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【女性100人に聞いた】恋人と別れる理由ランキング
それではまず、別れの理由ランキングからみていきましょう。カップルごとに理由は千差万別のようですが、いったい何が別れの原因になりやすいのでしょうか。
※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数121名(未回答含む)。
8位:コミュニケーション不足
「お互いのコミュニケーション不足。慣れ過ぎてしまった。配慮が足りない。尊敬する部分やときが少なくなった。仕事のほうが楽しくなった」(30代・神奈川県)
恋愛は相手あってのことですので、家族や友達・仕事の仲間と同じで、コミュニケーションが重要です。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、誰よりも近しい他人であるからこそ、配慮を忘れずに接したいものです。
7位:遠距離恋愛
「遠距離で現実的に結婚ができなかったから。モラハラだったから」(30代・神奈川県)
「遠距離恋愛。仕事が忙しい」(30代・山口県)
会えない時間が愛を育む…とはいかず、そのまま別れに至ったという回答です。住まいが遠く離れてしまい、結婚が難しかったという声も。
互いに仕事や学業などで忙しくなると、遠距離恋愛がさらに難しくなってしまうケースもあるようです。物理的な距離が、そのまま心の距離にも影響してしまうこともあるのでしょう。
6位:結婚観が合わなかった
「相手に結婚願望がなかった」(20代・富山県)
「結婚観の違い」(30代・広島県)
適齢期にお付き合いをしている相手とは、結婚の可能性を視野に入れている人もいるでしょう。結婚は人生を大きく変えうる重要な選択であるぶん、慎重になったり、価値観の違いが浮き彫りになりがち。付き合いたての頃には相手の考えがわからないこともあるでしょう。
こちらは結婚したいけれど、相手にその気がない…と後から知った場合は悩んでしまうケースも。たとえば親との同居や子ども、結婚後の仕事についてなど、ひとくちに結婚観といってもさまざまなパターンがあるでしょう。決定的な結婚観の違いは別れの要因となりやすいようです。
5位:相手の気持ちが強く重かった
「束縛」(30代・東京都)
「自由がない」(30代・愛知県)
「重い」(30代・福島県)
独占欲が強すぎたり、行き過ぎた束縛によって自由を奪われるとストレスになってしまうもの。相手への気持ちの重さが違いすぎると、お付き合いにもトラブルが生まれがちです。
反対にこちらの気持ちのほうが大きくなってしまい、相手との温度差を感じる…というパターンもあるでしょう。お互いに心地良いと思える距離感を保てなければ、このままでは一緒にいられないと感じてしまっても無理はありません。
4位:他の異性に目がいってしまった
「他に好きな人ができた」(30代・熊本県)
「他の男友達と遊びすぎていたこと」(20代・愛知県)
「自分に好きな人ができた。結婚できないと思った。ワークライフバランスの不一致」(20代・神奈川県)
「浮気」(30代・東京都)
彼よりもっと魅力的な相手に惹かれてしまった結果、別れに至ってしまったという回答です。自分の運命の人が誰なのか、見極めるのは至難の業。今の相手が必ずしもそうであるとは限りません。心惹かれる魅力的な異性が現れたときに、心が動いてしまうこともあるでしょう。
3位:好きじゃなくなった、気持ちがなくなった
「さめた」(30代・埼玉県)
「ときめきを感じなくなった。もう好きではないと思った」(30代・大阪府)
「好きじゃなくなった」(30代・神奈川県)
「彼氏といるのが飽きてしまった」(20代・東京都)
第3位は、付き合い始めたころは強い恋心を抱いていたのに、気がついたら異性としての魅力を感じなくなってしまった、というパターンです。あんなに格好よく見えていたのに、素敵な人だと思っていたのに、付き合ってみたらイメージと違ったというケースは珍しくありません。逆に、こちらが相手にそう思われて別れを告げられる可能性も。
2位:性格の不一致
「性格の不一致」(30代・岐阜県)
「相性が悪い。音楽性の違い。好みが違った。愛が薄れた」(20代・岐阜県)
「趣味が合わない。笑いのツボが合わない」(30代・鳥取県)
ルックスや趣味、仕事や結婚観など、人が恋に落ちる理由はさまざまですが、なかでも性格はとても重要なポイントです。三つ子の魂百までともいいますし、大人になってから性格を変えるのは至難のわざ。「彼のこういうところが嫌!」「どうしてもここは合わない」と思いながら付き合い続けると、ストレスの原因になり喧嘩も増えがちに。
