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2025.11.04

【寡黙な人】とは?上手にコミュニケーションを取る方法を紹介

口数が少なく静かな「寡黙な人」。一見、話しかけにくい印象をもたれがちですが、実は思慮深く、落ち着いた魅力を持っている人が多いんです。今回は「寡黙」の意味から、寡黙な人の特徴、そして上手にコミュニケーションを取る方法までをご紹介します。相手を理解することで、距離がぐっと近づくかもしれません。

Oggi編集部

【寡黙な人】とは?上手にコミュニケーションを取る方法を紹介
(c)Adobe Stock

「寡黙」の意味は?

「寡黙(かもく)」とは、「口数が少ないこと」を意味します。<デジタル大辞泉/小学館>

感情をあまり表に出さず、必要なときにだけ言葉を選んで話すとも捉えられますね。決して「無口でつまらない」という意味ではなく、むやみに話すことがなく、冷静ともいえます。

「寡黙な人」の特徴とは

「寡黙な人」の特徴とは
(c)Adobe Stock

寡黙な人には共通した特徴があります。ここでは、アンケートで寄せられたリアルな特徴をまとめました。

※アンケート20〜39歳の日本全国の男性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名(未回答含む)。

口数が少ない

あまり自分から話すタイプではなく、反応が控えめな印象の人が多いようです。ですがそれは「話したくない」ではなく「言葉を選んでいる」だけのこと。無駄を省いた会話の中に誠実さや落ち着きを感じる人も多いはずです。静けさの中にある思慮深さこそ、寡黙な人の魅力です。

「あまりしゃべらない。反応が薄い」(30代・福島県)
「あまり話さない人」(20代・東京都)
「口数が少ない」(30代・青森県)
「何も話さない無口な人」(30代・東京都)
「会話しない人」(30代・兵庫県)

おとなしい

表情の変化が少なく、静かで落ち着いた雰囲気が特徴的。派手なリアクションはしないけれど、場の空気を壊さない安心感があります。おとなしい印象の人ほど、実は周囲をよく観察していたり、誰よりも人の気持ちに敏感だったりします。控えめながらも信頼できる存在と言えそう。

「おとなしい感じ」(30代・熊本県)
「静か」(20代・愛知県)
「物静かで落ち着いている」(30代・三重県)
「周りが賑やかでも話に入ってこない静かなタイプ」(30代・静岡県)
「声が小さめ」(30代・東京都)

必要最低限の会話

寡黙な人は、必要なことだけを的確に伝えるタイプ。無駄な雑談をしない分、話す内容に説得力がありますよね。うわさ話やネガティブな話題を避ける傾向も。そんな姿勢が、職場などでは「頼れる人」として評価されることも多いはず。

「必要なことしかしゃべらない」(20代・千葉県)
「無駄なことはしゃべらない」(30代・大阪府)
「無駄口を叩かない」(30代・岐阜県)
「必要最低限のことしか話さない」(30代・東京都)
「うわさ話を聞かない」(30代・大阪府)
「余計なことを語らない」(30代・長野県)

自分からは話さない

自分から積極的に話しかけることが少ない寡黙な人は、周囲から「壁がある」と思われがち。でも実際は、相手の反応を見ながら慎重にコミュニケーションを取ろうとしているだけのことも多いのです。静かなやりとりの中に、安心感や誠実さを感じる瞬間があるもの。

「こちらから話しかけるまで何も話してくれなくて、話しかけても話が広がらない返事で終わる」(30代・大阪府)
「自分からはあまり口を開かない。 何かを話しかけられても必要以上に話さない」(30代・東京都)
「自ら話し出すことは少なく、また余計なことも話さない。無口というよりも、意図して黙っている」(30代・東京都)
「あまり自分から話をしない」(30代・愛知県)

自分のことを話さない

寡黙な人は、自分の話をあまりしない傾向があります。それは、自己主張を控えめにする性格だったり、相手に配慮していたりするから。信頼できると感じた相手には、意外と深い話をしてくれることも。少しずつ心の距離を縮めていく人と言えます。

