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「愛し合う」の意味とは?
付き合っているなら愛し合うのは当然、と思う人は多いと思いますが、恋愛初期でのラブラブ状態を意味しているとしたら、それは表面的なものという場合も。
辞書で調べると下記の意味だとわかります。
【愛し合う】
あいし‐あ・う
1 互いに愛する。
2 性的に交わることを婉曲にいう語。
今回の記事での「愛し合う」は1の意味となり、より深い意味での「愛し合う」とは、お互いをかけがいのない存在として大切に思い、愛していることだとわかります。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
恋人と「愛し合う」経験をしたことがある?

※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数120名(未回答含む)。
まずはOggi世代の女性100人に対して、「今までに『恋人と愛し合う』経験をしたことがありますか?」と質問しました。
結果は、「ある」…68.8%、「ない」…31.2%となり、約7割もの女性が「愛し合う」実感を得ていることがわかりました。自分の恋愛について満足感だったり、揺らぐことのない愛を実感していると言えそう。
一方で、3割の人がまだ「愛し合う」経験をしていないと答えているのは気になります。自分のアイデンティティの確立を考えたときにも、「愛し合えている」と実感できる経験は必要と言えるはず。
「愛し合っている」と感じるのはどんなとき?

日常のどんな瞬間に「愛し合っている」と感じられるものなのか、具体的に教えてもらいました。自分の恋愛も一緒に振り返ってみて。
ふたりで過ごしているとき
「何も話さなくても落ち着く時間を過ごしているとき」(30代・東京都)
「特別なときではなく、普段一緒に過ごしているときすべて」(30代・茨城県)
「一緒に笑ってるとき」(30代・三重県)
「一緒に買い物をしているとき」(30代・福岡県)
恋人とふたりで過ごす時間そのものが、愛し合っていることの実感につながるという人は多いようです。無理することのない自然体の時間は、「この人となら安心できる」という信頼関係を高めるもの。また、大胆な愛情表現や会話がなくても、心地よくそばにいられる存在は、まさに愛し合えている人と言えます。
スキンシップを取る
「ハグするとき」(20代・北海道)
「手をつないだりハグしたりしているとき」(30代・新潟県)
「イチャイチャしているとき」(30代・愛知県)
「体を合わせているときにかわいいと言われたとき」(30代・北海道)
愛し合うパートナーとの「手をつなぐ」「ハグをする」などのスキンシップは重要。体の温もりを通じて気持ちが伝わる感覚は、恋人同士にとって大切なコミュニケーションのひとつ。日常の中で自然に触れ合える関係は、心の距離が近い証拠です。忙しい日々でも、挨拶のように軽いハグや手をつなぐ、また体を合わせる時間をもつことは、愛し合う気持ちを育んでいく鍵とも言えそうです。
言葉で愛情を伝え合う
「気持ちを伝え合ったとき」(30代・岩手県)
「口頭で愛していることを伝えあったとき」(30代・大阪府)
「お互い好きな気持ちを伝え合う」(30代・東京都)
恋人に「好き」「愛してる」と伝えるのは照れくさかったとしても、ふたりの関係を温かく保つには必要なこと。日頃から愛情や感謝の気持ちを伝え合うカップルほど愛し合えている実感は強いはず。言葉のやり取りは、想いを確認し合う大切なコミュニケーション手段なのです。
笑い合う
「お互いがほんとの笑顔になるとき」(30代・茨城県)
「ふたりで笑いあっているとき」(20代・神奈川県)
顔を合わせた瞬間に、自然と笑顔がこぼれる…そんな関係は、安心と信頼が満ちている証拠。笑い合える時間が多いほど、心理的な距離が近くなり、相手と過ごす日常が穏やかに感じられるもの。笑顔は「一緒にいると心地いい」という無言のメッセージでもあります。お互いを楽しませようとする気持ちや、何気ないユーモアの共有は、愛し合うことの基盤になっているのです。
わかり合えている
「言葉がなくてもわかり合えているとき」(30代・東京都)
お互いに相手の気持ちが手にとるようにわかると、愛し合えていると実感できるもの。ちょっとした表情の変化や沈黙の意味を自然に理解できるのは、信頼と経験を重ねてきた証です。さりげない気使いがや配慮ができる関係ほど、心が通い合っていると感じられるはず。
愛情を感じる
「愛情を感じたとき」(30代・神奈川県)
優しさやあふれるほどの想いが心に響いたりと、ふとした瞬間に愛情を感じることもありますよね。何気ない小さな表現の積み重ねが大きな安心感につながり、愛し合えているという自信に。そもそも愛情とは、相手を想う気持ちが日常の中で自然と形になったものなのです。
会いたいと思う
「会いたいと連絡を取り合っているとき」(30代・滋賀県)
離れているときに「会いたい」と自然に思うのは、相手が心の支えになっているからこそ。ひとりでいる日々の中でふと相手の存在を思い出す瞬間に、そのかけがえのなさを実感するのでしょう。愛し合う気持ちは、間違いなく相手も同じだと思える安心感や信頼の積み重ねから生まれるもの。
幸せを感じる
「心から幸せを感じた」(30代・兵庫県)
特別な出来事がなくても、彼のことを考えたり隣にいるときに、なんとも言えない多幸感を抱くのも愛し合うカッルだからこそ。相手を心の底から信頼し、慈しむ心持ちがあればその想いは自然と伝わってくるもの。「この人といると心がやわらぐ」と感じる瞬間が、ふたりの愛を支えているのです。
「愛し合う」ためにできることとは?

