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2023.06.14

夫婦の財布は別or 一緒がいい?【100人に聞いた】両方のメリット・デメリットを紹介

付き合っているときはそこまで深く考えたことがなかった、夫婦の財布問題。結婚前にふたりのルールを決めておくとケンカにならず安心です。今回は、夫婦の財布は別がいい? 一緒がいい? という質問を女性100人に大調査! アンケート結果から、両方のメリット・デメリットを確認してみましょう。

【100人に聞いた】夫婦の財布は別ですか? 一緒ですか?

※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。

20~30代の女性100人に夫婦の財布は別にしていますか? と質問したところ、はい… 23.7%・いいえ… 76.3%という結果になりました。

今回のアンケート結果から「財布を別にしている夫婦」全体の2割程度。残りの8割近くの女性が「財布を一緒にしている夫婦」であることが分かりました。

【夫婦財布:別派】その理由とは

ネットショッピングをする女性
(c)Shutterstock.com

ここでは、財布を別にしている夫婦の現状をチェックしてみましょう。アンケート結果では少数派だった財布別派ですが、その中でも意見が多かった4つの理由をピックアップしてみました。

【1】自由を尊重している

結婚したといっても、個人の生き方も大切にしたいですよね。特に出産やマイホームの予定がない夫婦は「自分で自由にお金を使いたい」と感じるのでは。

「それぞれ好きに買い物をしているから」(30代・福岡県)
「自分が頑張って働いて稼いだお金は自分で使い方を選びたい」(30代・神奈川県)
「将来への貯蓄や運用に夫婦間でも考えの違いがあるので、日常で揉めないようにするため」(30代・千葉県)
「一緒にしたら自由に使えるお金が少なくなるから」(20代・神奈川県)
「それぞれ使い道があるから」(20代・京都府)

【2】共働きだから

お互いが共働きならば、今まで通りの独身生活と管理方法が変わらないということも。自分の給料は自分で管理し、お互いの給料を具体的に知らないという夫婦もチラホラ。

「共働きだから」(30代・埼玉県)
「共働きの夫婦だから」(30代・宮城県)
「ふたりとも収入があるから」(30代・石川県)
「お互い働いているのでそれぞれ別の財布を持っている」(20代・三重県)

【3】家庭の方針

ふたりでしっかり話し合って、財布を別々にすることを決めた夫婦も。財布が別でもお金を全て好きに使うわけではなく、ルールに沿って支払いや貯金をしていくと決めている夫婦も

「夫の希望」(30代・徳島県)
「ふたりで決めたことだから」(30代・青森県)
「家庭方針」(30代・宮城県)
「お互いが楽だから」(30代・東京都)

【4】特に理由はない

理由はなく、交際していたときの流れでそのまま財布は別にしている夫婦も。お互いがしっかり管理できれば、財布が別でもケンカになったりすることはなさそう。何か大きな生活の変化が起こるまではこのまま過ごしていくのがお互い楽なのかも。

「なんとなく同棲のときに初めてそのまま」(30代・東京都)
「結婚前からずっとそのまま」(30代・長崎県)

【夫婦財布:一緒派】その理由とは

家庭のお金を計算する男女
(c)Shutterstock.com

続いては、財布を一緒にしている夫婦の現状をチェックしてみましょう。財布を一緒にしても円満な夫婦関係を築いていくコツが隠されているのかも。アンケート結果で多かった意見をピックアップしてみました。

【1】専業主婦だから

結婚をして専業主婦になると女性側の収入がなくなります。そうすると実質、配偶者のみの給料で生活していくことになります。自然と財布を別々にする理由がなくなるので、結婚を機に財布を一緒にするという流れが多いようです。

「夫の収入のみで生活をしているため」(30代・神奈川県)
「専業主婦で収入がないから」(30代・茨城県)
「夫が働いていて私は無収入なので」(30代・埼玉県)
「仕事をしていないから」(30代・新潟県)

【2】管理をしやすい

財布を一緒にする方がメリットが多いと感じる意見もチラホラ。いちいち支払いを分けたり、支払いに不平等に感じることが少ないので、初めて同棲を経験する人も共同の財布をひとつ作っておくと便利かもしれません。結婚に向けての準備や練習としても最適です。

「一緒にした方が家計管理がしやすいと思ったから」(30代・千葉県)
「お金の管理をシンプルにしたいから」(30代・愛知県)
「お金の管理をふたりでしているから」(30代・愛知県)
「収入が違うので主に夫の給料でやりくりをする」(30代・岐阜県)
「生活費だけ貰う方が楽だから。配偶者が管理するのに向いてるから」(30代・三重県)
「夫婦別にすると、家計や貯蓄が不明瞭になるのが嫌だから」(30代・福井県)

【夫婦財布:別派】デメリットはある?

