目次Contents
▼この記事の要点
- 20~30代の男女間で、家事分担に対する認識は真逆の状態。7割の男性が「うちでは家事分担ができている」と感じているのに対し、7割の女性は「家事分担はできていない」と思っている
- 女性が家事をすべきという風潮が過去のものになったいっぽうで、家事分担が不明瞭になり、喧嘩のタネになる夫婦も少なくない。特に掃除については、男女ともに〝自分がやったほうがいい〟と自負していることが多い
- 家事分担の正解は、ライフスタイルや子どもの有無・家の間取りなどによってそれぞれ異なる。まずは相手への思いやりを忘れることなく、自分たちが気持ちよく暮らせる分担を考えよう
【女性100人に聞いた】「家事分担」している人の割合は?

※アンケート20~39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
まずは20~30代の女性100人に、「あなたは『家事分担』ができていると思いますか? 」と質問。すると、25.6%が「はい」、74.4%が「いいえ」と回答しました。
「いいえ」と回答した女性は7割以上にのぼります。多くの家庭において、女性は家事が分担できていないと感じているようです。
なかには「最初は分担していたけれど、今は気づいたほうがやるようになった」「分担したらそれ以外のことを全くしなくなったので、やめました」という意見も。ただ分担すればいいというものでもなく、その後いかに円滑に家事がまわるかが大事だといえるでしょう。
【男性100人に聞いた】「家事分担」している人の割合は?

※アンケート20~39歳の日本全国の男性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名(未回答含む)。
今度は、20~30代の男性100人にも、「あなたは『家事分担』ができていると思いますか? 」と質問してみました。すると…驚いたことに結果は逆転。7割を超える男性が、「うちは家事分担ができている」と回答したのです。
こちらの結果を鑑みると…男性が「我が家はしっかり家事分担できていて安心だ」と感じているその裏で、女性が「夫が何も家事をしてくれない、私ばかりが家事をしていて分担なんてまったくできていない…」と感じている、そんな家庭も山のようにありそうですね。
なぜこのように、男女間で意見が真逆になってしまうのでしょうか。その理由はおそらく、〝家事分担に対する男女間の認識の違い〟でしょう。夫婦喧嘩やストレスを少なくするためには、両者の価値観や考え方の違いを頭に入れたうえで、夫婦ごとの最適解を探す必要がありそうです。
【女性が考える】男性がする具体的な家事分担とは?

共働き世代も増え、性別にとらわれない価値観を大切にしようという動きもある昨今では、家事分担にも平等を求められることがあります。「家事は女性がするべき」という考え方は、いまや過去のものだといえるでしょう。
しかし…たとえ家事分担について話し合い、公平に約束を決めるカップル・家庭であっても、男女間の家事に対する認識や、仕事の精度にズレが生じることもあるようです。
「きちんと掃除したつもりなのに、妻にできてないと怒られた! 頼まれたからやってあげたのに」「子供を育てながら掃除も料理も頑張っているのに、夫にキッチンが汚いなんて言われて腹立つ! あなたが自分でやれば?」なんて経験に、心当たりがある人もいるでしょうか?
ここでは、【男性がする】具体的な家事分担について、まずは女性の意見を聞いてみました。
風呂掃除
「夫は風呂掃除担当」(30代・東京都)
掃除の際は、夫婦間で〝どこまで細かく掃除するか〟という価値観に違いが出ると、〝きちんとできたかどうか〟という認識にもギャップが生じやすくなります。その結果、「掃除してくれたって言ってたけど全然きれいになってない!」なんて思われたりして、夫婦喧嘩の原因にもなるでしょう。
しかし…風呂掃除に対しては、やることが明確なぶん、そのようなギャップや不満も少なくなる可能性が。男性に任せても大丈夫、と考えている女性が多いようです。
ゴミ出し
「ゴミ捨ては旦那の仕事」(30代・東京都)
最近では24時間何曜日でもゴミ出しできるマンションも増えていますが、ゴミの日は、基本的に毎週決まった曜日に固定されていることが多いでしょう。
どんな生活をしていたとしても、コンスタントにゴミは出てくるもの。日々のルーティンのような感覚で続けられる作業のため、家事の中でもやりやすい分類に入るのかもしれません。ゴミ袋が重い場合などは特に、男性に任せようと思う女性もいるのでは。
食器洗い
「食べた後の片づけ、洗い物」(30代・鳥取県)
後述しますが、家事分担のなかでも、女性が料理を担当しているという家庭がとても多いようです。そのぶん「料理は任せきりだから洗い物は僕がするよ」と、率先して食器洗いを担当してくれる男性もいるでしょうか。
食洗器を利用している家庭であれば、ある程度汚れを落とすだけなので作業のハードルも下がります。男性としても「ちゃんと洗えていない!」と指摘されることも少なく、やりやすいと感じているのでは。
ペットの世話
「ペットのトイレ処理」(30代・千葉県)
あまり家事に積極性がない男性でも、自分が大切にしているペットの世話ならば忘れずにしてくれるはず。我が子同然にかわいがっている生き物の、世話をサボるような人はそうそういないでしょう。
飼っているペットの種類にもよりますが、日々の散歩やエサ・水の準備、トイレの後処理、ブラッシングなど、意外に作業が多いペットの世話。掃除や料理などと並行するのが難しいことも多いぶん、〝女性が家を掃除しているあいだに、犬の散歩に行ってきてもらう〟なんて回し方もアリですね。
【男性が考える】男性がする具体的な家事分担とは?

