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【女性100人に聞いた】人を信用できないと思った経験がある?
※アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数118名(未回答含む)。
まず、女性100人に「あなたは『人を信用できない』と思ったことがありますか?」と質問したところ、結果は「ある」…73.7%、「ない」…26.3%となりました。
約3/4を占めるほどの人が「人を信用できない」と思ったことがあるという事実。みなさんはどう感じましたか? 中には、「私だけじゃなかったんだ」と安心した人もいるかもしれませんね。
人を信用できなかった理由とは

では、多くの人が経験した「人を信用できなかった」理由について、具体的に聞きましたので紹介します。
嘘をつかれた
SNSを見るのが日常になった昨今。たとえば、週末の約束を突如ドタキャンされたのに、後日その人がほかの友達と遊んでいる写真を見つけてしまった…そんなつらい経験をしたことがある人もいるのでは。嘘をつかれると、その人の言葉すべてが疑わしく思えてしまうもの。小さな嘘でも積み重なると、「この人の言うことは本当なの?」という不安が心に根付き、素直に信じることができなくなってしまいます。
「嘘つく人に会ったから」(30代・青森県)
「嘘ばっかり言う人がいるから」(20代・埼玉県)
「嘘をつかれることがしばしばあったから」(30代・東京都)
「平気で嘘をつかれたとき」(20代・東京都)
「信用してる人に嘘をつかれたことがあるから」(30代・千葉県)
悪口・陰口を言う
いつも優しく接してくれる人が、「あの人ってさ…」なんて誰かの悪口を言ってきたりすると、「私も陰で同じように言われているのかも」という不安に駆られてしまいますよね。表面的には仲良くしていても、本心では何を思っているかわからない人に対して〝信用できない〟と思うのも当然です。
「さっきまで笑顔で会話していたのに、誰かが去った途端その人の悪口を言う人がいるから」(30代・広島県)
「裏で悪口を言ってても、その人と仲良くする人をたくさん見てきたから」(30代・熊本県)
「自分の味方のフリをして、陰で悪口を言われていた」(30代・鳥取県)
「信頼していた人が裏では悪口を言っていたから」(30代・東京都)
「一見仲が良さそうなんだけど、裏でかなりの悪口を言ってるのを見たことがある」(30代・千葉県)
裏切られたことがある
「きみのことをいちばん大切に思っている」と言われたのに、気がついたら別の女性と付き合っていたとか、信頼していた友人に恋人を奪われた…といったような話も意外と〝あるある〟。このような裏切りの経験は、心に深い傷を残します。一度経験すると「また同じことが起こるかもしれない」という恐怖心が生まれ、新しい関係でも相手を疑ってしまうなんてことも。「本当に私のことを大切にしてくれているの?」という不安が頭から離れなくなってしまいますよね。
「優しかったのに、結局裏切られることがあったから」(20代・東京都)
「彼氏に裏切られたとき」(20代・東京都)
「信用してたけど、裏切られた」(30代・福島県)
「友達だと思っていた人に裏切られたから」(30代・京都府)
秘密がもれた
「これは絶対に内緒にしてね」と打ち明けた悩みや秘密が、いつの間にかほかの人に知られていた…そんなことも世間では起こりがち。信頼して話したのに噂が広まってしまうと、その人への信用は一気に崩れ去るでしょう。秘密を守れない人に対しては、「この人には本音を話せない」という気持ちになり、表面的な関係しか築けなくなってしまいます。
「秘密にしてほしかった話をほかの人に話したから」(30代・福岡県)
「人の秘密を平気で他人に言いふらしていたとき」(30代・東京都)
「内緒と言って話したことが周りにもれている」(30代・神奈川県)
「誰にも話さないと言うから、信じて言ったのに、他の人に話された」(20代・岡山県)
意見がコロコロ変わる
会議などで昨日は「絶対にAがいい」と言っていたのに、今日は「やっぱりBの方がいいね」と言う…。このように、意見や考えが頻繁に変わる人に対しては、「この人、実際何をどう考えているの?」と疑問を感じてしまいます。特に重要な決断や約束ごとにおいても一貫性のない発言を繰り返されると、本当に信用して大丈夫なのか不安が生まれるのも当然です。
「言っていることがコロコロ変わるから」(30代・東京都)
「急に意見が変わった」(20代・青森県)
口だけだった
「今度、あの予約困難なレストランに連れて行ってあげる」とか「君のためなら何でもできる」などと言葉ではきれいなことを言うのに、実際には何も動かない人っていますよね。口約束ばかりで実行が伴わない人に対しては、次第に「また口だけでしょ」という気持ちになります。言葉と行動が一致しない人に甘い言葉をかけられたところで、信用することなんてできません。
「これ見よがしな雰囲気を出しておいて、結局違う行動をする人」(30代・東京都)
「言ってることと行動が伴っていなかった」(20代・千葉県)
金銭トラブル
「来月必ず返すから」と言われてお金を貸したのに、いつまで経っても返してもらえない…お金の貸し借りや金銭感覚の違いは、信頼関係に大きな亀裂を生みます。金銭トラブルを経験すると、その人の〝人間性そのもの〟を疑うようになりがち。そこから「お金にルーズな人は、ほかのことでも信用できない」という考えに至り、総合的な信頼関係が崩れてしまうのです。
「お金を貸して返ってこなかった経験がある」(30代・熊本県)
「お金を返してくれなかった」(30代・岡山県)
人を信用できない人の心理や特徴って?

