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【女性100人に聞いた】「なぜ結婚するのか」考えたことがある?

※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名(未回答含む)。
まずはそもそもの結婚に対する意識を調査するべく、女性100人に「『なぜ結婚をするのか』と考えたことがありますか?」と質問しました。
結果は、「はい」…53.8%、「いいえ」…46.2%となり、ほぼ半数に分かれました。
【なぜ結婚するのか】結婚することを選ぶ理由とは?

約半数もの人が「なぜ結婚するのか」と考えたことがあり、自問自答の末にどんな結論に行き着いたのか、その理由を含めて詳しく調査しました。
一緒にいたい人がいる
「この人についていけば大丈夫、この人の前では自然体でいられると思ったので」(30代・広島県)
「その人といつまでも一緒にいたいかどうか」(20代・東京都)
「本当にこの人といたいと思ったとき」(20代・埼玉県)
「生涯ずっと一緒に暮らしたいから」(30代・大阪府)
「誰かと一緒に一生を遂げたい」(30代・広島県)
「生涯そばにいてくれる味方・親友のような存在が欲しいから結婚がしたい」(20代・愛知県)
「ふたりの暮らしを楽しみたいと思った」(30代・大阪府)
結婚を選ぶ理由として多く寄せられたのが「この人と一緒に生きていきたい」という思い。ふたりでいることが自然に感じられ、恋愛の延長ではなく、“人生を一緒に歩めるパートナー”と見れたからこそ結婚を選ぶと言えますよね。また、いつでも自分のそばにいてくれるという安心感も。
ひとりは寂しい
「ひとりじゃ寂しい」(30代・埼玉県)
「親が亡くなった後に、ひとりで生きていくには長すぎるので結婚したい」(30代・兵庫県)
「将来孤独にならないようにするため」(30代・東京都)
「ひとりは寂しいから」(20代・東京都)
ひとり時間は楽しく過ごせたとしても、長い人生をずっとひとりで過ごすのは寂しい、と感じる女性も少なくありません。特に肉親を失った後の未来を想像したときに、寄り添ってくれる存在がほしいと考える人が多いようです。結婚は“孤独を埋める手段”ではなく、“安心を共有する形”として選ばれている印象でした。
支え合える
「結婚は相手に何かあったときに1番に動く権利を持てることだと思う」(30代・静岡県)
「人はひとりでは生きていけないと思うから」(20代・愛知県)
「ひとりでも自立して生きていける自分に成長できたから、誰かを支えたり、誰かと暮らしていくこともできるようになったと思い結婚することにした」(30代・大阪府)
結婚の価値を、“支え合う関係”として捉える声も多く聞かれました。困ったときに助けてもらえる相手がいるのはもちろん、自分が相手を支えられることは将来的なメリットになると感じられますよね。依存するのではなく自立を前提したうえで、お互いを大切にし合う関係を築きたいという、そんな前向きな意識がうかがえます。
老後が安心
「ひとりで老後を過ごしたくないから」(30代・熊本県)
「ふたりなら老後が安心だから結婚する」(20代・千葉県)
「老後まで一緒にいたい」(30代・福島県)
まだ想像がつかない老後を考えると、一緒に歩める人がほしいという理由も目立ちました。将来の安心感を結婚に求める人は多く、健康や介護など現実的な問題も見据えていると言えそう。恋愛感情というよりも、“人生の伴走者として”の信頼を重視する姿勢がうかがえます。
子どもがほしい
「子どもがほしい。子どもを産むための世間体」(30代・東京都)
「子どもがほしいかどうか」(20代・愛知県)
自分の中で、将来的に子どもを持つことを前提にしているからこそ結婚を考える女性も一定数います。子どもを含めた家庭を築きたいという思いから、社会的・法的な安定を重視する意見も。結婚は“家族の形をつくる選択”とも捉えられます。
経済的な安定
「経済的な安定のため」(30代・岡山県)
「生活の安定のため」(20代・愛知県)
結婚に経済的な心強さを理由に挙げる考え方もあります。共働きがマジョリティになっている今、ふたりで支え合えれば生活基盤が安定するというのが現実的な考え方に。また、お金のために働くのではなく、安心して暮らせる環境を一緒に整えたいという意識も根底にあるのでは。“人生設計の一部”として冷静に捉えている印象ですね。
【なぜ結婚するのか】結婚しないことを選ぶ理由とは?