それでは続いて、男性が自ら〝男性がやったほうがいい〟と感じていたり、実際に担当していたりする家事についてのアンケート結果です。
掃除全般
「掃除」(30代・神奈川県)
「掃除」(30代・兵庫県)
「掃除」(30代・青森県)
「掃除」(30代・兵庫県)
「掃除。買い物」(30代・東京都)
「掃除。風呂。皿洗い」(30代・埼玉県)
「掃除。料理。洗濯。買い物」(30代・京都府)
「掃除。育児。朝食の準備」(30代・北海道)
「掃除。洗濯。育児」(30代・埼玉県)
「掃除。洗濯。買い物」(30代・神奈川県)
「掃除。洗濯。料理。皿洗い」
「掃除。風呂。掃除。洗濯。皿洗い」(30代・神奈川県)
「掃除。ゴミ捨て」(30代・東京都)
「掃除など」(20代・大阪府)
「掃除機。洗濯。料理」(30代・埼玉県)
「掃除。洗濯」(30代・茨城県)
「掃除。洗濯」(30代・神奈川県)
「掃除。洗濯」(30代・京都府)
「掃除。洗濯。ゴミ捨て」(30代・静岡県)
「掃除全般です」(30代・福島県)
「掃除全般と育児」(30代・群馬県)
今回のアンケートでは、「掃除全般が男性である自分の仕事」だと考えている人が多いようですね。
掃除機をかけたりゴミを出したり、トイレや風呂を洗ったりなど、なにかと力仕事になることも多い掃除。どの程度きれいにするかにもよるとはいえ、女性より男性のほうが体力的に向いているように感じるのかもしれません。
〝料理をつくってもらっているあいだに、こっちは家を掃除しておこう〟と、自然に分担できている家庭もありそうですね。とはいえ…女性に同じ質問をしたとき、お風呂以外の掃除を男性にやってほしいという声がゼロだった点は気になります。
掃除については、お風呂を除いて、〝男性は自分がやるべき家事だと思っているものの、女性は自分が掃除したほうがいいと思っている〟といえるでしょうか。男女間に、認識の違いがあることがみてとれますね。
食器洗い
「皿洗い」(30代・三重県)
「お皿洗い」(30代・鹿児島県)
「皿洗い。洗濯。トイレ掃除。風呂掃除」(30代・東京都)
「皿洗い。洗濯」(30代・東京都)
「皿洗い。掃除全般」(30代・北海道)
「皿洗い。風呂掃除。エアコン掃。掃除機かけ」(30代・愛知県)
「食器の洗い物。洗濯。お風呂場の掃除。ゴミ出し」(30代・長野県)
「食器洗い。掃除」(30代・兵庫県)
「洗い物。掃除。洗濯」(30代・愛知県)
「食洗機をかける。洗濯物を干す。週末料理」(30代・愛知県)
「洗い物。洗濯」(30代・兵庫県)
「皿洗い。トイレ。お風呂掃除」(30代・東京都)
食事をしたあとのお皿やコップなど、洗い物が男性担当だという回答も多いですね。
ただ洗うだけでなく、そのまま排水溝を洗って生ごみを処理したり、洗い上がったお皿をしまったりなど、なにかと手間も多い作業です。「食材の買い出しや調理を女性にお願いしたぶん、後片付けとなる洗い物は自分がやろう」と考えている男性もいるでしょうか。
ゴミ出し
「ゴミをまとめ出す。掃除。その他」(30代・広島県)
「ゴミ捨て」(30代・兵庫県)
「ゴミ捨て。風呂掃除」(30代・埼玉県)
「ゴミ捨て。リビング以外の掃除」(30代・東京都)
「ゴミ捨て。子供と入浴。排水溝ネット交換。水回り。炊事の一部。洗濯関係一部」(30代・滋賀県)
「ゴミ出し」(20代・東京都)
「ゴミ出し。朝ごはん。昼ごはんをつくる。トイレ掃除」(30代・京都府)