付き合いたての頃は流せたり許せたことも、付き合いが長くなるにつれて欠点に思えることもあります。相手との将来を考えれば考えるほど、性格の不一致は不安の種を生みやすいようです。
1位:価値観が合わない
「お金や生活の価値観が合わなかった。束縛がひどかった。信頼関係が築けなかった」(30代・神奈川県)
「価値観が合わない。一緒にいる楽しみや喜びを感じなくなった」(20代・東京都)
「ケンカ。価値観の違い。浮気」(30代・大阪府)
「価値観が合わない。ペースが合わない。常識がない。口約束が多い」(30代・埼玉県)
「価値観の違い」(30代・茨城県)
第1位は、価値観の違い。恋人として過ごしていくうちに、価値観のズレが積み重なり別れてしまった、というケースです。一緒にいる時間が長いことから、価値観の違いに気付かされる場面も他の人より多いでしょう。誰よりも密な時間を過ごす相手だからこそ、考えかたの違いが別れの決定打となることも。
もちろん、お互い育ちや生きかたが異なる別の人間ですから、価値観はある程度異なって当然です。しかし、それぞれの常識が大きく異なると、日常生活で小さな言い争いやすれ違いも増えてしまいそう。たとえば金銭面のような生活の根幹にかかわる部分は、特に別れに繋がりやすいのかもしれません。
【女性100人に聞いた】実際、恋人と円満に別れられる?
※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数121名(未回答含む)。
別れの理由ランキングでは、価値観が合わないという理由が第1位の結果になりました。価値観の違いというものは、ふたりの別れかたにも影響しそうな部分です。
できることならば、互いに憎み合って別れるのではなく、円満に関係を解消できれば理想的ですが、実際のところはどうなのでしょうか。
20代~30代の女性100人に「恋人と円満に別れられますか?」と質問したところ、24.8%の人が「はい」、75.2%の人が「いいえ」と回答。実に7割以上もの人が、恋人とは円満に別れられないと感じているという結果に。
多くの人にとって恋人との別れは、悲しみや不安、疲れや怒り、寂しさなどさまざまな感情を揺さぶられるできごとです。そのため感情的になってしまったり、大きなわだかまりが残されたりと、円満とはほど遠いかたちになりやすいようです。
想い合って結ばれたはずの大切な恋人と、円満ではない別れかたをしてしまった人たちのエピソードを見ていきましょう。
円満に別れられなかったエピソードをご紹介
自然消滅
「音信不通にされた」(30代・埼玉県)
「急に無視されるようになった」(20代・神奈川県)
「連絡が途絶えた」(30代・岐阜県)
気がついたら連絡がなくなった、返信してくれなくなった、など、いわゆる自然消滅という回答です。インターネットが普及し簡単に連絡を取れる時代になったからこそ、無視や音信不通によって相手を傷つけてしまうことも。別れの理由さえも知らされないまま、気がついたらお別れしていたというケースもあるようです。そもそもこの状態は本当に別れているのかすらわからない、ということもありえそう。円満な別れどころか、つらい出来事としてトラウマになりかねません。
話し合いができない
「遠距離で本音で話し合えなかった」(30代・兵庫県)
「話し合って終われなかったとき」(30代・広島県)
「好き同士なのに結婚まで踏み込めなかったこと」(20代・富山県)
「きちんと話し合いができなくてLINEで別れたこと」(30代・三重県)
「私に直して欲しいことや悪いと思う部分を言うだけ言って、私の意見を聞いてくれなかったこと」(20代・東京都)
「人格否定された」(30代・青森県)
相手との対話が難しく、誠実なコミュニケーションが取れずに別れた、という回答です。不器用だったり口下手だったりでうまく話せないにしても、肝心な場面では気持ちを伝えてほしいところ。ふたりの今後や未来に関しては特に、本音で話せたほうが良好な関係が築きやすいでしょう。
長く良いお付き合いを続けるためにも、本音で向き合おうとする姿勢が大切です。結婚のような大きなテーマについては、特に話し合いが重要です。
相手の浮気
「浮気したくせに連絡してくるなって言われたこと」(20代・大阪府)
「相手が元カノとちゃんと別れられていなくて二股しているような感じになり別れざるをえなかった」(20代・北海道)