結婚という形を選ぶ人がいる一方で、結婚することを考えない・結婚しない選択も決して少なくはないですよね。なぜそう思ったのかを教えてもらいました。
ひとりで充実している
「ひとりでも寂しくない人は結婚しない」(30代・千葉県)
「結婚していなくても自分は幸せで不便していないから」(30代・茨城県)
「今の日本で結婚する意味もないなと感じる。女性も管理職になれてひとりでいても稼げる」(20代・東京都)
「ひとりでも生きていけるから」(30代・兵庫県)
仕事に打ち込んだり趣味に没頭できる時間などがあれば、ひとりの生活でも充実感が得られますよね。そんな女性は、精神的にも満たされて、結婚しなくても幸せと感じられるはず。経済的な自立も進んでいるので、“結婚=安心”という価値観にとらわれず、自分のペースで人生を楽しむ人も多く見られました。
ひとりが気楽
「しない理由はひとりの方がラクだから」(30代・兵庫県)
「ひとりでいるのが気楽だから」(30代・三重県)
「結婚しないのは、ひとりがラクだから」(20代・長野県)
「自由な時間がほしい」(20代・愛媛県)
誰にも気を遣うことなく、自分のだけの感覚で生きられるということを理由に結婚を選ばない人も。特に、責任や義務に縛られずに暮らしたいと考える女性にとっては、独身生活は居心地の良い選択と言えますよね。
共同生活ができない
「他人とひとつ屋根の下で暮らせないから、結婚したくない」(30代・大阪府)
「自分は偏屈で変わり者なので、他人との共同生活が向いていないと自覚しているから」(30代・京都府)
「他人と暮らすストレスがやばいので結婚はしない」(30代・茨城県)
「人のちょっとした言動に左右されて心が疲れやすくなるので結婚しない」(30代・埼玉県)
恋人だとしても他人であることに変わりはないですよね。他人と生活リズムを合わせるのが難しい、といった声も多く聞かれます。自分の空間や時間を大切にしたいと考える人にとっては、結婚がストレスになり得ることも。無理に合わせるよりも、自分だけの生き方を優先するという意識が強いようです。
結婚は不幸なイメージ
「結婚が幸せだと言う人もいるが、結婚していて幸せそうな人を1回も見たことがないから」(30代・東京都)
「家庭での家族の様子を見ていて、結婚は幸せなものだと思えないから」(30代・広島県)
「親が幸せそうに見えないから」(30代・青森県)
「DVやモラハラも多い中で、付き合っている人が結婚したらそうなるかもしれないというリスクを負ってまで結婚する必要はないと感じるため」(20代・東京都)
既婚の人を見ている中で、結婚して幸せそうな人を見たことがない、といった現実的な声もありました。身近な友人などの家庭の様子や両親の姿を見て、結婚が幸福にはつながらないと感じるよう。また、過去の自分の恋愛経験から、あえて結婚を避ける選択をする人もいるかもしれないですね。
相手がいない
「相手がいないから」(30代・神奈川県)
「自分を求める人がいることを考えられない」(30代・東京都)
「自分が『一生一緒にいたい』とか、相手の嫌なところも許容できると思える人に出会ってない」(30代・埼玉県)
現実的な理由として、理想の相手に出会えないということを挙げる人も。結婚したいと思う人にまだ出会っていなかったり、自分をことを受け入れてくれる人がいないと考えているなら、結婚するイメージが湧かないのも当然かも。結婚しないのではなく、“今はしない”という捉え方と言えますね。
自分のことしか考えられない
「結婚したくない。自分のことでいっぱいいっぱいなので相手を思いやる許容がない」(20代・兵庫県)
「自分のことも幸せにできてないので、誰かと結婚する資格は自分にはない」(30代・神奈川県)
リアルに自己分析して、「今は自分のことで精一杯」「人を思いやる余裕がない」という判断の上で結婚しないと答えた人もいます。無理をしながら誰かを支えようとせず、自分を整えることを優先したいという気持ちは、結婚の概念に誠実に向き合っているとも言えますよね。
病気がある
「自分に病気があり、相手に迷惑をかけたくないから」(30代・埼玉県)
「結婚に踏み切れない一番の理由は健康問題です。 重い病気を抱えていると相手の負担になると思うし、相手の幸せを考えると、なかなか結婚に踏み切れない複雑な心境があると思う」(30代・東京都)
健康面での不安も結婚しない理由になるよう。自分の病気が相手の負担になるのではという思いや、まだ見ぬ将来への心配から結婚をためらうケースも。相手を思いやる気持ちとして、結婚については慎重に考える女性も少なくないようです。
【なぜ結婚するのか】悩んで結婚しないことを選んだ先の不安とは?

