消費が二極化した2024年! 働く女性たちのトレンドは?
爆発的なインパクトはなくても、気づいたら身の周りに増えていて〝新しい風〟を感じるもの、2024年に人気を集め、2025年のうねりを予感させるものをご紹介!
教えてくださったのは…
【電通/GIRL’S GOOD LAB・辰野アンナさん】
たつの・あんな/PRプランナー。’17年電通入社。以来、PR視点での情報設計やクリエーティブ開発を担当。GIRL’S GOOD LABでは女性向けのソリューションを開発。
【DIME編集長・石﨑寛明さん】
いしざき・ひろあき/’10年から『DIME』にて家電・通信・IT・文具・マネーなど幅広い分野の特集記事を担当。’22年10月より現職。サウナ好き。
その製品のどこに価値を感じるのか、〝納得感〟がより重要に
石﨑:2024年は正直なところ、「だれもが知る大ヒット!」といった商品は、あまりなかったですね…。SNSで流行った「〇〇界隈」という言葉に象徴されるように、個人の趣味嗜好が多様化して、消費も細分化が顕著です。国民的に支持されたのは大谷翔平選手くらいでしょうか…(笑)。
辰野:消費全体の傾向としては高価格帯とプチプラが好調でした。効果が実感できれば高くても買うし、安くてもコスパをしっかり吟味する。コスメ業界でも、中価格帯のものが売れにくいという分析結果が出ました。
石﨑:今まで以上に、〝コスパ〟が重視されるようになった印象ですね。
辰野:新NISAが始まって、投資や副業についてカジュアルに話す人が増えたこととも関係がありそう。お金に対するリテラシーが高まって、投資対効果のジャッジがシビアに。特にOggi世代は、「自己肯定感を高めてくれるものに、賢く投資したい」という意識が見てとれます。
石﨑:確かに。家電では’24年9月に発売された、パナソニックの8万円以上するようなヘアドライヤーが話題なんですよ。「高い!」と思うけれど、自分が心地よくいられるための、〝ご自愛〟に価値を見出しているという証拠なのかな、と。’25年もその傾向は続くと思います。
辰野:セブンカフェスムージーのヒットも似た流れに感じます。美容&健康目的に加え、「日常をちょっとおしゃれに見せてくれて、気分がアガる」ことが大事なんですよね。アサイーボウルやグリークヨーグルトも流行りました。
再注目トレンドはこれ
新NISA元年! 金融意識の高まりが顕著に
新NISAの開始とともに始まった’24年。楽天証券などのネット証券口座を開設したという人も多数。三井住友フィナンシャルグループの「Olive」は、キャッシュカード&クレジットカード機能や資産状況を一元管理でき、Vポイントの還元率が最大20%となるサービスとして注目を集めた。
日常をおしゃれヘルシーに
▲写真右から/セブン-イレブン セブンカフェスムージー グリーンスムージー ¥300・同 ベリーベリーヨーグルトスムージー ¥330 ※一部店舗により取り扱いのない場合あり
セブン-イレブンのスムージーは、野菜やフルーツとアイスキューブが入ったカップを店内のマシンにセットすれば約70秒で完成!
手軽なコードレスミキサーも人気
▲シャークニンジャ ニンジャ ブラスト BC151JBK ¥9,900
どこでもスムージーがつくれるコンパクトなミキサーは、そのままボトルとして飲めて便利!
〝ご自愛投資〟は堅調
▲写真左から/ドウシシャ ゴリラのひとつかみ ¥5,500 パナソニック ヘアードライヤー ナノケア EH-NC80 ¥84,150(編集部調べ)
パナソニックの新作は、高級化が加速するヘアドライヤーのハイエンドとして話題に。ふくらはぎケアアイテム「ゴリラのひとつかみ」は、ユニークなネーミングと手ごろな価格で人気。
2025年Oggi1月号「働く私たちが選んだNo.1 第6回 Oggiアワード2024発表!」より
撮影/西原秀岳(TENT) 文/安次富陽子 構成/酒井亜希子・渋谷遥夏・武居時子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部