男性の嫉妬は怖い?
「男性の嫉妬は怖い」と感じるのは、わかりやすい表現がされないためではないでしょうか。わかりやすければ、準備も対策もできますが、わかりづらいということは、それだけで不安を生み出す恐ろしいことなのです。
「嫉妬」とは、「自分の愛する者の心が他に向くのをうらみ憎むこと」「自分よりすぐれたものをうらやんだりねたんだりする気持ち」をいいます。
「嫉妬心」自体は、男女の差はなく、人間なら誰でも感じてしまう自然なもの。女性の「嫉妬心」との大きな違いは、男性は「嫉妬心」を持っても、表に出さないように取り繕うことがあげられます。もしくは、自分が「嫉妬」していることに気付いていない・そんな気持ちになったという事実を認めたくない、というケースも。
感情を見せないように取り繕う、もしくは気づいていないという状態は、「抑圧されている」ということ。苛立ちやモヤモヤした気持ちは、無理に押し込められていると、膨れ上がり、隠しきれない状態になります。
しかし、嫉妬をしている男性本人は、その気持ちに気付けていない・もしくは隠せていると思っているので、何とか平静を装おうとしがちです。一言で言えば、「こじらせてしまっている」状態。また、「そんな気持ちを持ってはいけない」と思っているとしたら、「嫉妬心」を感じた男性本人も、何がきっかけなのかがわかっていないということもありえます。
隠しきれない「嫉妬心」は、我慢をしていた間の時間差や、本当の原因から話をすり替えていることもあるので、「嫉妬心」を向けられた人は、嫌な態度をとられる理由がわかりません。理由がわからずに嫌な態度をとられれば、「怖い」と感じてしまうもの当たり前です。
「嫉妬心」から過激な行動に出るのは、男女問わずにあり得る話といえるでしょう。女性の嫉妬と比べると、言動としての表現や理由がわかりづらいことが、「男性の嫉妬は怖い」ということにつながるのです。
嫉妬する男性の心理とは?
嫉妬をする男性心理の理由は2つあります。実は、男性の「嫉妬」は、遥か昔の原始時代からの思考のパターン。シンプルゆえに根深いということもあります。
嫉妬の心理1:本能的な生存本能からくる嫉妬
特に、恋愛対象に対しての嫉妬は、「種の保存」につながる「独占欲」に当てはまります。男性は身体構造上、生まれてきた子が本当に自分の子であるかどうかは、確信を持てないものです。
生まれてきた子が、確実に自分のDNAであるという証拠を得るためにも、事前に独占をしておくことが安心へと繋がるのでしょう。女性が、自分以外のDNAを宿す可能性が見えたときには、怒りとともに破壊的な言動をすることが考えられます。
嫉妬の心理2:権力欲からくる嫉妬
「権力欲」とは、他人を支配し服従させようとする欲望。とかく男性は、力を持つことで、集団の中で序列のトップにいることや、他人を自分の思うとおりに動かしたいという気持ちを、無意識のうちに持っていることも。また、「力を認められたい」とする承認欲求もあるでしょう。
そこで、自分と比較して、より力を持つものに対して、「嫉妬」をする気持ちが生まれます。男性によって「嫉妬」のスイッチが違うのは、何を力と思っているかは人それぞれだからです。地位や財力という人もいれば、コミュニケーション力や人気という人もいますね。
「自分の力が及ばない場合は、服従しなければならなくなるのではないか」という不安と恐れで、対象となる人の力を削ぐことや、貶める行動をとることが考えられます。
恋人関係でないのに、嫉妬してくるのは?
付き合ってもいないのに、「嫉妬」の感情を向けられて辟易してしまうこともありますよね。そんなときの男性心理としては、次の可能性があげられます。
・好きな気持ちをわかってほしい
・思い込みが激しく、すでに両思いだと勘違いしている
・恋愛感情ではなく、人として充実している様子が妬ましい
ひとりよがりの感情を一方的に向けられると、戸惑うこともあるでしょう。そんな時は、周りの人の助けも借りながら、そっと距離を置く必要があるかもしれません。
男性が嫉妬してしまう瞬間
「恐怖」と「怒り」のふたつの感情で、男性の「嫉妬」のスイッチが押されてしまうこともあります。恋人の前で他の男性と話していても、「嫉妬」をされてしまう時とそうでない時があるのです。これは「状況」ではなく、その時の「感情」がポイントだからといえるでしょう。そこで、具体的に男性が「嫉妬」をしてしまう瞬間を解説します。
1:不安を感じたとき
不安とは、恐怖の感情のひとつです。「自分のもとから離れて行ってしまうのではないか」という不安な気持ちが、「嫉妬」のスイッチを押している場合があります。
2:比較されたとき
他者と比較をされていることそのものに怒りが湧いてきて、「嫉妬」が生まれることもあります。例えば、恋人同士の関係では、他の男性の影がちらつくとき。ビジネスの場においては、比較され優劣がつけられることへの恐怖もありそうです。
3:劣等感を覚えたとき
自分より劣っていると思っていた相手に負けたと感じた時も、「嫉妬」してしまうタイミングといえるでしょう。自分の地位が奪われた・奪われそうだと感じた時や、自分が持っていたはずのものをとられた時に、支配欲やプライドが傷つけられたと思い、怒りが湧いてきます。仕事面で受ける嫉妬は、このパターンが多いでしょう。
嫉妬深い男性とはどう付き合ったらいい?
「嫉妬深い」男性と付き合うには、まずは「観察」をして「嫉妬」スイッチを見つけること。そのうえで、つぎの3つを心掛けましょう。
1:気持ちを適切に伝える
「自分は愛されている」「特別な存在だ」ということを常に感じてもらうために、言葉や態度で愛情を頻繁に伝えていくことが大切です。
2:嫉妬の原因を理解する
「嫉妬」の原因は人それぞれ。愛情を持っているということを十分に伝えながら、「嫉妬」の原因となる出来事や気持ちを聞いて、理解をしていきましょう。
3:同じ土俵に乗らない
男性の「嫉妬」からのネガティブな言動を、まともに受けて巻き込まれないようにすることも大切です。言いがかりをつけられたりしたときには、毅然とした態度で反論することも、コミュニケーションとしては大事なことですね。
最後に
「嫉妬」は、扱いに困る感情ですが、人として自然なもの。また、「特別感」があるから「嫉妬」をされるということも、ひとつの真実です。「嫉妬深い男性」とは、距離感に気を付けて接していきたいですね。
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