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2023.06.13

夫婦2人暮らしの食費、予算の目安は? 食費節約の手順やポイントを紹介【専門家監修】

家計の支出において大きな割合を占める食費。食費は欠かせない支出ですが、やり方次第でいくらでも節約することが可能です。この記事では、「夫婦2人暮らし」にポイントを置き、食費の予算目安から節約の仕方を紹介します。

夫婦2人暮らしの食費、どのくらいに抑えるべき?

「夫婦2人暮らしになり、食費を使い過ぎていないか気になる」「食費はどれくらいにするべきか、判断がつかない」と気にする人は多いでしょう。食費は、個人の生活スタイルにより差が出やすく、やり方を工夫すればいくらでも節約できる支出。そのため、食費節約の情報は数多くあり、どうすればいいか逆に迷ってしまうのではないでしょうか?

家計管理をする上で大切なのが「予算決め」です。夫婦2人暮らしの食費はどれくらいを目安にすればいいか、見ていきましょう。

食費は収入の15~20%に納めるのが目安

一般的に、食費は収入の15~20%に納めるのが目安とされています。たとえば、世帯の手取り収入(夫婦2人の手取り収入を合わせた額)が500万円の場合は、1か月の手取り収入は約41万円、その15~20%となると、約6万円から8万円が食費の目安というわけです。

ただし、上記の計算に家族構成や人数は入っていません。夫婦2人暮らしの場合、これから家族が増える可能性などを考えると、できるだけ無駄のない家計管理をしたいもの。まずは収入の15%以内になるよう、食費の管理をすることを目指してみてはいかがでしょうか?

食費の節約には自炊が欠かせない!

食費を節約するとなると、やはり自炊がメインになる食生活にするのが望ましいでしょう。外食や中食はどうしてもお金がかかりがちで、自炊に比べて割高感があります。外食や中食がメインで生活してきた人は、少しずつ自炊に移行することで、食費も削ることができるでしょう。

とは言え、いきなりすべて自炊にすると、ストレスが溜まり、それが散財につながることも。家計管理で大切なのは、余計な負荷がかからないよう「徐々に移行すること」。生活習慣を急に大きく変えてしまうのは、いい結果につながりにくいので、避けてくださいね。

また、食べることは、健康の源ですよね。心と体が元気だからこそ、節約することができます。過度に節約して体調を崩してしまうことがないよう、「心と体が喜ぶ食生活」を心がけてくださいね。

電卓とかごに入った小銭
(c)Shutterstock.com

夫婦2人暮らしで、食費を節約するための手順

夫婦2人暮らしで食費を節約するための簡単な手順を紹介します。少しずつ取り入れ、習慣化につなげてくださいね。

1:食費の予算を立てよう

もし、食費の予算を立てていないという場合は、予算設定から始めてみてください。前述したように手取り収入の15%で設定してもいいですし、前月の食費を下回ることを目標にするのもいいですね。

また、1か月の食費がどれくらいかわからないという人は、支出の記録からはじめてください。まずは大まかな支出金額を把握し、そこから予算を立てます。支出を記録することで、お金の使い方の傾向がわかるとともに、無理なく節約するにはどうすればいいかが見えやすくなりますよ。

2:月の予算から、週ごとの予算を立てる

月の食費予算が明確になったら、それを基に週ごとの予算を立てていきます。この時、お酒や外食、お米や調味料にかかるお金は、予算に入れません。お酒やお米、調味料については、別途予算を立て、その中に納まるようにします。1か月どれくらいの量があればいいかを把握し、まとめ買いをすると食費の節約に。

スイーツについては、食費の予算内でやりくりすることを目指します。ただし、来客用や手土産用のスイーツについては、食費に入れず、交際費として予算を設け、その中でやりくりしましょう。

エコバックに食品を入れて持つ
(c)Shutterstock.com

夫婦2人暮らしの食費を節約するためのポイントとは

食費の節約をするためのポイントを紹介します。夫婦2人暮らしの場合に限らず役立つことですので、ぜひ参考にしてください。

お腹が空いた状態での買い物はできるだけ避ける

空腹の状態で買い物に行くと、中食やおかしに目が行ってしまい、出費が嵩みがちです。可能であれば、お腹が空いていない状態で買い物に行くことをおすすめします。

とは言え、仕事帰りに買い物をするとなると、空腹のことが多いですよね。この場合は、ネットスーパーを利用するのも一つ。休みや空き時間にネットショッピングをすることで、時間の短縮にもなりますので、試してみてはいかがでしょうか?

安くても買い過ぎない

食費の節約を意識していると、買い物の際に「安い」「値下げ」「割引」の文字を見つけたら嬉しくなりますよね。しかし、安いものや特売品を必要以上に買い過ぎ、結局食材を使い切れないのであれば、それは本末転倒です。

安い食材を見つけたら、それを使って何を作るのか、使い切れる量はどれくらいかを大まかに決めます。食材は、新鮮なうちに、使い切れるだけの量を購入するのがベスト。買い物では、価格以外に、量やレシピについても意識するようにしてください。

買い物に行かない日を作る

食費の節約に効果があるとされるのが、買い物に行かない日を作ることです。「買い物に行くのは週に〇日まで」と決めてしまい、それ以外は買い物をせず、ある食材でやりくりすると食費の節約につながります。

また、これをすることで、料理のレパートリーが広がるという効果が得られることも。レパートリーが増えると、食事の用意が楽になりますし、結果的に食費をさらに節約することにもつながります。あまり難しく考えず、気軽な気持ちでチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

夫婦2人の食費でお金が余ったら?

食費の節約に成功し、予算内でやりくりできるようになると、お金が余りますよね。そのお金の使い道について夫婦で考えておくと、食費節約の楽しみにもなります。

余ったお金を貯金して、老後や住宅取得の費用にするのも一つですが、あえてそのお金を旅行やレジャーなどに使うのもいいですね。奮発してワンランク上のレストランやホテルに行くのもいいですし、海外旅行の費用にするのも楽しいかもしれません。

家計管理となると、節約ばかりに意識が向きがちです。しかし、家計管理の本質は、充実した生活を送るために無駄を省くということ。「生活を楽しむ」「夫婦2人時間を満喫する」ということを忘れずに、家計や食費の管理をしてくださいね。

金の貯金箱に一緒にお金を入れるカップル
(c)Shutterstock.com

最後に

一般的に食費の目安は、手取り収入の15~20%とされています。夫婦2人で、将来家族が増えることを想定するなら、収入の15%以内に食費を納めることを想定して管理するといいですね。食費の節約方法についての情報は多々ありますが、大切なのは自分たちに合った方法を見つけること。いろいろ試して、最適な食費の節約方法を見つけてくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

益田瑛己子

ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)として活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン

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