目次Contents
▼この記事の要点
- 女性100人のうち、9割以上は「価値観の違いで別れるのはアリ」だと回答している
- とくに金銭面の価値観の違いや、衣食住に関する生活のマナー、モラルに関する価値観の違いは別れの原因に
- 価値観は必ずしも一致するものではないと考え、歩み寄り、許容範囲や妥協点を話し合うことも大事。即刻別れを選択した結果、後悔してしまわないよう気をつけて
【女性100人に聞いた】価値観の違いによって別れるのはあり?
※アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数123名(未回答含む)。
20~30代の女性100人に、「『価値観の違い』で別れるのはありだと思いますか? 」と質問したところ…90.2%の人が「あり」、9.8%の人が「なし」と回答しました。
驚くべきことに、9割を超えるほとんどの女性が〝価値観の違いを感じたら別れてもいい〟と考えていることが発覚。実際に、「別れの理由ランキング」でも、第一位にランクインしたのは「価値観の違い」となっています。
そもそも価値観とはなんでしょうか。「価値観」という言葉を辞書で引くと、
物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断。(小学館デジタル大辞泉より一部引用)
とでてきます。価値観が違うということは、物事にたいする判断基準や優先順位が異なるということ。そのためどうしても、価値観が違う相手と恋人同士になると喧嘩やすれ違いが起こりやすくなるのでしょう。
とはいえ…価値観の違いで本当にそのまま別れるかどうかについては、人それぞれ決断が異なるはず。本記事ではまず、〝別れる派〟と〝別れない派〟の意見をそれぞれ紹介します。
【別れる派】価値観の違いで別れた方がいいと思う理由*

ここでは、〝価値観の違いを感じたときに別れたほうがいいと思う〟人の意見をまとめました。
将来的に苦労するから
「価値観の違いがあると結婚後うまくいかない」(30代・愛知県)
「価値観の違いで喧嘩が増える」(30代・東京都)
「価値観が合ってる方がいい。結婚してから合わない部分を知ることのほうが多い」(30代・神奈川県)
「いずれ大きな溝になる」(20代・広島県)
「交際を続けても苦痛」(20代・愛知県)
「結婚を意識しているなら溝が深くならないうちに別れたほうがいい。友達として長く仲よくできるかもしれない」(30代・東京都)
付き合っている段階ではそれほど問題視しなかったとしても、お金や家庭など一生過ごしていくことを考えるうえで問題になるという意見。相容れない価値観の違いに違和感をおぼえたときには、将来的な問題として考えてみることも大事かもしれません。
ストレスになるから
「衝突することが多く、ストレスになると思う」(30代・秋田県)
「お互いのストレスになる」(20代・大阪府)
「今後を考えるのであれば、ストレスを溜めて爆発するよりか別れて次に行ったほうがいい」 (20代・東京都)
「耐えれないほどのズレがあるならお互いにストレスを抱えるだけ」(20代・山口県)
価値観の違いがあることで、喧嘩になりやすかったりストレスを抱えやすかったり、ふたりで仲よく過ごしにくくなるという意見も寄せられました。異なる価値観にストレスを感じながら無理矢理につきあっていても、どのみち長続きしないような気もしますね。
居心地が悪く感じるから
「価値観の合う人と一緒のほうが楽しいと思う」(20代・埼玉県)
「価値観が合わない人は疲れる」(30代・山梨県)
「しんどくなるから」(30代・兵庫県)
「ずっと一緒にいると辛くなる」(30代・長野県)
価値観の違いを感じる相手とは、居心地が悪く感じられるという意見もありました。ただつき合い続けるだけならともかく、いずれ結婚するかもしれないと考えたとき、前向きになれないこともありそう。
コミュニケーションがとりにくいから
「価値観は似たような人の方が苦労しないと思う」(30代・広島県)
