東京は高額!? 夫婦の食費における平均は?
総務省統計局の『家計調査報告』によると、2025年1月における2人以上世帯における食費の平均額は約87,000円。2024年1月の同結果が約83,000円だったので、物価高の影響を受けている様子もうかがえます。
実際には、自炊中心の節約派はこれよりも安く抑えられる一方で、外食が多かったり食材へのこだわりが強かったりする夫婦はこれよりも高額になりがちでしょうし、子どもの有無や数、年齢によっても変わります。
また東京都などの都市部では、物価が高い傾向にあるので食費も出費がかさみやすいのが現実です。
夫婦の食費を抑える5つのポイント

食費は無理に削るとストレスになったり健康を損なったりする原因にも。そのため、賢く出費を抑える心がけが重要です。
無理なく節約するために意識したいポイントを解説します。
♦︎まとめ買いと作り置きを活用する
無駄な買い物を減らすために、週に1回などと頻度を決めてまとめ買いをするのは有効な方法です。また一般的にはネットスーパーは高額になりがちな印象がありますが「欲しいもの」だけを厳選して買えば、店舗に出向くよりも衝動買いが防げて結果的に節約になることも。
また、夫婦揃って仕事が忙しい時期にも外食を避けるために、積極的に作り置きを活用するのは効果が高い方法です。安い食材と食べたい食材を上手に組み合わせて、旬のものも取り入れつつ日持ちするレシピのバリエーションを増やしてみて。
♦︎外食・コンビニを減らす
外食とコンビニは食にまつわる細かな出費が重なる代表例。夫婦の外食が増えると1回の食事で5,000円前後はかかりますし、コンビニも1回の出費は数百円でも月単位で見るとまとまった出費になりがちです。
外食が好きな夫婦なら、まずは“月に○回”と頻度を決めるだけでも節約に◎。
♦︎コストパフォーマンスの良い食材を選ぶ
食材を選ぶ段階から、コストパフォーマンスを意識した買い物をすると食への満足度は下げずに、出費を抑えやすくなります。
たとえば、鶏むね肉やもやし、豆腐は価格が安定しているだけでなく、栄養価が高くてアレンジが効きやすい食材です。和風、洋風、中華風など味付けを変えるだけで飽きずに食べやすい点も魅力でしょう。
また、ひき肉や冷凍野菜など普段の料理に「ちょい足し」できる食材をストックしておくと、余り物の野菜にプラスするだけで立派な一品に!
♦︎ふるさと納税を活用する
お米・肉・魚など、普段の食卓でよく使う食材を「ふるさと納税」で調達するのも賢い方法です。
必ず買うものをお得に手に入れる工夫は、1回の節約効果が小さいように見えても年間で見てみるとまとまった額を節約しやすいでしょう。
ふるさと納税は、申込の際に「いつごろ届くのか」を必ずチェックして、無駄のないように活用しましょう。
♦︎夫婦で家計簿アプリを共有する
夫婦で食費を抑えるならば、どちらか一方が管理をするのではなく、夫婦それぞれが食費を把握できる環境づくりもポイントです。
アプリを使えば食費の無駄が一目でわかるだけでなく、気になったときにその場でチェックできるのが便利。使った食費の総額や家にある食材も把握しやすくなるので、夫婦それぞれが無駄遣いをしにくく効果的です◎。
夫婦で食費を分担するポイント

共働き夫婦や家計を別にしている夫婦の場合には、食費の負担割合が課題になる場合も。食費の分担ルールの決め方を解説します。
♦︎シンプルに折半(50:50)する方式
お互いの収入に関係なくシンプルに折半する方法は、公平感が強く管理しやすい方式です。
毎月決まった額を出し合って、ひとつの口座や財布にまとめるようにすると管理も簡単でしょう。
♦︎収入割合で比例する方式
夫60%:妻40%などと夫婦それぞれの収入に応じて負担割合を決める方式は、負担感の面で公平感が出やすい方式です。
また夫のほうが妻よりもよく食べるなど、夫婦で食べる量が異なる場合にも公平感が得やすいでしょう。
♦︎交互に負担する方式
月ごとに食費を負担する側を交代する方式です。お金を移動させる手間がなく管理が簡単な一方で、月ごとに食費にばらつきがある家庭では不公平感が募りやすい点には注意しましょう。
夫婦の食費はバランスを重視して
夫婦における食費を考える際には、金額と栄養だけでなく管理の手間などの「バランス」が大切です。バランスの悪い決め方や運用をしてしまうと、夫婦間でトラブルになりやすいだけでなく節約できないストレスを抱えがちに。
適切なコントロール方法や適正額は家庭によっても異なるので、夫婦間でよく話し合ってお互いが納得しながら決めていきましょう。
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並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。