生理が予定の時期にこない、遅れると不安になるもの
そろそろ生理のはずなのに、なかなか来ない…そんなもやもやを抱えて過ごす期間があるのではないでしょうか。生理が遅れる原因は様々ですが、中には早期の対応が必要な場合もあります。今回は、そんな生理が遅れる原因についてお伝えします。
■生理が遅いってどれくらいのことを言うの…?
生理の周期は人それぞれで、個人差がありますが、だいたい25日から35日、平均して28日のサイクルで繰り返されています。前回の生理から35日以上来ない、普段の生理周期より遅れている、というときには、少し注意してご自身の周期状態を確認してみてください。
■まずはあなたのココロのバランスをチェック!
生理が順調に来ないな、と思ったとき、ストレスかなあと思う方は多いのではないでしょうか。実際に、ストレスは生理をコントロールするホルモンの乱れにつながります。とはいえ、ストレス解消は簡単ではないですよね。女性も社会での活躍を求められる時代。適度な運動や湯船につかるなど、意識的に息抜きの時間、何も考えない時間をつくってみてはいかがでしょうか。
■あなたは大丈夫?! 過度なダイエットにご注意!
ココロの状態と一緒に、身体の状態もチェックしてみましょう。過度なダイエットが原因となっているかもしれません。
きれいになりたい、そう思うのはとても素敵なことです。しかし、一方で「痩せすぎ」は近年とても深刻な問題であり、自身の健康に様々な悪影響を及ぼします。生理が遅れるのも、そのうちの一つです。栄養不足になってしまうことで、卵巣などの機能が低下してしまうのです。
■当たり前に知ってほしい「早発閉経」の怖さ
生理の遅れ、もしかすると「早発閉経」の兆候かもしれません。これは、40歳未満で閉経してしまう症状で、生まれ持った体質が原因です。排卵が停止されるため、女性ホルモンの分泌が停止され、更年期障害のような症状が現れます。
まだ広く認知されておらず、聞きなれない言葉かもしれません。しかし、決して珍しい病気ではなく、100人に1人の割合で発症するともいわれています。残念ながら生まれ持った体質が原因のため、防止はできません。ただ、若いうちにAMH(アンチミューラリアンホルモン)の数値を測っておけば、ある程度予測できるはずです。
早発閉経は、普段の生活で気付くことは難しく、発見が遅れてしまうケースが多く見られます。妊活アプリ「eggsLAB」では、その場であなたの卵子の数(卵子保有数)を予測できます。
この予測をすることで、早発閉経に気付けるきっかけになるかもしれません。是非一度、あなたの卵子の数をアプリで確認してみてくださいね。
生理が遅れるのには、今回ご紹介したもののほかにも、抗がん剤副作用や、卵巣腫瘍があり摘出した場合など、様々な理由が考えられます。将来、安心して授かれるためにも、まずはご自身の健康状態を見直しましょう。それでも生理の遅れが続くようでしたら一度検査してみることをお勧めします。
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医師 杉山力一
杉山産婦人科院長。不妊治療の名医。日本における生み分け法の権威・杉山四郎医師の孫。東京医科大学産科婦人科医局では不妊治療・体外受精を専門に研究。その後、1999年より杉山産婦人科勤務。監修する女性向けアプリ「eggs LAB」では、独自ロジックにより、アプリでの問診で自身の情報を入力することで、これまでにない高い精度での生理日・排卵日予測を実現。不安定な生理周期にも対応した適切なアドバイスや、妊活に関する情報まで、個々の身体の状態にフィットした「あなただけの/あなたのための/今欲しい情報」を発信中。