「齟齬ができる」(30代・愛媛県)
「話が合わない」(30代・大阪府)
価値観が違いすぎると、認識が違ったり、話が合わなかったりコミュニケーションがとりにくくなることもあるようです。なにを話しても喧嘩になるなど、あまりにも会話が成立しない場合は大きなストレスになってしまうかも。
【別れない派】価値観の違いで別れたほうがいいと思わない理由*

続いて、〝価値観の違いを感じても別れない派〟の意見を紹介します。
価値観の違いがあってもまずは受け入れるべきだから
「価値観の違いはお互いにあると思うので、受け入れて変化していくべきだと思う」(20代・石川県)
「とりあえず向き合ってみる」(30代・埼玉県)
「価値観の違いを受け入れたりできるのであれば別れる必要は無い」(20代・東京都)
「本当に合わないと思うまではつき合ってみたほうがいい」(30代・岡山県)
価値観の違いを感じたからといって、それが別れに直結するおおごとになるとはかぎりません。はじめて知る相手の価値観もあるでしょうし、まずは受け入れて考えたり話し合うことも大切です。
価値観が完全に一致することはありえないから
「違う部分はキリがないぐらいある」(30代・愛媛県)
「価値観がぴったり合う人を探すのは難しすぎる。お金の使い方や人とのつき合い方など、いくつかの自分の大切な価値観が合っていればいいと思う」(30代・広島県)
「全く同じ価値観の人なんていない」(30代・神奈川県)
「価値観なんか違って当たり前」(30代・埼玉県)
価値観は人それぞれ異なるうえ、仕事や生活などライフステージの変化にあわせて変わることもよくあります。致命的な価値観のズレでない限りは、見切りをつけないで様子を見るのも手。
価値観は人それぞれだと理解すべきだから
「価値観が違うことをお互いに認め合えればよい」(30代・静岡県)
「内容にもよるが、人それぞれだと思う」(20代・神奈川県)
「人はみな価値観が違うもの」(20代・兵庫県)
「価値観は人それぞれなので、お互いの妥協点を見つけることが大事」(20代・愛媛県)
育ってきた環境や学んできたこと、積んできた経験などは人それぞれバラバラなので、価値観も当然変わってくるものです。赤の他人が恋人同士になる以上は、価値観の違いがあって当然なのかもしれません。
別れる理由にならないから
「好きなら別れない」(20代・愛知県)
「価値観が合わないとしても、他のことで埋め合わせできるならそれで良いと思う」(30代・東京都)
「価値観の違いがあっても、他の部分で合っていればいいと思う」(20代・神奈川県)
価値観が相手のすべてではありません。性格や外見など相手の好きな部分のほか、ふたりで過ごした時間や思い出がたくさんあるはず。「価値観の違い」は別れの理由としてよく挙げられますが、それがあるからといって別れない人もたくさんいるようです。
価値観の違いの程度によるから
「必ずしも合わせる必要のない価値観もあると思う」(30代・東京都)
「受け入れられる価値観の場合もある」(20代・栃木県)
「許容できる範囲であればいいと思う」(30代・東京都)
価値観の違いがあるのは当然と考えてもいいでしょう。ただ、相手がもつ価値観に対して嫌悪感を抱くかどうかで別れを判断するのもいいかもしれません。嫌な気持ちを抱えているのに我慢しているとストレスが溜まる一方なので、自分が許せるボーダーラインを決めるのも〇。
すり合わせることが大切だから
「話し合いやお互いに考える時間があってもいい」(30代・兵庫県)
「今後お互いに歩み寄るなり妥協するなりできればいいと思う」(30代・神奈川県)
「自分では思いつかない世界観を知ることが出来る」(30代・神奈川県)
基本的に、価値観の違いがあるのはお互いさまです。いい機会だと思ってお互いの考え方を話し合うのもいいでしょう。その価値観に至るまでの経緯を聞くことで知らない一面が見えてくるかもしれません。
これはさすがに別れた方がいい! 価値観の違いとは?