「ゴミ出し。食器洗い。お風呂入れ」(30代・東京都)
「ゴミ出し。部屋掃除。トイレ掃除」(30代・千葉県)
家の中でまとめたゴミを、ゴミ捨て場まで捨てに行く作業を男性がする…という回答も。たくさんのゴミが出た場合などは、男手が必要になることも多いでしょうか。実際、女性へのアンケート結果においても、〝ゴミ出しは男性がやるほうがいい〟という声が挙がっていました。
とはいえ…ゴミ捨てに関しては、〝出勤ついでにまとめられたゴミを運ぶだけ〟の人と、〝収集の曜日を把握し、みずから家中のゴミ箱からゴミを集め、替えのビニールも補充し、さらに自分で捨てに行く〟人とで、認識が大きく分かれているかもしれません。
せっかくなら、男性には後者を意識してほしいという女性も多いかもしれませんね。
買い物
「買い物」(30代・東京都)
「買い物。ゴミ捨て。料理。育児」(30代・千葉県)
「買い物。料理。掃除」(30代・福井県)
日々消費する食材や日用品の買い出しを、男性が担当しているという家庭も。重い荷物を持たなければならないこともあるので、男性が担当してくれるとうれしい部分もありそうです。
こちらもゴミ捨て同様に、〝渡されたメモのとおりにただ買ってくる〟人と、〝冷蔵庫の中身やパントリーのストックを確認したうえで、最適な買い物ができる〟人とでわかれそうな点が懸念でしょう。
さらに…お財布事情や賞味期限などもしっかり考慮したうえで、能動的に買い物をしてくれる男性もいれば、よけいなことをせず、言われたままの内容を的確に買い物してくれる男性もいるはず。どちらが女性にとって望ましいかは、家庭ごとに異なっていそうです。
洗濯
「洗濯」(30代・福岡県)
「洗濯」(30代・東京都)
「洗濯」(30代・広島県)
「洗濯」(30代・東京都)
「洗濯。料理。掃除」(30代・埼玉県)
「洗濯。掃除」(30代・神奈川県)
「洗濯。掃除」(30代・兵庫県)
「洗濯。掃除機かけ。犬のエサやり」(30代・福岡県)
「洗濯と皿洗い」(30代・千葉県)
「洗濯物。掃除」(30代・広島県)
「洗濯物干し」(20代・千葉県)
こちらは使っている洗濯機のタイプによって、労力や作業内容が大きく異なりそうですね。
縦型洗濯機の場合は、洗い上がったものを干したり、乾いたものを畳んだりなど、作業量が多くなことも多いでしょう。しかし乾燥機能つきのドラム式洗濯機の場合は、乾きあがるまで放っておくことができます。
また子どもがいる場合は、食べこぼしなど汚れを手洗いしたり、つけおきしたりする手間が生じることも。洗濯機に関しては、所持している洗濯機のタイプや家族構成によって、誰がどう分担するかを考えるのが◎ですね。
風呂掃除
「風呂洗い」(30代・石川県)
「風呂掃除」(30代・愛知県)
「風呂掃除」(30代・福岡県)
「風呂掃除」(30代・東京都)
「風呂掃除。トイレ掃除」(30代・埼玉県)
「風呂掃除。掃除。車の洗車。料理。洗濯」(30代・福岡県)
「風呂掃除。皿洗い」(30代・愛知県)
「風呂掃除。皿洗い」(20代・東京都)
「風呂掃除。食器洗い」(30代・新潟県)
「風呂掃除。食器い」(30代・東京都)
「浴室の掃除。リビングの掃除」(30代・東京都)
水回りのお手入れのなかでも、もっとも掃除すべき面積が広く、体を動かす作業も多いのがお風呂ではないでしょうか。なるべく清潔に保つためには、浴槽や床のタイル、鏡、排水溝など、日々のこまめな清掃がものをいう部分です。