特定の人に対してだけでなく、全般的に人を信用するのが苦手という人もいますよね。そんな人の心理状態や特徴について分析しました。
自分に自信がない
人を信用できないという人の根底に多くあるのが「自分への自信のなさ」です。一見すると他人への不信とは関係がないように思えますが、実は密接につながっています。
そもそも自分に自信がないと、相手の好意や愛情をそのまま素直に受け取ることができません。「こんな自分をそんなに大事に思ってくれるわけない」と考え、相手の気持ちに疑問や不安感を持ってしまうのです。
結果として、せっかくかけてくれた思いやりに対しても「何か裏があるのでは」と疑心暗鬼になり、信頼関係を築くことが困難になってしまうでしょう。せっかく自分を肯定してくれる人がいるのに、それを自ら突き放し、余計に人との距離ができてしまうんですね。
警戒心が強い
過度な警戒心を持っていることも、人を信用できない人の大きな特徴のひとつです。これは過去の経験や生育環境が影響していることが多く、自分を守るための本能的な防衛メカニズムともいえるでしょう。
警戒心が強いゆえ、初対面の人とは必要最低限の会話しかしない、プライベートな話題を避けて表面的な関係に留めようとする、相手の言葉に裏があるのではと思い素直に受け取れない…なんてことが起こりがち。
多くの場合、大切な人に裏切られた経験や気持ちを傷つけられた体験が警戒心の強さにつながっています。新しい人間関係を前にしても警戒心が働き、同じような構えを取らせてしまうのです。
思い込みが激しい
思い込みの激しさも、人を信用できない人によく見られる特徴です。物事を客観的に見ることが苦手で、主観的な解釈や推測を事実として捉えてしまう傾向があります。そうすると、周りの人の考えや意見を取り入れることができず「きっと○○に違いない」「絶対に○○だ」といった断定的な思考に陥ってしまうことに…。
頑固とも言い換えられますが…その思考回路のままだと、相手の行動や言葉に対しても独りよがりな考えや態度をとってしまい、人との協力関係を築くことができません。
さらに思い込みが激しい人は、特に判断がネガティブに偏る傾向があります。この傾向が強すぎると、自分に対する相手の好意的な行動に気づくことができなかったり、誤解を生んだりしてしまいます。人を信用することの難しさが見えてきますよね。
過去にトラウマがある
人を信用できない最も根深い原因の一つが、過去のトラウマ的な体験です。一度深く傷ついた経験は、心の奥底に残り続け、新しい人間関係に対しても無意識に影響を与えてしまうように。
親友だと思っていた人に秘密を暴露された、陰で悪口を言われていた、グループから仲間外れにされたなどの経験は、人への信頼感を根本から揺るがすほどのダメージとなって傷跡を残します。「また同じことが起こるのでは?」「この人も結局は私を裏切るのでは?」という思いが頭をよぎり、素直に相手を信じることができなくなってしまうのです。
また、恋人からの裏切りとして最も典型的なのが浮気をされた、嘘をつかれていた、突然連絡が取れなくなったなど…愛情を持って信頼していた相手から裏切られた経験は、その後の恋愛にも影響を及ぼすことがあるでしょう。
人を信用できずに困ったことは?