「自分のことをあまり話さない」(30代・大阪府)
「あまり多くを語らない」(30代・大阪府)
「秘密主義で愛想があまりない」(20代・愛知県)

真面目

寡黙な人は、真面目で誠実なタイプが多く、仕事や人間関係にも責任感を持って向き合うタイプです。軽いノリの会話が苦手だけれども、話をすればその一言に重みと優しさが感じられるのが魅力。そんな姿勢や丁寧な物腰が周囲の安心感につながっています。

「真面目」(30代・東京都)
「真面目な印象」(20代・東京都)

表情に出さない

感情を表に出すのが得意ではなくても、心が動いていないわけではありません。むしろ、落ち着いた印象が、周囲に安心感を与えます。

感情をあまり表に出さないのも、寡黙な人の特徴です。表情が穏やかで変化が少ない分、何を考えているのか分かりにくいこともありますが、実は心の中でじっくり考えてから行動するタイプ。小さな変化や反応を見逃さない観察眼があるのも魅力のひとつ。

「あまり話さず表情をつくらない人」(30代・千葉県)
「感情が表情に出ない」(30代・東京都)
「表情があまり変わらない人」(20代・千葉県)

冷静

どんなときも感情的にならず、冷静に状況を見られるのが強み。トラブルのときほど頼りになる存在です。表情が淡々としていても、内面では冷静に分析していることが多いです。

どんな状況でも感情に流されず、落ち着いて判断できるのが寡黙な人の強み。冷静沈着で、トラブルのときにも周囲を安心させる存在です。言葉が少なくても、行動や姿勢で信頼を得るタイプ。理性的にものごとを見られるそのバランス感覚の裏には、深い洞察力と優しさが隠れています。

「落ち着いていて、客観視できる」(30代・東京都)
「冷静沈着」(20代・長野県)

芯がある

静かに見えて、実は強い信念を持っているのが寡黙な人の真骨頂。流されず、自分の価値観を大切にする姿勢に憧れる人も多いはず。口数が少なくても、存在感はしっかりあります。

寡黙な人は、自分の信念をしっかり持っています。流行や周囲の意見に流されず、自分の価値観を大切にして生きるタイプ。静かで控えめな印象の中に、強い意志や芯の通った思考があるもの。決して人付き合いが苦手なわけではなく、自分のペースを大切にしているだけの場合も。

「静かにひとつのことに突き進んでいる」(30代・東京都)
「芯がある」(30代・埼玉県)

「寡黙な人」と上手に付き合う方法は?

「寡黙な人」と上手に付き合う方法は?
(c)Adobe Stock

仲よくなりたいのに、寡黙でなかなか関係が深まらない友人や異性、一緒に仕事をする関係であれば上手く付き合っていきたいですよね。そこでどんな方法があるのかリサーチしました。寡黙な人を攻略するため頭に入れて!

こちらから話しかける

特徴からも挙がってきたように寡黙な人は自分から話すことが少ないため、こちらから明るく声をかけるのが効果的。軽い世間話や季節の話題など、気軽に話せる内容がおすすめです。テンションを上げすぎず、穏やかなトーンで話しかけると相手も落ち着けます。

「ある程度はこちらが楽しく話しかけ、引かれないように調整する」(30代・東京都)
「こちらから話しかける」(30代・千葉県)
「こちらから話題をふってあげる」(20代・千葉県)
「用事があるときに明るくしゃべりかける」(30代・京都府)
「何気ないに日常会話をする」(20代・埼玉県)

質問する

寡黙な人に話してもらうには、「答えやすい質問」を選ぶのがコツ。たとえば「はい・いいえ」で答えられる内容から始めれば、プレッシャーを与えることなく会話が広がります。また、こちらが興味を持って質問することで、相手も少しずつ安心して話せるように。

「趣味について質問してみる」(30代・岡山県)
「はい、いいえで答えられる質問をする」(30代・静岡県)
「相手が嫌がらない程度にこちらから話しかけて、YES・NOでは答えられない質問をする」(30代・奈良県)
「こちらがいろいろ質問をして話してもらうようにする」(30代・兵庫県)