続いて、女性100名に聞いた「別れたほうがいいほどの価値観の違い」についてアンケートの回答ご紹介。パートナーと長くつき合い、いずれ結婚しても穏やかに暮らしていくためにチェックしておきたいポイントです。
お金の価値観
「お金。結婚後の生活も考えると大事だと思うから」(30代・大阪府)
「お金。現実的に」(30代・東京都)
「お金。将来への考え方」(30代・神奈川県)
「お金。他の人とのつきあい方」(30代・埼玉県)
「お金に関する価値観」(30代・長野県)
「お金の価値観が違うと、何をするにも合わない」(30代・神奈川県)
「お金のかけ方、衛生観念(掃除の頻度など)」(30代・埼玉県)
「金銭に関する価値観。お金の使い方や貯め方など、その価値観が合わないとトラブルが起きやすいと思うから」(20代・鹿児島県)
「特にお金の価値観が違うと一緒に生活できないから。デートしててもお金の価値観が違うと楽しく過ごせない」(30代・埼玉県)
「金銭感覚」(20代・兵庫県)
「金銭感覚。 あまりに違うと無理をして疲れてしまうから」(30代・東京都)
「金銭感覚。 理解できないお金の使い方をされると、将来のことは考えられないから」(30代・滋賀県)
「金銭面。生活レベルが違うとストレスだから」(30代・千葉県)
「旅行のときに、ご飯やお土産にどのくらいお金を使うか」(30代・東京都)
「金銭感覚の違いは一緒にいられないのですぐに別れた方がいいと思う」(30代・栃木県)
「お金の使い方、許せないこと。これらが合わなかったら仮に結婚しても長続きしないかもしれない」(30代・広島県)
「お金の使い方(貯金・投資含む)。性的な相性、笑いの趣味、食事の好み。生活の大部分を占めるので最終的にきっと我慢し続けられなくなるから」(30代・東京都)
回答してくれた人のほとんどが、お金の価値観に対する意見を述べてくれました。それほどまでに、金銭感覚の違いは決定的な別れの理由になりうるようです。
ふたりの間に愛があることは重要ですが、生活していくためにはお金も必要です。愛さえあればお金なんていらない…と言いきることはなかなかできませんよね。
お金の使いどころに関する価値観だけでなく、倹約家か浪費家かなど、お金そのものにたいするスタンスが異なると共に生活しにくい部分も。相手の行動が理解できないことがストレスになったり、合わせて我慢をすることで気持ちが冷めたりするかもしれません。
とくにギャンブル癖や借金など、結婚後の生活が不安になるようなお金の使い方をするパートナーには、〝このままだと長くはつき合えない〟と感じる人が多いよう。価値観の違いの一環と受け入れることが難しい、もはや人間性への不信感や、結婚への不安に繋がる重要な部分です。
女性側も、〝自分はいっさい財布を出さず常におごられる気満々〟だったり、〝彼氏には高価なプレゼントを買ってもらって当たり前〟と思っていたりすると、結婚後の生活を不安に思い冷められてしまう可能性が。お互いに、金銭面への価値観の違いは早めにすり合わせるべきでしょう。
衣食住の価値観
「日常生活における細かなこと」(20代・千葉県)
「食についての価値観、お金の使いかたについての価値観」(30代・栃木県)
「食事の好み」(20代・岐阜県)
「身だしなみ」(20代・山形県)
「服装、お金の使い方、向き合い方」(20代・青森県)
「衣食住、結婚前提なら子育て、金銭感覚の違い」(30代・埼玉県)
「時間にたいする意識」(30代・神奈川県)
価値観の違いとひとことで言っても、ギリギリ受け入れられるものと絶対に許せないものがありますよね。衣食住に関する決定的な価値観の違い…たとえば同棲やお泊まりをしたとき見えてくるような〝これは無理〟と思う一面には、将来への不安を抱く人が多いよう。
たとえば食べ方があまりにも汚かったり、部屋をすぐに汚して不衛生な空間で生活していたり…共に過ごす未来を想像したとき、嫌悪感を抱くような価値観の違いは×。もしも結婚を考えている場合には、一生生活を共にすることになるので、生活面の価値観も大切です。
不安な人は入籍前に同棲の期間を設けるのもいいですし、衛生面やワークライフバランスなど、お互いの価値観を話してみる機会をつくるのもおすすめ。長年染みついた生活習慣を変えるのは簡単なことではありませんが、相手への愛や思いやりによって、改善できる可能性はあります。