人を信用できない状態が続くと、日常生活や人間関係においてさまざまな困難に直面しがちに。ということで、アンケートの回答者に「信用できないことで生じる具体的な問題」について聞いてみました。いっしょに見ていきましょう。
ずっと信用できない
一度人を信用できなくなると、その状態から抜け出すのは本当に大変です。新しく出会った人に対しても「この人も裏切るかもしれない」、「本心では何を思っているんだろう」というフィルターがかかり、素直に相手を受け入れることができません。相手がどんなに誠実に接してくれても、心の奥底では疑ってしまう自分に嫌気がさし、「どうして素直に信じられないんだろう」と自己嫌悪に陥ることも多いのです。
「その後、人を信用できくなった」(20代・神奈川県)
「疑うことしかできなくなった」(30代・埼玉県)
「発言のすべてが嘘ではないかと疑ってしまう」(30代・千葉県)
「どんどん人間不信に陥った」(30代・千葉県)
人と親しくなりにくい
信用できない心理状態のままでは、人との距離を縮めることが難しくなります。表面的には仲良く話していても、「本当の自分を見せたら嫌われるかも」という恐怖心から、一定の距離を保ってしまうのです。逆に相手には「もっと心を開いてほしい」とか「何を考えているかわからない」と思われることが増えます。その結果、相手のほうから離れていってしまう…というケースも少なくありません。また、親しくなりたい気持ちはあるのに、自分で壁を作ってしまう矛盾に苦しむ人もいました。
「すぐには人と仲良くなろうと思わなくなった」(20代・愛媛県)
「信用できないので人との交流を深められず、友人がいない。今は特に困っているわけではないが、これから先のことを考えると完全に孤独になりそうで怖い」(30代・埼玉県)
「人に心を開けない」(30代・東京都)
「好きと言われても、すぐ別れてしまう」(30代・埼玉県)
頼れる人がいない
人を信用できないということは、困ったときに頼れる人がいないということでもあります。仕事で行き詰まったときや恋愛で悩んでいるときなど、本来なら誰かに相談したいような場面でも「この人に話して大丈夫かな」、「変に思われないかな」と躊躇してしまうでしょう。ひとりで抱え込むことが癖になり、本当に助けが必要なときでも「迷惑をかけたくない」とあきらめてしまうことが増えていきます。孤独感が強まり、「私には味方がいない」というさみしさを常に感じながら生活することになってしまうのです。
「頼れる人がいない。助けてと言えない」(30代・神奈川県)
「誰にも相談できない」(20代・群馬県)
「悩みを誰に相談すればいいのかわからなくなる」(30代・鳥取県)
精神的な負荷が大きい
常に人を疑っている状態は、知らず知らずのうちに心に負担をかけるもの。相手の言葉の真意を探ろうと必要以上に考え込んだり、些細な行動から裏の意味を読み取ろうするなど、心が休まるときがありません。信用できない不安と信用したい気持ちの間で揺れ動き、慢性的なストレスを抱えることにもなります。相手を疑う自分に罪悪感を抱きながらも、決して止められないという悪循環に陥ってしまうことも…。
「メンタルが崩壊しそう」(30代・神奈川県)
「いちいち悩んで疲れるけど、困ってはいない」(30代・山口県)
「精神的ダメージが大きい」(20代・神奈川県)
秘密を言わない
人を信用できない人は、自分の秘密や大切な情報を誰にも話せなくなってしまいます。本来なら信頼できる人に相談または共有することで解決できる問題でも、「勝手に他の人に話されるかも」という不安から、ひとりで抱え込んでしまいがちに。結果として、適切なアドバイスを受ける機会を逃してしまったり、問題が深刻化してから発覚することが多くなるでしょう。
「秘密の内容がもれるかもという不安がある」(30代・大阪府)
「つらい秘密を誰にも話せない」(30代・東京都)
仕事に支障が出る
職場での人間関係においても、人を信用できない心理は大きな支障をきたします。同僚や上司の褒め言葉を素直に受け取れず「何か裏があるのでは?」、「私を陥れようとしているのでは?」と疑うために、チームワークがうまく機能しなくなることも。大切な情報を共有することを躊躇したり、相談やサポートを求めることができず、業務効率が下がってキャリアアップに悪影響が出るおそれもあります。信頼関係が重要な営業や接客業では、特に深刻な問題となりがちに。
「ミスをした状態のまま、仕事が最終まで進んだときに困りました」(30代・東京都)
「共同で作業を行わなければならなかったとき、相手とうまくやり取りできず苦労した」(20代・東京都)
人を信用できるようになるにはどうする?

