システムエンジニア I子さん(29歳)の場合
I子さんDATA
職歴:現在の会社に就職して7年目。
手取り給与:21〜23万円
住まい:東京都でひとり暮らし
預金総額
貯蓄用口座:約67万円
ネット証券:約20万円
投資用口座:約87万円
I子さんの通帳は、こんな感じ!
1|ネット証券口座へ
つみたてNISAの口座を開設し、月3万円ずつそちらに回し始めた。大きな利益にならなくても、普通預金に残っていると使ってしまうので、その予防策としても活用。
2|LINE PAYへ
コンビニやスーパーでの支払いは主にLINE Payで。クレジットカード(別口座から引き落とし)は服やコスメ、美容代、趣味などで月10万〜20万円ほど使用。
3|給料
コロナ以降、残業時間が減って、現在は21〜23万円(残業代含む)。給料は上がらず副業NGで、先の不安は正直大きい。かといって転職する勇気もなく…。
趣味への投資は減らしたくないけど、貯蓄も始めたい…
I子さんは現在5つの通帳を使い分けている。給料振込用(上に掲載のアプリ)、クレジットカード引き落とし用、奨学金返済用、貯蓄用、家賃・光熱費引き落とし用とあり、給料振込の後に各口座にお金を入れる。
「いろいろとズボラな性格です。貯金をしたほうがいいけど、細かいことは三日坊主。自粛太りも気になるけど、ダイエットも面倒。でも、推しのアイドル・欅坂46のこととなると、頑張れる。オンラインライブにDVD、グッズ…。お金はかかるけれど、成長を見守ることが喜びなんです」。
そして20代最後に、歯列矯正や脱毛を始めたいI子さん。かといってオタク活動は減らしたくない。いつになったら、本気で投資や貯蓄を始めるのか…。「貯め方」の指南本は買ってみたけれど、これも「面倒」で、まだ読み進めていない。
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
もう一歩踏み出せば、日々の輝きが変わるはず
つみたてNISAを始めたI子さんは、行動力があると思います。〝推し〟は人生を豊かにしてくれますよね。お金を自由に使うコツは先取り貯蓄。預貯金をもう少し増やしたいので、投資とは別に月1、2万円ほど自動積立定期預金などで貯蓄を。残ったお金を堂々と使えます。
口座が多すぎると手間と労力がかかるので、給料口座にカードの引き落としを紐づけてみては? お金を使うと即座に銀行から引き落とされるデビットカードも、口座残高を意識するようになり、ムダ使いが自然に減るのでおすすめです。
今の会社で行き詰まっていたら、転職活動をしてみるのも手。自分の強みや収入、キャリアを俯瞰して見られるようになるから。結果的に今の会社にとどまったとしても、やる気がきっと上がるはず。もやもや感が晴れていくと思います!
2020年Oggi11月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com