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2025.12.17

ついついお金を使っちゃう「浪費癖」を治すには? 感情に流されずお金を整える習慣のつくり方

「今月こそは節約しよう」と思っていたのに、月末に口座の残高を見て驚いた!なんていう経験、あるかもしれません。
いわゆる「浪費癖」を治すには、ただ買い物を我慢するだけでは解決になりません。大切なのは、自分の浪費の傾向を知り、感情に流されない仕組みを作ることです。
今回は、浪費癖を治すための方法と、お金を整える習慣のつくり方をご紹介します。

コマツマヨ

気づいたら使いすぎてる……浪費癖が直らない理由

「少しだけ」「今日はご褒美だから」と思って使っているうちに、いつの間にか苦しくなる……。浪費癖は、実は金額の問題よりも気持ちの乱れから起きやすいものです。疲れているとき、落ち込んでいるとき、なんとなく満たされないときに、買い物で気分を紛らわせようとしてしまうことはないでしょうか。

ストレス発散や安心したい、あとで手に入らなかったらどうしようといった心理が、浪費の大きな原因になっていると言われています。こうした心理はお金を使うことで一時的に解消されるため、無意識のうちにまた繰り返してしまうのです。

浪費癖を治すステップ1. 自分のパターンを知る

浪費癖を治すには、まず自分がどんなときにお金を使いやすいかを知ることが大切です。

何にお金を使いやすいかを可視化する

洋服、外食、推し活、コンビニに寄る癖など、自分がついお金を使ってしまう項目を一度紙に書き出してみましょう。

「気づいたら毎日コンビニに寄っている」「週末になると服を買ってしまう」など、自分の弱点を”項目”で把握することが最初のステップ。何にお金を使いやすいかが分かれば、対策も立てやすくなります。

浪費のきっかけになっている感情を探る

疲れたとき、落ち込んだとき、SNSを見た後など、お金を使ってしまうタイミングの気分に注目してみてください。

「仕事で嫌なことがあった日は外食が増える」「誰かの投稿を見ると欲しくなる」「仕事帰りに必ず買ってしまうものがある」など細かく調べると、浪費のきっかけになっている感情が可視化されるはず。感情と支出の関係に気づくだけで、衝動を抑えるべきところが見えてきます。

「後悔パターン」を書き出してみる

買った後に「これ、なんで買ったんだろう」と思ったことはありませんか? その後悔した事例を、簡単でいいので書き出してみましょう。無意識の浪費を”見える化”するだけで、次に同じ場面に出会ったときの抑制力が上がります。

(c) Adobe Stock

浪費癖を治すステップ2. お金を使うルールを作る

自分のパターンが分かったら、次はお金を使うルールを作りましょう。

「使っていい金額」を”項目別”に設定する

食費、美容、交際費など、項目ごとに使っていい金額を決めておくと、使いすぎを防げます。

厳しすぎる設定は続かないので、最初は「このくらいなら守れそう」と思えるゆるーい範囲で大丈夫。

大切なのは、自分の基準を明確にすることです。

現金を分けて強制的に可視化

キャッシュレス決済は便利ですが、使った実感が薄れてしまい、ついつい浪費につながってしまいます。

浪費癖を治したいなら、可能な限り現金生活を行ってみて。支出項目ごとに現金をポーチに分けたり、必要な時に口座から出すという行動を意識すると、お金の流れが見えやすくなります。

ポイントを損失したり引き出し手数料がもったいないという考えもありますが、今は一旦目を瞑って。ほんの少しのポイントや手数料を気にして浪費が治らないより、それらを意識せず全体の支出を見直す方がはるかに得です。

買う前に”ひと呼吸”ルール

何かを買おうと思ったとき、「本当に必要?」と3秒考える習慣をつけましょう。たった3秒でも、一度立ち止まることで衝動買いが減ります。特にネットショッピングでは、カートに入れてから1日置いてみるのも効果的。

浪費癖を治すステップ3. ストレスの出口をお金以外に変える

浪費の原因がストレスや満たされない気持ちにある場合、お金を使う以外の方法で気持ちを整えることが大切です。

「買う」以外で満たせる時間を増やす

散歩、読書、料理など、お金をかけずに満足感を得られる時間を増やしてみましょう。何にもすることがないからとブラブラショッピングモールに出かけたり、まっすぐ帰るのがなんだか忍びないからと外食をしたりと、明確な理由がない浪費を避けるのも有効です。

人に話す

ストレスやモヤモヤした気持ちが原因になっているのなら、必要ではないものを買うのにお金を使うのではなく、大切な人に話を聞いてもらいお茶代や食事を奢ったりプレゼントを渡す方が、自分にも相手にもメリットになります。

SNS断ち

SNSを見ていると広告やインフルエンサーのPR投稿が目に入り、ついものが欲しくなることもあります。SNSを完全にやめなくてもいいですが、見る時間を減らす努力をするのも効果的。目に飛び込んでくる回数を物理的に減らすことで”衝動買い”が減ります。

やってしまいがち…浪費癖が悪化するNG行動

(c) Adobe Stock

浪費癖を治そうとするときに、かえって悪化させてしまう行動もあります。次のような行動は避けましょう。

「節約できたからご褒美」でリバウンド

せっかく抑えたのに、「今月は節約できたから」とすぐに使ってしまうと、元に戻ってしまいます。抑えた分をすぐ使うのではなく、貯めることで達成感を味わいましょう。

「一度きりのチャンス」に弱い

「限定」や「タイムセール」、「今だけ」といった言葉に、感情を動かされていませんか? 本当に必要か、本当に今買わないといけないのか、冷静に考える余裕を作りましょう。

お金との付き合い方を変える意識

浪費癖を治すには、我慢するのではなく、本当に使いたいものを選ぶことという、お金に対する意識を少し変えることも大切です。「これは必要」「これは今じゃなくていい」と選べるようになると、お金の使い方が変わります。

ちなみに筆者は「これを買わないと生きていけないのか!?」と強く自分に問うようにしています。すると「いや、別に生きていけないほどのことでもないからいいや」と自然と買いたい衝動を抑えることができています。

完璧を目指すと挫折し、それがまた衝動買いのきっかけになってしまうので、少しずつ自分のペースでお金の使い方を整えていきましょう。お金との付き合い方が変わると、暮らしも心も、もっと楽になるはずですよ。

TOP画像/(c) Adobe Stock

コマツマヨ

WEBサイトライティングをメインに、インタビュー、コラムニスト、WEBディレクション、都内広報誌編集、文章セミナー講師など幅広く活動。

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