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BEAUTY

2021.08.15

正常な生理期間ってどれぐらい? 周期や平均日数・生理にまつわる悩みを一挙に解説

いつだって悩みが尽きない生理問題。生理期間は長くても短くても不安だし、生理が来ないと焦って何も手に付かない…。毎月くる生理とうまく向き合うために、医師から生理期間や周期について学んで、少しでも不安を解消しましょう。

【目次】
生理期間はどれぐらいが平均なの?
周期や月経日数の目安は?
期間が長い・量が多い… 判断基準と原因
また生理!? 周期が短い時注意すること
生理が来ないときに考えられること
最後に

生理期間はどれぐらいが平均なの?

女性にとって、生理は、体調を大きく左右するだけでなく、それにまつわる悩みも尽きず、大きくメンタルにもかかわる問題ですよね。生理の期間は、長くても、短くても、不安。また、生理が来ないとなれば、さらに不安…。そんな生理とうまく付き合っていくために、ここでは、生理期間や周期の目安、また生理にまつわる問題について、医師の解説から学んでいきます。

<POINT>
・生理期間の平均は、3~7日。
・周期が長くても、短くても注意が必要。
・生理が来ない理由は、妊娠以外にもさまざま。

周期や月経日数の目安は?

初経の時期は人によって様々ですが、生理は、一般的に小学校高学年~高校生ぐらいの間にはじまり、その後、大人になっても、ずっと付き合っていかないといけないものですよね。そんな生理について、仕組みや周期などの正しい知識をあなたはどれぐらい知っていますか。意外と知らない… という方もいるのではないでしょうか。まずはここで、生理周期や月経日数の目安について、医師の解説を見ていきましょう。

生理のしくみ

\教えてくれたのは…一般内科医 成田亜希子先生/

成田亜希子先生

生理の正体は、剥がれ落ちた子宮内膜が血液と共に剥がれ落ちたものです。子宮内膜は子宮の内腔を覆う細胞であり、増殖・成熟。脱落を繰り返しています。

このような子宮内膜の変化を引き起こすのが女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンです。生理が始まって子宮内膜が剥がれ落ちると、次の妊娠の機会に備えて子宮内膜は徐々に増殖していきます。

この作用を促すのがエストロゲンであり、同時に卵子の成熟も行います。そして、生理開始から約二週間が経過すると排卵が生じるのです。排卵が生じると、次は増殖した子宮内膜を着床に適した状態に成熟させるためにプロゲステロンが多く分泌されるようになります。

プロゲステロンの分泌は約二週間続き、着床が生じれば妊娠の成立となりますが、着床が生じない場合はエストロゲンとプロゲステロンの分泌が急激に低下して子宮内膜の脱落、つまり生理が引き起こされるのです。

生理
(c)Shutterstock.com

生理になると吐き気と下痢が…。私だけ? 女医が答えます!

正常な生理周期の基準とは?

生理の周期は、脳と卵巣のホルモンネットワークのはたらきによるものです。個人差はありますが、だいたい25日から35日、平均して28日のサイクルで繰り返されるのが一般的です。

自分の生理周期をきちんと把握しよう!

生理周期は、不妊の原因を突き止める大切な指標です。アプリでご自身の生理日を記録して、生理周期が正しいかを確認してみましょう。

教えてくれたのは… 杉山産婦人科院長 杉山力一先生

杉山力一先生

今さら人に聞きづらい、正常な【生理周期】とは?|杉山力一医師の女性のカラダの不調解決コラム

正常な月経期間は3〜7日

ふたたび教えてくれるのは… 一般内科医 成田亜希子先生

生理は約1ヶ月のサイクルでめぐり、正常な月経期間は3~7日とされています。8日以上続く生理は「過長月経」と呼ばれ、何らかの病気が背景にある可能性も考えましょう。

月のサイクル
(c)Shutterstock.com

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月経不順とは?

ここから教えてくれるのは、直レディースクリニック 院長 竹村直也先生

正常の月経は月経周期日数が25日~38日、出血持続日数が3~7日でかつ変動は6日以内といわれています。しかしこれにあてはまらず、25日未満で出血したり、次の月経までの間隔が39日以上かかったりといった状態のことを月経不順といいます。

無月経ってなに?