「近しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、最も身近な存在で気を許している相手だからといってどのような態度でいてもいいわけではありません。どんなときでも相手を尊重できる人が理想的です。
家庭への価値観
「同居の可否」(30代・長野県)
「将来にたいする価値観の違い(子どもの欲しい、いらない。どこに住みたいか、どんな暮らしがしたいかなど) 。将来に対する価値観が違うと、結婚には繋がらないと思うから。そのぶん、時間の無駄になると思う」(20代・大阪府)
こちらはとくに、結婚や妊娠・出産について将来的な展望がある人にとって重要な部分。いずれお互い家族になるうえで、家庭を築く基盤となる価値観が異なると大変です。
いずれは子どもがほしいと考えている自分にたいし、相手は子供が嫌いで絶対にいらないと感じている…などのパターンでは、その価値観を変えることは難しいでしょう。お互いの人生に大きく影響しうる重大な決定を、一方の希望だけで押し通すことはできません。
また、実家や義実家との同居など、お互いの両親の老後問題についても価値観の擦り合わせは重要です。お互いの出身地が遠く離れている場合はなおさら、同居がそのまま移住につながり、自分のこれまでの生活が一気に変わってしまうかもしれません。
愛し合うふたりにも関わらず、家庭や結婚への価値観の違いで別れざるをえない…というのは、とてもつらく悲しいことでしょう。できればつき合う前やつき合いたての段階で、将来について、譲れない希望がある場合は伝えておいたほうがよさそうです。
生き方や考え方への価値観
「宗教など。簡単に変えられるものではないので」(30代・福岡県)
「人生の考え方が違うと一緒にいられない」(30代・宮崎県)
「生きていくうえでの考えが合わないこと。これが合わなかったら長く一緒にいることが苦痛でしかないから」(30代・東京都)
「人生の考え方や金銭感覚。将来について」(20代・兵庫県)
「苦手なことに対する対処の仕方の違い。『苦手』を良しとしない人は、こちらが克服するまでしつこくその話題を振ってくるので」(30代・茨城県)
「嫌なことを強要してくる。 付き合うのが辛くなってくるから」(30代・千葉県)
「男性女性ともに『〇性のいうことは絶対』とかいうやつ」(30代・岐阜県)
「友人とのつきあい方です。賑やかがよい人、一人の時間が大切な人、それぞれのパーソナルスペースはなかなか変えられないと思います」(30代・福岡県)
生き方や考え方など、〝価値観〟という言葉だけでくくりきれない人間性に、大きくずれがある相手とは今後を不安に感じてしまうかも。思想はそれぞれ異なって当然のものではありますが、あまりにも自分と違いすぎて不安をおぼえる場合は要注意。
また、「男だから」「女だから」と性別で判断しすぎるような人にも気をつけて。今の時代にそぐわない考え方ですし、性別ではなく、その人個人として見てくれる人のほうがつき合いやすいはず。
その場限りの刹那的な恋愛を楽しむ相手ならば許せても、将来をともにし、末永く寄り添い合うことを想定している相手の場合は、どうしてもつき合うのが難しい「価値観の違い」があるようです。
とくに…彼氏彼女の関係性とは異なり「結婚」となると、ただ婚姻関係になるだけでなく、人によっては相手の家に入ったり、家族とのつき合いができたり、または子どもを考えたりとさまざまな出来事があります。そのときのイメージについても話し合っておくと安心でしょう。
恋愛や異性への価値観
「浮気賛成派・反対派」(20代・静岡県)
「会う頻度や連絡頻度が違う」(30代・兵庫県)
どこからを浮気ととらえるか、男女の友情はアリか、恋人とはどれくらいの頻度で会いたいか…など、恋人になったあとで恋愛にたいする価値観の違いが発覚するパターンも。その違いが決定的なものであれば、別れを選択せざるをえないこともあるでしょう。
また、つき合いを続けたら結婚も考えるタイミングがあると思います。そんなときに、相手が浮気性で異性の友達とばかり遊んでいるとなれば、「結婚は無理だな」という結論になってしまいそう。
価値観の違いを乗り越える方法とは

