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2023.03.29

結婚前の貯金はいくらあれば安心? 結婚にかかる費用や貯金の仕方を解説【専門家監修】

2人の幸せな門出である結婚には、何かとお金がかかります。結婚の話になり、貯金のことが頭をよぎったという人もいるでしょう。結婚前の貯金はいくらあれば安心なのか、結婚にかかる費用や貯金の仕方について解説します。

結婚前から結婚後にかかるお金について

結婚の話が現実味を帯びてくると、気になるのがお金のことでしょう。結婚するとなると、結婚前から結婚式当日、結婚後とそれぞれの段階でお金がかかります。パートナーと自分の貯金を合わせて足りるかどうか、心配な人もいるのではないでしょうか?

ここからは、結婚前から結婚後にどんなお金がどれくらいかかるのかをみていきましょう。

結婚前にかかるお金

結婚前にかかるお金には、婚約指輪や結婚指輪のお金、結納金です。それぞれどのくらいかかるのかを見てみましょう。

婚約指輪:平均は約35.8万円

株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2022報告書 首都圏」の調査によると、婚約指輪の平均金額は、約35.8万円です。購入者のうち、95.7%がダイアモンドの指輪を選んでいて、人気の高さがうかがえます。その他、パールやルビー、サファイヤなども人気の様子。国内ブランドショップや百貨店で購入した人が多いようです。

結婚指輪:平均は約25.4万円

同じくゼクシィの調査では、結婚指輪の平均金額はふたり合わせて約25.4万円です。プラチナ、ピンクゴールド、シルバーの指輪が人気のようです。国内ブランドショップや百貨店で購入した人が多く、婚約指輪と結婚指輪を重ねづけするためにセットのものを選ぶという人もいます。

結納金:目安は100~150万円

結納金とは、結婚の準備金として男性側から女性側へ贈られるお金のことです。結納金は地域によってその額が異なりますが、多いのは100~150万円で、切りのよい数字にして贈る傾向があります。ただし、結納は必ずしないといけないものではなく、結納をしないケースも増えています。

結納返し:目安は50~75万円

結納返しとは、結納金の半額相当を女性側から男性側へ返すものです。腕時計やスーツ、現金でお返しをします。地域によって内容や金額は異なりますが、結納をしたら何かしらのお返しをするのは全国共通と考えていいでしょう。なお、結納をしない場合は、結納返しも発生しません。

電卓と結婚指輪
(c)Shutterstock.com

結婚式でかかるお金

結婚式でかかるお金もみていきましょう。結婚式や披露宴をしない場合でも、両家の親族や友人と結婚パーティーや食事会をする場合があります。ここからは、リクルートのブライダル総研が行った「結婚トレンド調査2022」の調査結果を元にした解説です。

結婚式と披露宴、ウエディングパーティーの総額:平均は303.8万円

結婚式や披露宴、ウエディングパーティーにかかるお金の平均は、約303.8万円です。結婚式にかかるお金も地域差があり、首都圏の平均は約347万円ですが、北海道の平均金額は約180万円と、2倍近くの差が生じます。

また、全額を新郎新婦が負担するということは少なく、両家の親や親族からの援助やご祝儀でまかなうため、新郎新婦の自己負担額平均は約147万円という結果です。

その他、二次会を開催する場合はそのお金も必要になります。また司会やスタッフへのお礼などを入れた諸費用の平均は、約91.6万円に。

新婚旅行や新生活でかかるお金は

新婚旅行や新生活でかかるお金はどれくらいになるのかもみていきましょう。

新婚旅行:平均は約30万円

コロナ禍の影響により、新婚旅行を控えたという人もいるかもしれませんが、お土産代を除いた旅行費用の平均は約30万円です。2023年以降、海外旅行の需要が再び伸びる可能性がありますので、旅行にかかるお金は多めに用意する方がいいでしょう。

新生活にかかるお金:平均は約100万円

新居となる物件が賃貸であれば、家賃と初期費用(家賃の4~5倍程度)が必要になります。家電や家具などを新たに購入することや引越し費用も踏まえると、新生活にかかるお金は100万円程度を準備しておく方がいいでしょう。

もし一戸建てやマンションを購入するとなると、家電や家具の購入費や引っ越し費用に加えて、購入のための頭金などが発生します。住宅ローンを利用するのであれば諸費用や火災保険、団体信用生命保険、手数料などもかかりますので、その場合は100万円以上のお金が必要になるでしょう。

和装の新郎新婦が指輪みせる
(c)Shutterstock.com

結婚前の貯金はどれくらい必要?

結婚前後にかかるお金を紹介しましたが、結婚前の貯金はどれくらい必要でしょうか?

平均貯金額は、約296万円

リクルートのブライダル総研が調査した「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」によると、結婚前の貯金額平均は約296万円でした。全体から見ると200~300万円貯金している人の割合が多いことが読み取れます。

親や身内からの援助やご祝儀があるとはいえ、結婚するときに大切になるのはやはり夫婦の貯金でしょう。思い通りの結婚式や披露宴、新生活を実現するためにも、社会に出たら早い段階から貯金をしておくのがいいですね。

もしこれまで貯金をしてこなかったという人も、気づいたときがチャンスですから、出来ることから取り組んでいきましょう。

結婚前の貯金を増やす方法とは

結婚前に少しでも貯金をしたい、貯金額を増やしたいという場合はどうすればいいでしょうか?

まずはお金の支出管理から

結婚前に貯金をするなら、まずは1か月の収支を把握することからはじめましょう。おすすめは、アプリや家計簿などを活用し、支出管理をすること。貯金をするには、支出が収入を下回るようにしなければなりません。自分が何にお金を使っているのか、それを把握することからはじめましょう。

結婚費用として貯金をはじめる

先取り貯金で、結婚費用を貯めていくのもおすすめです。余ったお金を貯金に回すのではなく、先に貯金に回すという方法で、着実に貯金を増やしましょう。貯金口座を作り、それに一定額を入金していくといいですね。

大切なのは、結婚前によく話し合うこと

結婚するとなると、お金についてパートナーと話し合う機会が増えるでしょう。どんな結婚式がしたいか、結納はどうするか、旅行や新生活はどうしたいかなど、すべてのことにお金は関係してきます。

結婚前の貯金も含め、パートナーとよく話し合いましょう。お互いの希望や目標を共有することで、明確なお金のプランを立てることができます。また、お互いの貯金額から、結婚できる時期を逆算できますから、無理なく新生活をスタートさせることができるはず。

結婚後、どのように家計管理をするかも含め、2人でよく話し合うようにしてください。

電卓と通帳と万年筆
(c)Shutterstock.com

最後に

結婚前の貯金平均額は、約296万円でした。結婚するとなると、何かとお金がかかってきます。結婚式や披露宴をしないとしても、新生活の準備や指輪などで100万円程度はかかる可能性がありますから、結婚前から貯金をしておく方がいいですね。希望する結婚式や旅行、新生活を叶えるためにも、パートナーとよく話し合うことをおすすめします。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

益田瑛己子

ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)と就職支援をメインに活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン

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