二股をされてしまった、という悲しい回答も。裏切られたという怒りや寂しさは、相手への信頼が一瞬で失われる原因となりえます。たとえどのような理由があったとしても、浮気をした側が不誠実であることは否めません。円満な別れとはほど遠いかたちになりかねないので、お互いに誠意をもってパートナーとお付き合いをしていくことが大切です。
家が遠くなった
「先方が引っ越しを伴い別れを提示したが、私は遠恋を望んだが別れた」(30代・東京都)
「仕事の都合。遠距離になった」(30代・山口県)
引っ越しや転職などライフステージの変化にともない、恋愛へのベクトルが一致しなくなったというケースも。それぞれ自分の人生がある以上、永遠に状況がうまくかみ合い続けるとは限りません。転勤など仕事の都合で距離が離れたり、嫌いになったわけではないけれど、向き合いきれなくなったり。
冒頭のランキングでも、カップルの別れの理由第7位は「遠距離」でした。距離に阻まれ心がすれ違いやすくなると、円満な別れには繋がりにくいのでしょう。
一方的に別れを告げられた
「いきなり振られた」(30代・埼玉県)
「昨日までは君だけだよなどと甘い言葉を囁いていたのに、次の日になって急に別れようと言われたときは、別れたくないと思った」(30代・埼玉県)
相手の心変わりによって急な別れを告げられたというパターン。まだこちらの心の準備ができていない段階で、突然距離を置かれると傷付きますよね。あまりにも一方的すぎると、恨みや怒りに繋がってしまい、お互いのためにならないことも。こちらに心当たりが何もないような場合はなおさら、ショックの大きさははかりしれないでしょう。せめて別れの理由くらいは知りたいものです。
忙しい
「資格取得の勉強で忙しいと言われた」(30代・大阪府)
恋愛にどれだけの比重を置くかは、人によって差があるものです。ときには仕事や学業の都合上、恋愛以外に時間を多く割かなければならないことも。結果、恋人との別れを選択せざるをえなかったというケースです。相手の事情がはっきりと分かっている以上、別れたくないとすがることも難しそうなケースです。
その他少数派
「お金を盗まれた」(20代・東京都)
「ストーカーのようになった」(20代・神奈川県)
犯罪行為が原因で別れたというケース。DVやモラハラなども含め、人としてやってはいけない行動は当然、恋人としてもNGです。関係の継続は一気に難しいものとなり、距離を置かざるをえなくなってしまいます。
このようなきっかけで別れるとなると、やはり円満な終わりかたにもっていくのは難しいでしょう。気持ちがついていかないときでも、まずは身の安全を守ることが第一優先です。
円満な別れのためにできること
円満とはほど遠い不穏な別れかたをしてしまうと、その後新たなトラブルの火種になることも。気持ちの切り替えが双方難しくなり、心の傷を引きずってしまいかねません。
元は恋人として一緒に時間を過ごした相手。ネガティブな感情を抱えたまま関係を終わらせるよりも、できるだけ円満に別れたいところ。お互いをリスペクトしたままお別れし、気持ちよく次の恋へと出発したいものです。
では、そのためにできることはなんでしょうか。早速アンケート結果を見ていきます。
話し合う
「話し合いをしっかりして折り合いをつけること」(30代・東京都)
「話し合いができないくらいに険悪が悪くなる前に別れる。違和感はほっとかない」(30代・東京都)
「お互いのモヤモヤしている部分を言い合い、納得できるまで相談する」(20代・愛知県)
「しっかり話し合い、相手の幸せを思う」(20代・神奈川県)
「ちゃんと話し合いをして、お互い納得した上で別れる」(20代・東京都)
「実際に会って顔を合わせて、しっかり話し合うことが大切だと思う」(20代・東京都)
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があります。去り際にこそ場を美しくととのえ、わだかまりなくお互いの気持ちをクリアにすること。しっかり腹を割って話すこと。それが円満な別れに繋がる道だ、という回答が多数ありました。感情に流されず冷静に、必要な話し合いができたらベストです。
別れるという決断にどこまで納得できるか、お互いの認識を擦り合わせることには大きな意味があります。うまくいけばその後も友人として、あるいは良き理解者としての縁が続くかもしれません。
冷静になる
「お互い冷静な状態でじっくり話し合いをする。相手を責める言いかたをしない」(30代・神奈川県)
「どんなにムカついてもあとを濁さず相手を立てておく」(30代・大阪府)
「揉めない」(30代・福島県)