最後に「価値観の違い」の乗り越え方について紹介していきます。恋人や婚約者、夫や妻などの配偶者、友人、家族…様々な相手との間に起こりうる「価値観の違い」を、どう乗り越えたらいいのかチェックしておきましょう。
話し合いをする
「話し合うこと」(20代・大阪府)
「よく話すこと」(30代・福島県)
「とことん納得するまで話し合う」(30代・香川県)
「話し合い」(30代・新潟県)
「疑問に思ったことは相手に話して解決する」(30代・長野県)
「相手と何度も話し合う。 譲れるところと譲れないところを伝える」(30代・東京都)
「本音を言う」(20代・山形県)
「話し合う。嫌なところは直す」(30代・茨城県)
「とにかくしっかりと話し合って、お互いの考えを擦り合わせることだと思う。自分側の意見を押し付けているだけでは喧嘩になるし、ある価値観に対して共感まではできなくても、理解はしようとするべきだと思います」(20代・鹿児島県)
話し合いの重要性を感じている人が多いようです。「価値観の違い」がある人と話すのに苦手意識がある人は、まず「自分の価値観を押し付けない」ということを意識してみると〇。
「価値観」を押し付けたり否定したりせずに、相手の話を聞くようにし、相手の話を聞いた後に自分の意見を落ち着いて伝える…これを意識すれば、相手の「価値観」に冷静に向き合うことができます。たとえ意見が食い違ったとしても、「そういう考えもあるんだな」と納得する姿勢を見せることで、喧嘩に発展せず冷静に話し合えるかも。
話し合いの際に感情的になられると、「この人とはうまくいかない」と感じる人が多いようです。価値観が違うからと言って取り乱さずに、落ち着いて話し合う姿勢を大切に向き合うことが大事。
相手のことを知ろうとする
「お互いを理解する」(30代・群馬県)
「お互い理解し合う」(20代・青森県)
「お互い半分我慢して、半分は自分の価値観に合わせてもらう」(30代・宮崎県)
「価値観の違いをわかったうえで生活すること」(30代・北海道)
〝相互理解〟のためには、文字通り相互が歩み寄らなければなりません。自分の気持ちや考えをわかってほしいのであればお互いに、まずは自分も相手を知ろうとすることが重要です。
恋人同士は基本的に、もとは生まれも育ちも異なる赤の他人です。これまで経験してきたできごとも、親に教わってきたことも、自分なりに考えていることもまるきり異なる以上、価値観も違って当然でしょう。
だとしたら、まずは相手を掘り下げてそのバックボーンや価値観の理由を知ることで、解決の糸口が見えるかも。相手がなぜその価値観にいたったのか、どういった理由で何を大切に思っているのかなど、相手をよく知るための対話を重ねると〇。
意見を尊重して歩み寄る
「お互いを認め合う」(30代・兵庫県)
「相手との違いを尊重する」(30代・東京都)
「お互いの意見を尊重する」(20代・岐阜県)
「お互いの価値観を尊重し合う。 自分の価値観が一般的だと思いすぎない」(20代・大阪府)
「相手の意見を尊重する」(20代・千葉県)
「乗り越えるよりも、お互いに歩み寄る」(20代・千葉県)
「お互い歩み寄る」(30代・東京都)
「お互いを尊敬する」(30代・神奈川県)
いくら好きな人であっても「価値観を理解してもらえない」と思うと、相手の性格まで受け入れられないと感じてしまいがちです。とはいえ…価値観の違いを感じるたびにすぐ恋人と別れていては、どんな相手ともなかなか長続きしません。
まずは「価値観の違い」を感じたら、他の価値観ですり合わせができないか相談してみましょう。このときに大事なのが、どちらかが合わせるのではなくお互いに歩み寄ることです。
たとえば…〝彼氏がなかなか連絡をくれなくて不安だけど、飲み会で遅いときだけは必ず教えてもらうようにしておく〟、〝お互いにケンカになりそうな気配を感じたら、まずはクールダウンのための時間をおく〟など、カップル独自のルールを決めるのもひとつの手。
お互いに好きだからこそ恋人同士になっているのであれば、その〝好き〟の気持ちを糧に、関係が長続きするような努力をしてみることが大事です。
妥協点を見つける
「お互いを尊重しときには妥協する」(20代・静岡県)
「お互いの妥協点を話しあうこと」(30代・千葉県)
「お互いに納得できるところ折り合いつける」(30代・岐阜県)
「お互いに妥協点を見つけること」(30代・福岡県)
「妥協と共感」(30代・宮城県)