共通の話題

共通の趣味や関心ごとがあれば、寡黙な人とでも距離が一気に縮まるもの。仕事や映画、食べ物など、相手が話しやすいテーマを見つけてみましょう。誰でも自分の好きなことを語るのは心地いいもの。言葉数が少なくても、共感する姿勢や笑顔を返すことで「わかってくれる人」と感じてもらえます。

「共通の趣味を見つける」(30代・神奈川県)
「共通の話題を見つける」(30代・愛知県)
「趣味が合うことがコミュニケーションのきっかけになると思うので相手の趣味をよく知ること」(20代・東京都)
「仕事の話からする」(30代・千葉県)

相手のテンポに合わせる

寡黙な人に多いのは、ゆっくりとしたペースで会話を進めたいタイプ。せかしたり、オーバーなテンションでいるのは控えたいところ。話すスピードや声のトーンを少し合わせるだけで、相手は安心して会話に集中できます。会話のテンポを“自然な呼吸”のように合わせることで、静かだけれど居心地のいいコミュニケーションが生まれます

「テンションを相手に合わせる」(30代・大阪府)
「相手のペースに合わせる」(30代・茨城県)
「声のトーンやスピードを少し合わせる」(30代・東京都)
「返事をせかさない」(30代・静岡県)

相手の話を聞く

寡黙な人が話してくれるときは、しっかり耳を傾けることが何より大切。途中で口を挟まず、うなずきながら聞くことで「受け止めてもらえた」と感じてもらえます。リアクションは控えめでもOK。言葉よりも表情や姿勢で「聞いているよ」という気持ちを伝えられると、心を開いて話してくれるようになるはず。

「その人が得意なことや、知っていそうなことを教えてもらうことを目的として話しかける。でも興味本位や詮索の意味で話しかけることはしない」(30代・東京都)
「その人の話にしっかり耳を傾けて、気の利いた返しをするように」(30代・東京都)
「しっかり話を聞いてあげる」(20代・千葉県)

相手の様子を見る

会話のタイミングは、相手の表情や雰囲気をよく見て決めましょう。リラックスしているタイミングならナチュラルに会話を生み出すことができそう。無理に踏み込まず、相手の空気を読むことが大切です。寄り添うような距離感を意識できれば信頼関係が深まります。

「相手の気持ちに寄り添う」(20代・長野県)
「適切に相手の感情の機微をとらえる」(30代・大阪府)
「寡黙な人ほど笑顔に弱いイメージがあるので笑顔は大事だと思う」(20代・東京都)

無理をしない

何より大切なのは、無理に会話を続けようとしないこと。沈黙があっても気まずく感じることなく、「この空気が心地いい」と思える関係を目指したいところも。寡黙な人は、話すよりも“穏やかに過ごす”を大切にするタイプ。こちらがゆったりしているように向き合えば、無理することなく本音を話してくれるはず。

「無理してしゃべらない」(20代・愛知県)
「無理に話をさせようとしない」(30代・東京都)

最後に

寡黙な人は一見近寄りがたく見えても、相手への気持ちが言葉に出ないだけ。言葉数よりも「心地よさ」でつながる関係を目指したい人であることがポイント。

そんな寡黙な人とのコミュニケーションで大切なのは、無理に話をしようとしないこと。沈黙を怖がらず、穏やかな空気を一緒に楽しむ余裕を持つと関係がスムーズになります。

相手の会話のテンポに合わせて、安心してもらえるような雰囲気を作ることが第一歩。少しずつ心の距離を縮めることで、信頼関係が自然と育まれていきます。焦ることなく、静かな時間を大切に思うことが肝心です。

寡黙な人とのコミュニケーションを攻略できれば、今までにない新鮮な関係を築くことができるはず。自分の意思疎通能力だったり対話の仕方の成長にもつながりそうです。

TOP画像/(c)Adobe Stock

Oggi 編集部

「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。

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