人を信用できない状態から抜け出すのは簡単ではありませんが、適切なアプローチを取ることで少しずつ改善していくことは可能です。ここでは、信用できるようになるための具体的な方法をご紹介します。焦らず、自分のペースで取り組むことが大切ですよ。
期待しすぎない
「この人なら絶対に裏切らない」といった過度な期待を手放すことから始めましょう。高い期待を持ちすぎると、相手が少しでも違う態度を取ったときの失望が大きくなり、「やっぱり人は信用できない」という結論に至ってしまいます。〝人間だから完璧ではない〟という現実的な視点を持っておくことが大事です。期待値を下げることで、相手の良い面に素直に感謝できるようになり、小さな信頼を積み重ねていけるようになるはず。
「はじめから大きく期待しない」(30代・東京都)
「そもそもそんなに信用できないものだと考えていると気楽で、がっかりしない」(30代・千葉県)
「元々期待してない」(30代・埼玉県)
時間が解決してくれるのを待つ
人を信用できなくなってしまった心の傷は、時間をかけてゆっくりと癒していくしかありません。「早く信用できるようになりたい」と焦る気持ちもわかりますが、無理に自分を変えようとすると余計に苦しくなってしまうでしょう。「今日は少し相手の話を信じてみよう」とか「今週は疑う気持ちが少し減った気がする」といった小さな変化を大切に意識しながら、自分なりのペースで進んでいくことが大切です。
「少しずつ時間が解決してくれるのを待つ」(30代・福島県)
「時間が解決してくれる」(20代・東京都)
自分を信じる
人を信用できない根本的な原因の一つに、「自分の判断力に自信がない」という問題があります。過去に騙されたり裏切られたりした経験から、自分を責めてしまうアレです。自分を信じるって、とても勇気のいることなのはわかります。でも、そこを何とか乗り越えて、まずは自分自身を信じることから始めましょう。「あのときの私はあれが精一杯だった」と過去の自分を慰め、今の自分を認めてあげるのが肝心です。自分に対する信頼が回復してくると、他人に対しても適切な距離感で信頼を寄せることができるようになります。
「とにかく自分を信じること!」(20代・神奈川県)
「自分自身を信じる」(30代・東京都)
見る目を鍛える
人を見る目を鍛えることで、信用できる相手とそうでない相手を見分けられるようになります。一朝一夕には身につきませんが、意識することで徐々に向上していくスキルです。相手の言動を注意深く観察し、「言葉と行動が一致しているか」、「他人に対してどのような態度を取るのか」といったポイントをチェックしてみると、その人の本当の人柄が見えてきます。見る目が鍛えられてくると、「この人なら信用しても大丈夫」という確信を持って人間関係を深めることができるようになるはずです。
「人を見極める力をつける」(30代・熊本県)
「信じられる人だけを見つける。それで裏切られたらまだ自分の見る目がなかったと思う」(30代・千葉県)
距離を置く
誰も信用できない状態のときは、人と適切な距離を保つことも重要です。無理にすべての人と親密になろうとせず、「この人とはこの程度の関係で十分」という判断をするのも大いにアリ。というか、すべての人を信用する必要はないので、職場では仕事上の付き合いに留める・友人でも深い話まではしないなど、関係性に応じた適切な距離感を保つことでストレスを軽減できます。段階的に距離を縮めていくようにすれば、次第に安心して信頼関係を築けるようになるでしょう。
「自分から無理に関わらないこと」(30代・東京都)
「まずは信用しすぎず軽く付き合う」(20代・神奈川県)
人との関わりを増やす
信用できない経験をすると、人との関わりを避けがちになってしまいますが、それでは状況は改善されませんよね。むしろ苦手だからこそ積極的に人との関わりを増やし、「信用できる人もたくさんいるんだ」という実感を得ることも、ときには大事です。最初は趣味のサークルやボランティア活動、習い事など、気軽に入れるコミュニティに参加してみましょう。そこで出会う人たちとの何気なく交流していると「この人は親切だな」、「約束を守ってくれる人だな」といった小さな信頼体験を積み重ねることができるはず。さまざまな場所で多くの人と出会うことで、きっと「信じられる人もいる」という希望を持てるようになります。
「いろんな人とたくさん交流して、どんな人が信用しても大丈夫な人なのか自分で確かめる」(30代・茨城県)
「積極的に人の集まりに行き、身近に相談できる人を見つける」(30代・神奈川県)
「相手に期待しない・信用しすぎない」というスタンスを身につけよう
そもそも、人の心の奥底まで完全に理解することなんて不可能ですよね。長年連れ添った夫婦でも、お互いに知らない一面が多かれ少なかれあるはず。この現実を受け入れることができないと、「相手が何を考えているかわからない」ことに対して過度な不安が生じてしまいます。完璧な理解を求めすぎることで、かえって相手を信用できなくなってしまうケースって実は多いんです。
時間はかかるかもしれませんが、恐れすぎずに、少しずつ新しい人間関係の中で「信頼できる人もいる」という体験を積み重ねることで、心の傷は癒されていくものです。
まずは自分にどんな傾向があるのか理解することから始めて、少しずつ人との関係性を改善してみましょう。信頼できる人間関係を築くことは、人生をより豊かで幸せなものにしてくれるはずです。あきらめずに、ゆっくり歩みを進めてみてください。
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