「出来る限り穏やかでいること」(30代・茨城県)
恋人との別れという大きな選択をする際、感情的にならないほうが難しい、という人も多いでしょう。特にこちらには非がない場合、冷静になり切れないほどショックを受けてしまうことも。怒鳴ってしまったり、泣いてしまったり、感情的になるのも無理はありません。
ですがそれでも、相手はパートナーとして深く愛し合った大切な人。一度深呼吸をし、落ち着いて向き合うことが円満な別れへの近道かもしれません。別れの原因が自分ではなく相手にあった場合でも、大人の対応をとる努力をするのが吉。心の傷を早めに癒し、苦い思い出にしないための手段です。
別れを事前に匂わせる
「別れたがっていることを匂わせておく」(30代・大阪府)
「徐々に態度に出していく」(30代・兵庫県)
事前準備・根回し、と言い換えても良いでしょう。突然別れを切り出されれば、誰でも混乱してしまうものです。結果、感情的になり、円満とはほど遠い別れかたに繋がってしまうかもしれません。
こちらが別れたい場合は特に、別れの気配をさりげなくアピールしておくと効果的。不自然にならない範囲で意思表示をすることで、相手も別れのときが近いと察するでしょう。別れを切り出される側への配慮があると、お互い落ち着いて話をしやすくなるかもしれません。
腹をくくる
「円満な別れなどないという心構え」(30代・福岡県)
「基本無理だと思ったほうがいい」(30代・愛知県)
そもそも別れに円満を求めるべきではないという回答も。別れに至るほどの理由や原因がある以上、円満な別れが難しいケースは実際多いでしょう。
お互い人間ですから、常に大人の対応をできるとは限りません。腹をくくり仕方がないと割り切ることが、ある意味、心にわだかまりを残さないための手段のひとつなのかも。
距離感を保つ
「ちょうどいい距離感でいること」(20代・東京都)
「まず別れる前に距離をとること」(30代・埼玉県)
生活力に甘えたり、金銭的に頼りすぎたり、恋人というよりは家族のようになってしまっていたり、ズブズブな関係を円満に解消するのは難しそうです。恋人との別れがライフスタイルの変化に直結し、人生そのものを変えてしまうことも。こういったケースでは特に別れ話がこじれやすく、難航する可能性もあるでしょう。
同棲をしていた場合などは、「別れたいけど引っ越しが大変」「離れたいけど彼が出ていってくれない」なんてケースもありえます。ある程度事前に距離をとっておくことで、生活を守りながら関係を解消できるかもしれません。
感謝の言葉を伝える
「思いをポジティブに伝える。感謝を伝える」(30代・大阪府)
「ありがとうという」(30代・群馬県)
たとえ別れを迎えることになったとしても、かつては運命的に出会い、深く結ばれ、恋人として過ごした大切な時間があったはず。かけがえのない二人の思い出や相手の存在に感謝を伝えることができれば、きっと円満な終わりかたに近づく、という回答です。
喧嘩別れだったとしても、最後にこの一言を伝えるだけで、その後の気持ちのあり方が変わる場合も。ありがとうの言葉を言われて嫌な気持ちになる人はいないでしょう。別れ話という暗い話題に明るい光が差し込み、円満な雰囲気を呼び込めるかもしれません。嫌味と取られてしまったりお互いの未練や執着に繋がったりしないよう、伝えるタイミングや言いかたには気をつけましょう。
お互い納得して、今後を応援し合える関係性を目指して
大切な人と愛し合い、恋人としてともに時間を過ごす日々はとても幸福で、人生を豊かにしてくれる素晴らしいできごと。ゆえに別れは、悲しいものになりがちです。別れに円満を求めること自体、ある意味理想論のようなものなのかもしれません。
アンケートの結果からも、多くの人がそううまくはいかないと感じていることがわかります。円満な別れができるかどうかは、別れの理由や相手の人間性による部分も多く、あまり自分を追い詰めすぎずに、相手との時間がいつかの思い出になるよう向き合いましょう。
ある日、ふと別れた相手のことを思い出したときに、「最悪な恋愛だった」「今思い出しても腹が立つ」と不快な気持ちになるよりも、「あれもまた自分を成長させてくれる出来事だった」と少しでも思えたなら、それで十分ではないでしょうか。
終わり良ければすべて良し、と言いますが、それは別れ話の場合も同じ。お互い納得して、今後を応援できるような円満な別れとなればきっと、ともに過ごした時間がふたりの財産になるはずです。
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