(c)Shutterstock.com

妊娠していないのに、生理が3ヶ月以上ない状態無月経と言い、以下の2種類に分かれます。

◆原発性無月経

症状:18歳以上になっても生理が全く来ない状態
原因:染色体異常、腟や子宮の先天異常など性器の異常、ホルモン異常

◆続発性無月経

症状:今まで月経はあったが、3ヶ月以上生理が来ない状態
原因:授乳、急激なダイエット、肥満、強いストレスや環境の変化などによるホルモンバランスの乱れ

Oggi世代では仕事、人間関係、恋の悩みなどでストレスを受けやすい年代でもあります。

続発性無月経を含めた月経不順を訴えて婦人科を受診される方も数多くいますが、ストレスが原因で一時的に不順になっていることが多いようです。その場合、ホルモンバランスを採血で確認することがあります。女性ホルモン以外のホルモンの影響で月経不順を起こしていることがあるからです。

たとえば甲状腺機能異常。甲状腺とは首にある臓器で新陳代謝をコントロールしています。この甲状腺の機能異常で排卵障害がおこり月経不順になることが知られています。

次に高プロラクチン血症があります。プロラクチンとは頭から分泌されるホルモンの一つです。プロラクチンは出産後に大量に分泌されることで授乳を促し、排卵を抑える働きがあります。授乳中は生理がなかったりするのは、このホルモンが大量に分泌されており排卵を止めているから。

妊娠に関係なく影響でプロラクチンが血中に多く存在している状態を、高プロラクチン血症といいます。原因としては脳腫瘍薬剤の影響などがあります。

【医師解説】生理がこない… 放置すると子宮体がんリスクが上がる? 知っておきたいPCOS

期間が長い・量が多い… 判断基準と原因

前章にて、月経期間は3〜7日ということ、また8日以上続く場合には、何らかの病気が背景にある可能性があると解説されました。

そこで、ここでは、生理の期間が長い場合、また、量が多い場合について、どのように判断し、どんな原因が考えられるかを、見ていきます。生理の量については、人と比べたり、実際に測ったりすることが難しいものなので、しっかりと目安を学んでおきましょう。

生理期間が長いと判断する基準は、8日以上

ここでも、成田先生に解説していただきます。

月経期間には個人差がありますが、8日以上続く場合は、卵巣機能不全黄体機能不全多嚢胞性卵巣症候群などによるホルモン分泌の異常が考えられます。

これらの異常では、子宮内膜の増殖・成熟・脱落が正常なサイクルでおこなわれなくなるため、ダラダラと生理が続くことがあるのです。

また、その他にも、女性ホルモンの分泌に影響を与える甲状腺機能低下症高プロラクチン結晶、子宮の器質的な病気の子宮筋腫子宮内膜ポリープ子宮がんなどが原因のことも少なくありません。なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。

生理の量はどれぐらいから多いと判断するの?

経血量を正確に測ることは困難であり、個人差も大きいことから医学的な異常値は定められていません。しかし、一般的には一回のサイクルで30~150mlほどが正常と考えられており、極端に多い生理を「過多月経」といいます。

昼用ナプキンが短時間でいっぱい… は注意

具体的には、血液の塊が出る・昼用ナプキンが短時間でいっぱいになる、などの状態が続くようであれば「過多月経」と考えてよいでしょう。

ナプキン
(c)Shutterstock.com

過多月経は、子宮の良性腫瘍である子宮筋腫子宮ポリープ、子宮内膜が子宮内腔以外の部位で増殖する子宮内膜症子宮腺筋症などが原因で引き起こされます。

これらの病気は剥がれ落ちた子宮内膜と共に排泄される出血量を増やすため、経血量も増加してしまうのです。

また、子宮内膜自体が過剰に増殖する子宮内膜増殖症によっても生理量が増加します。子宮内膜の増殖を促すエストロゲンが過剰に分泌されることが原因と考えられていますが、子宮がんに移行することもあるため、注意が必要です。

