メーカー勤務 H子さん(31歳)の場合
H子さんDATA
職歴:現在の会社に就職して7年目。医療用品の営業担当。
手取り給与:32万円前後
住まい:神奈川県でひとり暮らし
預金総額
普通預金:約943万円
定期預金:約30万円
投資用口座:約200万円
H子さんの通帳は、こんな感じ!
1|定期預金へ
月7万円の定期積立を始めて5ヶ月。普通預金が1000万円に近づいたので、ペイオフ制度のことを考えて、新たな預金を始めた。が、この方法が正解なのかは模索中。
2|クレジットカード支払い
エポスカードは光熱費や携帯代、交通費などに、アメックスは日用品やZoomヨガのレッスン代、服やコスメなどに。コロナ前は旅行代含め、もっと出費していた。
3|給料
給料からは家賃(10万円)と社用車の駐車場代(2.5万円)のうち4万円の自己負担分が天引き。金額に不満はないし、仕事も好きだけれど、昇進には関心が薄い。
「必要なもの・必要ないもの」を冷静に見つめる
「コロナ以前は、ハードな仕事の疲れを癒すのは、年4回の海外旅行と週末の国内旅行でした。今は旅行代と外食代の出費も減り、自炊も案外楽しいし、この生活も悪くないかな」
自粛期間は、フリマアプリの売り上げが月3〜4万円になり、そのまま電子マネーとしておこづかいに。たんすのこやしを売り払った今、「必要なもの・必要ないもの」に気づけたのは、大きな成果。
「貯蓄はもちろん〝必要なもの〟。NISAの口座を開設したので、これから投資を考えます。すぐに増えなくてもいいから、長い目で見ながら将来に備えていくものを」と、投資には冷静なH子さん。一方で、営業成績も順調なので、そろそろマネージャー職の声がかかりそうだが、「私は管理職よりプレイヤーがいいかな」と自己分析も冷静だ。
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
ひとつの金融機関で1000万円以内を心がけて
月7万円の定期預金積立など、計画的でいいですね。NISAを開き、長く投資するなら、投資信託の積み立ても選択肢。H子さんは預貯金がしっかりあるので、定期預金積立を月4〜6万円に減らし、投信積立を月1〜3万円にしてもいいですね。余裕をみてどちらか増額しても◎。
ご存じのようにペイオフ制度で守られるのは1000万円とその利息までなので、今後ボーナスなどで超えないよう、普通預金に100万円程度残し、800万円くらいは別のところに移しましょう。ネット銀行なら金利が少し高く、貯蓄専用口座としても使えます。
仕事を続けていくうえで心身の健康は大切。旅行に行きにくい状況ですが、ヨガのほか、自炊も楽しんだりと心身が充実し、新たな幸せを感じるH子さんに、新たなステージがやってくる気がします。
2020年Oggi10月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com