女性からも、風呂掃除を男性にお願いしたいという声が挙がっていましたね。仕事からの帰りが遅い男性のために、女性がお風呂を沸かして待っている…なんて昔ながらの光景も、令和においてはスタンダードとはいいがたいのかも。
風呂掃除は男性に任せて◎、といえそうです。
料理
「炊事全般」(30代・埼玉県)
「朝食づくり。洗濯。掃除。子育て」(30代・熊本県)
「朝ごはんの準備とお弁当づくりをします。夕方には夕飯の準備を始めます。他には、ゴミ出しや郵便物のチェック、家計簿の管理など」(30代・福島県)
「料理。ゴミ捨て」(20代・岡山県)
「料理。洗濯」(30代・埼玉県)
「料理。洗濯」(30代・東京都)
「料理。洗濯物たたみ」(30代・東京都)
「料理。風呂。部屋掃除。買い物。洗濯」(30代・大阪府)
かつては女性が担当する家事として代表的だった料理も、男性が担当している家庭が増えているようです。
趣味が料理という男性も少なくないので、「自分は掃除が得意だから、そのあいだに彼においしいご飯をつくってもらえると助かる!」なんて、うまく分担できたら効率がいいですよね。
宅配食の利用や外食など、自炊をしなくてもさまざまな料理が食べられる時代ではありますが…そんな時代だからこそ、パートナーが料理をしてくれることに、家庭の温もりや家族のありがたみを感じられる部分もあるでしょう。
トイレ掃除
「トイレ掃除」(30代・神奈川県)
「トイレ掃除」(30代・香川県)
「トイレ掃除。炊事。洗濯」(30代・東京都)
「トイレ掃除。洗濯。皿洗い。お風呂掃除。ゴミ捨て」(30代・東京都)
毎日当たり前のように使うトイレは、なるべく清潔に保ちたい場所。比較的狭い空間といえど、こまめなお手入れが必要なことも多く、なにかと労力がかかる家事です。
男性が自ら率先してトイレをきれいにする意識をもってくれると、助かる女性は多いでしょう。
育児
「子供と遊ぶ」(30代・福島県)
育児は家事というわけではありませんが、「自分が子供の面倒を担当することで、そのあいだに妻が家事をスムーズにこなせている」場合には、家事のひとつとして数えることができそうです。
特に子供がまだ幼い場合には、なかなか目を離せないだけでなく、本人の〝構ってほしい〟、〝遊んでほしい〟という気持ちが強いことも。料理や掃除をしているときに、「今はちょっと手が離せないから待っててね」「あっちでいい子で遊んでてくれる?」と伝えたところで、従ってくれないこともあるでしょう。
そんなときに男性が率先して、「お父さんとあっちで遊んでいようか」「一緒にお母さんの手伝いをしよう」と子供に投げかけてくれたら、女性の気持ちも一気に楽になるのでは。仕事で疲れているからといって、ソファでダラダラとスマホをいじっているような男性は×! です。
とはいえ…いくら男性が育児を担当しても、やる気満々だとしても、本人は〝ママじゃないとイヤ!〟なんて騒ぐ可能性もあるのが難しいところ。もちろん、その逆もありえるでしょう。子どもの気持ちを汲みながら、臨機応変に助け合いたいものですね。
【女性が考える】女性がする具体的な家事分担とは?

今度は、【女性がする】具体的な家事分担について確認していきましょう。女性が、〝この家事は女性がやったほうがいい〟と自負している家事には、どのようなものがあるのでしょうか?