生理の量が多くなると慢性的な貧血を発症する危険が

このような原因によって生理の量が多くなると、慢性的な貧血を発症する危険があります。特に生理中や生理後に動悸や息切れ、倦怠感、めまい、立ちくらみなどの症状がある場合は「過多月経」による貧血の可能性が考えられます。

貧血
(c)Shutterstock.com

また、「過多月経」は経血量が多くなるだけでなく、子宮筋腫など子宮の器質的な病気が原因となっていることがありますので放っておくと悪性化したり、不妊症につながることもあります。

【生理が長い…】何日も鮮血が続く…。これって問題? 女医が回答

また生理!? 周期が短い時注意すること

生理周期は、個人差があるものの、だいたい25日から35日ぐらいのサイクルで周っています。しかしながら、それよりも期間が短く、思わず、「え、また生理…?」なんて感じるときはありませんか。そんな方は、要必見! 生理が長いと問題であるのと同様、生理期間が短い場合にも、注意すべき点がいくつかあります。ここでも、医師の解説をもとに、考えられる要因を見ていきましょう。

教えてくれたのは… 杉山産婦人科院長 杉山力一先生

前回の生理が終わってからまだ日が浅いのに、出血している… その際に考えられる要因は様々ありますが、大きく「不正出血」と「頻発月経」の2つに大きく分かれます。それぞれどんな症状があるのか、それぞれ解説していきます。

「不正出血」の可能性も。少量でも早めの受診を

生理以外の出血を「不正出血」といいます。この場合、次のような原因が考えられます。

《子宮頚管ポリープ》
この症状は40代に最も多く見られます。この症状が発見されたら、不正出血を防ぐためにも切除をすることをお勧めしますが、状態によっては切除が不要と判断される場合もあります。また、一度切除しても、再発する可能性も高い病気です。まれに悪性になることもあるため、経過を観察するためにも可能であれば定期的に産婦人科を受診されることをおすすめします。

《子宮内膜症》
子宮内膜症というのは、ひと言でいうと、子宮内膜の組織が子宮内膜以外の場所にできてしまう病気です。この症状を治療せず放置しておくと、不妊やがんの原因となる可能性があります。そのため、薬の服用や手術などの治療を早期におこなうことをお勧めします。

《子宮がん》
様々な出血の原因の中でも特に怖いのが、子宮がんである可能性です。様々ながんの中では比較的生存率が高いとは言われているものの、「がん」であることには変わりません。全身に転移する可能性もあります。自覚症状が少ない中で、不正出血は重要ながんのサインかもしれません。

紹介した他にも様々な原因が考えられますが、子宮がんをはじめ、身体に大きな影響を及ぼす可能性があるため、出血が少量でもまずは受診をおすすめします。

生理
(c)Shutterstock.com

妊娠を望む場合は早期治療を!「頻発月経」の可能性も。

不正出血の他に、前回の生理周期から24日以内に生理が来てしまうことを「頻発月経」と呼びます。頻発月経は、性周期の中で「卵胞期」や「黄体期」が短縮してしまうことで発生します。

卵胞期が短縮することを「卵胞期短縮症」、黄体期が短縮することを「黄体機能不全」と呼びます。頻発月経は、妊娠を望まない場合は特に治療は必要ありません。

しかし、この2つの症状はどちらも不妊原因となる可能性があります。「卵胞期」が短い場合、卵胞が未成熟のままとなってしまうため、受精できたとしても受精卵の成長が不十分となる可能性があります。また、「黄体期」が短い場合には、受精卵の着床の妨げや、流産につながるおそれがあります。

そのため、将来妊娠したい、と思ったら早期に治療に取り組むことが必要です。

将来の妊活への不安を少しでも取り除くためにも、気になる出血が続くようでしたら、一度病院で検査をすることをお勧めします。

【医師監修】また生理が来た…? 生理周期が短いのは危険なサインかも!?