愛し合うカップルのエピソードを見てきたところで、「羨ましい」「憧れる」と思った人も多いのでは。そこで、「本当に愛し合う」ためにできること、心がけることを教えてもらいました。
相手を思いやる
「相手を思いやる」(30代・岡山県)
「相手を思いやること。自分本意に行動せず、相手の気持ちを考えてものごとを判断する」(30代・神奈川県)
「相手を大切に思うこと」(20代・京都府)
小さな思いやりの積み重ねがお互いの信頼を深めていきます。相手を想う気持ちは、言葉だけでなく行動にも表したいもの。疲れていそうなら隣に座って寄り添ったり、忙しそうなら気使いのメッセージを送ったりと、特別なことではなく相手を大切にする姿勢が伝われば十分です。「自分の味方でいてくれる」と感じられる関係ほど、長く愛し合うことができるのです。
スキンシップ
「ハグ」(20代・兵庫県)
「セックス」(20代・青森県)
手をつなぐ、ハグをするなど何気ないスキンシップは相手を愛する気持ちを伝える大切なやり取り。スキンシップを交わす中で「大切にされている」ということに気づけると、触れ合いはより温かく、愛し合うふたりの関係をやさしく支えてくれます。
尊重する
「お互いの気持ちを考えて行動する」(30代・愛知県)
「相手を認める。リスペクトすること」(30代・兵庫県)
長く愛し合うには、違いを受け入れる姿勢が必要です。相手の考えを否定せずに、また欠点や弱さも受け入れることが大切。お互いを尊重することで、「自分らしくいていいんだ」という安心感が生まれます。「この人は自分を理解しようとしてくれている」と感じられれば、それだけで絆は深まっていくもの。
コミュニケーションをとる
「たくさん会話すること」(30代・和歌山県)
「普段から電話やLINEなどでコミュニケーションをとること」(20代・群馬県)
どんなに気が合うふたりでも、話をしなければ気持ちはすれ違っていくもの。たわいのない話だったとしても「今日楽しいことがあってね」などと日々共有することで、心の距離はぐっと近づきます。言葉を交わすことで、愛し合う関係は深まっていくのです。
信頼する
「信頼しあう」(30代・兵庫県)
お互いを信じることができれば、連絡の頻度や会えない時間に不安を感じても、「大丈夫に決まってる」と心穏やかにいられますよね。でも信頼は一度に築けるものではなく、日々の誠実な態度や相手を重んじることの積み重ね。そしてその過程こそがまさに愛し合うということ。ふたりの絆もより強くなるはずです。
ふたりの時間を過ごす
「いろんなことを話し合ったり、ふざけ合ったり、ふたりの時間を増やすこと」(30代・茨城県)
忙しい日々のなかでも、ふたりで過ごす時間は大切にしたいもの。共通の趣味や何気ない会話を交わしたり…そんな和やかな雰囲気の中で心を深く通わせることができれば、自然と愛し合う関係を築けるでしょう。
気持ちを伝える
「自分の正直な感情、ありのままを相手に理解してもらうことだと思う」(30代・兵庫県)
どんなに相手を想っていても、言葉や態度にしなければ伝わりません。うれしかったことや不安に感じたことを素直に伝えることで、ふたりの関係はより深まります。お互いに心をオープンにできれば安心して愛し合うことができるのです。
相手を想う気持ちを大切にふたりの愛を育んで
「愛し合う」関係は、特別な出来事や劇的な瞬間で築かれるものではありません。日常のなかで相手を気使い、笑い合い、言葉を交わし続けること…そのひとつひとつが、ふたりの愛情の芯をゆるぎなく育てていきます。
ときにはすれ違い、戸惑うこともあるでしょう。それでも、お互いを尊重し、信じ合う姿勢をもち続けることが、長く寄り添う力になります。「愛し合う」ことは努力ではなく、“大切にしたい”という想いの積み重ね。穏やかで確かな愛を、ふたりで育てていけたら素敵ですね。
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