「妥協点の擦り合わせ」(30代・神奈川県)
「妥協点を見つける、自分が諦める」(30代・福岡県)
「妥協点を考える」(30代・埼玉県)
「妥協点を持つこと」(30代・茨城県)
「歩み寄って妥協点をみつける」(30代・北海道)
「自分の許容できる範囲をかえる」(30代・茨城県)
価値観の中でも、人それぞれに「絶対に譲れないところ」は存在します。ここを一方的に否定してしまうと、関係の悪化につながることも。〝ここまでなら許せるかもしれない〟という妥協点を見つけておけば、〝これ以上は許せない〟というボーダーを超えることなくおつき合いができそうです。
大事なのはどちらか片方が我慢をするのではなく、あくまでも〝お互いに〟妥協点を見つけること。それぞれ歩み寄りの姿勢を見せることが重要でしょう。
それぞれの譲れないところを理解することで、「ここは良いけどこれだけは気を付けてほしい」というすり合わせに繋がります。
我慢する
「我慢する」(30代・東京都)
「我慢するしかないと思う」(30代・福岡県)
「価値観の違いはどちらかが我慢しないと乗り越えられないと思う」(30代・栃木県)
「どちらかが合わせること」(30代・北海道)
「乗り越えなくていいと思う。どちらかが折れるしかないと思う」(30代・静岡県)
「自分の心を無にして相手に合わせるしかない」(30代・東京都)
「どちらかが歩み寄る」(30代・神奈川県)
少々ネガティブな解決法ではありますが、価値観の違いは我慢するしかないという意見もありました。お互いが解決のために努力をするというよりは、片方が折れることで強制的に、円満な関係を続けることができるようです。
折れる側が心から納得できているならば、これもまた正解のひとつなのかもしれません。〝相手に合わせることがまったく苦ではない〟タイプの人もいるでしょうから、へたにすり合わせようとするよりも楽な部分もありそう。
とはいえ、あまりにも我慢をしすぎて気づかぬうちにストレスを溜め込んでいた…なんてことにならないよう、自分の心に嘘をつくような我慢の仕方には気をつけて。あくまでも、自分の性格やお互いの雰囲気を考慮して、我慢しても問題ないと感じるラインを把握しておくことを忘れずに。
思いやりと心の余裕をもつ
「思いやり」(20代・岩手県)
「相手の価値観を認められる広い心を持つ」(30代・滋賀県)
「依存せずにお互いが心が自立した付き合いをする」(30代・千葉県)
我慢…にも似た選択肢のひとつですが、こちらはどちらかといえばポジティブ。価値観の違いを受け入れて許せるような、大きな器と思いやりをもつという回答もありました。
価値観が違って当然のものであるならば、あえてそれを受け入れ、許すことで、自分自身の人間性を成長させる未来にもつながりそうです。自分と異なるものをすべて拒否するよりもずっと、建設的で効率のよい生き方ができるかも。
そのためには、お互いがお互いの人生を大切にできるよう、恋人同士だからといって依存しないように気をつけることも大事です。恋人が人生の中心にならないように意識して生活すれば、たとえ価値観の違いがあったとしても、自分の軸をしっかりもって対等に向き合うことができそうですよね。
価値観の違いに負けない!彼とうまく付き合うためのQ&A

A.自分がなぜ結婚したいのか、その理由を見つめてから答えを出すのが〇。彼と家族になりたいから結婚したいのか、それとも彼以上にいい人と出会えたらそちらと結婚するのもアリなのか…などを想像してみて。
価値観とは、これまでの人生経験やその人の考え方・性格など、さまざまな要素によってつくり上げられたものだと考えましょう。時間の流れとともに変化していく可能性は十分ありますが、あなたがなるべく早くに結婚したいと考えている場合、彼の価値観の変化があなたの希望の時期に訪れるとは限りません。
結婚願望がある人はたくさんいますが、その理由は人それぞれ異なります。好きな人と一生一緒にいたいという恋心や愛情ありきのパターンから、世間体や将来のため、妊娠や出産のため…というパターンまで十人十色です。
あなたはなぜ、結婚したいと思うのでしょうか。彼という個人を愛する気持ちは当然あると思いますが、もしも彼よりもずっと素敵で、結婚願望もあり、家庭をもつというあなたの夢をすぐにでも叶えてくれそうな相手が目の前に現れたらどうしますか?
