パートナーとの金銭感覚白書2023
「デート代はどちらかが多く払うべき?」「高価な買い物に相手の許可は必要?」「同棲中のお金の管理、どうするのがベスト?」など、デートのワリカン問題から些細なモヤモヤまで、なかなかわかり合えない男女の金銭感覚。お金にまつわる気になるアレコレを調査!
「僕たちだって、彼女のお金の使い方に、思うところがあるんです!」座談会
パートナーと改まって話すことは少ない、お金の話題。仮に話題に上っても、かっこつけたり遠慮したりしてしまうから…。パートナーのいる3人に集まっていただき、ふだん面と向かってはなかなか聞けない、男性側の言い分を根掘り葉掘り教えてもらいました!
座談会に参加してくださったのはこちらの3人
金銭感覚が大きく違うとつきあい続けるのは難しい!?
A:以前、金使いが荒い女性とつきあっていたことがあるんです。クローゼットに収まり切らないのに洋服を次から次へと買っていて。今の彼女は化粧品をよく買うけど、元カノよりはマシ。
B:僕も昔、つきあい始めた女性が「ここでごはん食べよう」って送ってくるお店がいつも、グルメサイトでひとりの予算2万円とかで! しかも僕が払う前提で、「どんな神経!?」とソッコー別れた経験があります。
C:それは別れて正解ですね(苦笑)。僕は結婚していて、彼女とはもともと職場が一緒だったんです。仕事帰りにワリカンでごはんを食べてるうちに仲良くなったので、お金の使い方で驚くようなこともなかったな。ちなみにおふたりは、デート代はワリカン?
B:僕は、基本的に自分が払うかな。つきあう前は特に。好意をもってる相手に時間をつくってもらってるし、相手はほかの男性ともデートして、ごちそうしてもらってるかもしれないじゃないですか。自分がワリカンで見劣りするのも… って思って。
つきあい始めてからも自分が出すことが多いけど、彼女がごはんをつくってくれるときの食材代とか、誕生日や記念日にもらうプレゼントでバランスは取れてるかな。
A:僕もつきあう前は基本的に自分が全額出します。つきあったら年齢とか収入の差にもよるけど…。今の彼女は年下で収入も僕よりは少ないんですが、「全額おごられるのはイヤだ」と。
映画を観に行ったら、チケットは僕がふたり分買うからポップコーンはお願いねって感じで、金額が大きいほうをなんとなく僕が出しています。
C:そういう意味では、うちは彼女が3歳年上で収入が僕より多い、ってこともあるのかな。そのときどきで、僕が出したり彼女が出したりしています。
趣味にお金を使うとギクシャクするのはなぜ?
B:結婚すると、お互いの収入とか貯蓄も共有するもんですか?
C:転職するときの相談で、お互いの収入はだいたい知ってるけど、貯蓄は知る必要もないかな。夫婦別財布だし。
A:ですよね! いや、正直彼女との結婚は考えてないんですけど、結婚したらいろいろあきらめないといけないのかな、って。
A:僕、サッカー観戦が趣味で、応援しているチームの地方遠征にもちょいちょいついて行くんです。シーズンチケットも買ってるし、ゴルフやキャンプも合わせると、趣味にかけるお金は年間数十万円。貯蓄も、海外でのワールドカップ観戦とかにドカンと使いたいけど… 金額を彼女に知られたら微妙な空気になりそう。
B:自分で稼いだお金を自分のために使うのは、別によくないですか? 使うだけ稼げばいいし。僕も友達と飲みに行くのが好きで、たまに彼女から「行きすぎじゃない?」って言われますけど、必死に働いたり勉強したりしてるのは、そういう楽しい時間を過ごしたいからなんで。
C:僕はたいしてお金のかかる趣味がないですけど、洋服なんかを買ったのが後から彼女に知れると、金額の大小にかかわらず「何コレ」って若干ピリッとするんですよ。だから、数千円であっても「コレを買おうと思う」って事前に伝えてます。
そうやってワンクッション挟んでおくと、いざ届いたときに「ああ、買ったんだ」ってスムーズに受け止められやすくて。
A:なんて風通しのいい…。
実はモヤモヤしてるけど僕らが黙っている理由は…
C:ちなみに彼女はコスメを相談なく買って、じゃんじゃん届きます(笑)。
A:たぶん使い切ってないですよ(笑)。女性の美容には驚きますよね。ほかにも美容院とか脱毛とか? 俺という彼がいるんだから、これ以上キレイにしなくてもよくない? って内心思います。
ムダ毛の処理が多少甘くても嫌いにならないし、なんならちょっと笑えてほのぼのするのに。消えてなくなっちゃう、はかないお金の使い方っていうか。その点、スポーツ観戦とかは思い出に残るので。
B:僕の彼女はどちらかというと倹約家なので、「それムダじゃない?」って思うことはないんです。逆に「ちょっと細かいな」と思うことはある。
僕がコンビニで買い物しようとすると「あと5分歩けばドラッグストアあるのに」と言われて。食事をデリバリーするのも、よく思ってないみたい。
C:それでケンカになったりします?
B:時間をお金で買ってるわけで、「近いほうでよくない?」ってそのままコンビニに行くから、彼女も納得してると思いますけど…。
あ、でも彼女が料理して「食材が安く買えたんだ!」ってうれしそうに報告してくれるとき、「よかったね」って僕の返事に心がこもってないのは見抜かれてそう(苦笑)。
C:まあでも、価値観のズレは仕方ないですよね。彼女の買い物に、冗談っぽく「また買ったの!」っていじることはあるけど、真面目に「いくら使ってるの」と問いただしたら終わり。
A:そうそう! 彼女のお金の使い方を指摘したら、やり返される!
C:言い合いはめんどうだし、完全にわかり合うのが無理なら、せめて「理解しよう」って姿勢が大切なのかな…。
B:そうできたら彼女との不穏な瞬間も減るのかな。けど、もうしばらくは何も考えず、自分の好きなようにお金を使いたいな。
A:ごめんなさい、完全同意です!
2023年Oggi6月号「パートナーとの本音の金銭感覚白書2023」より
イラスト/浅妻健司 構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部