お金の精算をする女性
(c)Shutterstock.com

財布を別にすることでお互いのストレスも軽減されると思いきや、実際経験した女性の中では「デメリットも多かった」との声も。ここでは、財布別派の3つのデメリットをみていきましょう。

【1】お互いのお金の使い道が不透明

財布を別にすることで家計全体の収支を把握しにくいというのがデメリットのひとつ。「急な出費のときにお互いの貯金を頼りにしようと思ったが、配偶者がまったく貯金をしていなかったためケンカになった」という意見が意外と多くあげられていました。世の中の夫婦間でよくある問題のひとつなのかも。

「お互いのお金の使い方がわからない」(30代・埼玉県)
「互いの出費が把握できない」(30代・福岡県)
「お互いにどのくらいお金があるかわからない」(30代・宮城県)
「相手が何にお金を使っているかわからない」(30代・東京都)

【2】不公平感がある

財布が別だと完全に折半して支払いをするのは難しいですよね。例えば、折半するまでもないちょっとした買い物や食事など、その“ちょっと”が積み重なると意外と大きな金額になるもの。収入が多い方が多く支払うということがありがちですが、人それぞれ考え方が違うので何が本当に正しいのかは難しいところ。

「夫は残業が出来るが妻は出来ず、拘束時間や収入に差が出る可能性がある」(30代・千葉県)
「貯金金額に差があってケンカになる」(30代・徳島県)

【3】無駄遣いをしてしまう

財布を管理されない状態だと、自分に決定権を持てるタイミングが増えます。「特に注意もされないし、これくらいの買い物ならいいでしょ」と浪費を加速させる可能性も考えられます。

「自由に使えるが故に浪費家になる」(30代・長野県)
「知らないうちに趣味にお金を注ぎこんでしまう」(30代・茨城県)

【夫婦財布:一緒派】デメリットはある?

頭を悩ます女性
(c)Shutterstock.com

「財布が一緒になれば精算が楽なのではないか?」と思われることも多いようですが、もちろんデメリットも存在します。ここでは、財布一緒派の3つのデメリットを確認していきましょう。

【1】自分の好きなようには使えない

お互いの収入が分かることはメリットでもありますが、人によっては相手に自分の給料やお金の使い道がバレてしまうのが嫌だという人もいるのではないでしょうか。そして、夫婦で財布が一緒だとお互いの金の流れが見えてしまうので、独身時代とは違って気軽に大きな買い物をするのは難しいということも。夫婦でもプライバシーを守るために財布を別にしたいという考え方もあるようです。

「買い物をする際に気を遣う」(30代・東京都)
「自由に使える金額が少ない」(30代・北海道)
「お金を自由に使えない」(30代・埼玉県)
「自分がほしいものなどを申告しにくい」(30代・神奈川県)
「お互いの収入把握されるので、好きに使えない」(30代・埼玉県)

【2】離婚する際の精算が面倒になる

もしもふたりに別れが訪れたときに、財布が一緒だとふたりの支払いや貯金などの分配がややこしくなってしまう場合も。一般的には折半になるケースが多いようですが、収入に差がある場合などは話が違ってくるので、きちんと調べておくことが重要です。

「離婚したときにややこしい」(30代・大阪府)
「離婚したときにめんどくさい」(30代・岐阜県)

【3】管理する責任を感じる

財布を別にしていれば、それぞれが自分で管理をする方向で問題ありませんが、財布を一緒にするとどちらかが支払いや貯蓄の管理をする必要が発生します。自分から進んで管理を希望しているのならよいのですが、管理を重荷や負担だと感じて義務感が生じてしまう恐れも。それがきっかけでケンカの火種になるのは避けたいところ。

「管理する側が大変そう」(30代・愛知県)
「どちらかがやらないといけない義務感」(30代・三重県)
「全部自分で管理しないといけないこと、管理している側が責められる。管理してない方は無頓着」(30代・愛知県)

【夫婦財布:別派】が減っている? その理由とは?

結婚生活を根底から支える愛とお金、2大要素をデータで解剖! 答えてくれた夫婦たちは、婚後3年以内で約半数が出産。子供ができると、愛情やお金への影響も少なくないようです。今回は、お金事情の「家計管理の仕方」にフォーカスを当てて調査してみました!

Q. 結婚1年目、3年目、5年目の女性に「家計を管理しているのは?」と質問

結婚1年目、3年目、5年目の女性に「家計を管理しているのは?」と質問

【1年目】… 自分 32%、夫婦ふたりで 23%、別財布 26%、夫 10%、その他 9%

【3年目】… 自分 54%、夫婦ふたりで 21%、別財布 11%、夫 7%、その他 7%

【5年目】… 自分 46%、夫婦ふたりで 18%、別財布 9%、夫 9%、その他 18%

特筆すべきは「家賃は夫、食費は私」など、ふたりでザックリと割り勘をする「別財布」派が3年で激減すること。

理由は「いざ家を買おうとしたら、夫が全然貯金していなかった! あわてて私が一括管理することに」(婚後3年・35歳・IT)など。

3年目くらいに「このまま旦那任せにしていたら危ない!」と、財布の紐をにぎることになる様子…。

▼あわせて読みたい

3年で「別財布派」が激減の理由は? 結婚後のリアルなお金事情を大調査

最後に

夫婦で財布を別にするのか一緒にするべきかは、その家庭によってそれぞれの判断があるでしょう。なので、一概にどちらが正解とはいえません。夫婦ふたりがお金の流れをしっかりと把握できているかという問題は、夫婦の金銭管理をする上ですごく大切なことです。「そんなの知らなかった」「なんで教えてくれなかったの?」というすれ違いがないように、普段からしっかりコミュニケーションを取っておくことが夫婦円満の秘訣。特に、子どもが産まれる、マイホームを建てるなど、大きなお金の動きがある場合は、お互いが納得してからアクションを起こすようにしましょう。

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