生理が来ないときに考えられること

そろそろ生理のはずなのに、なかなか来ない… 妊娠したのかもしれない… 誰しもそんな不安な期間があるのではないでしょうか。しかし、生理が遅れる原因は、妊娠だけではなく、様々な要因があります。また、中には早期の対応が必要な場合もあるとのこと。

では、生理が遅いと判断するのは、どれぐらいからなのか、また生理がこない原因には何があるのか… このような問題についても、ここで正しい知識を学んでいきましょう。

引き続き、杉山産婦人科院長 杉山力一先生に解説していただきます。

Q. 生理が遅いってどれくらいの日数のこと?

A. 生理の周期は人それぞれで、個人差がありますが、だいたい25日から35日、平均して28日のサイクルで繰り返されています。前回の生理から35日以上来ない、普段の生理周期より遅れている、というときには、少し注意してご自身の周期状態を確認してみてください。

【婦人科の医者が回答】生理がこない…もしかしたら危険なサインかも?!

また、生理が来ない時、真っ先に思い浮かぶのは「妊娠」の可能性です。しかし、「生理が来ないので妊娠検査薬を使ってみたけど結果は陰性、病院に行っても陰性だった…」という場合もがあります。ここでは妊娠以外の理由で生理が来ない原因をみていきましょう。

原因その1:ホルモンバランスの乱れ

生理にはエストロゲンとプロゲステロンという2種の女性ホルモンが密接に関わりあっており、この2つのバランスが乱れてしまうと生理がなかなか来ない… という事態がおこります。

このホルモンバランスが乱れる原因として考えられるのが、「ストレス」「過度なダイエット」「過度な運動」などです。

ハードワークや人間関係でのトラブル・引っ越しや転勤などの環境の変化によって、無意識のうちにストレスを感じてしまい、生理が止まってしまうこともあります。

また、過度なダイエットによって急激に体重が落ちてしまうと、ホルモンを分泌するのに必要な体脂肪が少ないため、生理が遅れてしまうこともあります。

自分ではからだに負担をかけているつもりではなくても、些細なことでホルモンバランスは乱れてしまいます。生理が予定よりも遅れている場合は、直近1ヶ月の生活リズムに変化はなかったか、まずは思い返してみてはいかがでしょうか。

(c)Shutterstock.com

原因その2:婦人系の疾患

生理が遅れてしまう原因として、婦人系の疾患にかかっている場合が考えられます。

代表的なものとしては…

・子宮筋腫
・子宮内膜症
・子宮頸がん
・多嚢胞性卵巣症候群

などがあげられます。

これらの疾患が生理の遅れの原因であった場合、ご自身では調べることができませんので、不安に思われる方は病院の受診をおすすめします。

考えられる原因その3:早発閉経

一般的な年齢(45歳〜58歳)よりも早く生理が終わってしまうことを「早発閉経」といい、これも生理が遅れた場合に考えられる原因のひとつです。

早発閉経になると排卵がおこらなくなり、ホルモンを分泌するはたらきも衰えてしまいます。妊娠をめざす方にとっては今後の妊活プランにも影響がでてしまいますので、3ヶ月以上生理がこない時には早発閉経の可能性を疑い、医師に相談しましょう。

考えられる原因その4:甲状腺の病気

内分泌系の疾患として、生理を遅らせる原因となるのは甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気)です。

しかし、生理が遅れている、というだけで甲状腺の病気であるかどうかは判断しにくいものです。

まずは妊娠検査薬や基礎体温グラフ・日々の生活の見直しからはじめてみて、それでも原因がわからない… という場合には甲状腺の病気の可能性を考えてみてはいかがでしょうか?

「生理が来ない…」生理が予定よりも遅れてしまう原因って?【医師監修】

最後に

女性の人生にとって、切り離すことができない生理。今回は、そんな生理の正常な周期や期間、またそれに関する問題について、医師の解説を基に、紹介してきました。早く来すぎても、問題。来なさ過ぎても、問題。そういわれると、毎月、生理に翻弄されてしまうような気がして、嫌気がさすかもしれません。しかし、正しい知識を身に付けていれば大丈夫! うまく生理と付き合って、何かあるときには、すぐに医師に相談することを心がけましょう。


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