浪費家とは?
買い物好きで、いつも買いすぎてしまっていませんか? 自分はあまり買い物をしなくても、パートナーに浪費癖があって、困っている人もいるかもしれませんね。なかなか貯金できないことで悩んでいたら、浪費家の可能性あり。この記事では、浪費家の意味や特徴、浪費家から抜け出すための方法や浪費家の英語表現について、説明していきましょう。
浪費家とは、「お金をやたらどんどん使う人。時間や労力を無益なことに費やす人。無駄遣いが多い人」とされています。「浪費」という言葉自体は、「時間を浪費する」のように時間に対しても用いられますが、「浪費家」については「お金を浪費する」という意味で使われるようですね。
ちなみに、浪費家の言い換え表現としては、「金遣いが荒い人」「無駄遣いが多い人」などがあります。
浪費家の特徴は?
さて、浪費家に該当するような人には、どのような特徴があるのでしょうか? 主な特徴について、チェックしていきましょう!
1:細かい支出が多い
お金が貯まらない人の特徴としては、細かい支出が多いことが挙げられます。一杯100円のコーヒーでも毎日購入すれば、支出は増えていきます。まさに「塵も積もれば山となる」ですよね。
仮に、上記のコーヒーを365日毎日、購入するとしましょう。1年間で3万6500円。10年間で36万5000円。なかなかの金額になりますね…。これが、100円ではなく、300円や800円とかだったら、もっと支出は増えるというわけです。
「大した金額じゃないから大丈夫」と思っていると、毎日の積み重ねで、ものすごい金額だった…。なんてことになりかねません。
2:すぐに実行に移さない
浪費癖のある人は、実行をためらい、貯金を断念することがあります。ファイナンシャルプランナーなどからの提案をすぐ実行に移せず、先延ばしにしてしまうケースがあるとか。
3:危機感が薄い
浪費してしまう人の特徴として、危機感がないケースがあります。生活に支障が出始めた時に初めて、「どんな末路になるのか、何とかしなければ」と危機感を持つようになります。
浪費家から抜け出すには?
では、浪費家から抜け出して、貯金していくにはどうすればいいのでしょうか? 対策について、確認していきましょう。
1:毎月の支出を把握、可視化する
普段から、「大した金額じゃない」と安心して、余分な買い物をしているかもしれません。そこで、家計簿などで日々の支出を可視化してはどうでしょうか? 不要な支出などが見えやすくなります。最近は家計簿アプリも充実しているので、便利になりましたね。
支出がすぐに通帳に記載されるようにするのも手です。例えば、クレジットカードだと、決済後しばらくしてから引き落とされるので、記載されるまでに時差が生じますよね。一方、デビットカードは、決済と同時に口座から引き落とされるので、すぐに支出記録がつきます。また、引き落とされる残高以上の買い物ができないのも特徴です。
2:固定費の再検討
固定費は、定期的に必ず支払いが発生するもの。例としては、通信費・家賃・サブスクリプションサービスなどがありますよね。基本的に、値段が変動することがないので、うまく見直せば大きく支出を減らせるかもしれません。本当に必要なものなのかどうか、また安いものに変更できないかなど、定期的によく吟味するといいでしょう。
3:お金を介さず(または安く)、物を入手する
単純ではありますが、物をもらう・安いものを買うことも、一つの手段です。お金を使わずに入手できれば、支出は0円になります。
生活用品などについては、フリーマーケットで買う・知人からもらうという方法がありますよ。一つのものを、友人や家族間でシェアするというやり方もありますね。不用品を無料で譲る人たちが集うインターネットサービスもあり、そこでは多くの家具や洋服などが無料で取引されています。
嗜好品としての飲み物などについては、自分で作ることもできますよ。お茶ですと、みかんの皮・ミント・ドクダミ・レモンバームなどから作ることができるんです。また、タンポポの根を天日干し・焙煎することで、代用コーヒーが作れるとか。
物ではありませんが、0円で物事を楽しむという方法もありますね。都内だと、無料で入れる美術館や博物館はたくさんあります。新宿にある都庁の展望台も、無料で東京の夜景を満喫できますよ。無料で夜景を楽しめる場所は、新宿以外に千代田区や港区、世田谷区にもあります。
また、無料で入れる足湯や温泉もたくさんあります! お金をかけずに楽しめる場所を、一度探してみてはどうでしょうか。
4:買う前に「必要なのか」考える
あまり必要がない商品でも、ついつい買ってしまうことがあるかもしれません。例えば、バーゲンセールで安くなった洋服を買おうとした時、「これは本当に必要なのか?」と自分に問うことは大事でしょう。あるいは、「買わずに、誰かから譲ってもらえないか?」と考えるのもありです。
5:浪費を喚起する情報を遠ざける
私たちの身の回りには(特に都会には)、おいしい食べ物・おしゃれな洋服・楽しいエンターテインメントなど、お金を使う動機になるものがたくさんあります。また、テレビやインターネットなどでも、企業の広告を見て「買ってみたい」「行ってみたい」と思うのもよくあることです。最近だと、SNSなどで自分の体験を投稿する人も多く、私たちは浪費を喚起する情報に囲まれています。
フランスの思想家ルネ・ジラールによると、「人間の欲望は生得的なものではなく、他者の欲望の模倣によって形作られる」とのこと。他人が楽しそうにしているのを見て、「自分もしてみたい」と思うのでしょう。
実際、「ほしい」という感情がなければ、お金を使う機会は減ります。浪費する要因となる情報を、意識的に遠ざけてみてはどうでしょうか。
浪費家の英語表現について
英語にも、浪費家を表す表現はありますよ。見ていきましょう。
1:spender
「spend」は「お金を遣う、費やす」という意味です。それに「er(する人)」がついて、「お金を費やす人」いう表現になるわけですね。
文章では、「a lavish spender」「a big spender」(いずれも、金遣いが荒い人の意味)のように使われるケースが多いようです。
2:spendthrift
「金遣いが荒い人」「散財家」という意味。名詞だけではなく、形容詞として「金遣いの荒い」という意味もあります。
3:prodigal
形容詞としての「prodigal」には「放蕩な、身を持ち崩した」という意味があります。名詞として用いられる時の意味は、「放蕩者、浪費家」です。
最後に
以上、浪費家について見てきました。男女問わず、浪費家の人はいます。ちょっとした支出の積み重ねが、大きな支出となっていくことは、覚えておきたいもの。普段から、お金の流れを可視化し、無駄な出費は減らしたいものですね。
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