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30歳で貯金1,000万円ある人はいる?
30歳前後は、結婚や出産などによりライフステージが変化する人も多く、お金への関心が高まる時期です。将来のことを考えたとき、30歳で貯金1,000万円あったらいいのにと思う人もいるのではないでしょうか?
実際に30代で貯金1,000万円の人はいるのか、見ていきましょう。
30歳の平均貯金額は
2021年に金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、30代の2人以上世帯の平均貯金額は、752万円でした。中央値は238万円でしたが、いずれも1,000万円には達していません。
30代で貯金1,000万円ある2人以上の世帯は17.5%ですので、全体から見ると少なめであることが読み取れます。
貯金1,000万円を達成するための方法は
30歳で貯金1,000万円を達成するためには早い段階から効率よく貯金をするのが必要になります。次のポイントを押さえ、できることから取り入れましょう。
1,000万円貯金を目指すなら、まずは家計管理から
貯金をするということは、貯金に回せるお金を確保するということです。毎月一定額を貯金に回せていないのであれば、生活にかかるコストの見直しからしなければなりません。まずは家計の収支を把握し、生活コストの見直しをしていきましょう。
もっとも効率的なのは、アプリや家計簿を使って支出を記録すること。支出があるたびに、項目別に記録していきましょう。記録をしたら、まずは固定費(住居費や通信費、保険料など)の見直しをしてみます。契約プランや契約会社の見直しをすると、大きな負担軽減につながることもありますから、おすすめです。
毎日記録するのが面倒という人はアプリを使ってみましょう。銀行口座やクレジットカード情報と紐づけられ、自動で支出を記録してくれるアプリなら、自分自身で記録する必要はありません。口座引き落としやクレジットカード決済、現金払いの支出も一括管理できますので、便利です。
貯金を習慣化するための方法
家計管理と同時に、貯金の専用口座を開設しましょう。メインで使う口座とは別に開設すると、家計管理がしやすくなるのでおすすめです。収入があったタイミングで、貯金専用口座にお金を振込み、残金を生活費に回すようにすれば、無理なく貯金を習慣化することができるでしょう。
時間がないので自分で操作するのを避けたいという場合は、銀行の積立定期預金や定額送金を利用しましょう。毎月決まった日に自動で口座から振り替えてくれますので、便利です。
貯金は目的別に口座を作るといいですね。「住宅購入費用口座」「結婚資金用口座」「教育費用口座」というように口座を設定し、計画的に積み立てていきましょう。
先取り貯金はマスト!
着実に貯金を増やすなら、先取り貯金は必須です。生活費をやりくりして余ったお金を貯金するのではなく、収入があると同時に貯金に回すようにします。先取り貯金は固定費扱いにしておくと、毎月のやりくりもしやすく、気づいたら貯金ができている状態につながりやすくなります。
貯金1,000万円を達成するための節約法とは
30歳で貯金1,000万円を達成するためには、節約も必要になります。手軽にできる節約方法を紹介しますので、ぜひ試してみてください。
節約法その1:無駄をほどよく省く
家計管理をして生活費のコストカットをする際、無駄をほどよく省くことを意識しましょう。大切なのは「徹底して省く」のを避けること。
たとえば、1円でも安いスーパーを探して歩く、食費をギリギリまで切り詰める、欲しいものがあっても徹底的に我慢するなどは、一見節約になりそうではあるものの、継続することが難しくなりがち。それが楽しいと感じるならいいですが、つらい場合は止めましょう。
節約に「我慢」「しんどい」という感情が絡むと、その分ストレスも溜まります。また、いきなり生活を大きく変えるのも避ける方がいいですね。いずれも継続が難しくなるからです。
節約も家計管理も、継続することが大切です。いきなり無駄をすべて省くのではなく、自分にとって本当に必要なもの、無駄なものは何かを探すことからはじめ、徐々に減らしていく方が継続はしやすいでしょう。
節約法その2:健康を維持するために、規則正しい生活を送る
世の中のお金持ちは、健康に気を配りながら生活している人が多いといわれます。その理由は、健康を害してしまうと、医療費の負担が増えるだけでなく精神的負担も増えてしまい、それが仕事ができない状態につながってしまうからです。
自分に適した規則正しい生活を送っていれば、身体だけでなく心も楽に過ごせる時間が増えるはず。そうすることでより効率よく仕事ができたり、趣味を謳歌できたりしますから、メリットは多いですよね。医療費や通院が軽減することは、大きな節約につながります。
これもいきなり変えるのではなく、自分に適した「規則正しい」を模索しながら、徐々に生活を整えていきましょう。
節約法その3:本当に欲しいものだけ買う
節約をするとなると、欲しいものがあってもすべて我慢しなければならないと思いがちですが、そうではありません。節約や貯金にはメリハリが大切です。無駄なものは節約し、本当に欲しいものだけ買うようにしましょう。
本当に欲しいと思って買ったものは、自然と大切にしながら長く愛用できるので、結果的に節約につながることが多いでしょう。また、本当に欲しいと思うものを手に入れることができると、心も満たされますよね。つまり、本当に欲しいものを買うのは、大きなメリットがあるということです。
ひたすら我慢するのが節約ではありません。無駄や浪費を省きながらも自分が本当に欲しいものは手に入れ、毎日の生活を楽しみながら過ごせるようにしましょう。
30歳で貯金1,000万円を達成するためにしておきたいこと
30歳で貯金1,000万円を達成するためには、目標や目的を明確に持つことが大切。漠然と「貯金1,000万円を達成する」と決めても、実現は難しいことが多いですよね。貯金をするなら、以下のことを明確にしておきましょう。
・いつまでに
・何のために(貯金の目的)
・毎月の貯金額
・半年後、1年後の貯金目標額
このようにゴールを明確化し、短期的な目標を掲げることで、実生活に落とし込みやすくなります。
貯金は、毎月コツコツと貯めていくのが一番の近道! 今からできることを取り入れながら、徐々に貯金ができる仕組みを作っていきましょう。
最後に
30歳で貯金1,000万円を達成したいなら、やはり毎月コツコツと貯金するのが近道です。家計管理をして無駄な支出や浪費を省き、適度な節約を意識して過ごしましょう。貯金をするなら、時期や目的を明確にしておきます。試行錯誤しながら、自分に合った貯金の仕組みづくりをしていきたいですね。
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益田瑛己子
ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)と就職支援をメインに活動中。3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌している。
ライター所属:京都メディアライン