「結婚をするか・しないか」は人生の大きな問いですよね。しっかり自分の中で噛み砕いて考えて「結婚しない」を選んだとしても、不安がゼロという人は少なくないよう。具体的にどんな不安が思い起こされるのか聞いてみました。
ひとりきりになる
「いつかひとりきりになること」(30代・三重県)
「気軽に会話できる話し相手がいない」(30代・千葉県)
「将来的にひとりで暮らすことになるのが心配」(30代・東京都)
考えた末に独身を選んだとしても、老後にひとりでいることへの不安は残るよう。日常的な些細な会話や何気ない時間を共有できる相手がいない寂しさを感じるのではという人も。自立していても、人とのつながりをどう保つかが課題と言えそうです。
頼れる人がいない
「自分の親が亡くなったときなど、頼れる家族がいなくなること」(30代・埼玉県)
「緊急連絡先がない」(20代・神奈川県)
「自分が病気になったときに信頼して頼れる人が家族しかいないこと」(20代・東京都)
病気やトラブルの際に頼れる家族がいないことへの不安を挙げる声もありました。信頼できる友人がいても、いざというときに、“家族であるかどうかが問われる”シーンもあり得ますよね。緊急時に助けを求められる人の有無は、心の安定にも影響してくるはず。
世間体
「世間体的に結婚している方が警戒されにくい気がする」(30代・兵庫県)
「既婚者がマウントを取ってきてストレスになる不安」(30代・奈良県)
多様性の時代になってきたとはいえ、「既婚者でないことで偏見を受ける」「職場で浮く気がする」といった“世間体”を理由に結婚しないことについて悩む人も。残念ながら、独身であることが生きづらさにつながる場面は現実的にまだ残っていて、結婚を“社会的な自分の立ち位置”として意識せざるを得ない意識も垣間見えます。
経済面の不安
「お金の面が不安」(30代・東京都)
「収入が足りるかどうか」(30代・岩手県)
ひとりで生活していくための収入や老後資金についても不安の種に。特に、想定外のキャリアの変化だったり、将来発生するかもしれない医療費を見据えると、自分で経済的に自立していないといけないという思いになるのは納得。結婚を“経済的リスクヘッジ”と捉える人も一定数存在するはず。
孤独死
「強いていうなら孤独死」(30代・茨城県)
「死ぬときや病気になったときにひとりであること」(30代・神奈川県)
「孤独死するかもしれないところ」(20代・東京都)
あまり考えたくない未来ですが、人生の最期をひとりで迎えるかもしれないという不安は独身を選ぶ女性たちがリアルに抱えるもの。ひとりが気楽で自立しているとはいえ、誰かにそばにいてほしい瞬間がある、というのは切実な思いとも言えそう。
最後に
結婚する派・結婚しない派の考え方や心配ごとを深く見てきましたが、どちらが正解という時代ではないことがよく理解できました。今回のアンケートから見えてきたのは、女性たちの中にある、「誰かと生きたい」気持ちと、「自分を大切にしたい」思いが共存すること。どちらの選択にも、結婚という形に向き合う覚悟と誠実さがあることが印象的でした。大切なのは、“どんな人生を誰と生きたいか”を自分で選ぶこと。結婚という枠にとらわれず、心から納得できる生き方を見つけたいですね。
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