それでも彼じゃないと意味がない、と思うのであれば、彼の価値観の変化を気長に待つのもよいでしょう。あなたの深い愛情が、彼の心を動かす可能性もゼロではないはず。たとえその日がこなかったとしても、「愛する人への想いを一途に貫いた」という自負は、あなたの人生をかけがえのないものにしてくれます。
しかし…〝どこかに今すぐに結婚できる素敵な人がいるかもしれないのなら、やぶさかではない〟と感じたのであれば、婚活を開始して出会いのための場へ赴くのもひとつの手。もしもいずれ妊娠したい、子供がほしいと考えているのであればなおのこと、現実的なタイムリミットについても考えねばなりません。一度きりの人生を、後悔しないように過ごすことが大切です。
後者の決断をするのであれば、別れ話を覚悟で一度彼にあなたの想いを伝え、価値観の擦り合わせができるかどうか、腹を割って話したほうがよいでしょう。やれるだけのことをやったうえでの決断であれば、彼とつき合っていても、別れたとしても、自分の人生に納得しやすくなります。
〝なぜ人は結婚するのか〟というテーマについてまとめた記事がありますので、よろしければ参考にしてみてください。悔いのない決断ができるよう願っています。
Q.大好きだった彼と同棲を始めたものの、早くも価値観の違いに心が折れそうです。洗い物は放置、洗濯物は畳まない、洗面台はごちゃごちゃ、私が動かなければ部屋はどんどん汚くなります。彼のほうが収入が多く家賃も多めに払ってくれているので、そのぶん家事を請け負うつもりではいますが…別れるほどではないにしろ今後が不安です。
A.「価値観の違い」と「相手に対する思いやりの有無」をはき違えないように気をつけて! お互いが気持ちよく暮らすための、約束やルールもときには必要。
たとえ金銭的な負担が対等ではなかったとしても、あなたのほうが家事を多くやる心づもりであったとしても、彼は共に暮らす人への配慮や気遣いに欠けているかもしれません。これは価値観の違いというより、〝家事をしてくれる人への思いやり〟があるかどうかの問題でしょう。
こういった小さな出来事の積み重ねは、同棲生活中だけでなく、結婚後や、仮に子供ができた場合にも尾を引きます。できるだけ早めに、「洗い物は私がするつもりだけど、せめて水につけて生ごみは避けておいてくれるとやりやすいかも」「どうしても今日は疲れちゃったから、自分のぶんだけでも洗濯物畳んでくれると嬉しいな…ごめんね」など、やわらかい言い方で彼を促してみて。
それで怒ったり不機嫌になったりするような彼ならば、もはや結婚できるかどうかは別の問題になってくるでしょう。大切な人と協力して居心地のいい暮らしをつくり上げる、という意識が欠けているように思えます。
それも価値観の違いの一種…といってしまえばそれまでですが、価値観が違う他人同士が一緒に暮らすからこそ、歩み寄る姿勢が大切になるのです。まずは家事に関して、あなたの真摯なお願いや話し合いに応じてくれるかどうかを見極めると、今後の対応を考えやすくなるはず。
同棲中のあれこれについては、下記記事でもまとめています。気になる人はチェックしてみましょう。
最後に
「価値観の違い」が別れの理由になることは珍しくありません。ですが、なにもかも価値観がぴったり合う人に出会うのもとても難しいことではあります。
育ってきた環境も違いますし、学んできたことや経験も違う人同士が一緒になるので、価値観の違いがあるのは当たり前。どうしても譲れない価値観ではない限りはお互いが理解し合うことや歩み寄ることも大切です。
価値観の違いを感じることがあれば、まずは受け止めて考えてみたり、相手と話し合うのも悪くないでしょう。「そういう考え方もあるのか」と新たな視点を得ることがお互いにできるかもしれませんし、相手のことをより深く知るきっかけに。
価値観の違いは、互いを理解し愛情を深めるためのきっかけにもなりえます。即刻別れを決断するよりも、できる限りすり合わせたうえで、どうしても難しいと感じたときにこそ別れの理由にするべきものなのかもしれません。
*アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
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ミナ・サントリーニ
ライター・大手占いアプリ所属の恋愛鑑定師。東京都出身。
数々の恋愛経験と世界各国を旅した経験を活かし、10年以上、男女問わずあらゆる恋のお悩み相談を受けている。
好きなラーメンは家系固麺油マシ。推しはニャンちゅう。