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2022.03.14

「共依存」の原因とは?「共依存」しやすい人の特徴や改善方法を紹介

「共に依存する」と書いて「共依存」。人間関係において、「この人がいないと何もできない」という状況に陥ってしまうことは避けたいですよね。そんな「共依存」の意味や、「共依存」になりやすい関係性、陥りやすい人の特徴、その改善方法をまとめて解説!

「共依存」とは?

(c)Shutterstock.com

「共依存」という言葉を聞いたことはありますか? 「依存」が含まれていることから、なんとなくポジティブな言葉じゃないことは想像がつくかと思います。実は、「共依存」に陥ってしまうと、自分を見失って生きにくくなってしまうのです。

そんな「共依存」に陥らないよう、まずは「共依存」の意味や正しい知識を身につけましょう。

「共依存」の意味

「共依存」とは、特定の人間や関係性に依存している状態のことです。コミュニケーション依存の一種で、お互いが精神的に強く結びついたり、寄りかかったりして不健康な状態に陥っている状況を指します。

例として、アルコール依存症の夫とその夫を支える妻の例が有名です。アルコール依存症の夫に代わって、妻が過剰な献身をしてしまうというもの。

妻は自己の存在意義を認めてもらうため夫に尽くし、夫は妻に甘えて都合の良いように飲み放題。結果として、どちらにとっても良くない状況から抜け出すことができません。

良くないことだと分かっていても、抜け出せないのが「共依存」。一見依存されているように見える側が、実は依存しているということも。

「共依存」になりやすい関係性

(c)Shutterstock.com

「共依存」になるきっかけは、実は身近なところにあります。加えて、アルコール依存症の夫の例でも分かるとおり、関係性だけでなく、アルコール、ギャンブル、薬物や精神的、肉体的な病気が「共依存」のきっかけになることもあるのです。

きっかけと関係性によって「共依存」しやすくなる環境が生まれてしまいます。

1:縁故関係

縁故関係は、「共依存」に陥りやすい関係性のトップです。「家庭」というごく限られたフィールドの中だからというのも理由のひとつ。アルコール依存症の例のように、夫婦関係の「共依存」や、親子関係の「共依存」というのが考えられます。

親子関係の「共依存」というのは、親が子どもの自立を妨げてしまったり、言うことを聞かせようと支配してしまったりする場合が多いです。

我が子の可愛さのあまり、甘やかしすぎて親がいないと何もできない状態にしてしまったり、子どもがしたいことより自分がさせたいことをさせたりします。

2:恋愛関係

家庭内の「共依存」と同じくらい多いのが、恋愛関係における「共依存」です。相手のことが好きで大切だからこそ、甘やかしたくなりますよね。しかし、それも度が過ぎると考えもの。特に、自分がしてほしくないことや暴力なども受け入れてしまっては、お互いにとって健康的とは言えません。

恋愛関係における共依存は「一方が甘やかし、もう一方がひたすら尽くされる」という傾向にあります。それが行き過ぎたものであっても「好き」という感情によって跳ねのけることができないのが恋愛関係の「共依存」における怖い部分です。

「共依存」に陥りやすい人の特徴

(c)Shutterstock.com

続いて、「共依存」に陥りやすい人の特徴を紹介します。いくつか紹介しますので、「沢山当てはまるな」と感じた方は要注意です!

1:狭いコミュニティを好む

社交的で、気軽に話せる人が周りに沢山いる人は、多くの人に寄りかかることができるため依存体質にはなりにくいです。一方、注意しなければならないのが、狭いコミュニティを好むタイプの人。

狭く深く、少人数の人とじっくり関わっていくタイプの人は、特定の人に依存しやすくなります。他にべったりできる人がいないため、どんなことをされても許容してしまいますし、離れることもできないのです。

2:自己肯定感が低い

自己肯定感が低い人は、「共依存」になりやすいです。自己肯定感が低いということは、自分に価値が無いと思っている場合が多く、他人から認められることで自身の存在意義を見出そうとします。

こういうタイプの人はDVすらも、自己肯定感の低さゆえに「私が良くないから」と考えたり「これも愛情表現の一つなんだ」と受け入れてしまったりするので要注意です。

3:嫉妬深い

嫉妬心や独占欲が強く、相手をコントロールして自分の都合の良いようにしたがる人も「共依存」に陥りやすい人の特徴です。その気持ちが段々とエスカレートし、相手を束縛することで、自分だけのものにしようとします。

4:お人好し

他人のお世話をしたり、役に立ったりすることが好きなお人好しな人も要注意。相手の役に立つことで自分の存在意義を確かめることができますし、相手は自分を助けてくれる存在に甘えることができます。加えて、お人好しの人は、心の寛容度が広いので何でも許してしまうのです。「嫉妬深い」タイプの人と同じように、エスカレートして「共依存」になってしまう恐れがあります。

「共依存」体質を改善する方法とは?

(c)Shutterstock.com

「共依存」は、一度陥ると抜け出せない負のループです。そうならないためには、早めに気付いて対処するのがベスト。「共依存」体質を改善する方法を紹介します!

1:自己肯定感を高める

自己肯定感が低いゆえに、自分の価値を他人に認めて欲しいという気持ちになります。「他人に頼らなくても、私の価値は私が決める」という強い意志が持てたら、「共依存」にはなりません。そのためには、本を読んだり旅をしたりといった様々な経験をする、自分磨きをするなど自発的な行動が大切です。

2:カウンセリングを受ける

繰り返しになりますが、「共依存」は抜け出すことがとても難しいです。一人で解決することが難しいなと感じたら、カウンセラーさんに相談してみてください。専門家の意見を聞くことで、「共依存」から脱するきっかけになります。そして何よりも安心することができるのです。

3:自分で決める癖をつける

いつも誰かに判断を任せていませんか? 決断力の無い人は、その場の雰囲気に吞まれてしまうことが多く、「共依存」から抜け出せません。些細なことでも良いので、自分で決断するようにしましょう。

4:没頭できる趣味をつくる

人以外に没頭できる趣味をつくりましょう。「共依存」をしている相手のことしか考えられない状態でいるよりも、熱中できることが増えると他のことを考える時間も増えるため、精神的に安定します。

最後に

「共依存」は、続けていても良いことがありません。自分の軸があって自立した関係こそ、お互いを成長させることができるのです。「共依存」状態は、言うなれば「お互いを甘やかしている状態」。ぜひこの記事を読んで思い当たることがあれば、身の回りの関係性について見直してみてくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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