料理
「食事づくり、買い出し」(30代・神奈川県)
「皿洗い、料理」(30代・東京都)
「食事づくり、買い物」(30代・東京都)
「調理は女性のほうがいい気がする」(30代・三重県)
料理が得意な男性と結婚・同棲している場合は、料理を分担することもありそうですが…それは少数派。普段から何かと料理する機会が多い女性は、自分の担当の家事であると認識していることが多いようです。
むしろ、「旦那はキッチンをきれいに使わないから私がやったほうがいい」「冷蔵庫のストックや買い出しのことまで考えて料理する以上、自分でやったほうが楽」と考えている女性も少なくないでしょう。もしも買い出し、調理、後片付けまで完璧にやってくれる男性と暮らしたなら、すべてを任せたいと思えるかもしれませんね。
掃除
「ごみ捨て。普段の掃除」(30代・埼玉県)
「掃除機かける」(30代・大阪府)
「掃除。ゴミ出し」(20代・大阪府)
掃除は、男女ともに自分がやったほうがいいと思いがちな家事ですが…家事のOKラインが男女で異なることも多いためか、〝掃除を頼んだのに全然きれいになっていない〟現象が起こりやすいのが難点です。
だからこそ、風呂掃除は男性に…とスポットで考える人が多いのかも? 得意不得意もある以上は、日々の生活のなかで、お互いきれいな部屋を保てるような心がけをしたほうがいいでしょう。
洗濯
「洗濯は私がやる」(20代・大阪府)
「干し方が気になるから洗濯。隅々まで掃除しないから私がする」(30代・東京都)
「洗濯」(30代・千葉県)
〝できることなら分担したいけれど、洗濯の干し方が気になるので自分でこなしてしまう〟という女性もいるよう。
干す前にきちんとシワを伸ばす、首元からハンガーを入れない…など当たり前のようなことでさえ、めんどくさがってやらない人はいるでしょう。もしも自分のパートナーがそんなタイプだった場合は、「イライラするくらいなら自分でやる!」という結論になりそうです。
日用品の買い物
「食料品と日用品の買い物」(30代・愛知県)
「買い出し。ゴミ出しは夫」(30代・神奈川県)
休みの日に一緒に買い物に行く…という男女は少なくなさそうですが、買い物をまるきり男性の分担にしてしまうのは少し心配ということでしょうか。「いつもの洗剤買ってきて」と頼んでも、興味や関心がないため、いつも何を使っているのか覚えていない人もいるかもしれません。
〝詳しく商品を説明する時間がもったいないので自分で買いに行ってしまう〟ということなのであれば、家庭で使っている日用品のメーカーや、日々ストックしている食材の種類など、男性にももう少し関心をもってもらいたいところです。
家事全般
「家事全般」(30代・京都府)
「その日によって。料理、片付け、ゴミだしなどほとんど」(30代・山形県)
特に分担などはなく、ほぼすべての家事をひとりでこなす器用な女性もいました。もしも専業主婦としてあらゆる収入を男性に依存している場合には、家事をやって当然だと感じている人もいるかもしれません。
とはいえ…あらゆる家事を完璧に、365日こなし続けるのは大変なこと。家事については自分の領分ということで、効率よく、〝それなりにこなせればOK! 〟とわりきる考え方も大事ですね。
【男性が考える】女性がする具体的な家事分担とは?

それでは次に、男性に〝女性に分担してもらう家事〟について聞いてみましょう。やはり「料理をしてほしい」と感じている男性が多いようですがはたして…?
