにもつながり、さらに素敵な女性へとレベルアップできるはず。
そもそも本当に嫌いになりたいの?「好きな人を嫌いになる方法」と心理のQ&A

「好きな人を嫌いになる方法を知りたい」と本記事にたどり着いた人の中には、「本当は嫌いになんてなりたくない、彼と幸せになれたらそれが一番」と思っている人もいるのではないでしょうか?
〝可愛さ余って憎さが百倍〟という言葉もあるように、愛情と憎しみは紙一重の感情です。ここでは、好きな人を嫌いになりたいと思う人たちの本音や心理について、Q&A形式で解説します。
A.一緒にいた時間が長ければ長いほどに、純粋な恋心以外の気持ちが増えている可能性も。ただ情にひっぱられているだけなのか、未練が捨てきれないだけなのか、それとも彼以外の人とは結婚など考えられないくらいに好きなのか…など、冷静に自分の心を見極めて
付き合いが長くなればなるほど、結婚願望は高まっていくものです。相反する彼の本心を聞いて、「もう嫌いになれたら楽なのに」と、心で思ってしまうのも無理ないでしょう。
5年という長い歳月をともに過ごしてきている以上、相手が隣にいることに慣れてしまっているので、突然嫌いになることは難しいはず。まずは嫌いになろうとするのではなく、〝自分の本心や気持ち〟を客観的に見極める時間をとってみて。
「もしもすぐにでも結婚できる素敵な人が現れれば、彼と別れることができるのか?」
「それとも、結婚するのなら彼以外にはありえないと思うくらい惚れこんでいるのか?」
「今までの時間のなかで、彼が最高のパートナーになると確信できているのか?」
「彼と一緒にいる未来と、たとえ彼相手でなくとも結婚や出産を叶えた未来、どちらを心から望んでいるのか?」
など…納得いくまで自問自答を繰り返すのです。
導き出された答えを前にすれば、そこには〝好き・嫌いの感情〟とは別に、〝あなたが自分の人生に納得するために洗濯すべき道〟がでてくるはず。冷却期間をとったり、距離をおいたりしてでも、自分の心を見極めるための時間をつくりましょう。
たとえ別れの道を選択することになったとしても、人それぞれ、人生において大切にしているものが違う以上は仕方ありません。最初は今までと違う毎日に寂しさや物足りなさを感じるかもしれませんが、月日とともに記憶や印象は薄れていくはず。新しい出会いのために必要な選択だったと、冷静に状況を整理するのが〇。
Q.彼女のいる人を好きになってしまいました。何度も告白しているのですが、彼女が大事だからと振られています。面倒くさいのか最近は距離をおかれるようになりました。彼女にも警戒されています。いっそ嫌いになれたら楽なのですが、どうしても嫌いになれません…彼以上の人なんていないと思ってしまいます
A.好きな人を嫌いになるというのは、本来誰にとっても難しいことです。頭では「嫌いになれたら楽」とわかっているのなら、とにかく出会いの母数を増やし、無理矢理にでも〝彼以上の人〟を見つけるか、いっそ略奪するつもりで自分を磨くかの二択になるでしょう
そこまで彼に惚れこんでしまっているのであれば、理屈で彼を嫌いになるのはほぼ難しいように思えます。あなたにとってもっとも魅力的なのは彼であり、それ以上の人には出会えるわけがない…とまで感じてしまっているかもしれませんね。
ですが、「男は星の数ほどいる」なんて言われることもあるように、世界にはたくさんの男性がいます。まだ出会っていないだけで、あなたの知らない世界や行ったことのない場所には、信じられないくらいに魅力的な相手がいるかもしれないのです。
あなたがとれる選択肢は主にふたつ。ひとつ目は、そんな相手と出会うための行動を起こすことです。たとえ彼を好きな気持ち抱いたままでも問題はありません。無理に嫌いになろうとするのではなく、視野を広げ、人生を豊かにするために、出会いの母数を増やすべく行動しましょう。
そしてふたつ目は、「彼を嫌いになるのは無理!彼以外は嫌!」と割りきって腹をくくることです。
彼も結婚しているわけではないのなら、いずれ彼女と別れる可能性があります。たとえ別れなかったとしても、関係が危うくなるタイミングが訪れる場合も。そのときにあなたが、彼に振られないくらいの魅力的な女性になっていれば、未来は変わるかもしれません。
〝押してダメなら引いてみる〟を意識して、彼へのアプローチをいったん休止するのもひとつの手。距離をおいている間に自分を磨き、彼が思わず気にしてしまうくらいのいい女になれれば、あなたが望んだ未来に近づけるかも。
最後に
自分が幸せになれない恋愛や今後を見込めない相手との恋愛は、心の負担が大きくつらいものです。「無理しているな」と自分で感じることがあるならば、その恋愛とは少しずつ距離をおくようにしましょう。
ときには主観を捨てて、今の自分を友達に置き換え客観的に考えるのもおすすめ。大事な友人が同じような恋愛をしていたらどう声をかけるのか、第三者目線で考えてみると、視野も広くなり、考え方も変わるかも。
とはいえ、相手を急に嫌いになるのは難しいもの。そんなときは、恋愛以上に打ち込めるものを見つけて、人生における恋愛の比重を下げるよう意識を変えていきましょう。冷静な気持ちで、後悔のない選択ができますよう応援しています。
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ミナ・サントリーニ
ライター・大手占いアプリ所属の恋愛鑑定師。東京都出身。数々の恋愛経験と世界各国を旅した経験を活かし、10年以上、男女問わずあらゆる恋のお悩み相談を受けている。好きなラーメンは家系固麺油マシ。推しはニャンちゅう。