料理
「料理掃除」(30代・愛知県)
「料理洗濯掃除」(30代・東京都)
「料理洗濯」(30代・埼玉県)
「料理や育児」(30代・群馬県)
「料理など」(20代・大阪府)
「料理と掃除」(30代・千葉県)
「料理です」(30代・福島県)
「料理。掃除」(30代・福井県)
「料理。掃除」(30代・埼玉県)
「料理、洗濯物の片付け。子供の世話をメインに」(30代・福岡県)
「料理。洗濯。掃除」(30代・兵庫県)
「料理。洗濯」(30代・東京都)
「料理」(30代・青森県)
「料理」(30代・兵庫県)
「料理」(20代・千葉県)
「料理」(30代・香川県)
「料理」(30代・京都府)
「夕食の準備。洗濯」(30代・北海道)
「夜ご飯をつくる。お風呂掃除。リビングの掃除。洗濯」(30代・京都府)
「炊事。洗濯」(20代・東京都)
「炊事。洗濯。買物」(30代・埼玉県)
「食事づくり。皿洗い。洗濯。部屋の掃除」(30代・東京都)
「食事の準備や掃除やゴミ出しなど」(30代・福島県)
「食事の準備。部屋の掃除。洗濯」(30代・長野県)
「食事。洗濯。掃除。子育て」(30代・愛知県)
「食事。洗濯。ゴミ捨て。子供の話し相手」(30代・三重県)
「食事。リビング掃除」(30代・東京都)
すべてを掲載しきれないくらいに、「女性が料理を担当する」という意見が数多く寄せられています。時代が少しずつ変わっているといえど、やはり〝妻の手料理が食べたい〟と思う男性や、〝自分は料理が苦手だから、女性にお願いしたい〟という人は多いのかもしれません。
なかには料理、洗濯、掃除、子育て、すべてを女性が担当するという意見もありましたが…この場合、男性であるご自身はどのような家事を担当するのかが気になるところ。妻が専業主婦なのか、それとも共働きなのかによっても、分担の比重は大きく変わりそうですね。
たとえすべての家計を夫が担い、妻は専業主婦として家事全般を担っていたとしても…ときにはふたりで料理を楽しんだり、協力して掃除ができたりすると、夫婦の絆が深まるかも。大切なのは、お互いが心から納得できる分担であることでしょう。
洗濯
「洗濯物。食器洗い」(30代・東京都)
「洗濯。ゴミ捨て」(30代・埼玉県)
「洗濯。料理。掃除」(30代・愛知県)
「洗濯。料理」(30代・東京都)
「洗濯。掃除。食事の用意」(30代・香川県)
「洗濯。取り込み。掃除。平日料理」(30代・愛知県)
「洗濯」(30代・広島県)
「洗濯。料理・掃除」(30代・埼玉県)
「洗濯。料理」(30代・東京都)
「洗濯」(30代・福島県)
「洗濯」(30代・東京都)
女性からも、〝洗濯は自分でやったほうがいい〟という意見が多く挙がっていましたが…男性自身も、女性にやってもらったほうが〇だと感じているようです。
おしゃれ着用の洗剤・柔軟剤を使い分けたり、早めに洗いたいものに優先順位をつけて洗濯機にいれたりなど、〝見えない家事〟も少なくない家事です。細やかに気が利く人がやったほうが、洗い直しの手間などがなく効率的でしょう。
掃除全般
「掃除。料理」(30代・大阪府)
「掃除。買い物。洗濯」(20代・岡山県)
「掃除。洗濯。料理」(20代・東京都)
「掃除。洗濯。育児」(30代・千葉県)
「掃除。育児など」(30代・群馬県)
「掃除」(30代・東京都)
「家の掃除。ご飯づくり」(30代・大阪府)
「リビング清掃」(30代・東京都)
「掃除」(30代・大阪府)
これまで、掃除については男女からさまざまな意見が出てきましたね。「お風呂は男性に洗ってほしい」「女性である自分が担当したほうがいい」という女性からの声もあれば、「男性である自分が掃除はやったほうがいい」という男性の声も多くあがっていたのが印象的です。
しかし…ここにきて今度は、「掃除はぜひ女性に担当してほしい」という男性からの声も少なくないことがわかりました。作業内容や清掃箇所が多岐にわたる都合上、掃除に対する価値観は、人それぞれ・夫婦それぞれかなり異なっているようです。
一戸建ての場合は掃除の手間もかなりのもの。逆に、そう広くない1LDKのマンションなどであれば、ささっと掃除できる場合もあるでしょう。自分たちが住んでいる間取りと、お互いのライフスタイルを考慮したうえで、掃除の分担を考えるとよさそうですね。
風呂掃除
「風呂掃除。皿洗い。アイロンがけ」(30代・神奈川県)
〝風呂掃除は男性が担当したほうがいい〟という意見は、男女でおおむね一致しているといえそうですね。掃除のなかでもやるべき作業が明確なので、お互いのOKラインが比較的合いやすいのではないでしょうか。
ほとんどの家事は妻がやる
「全部」(30代・岐阜県)
「全部」(30代・広島県)
「家事全般」(30代・東京都)
「家事炊事育児8割」(30代・滋賀県)
「すべて」(30代・大阪府)
「すべて」(30代・北海道)
「すべて」(30代・東京都)
「ほとんど」(30代・兵庫県)
「全般的」(30代・京都府)
夫以上にしっかり稼いでいるような、共働きの女性からすると信じられない気持ちになりそうですが……〝そもそも分担などせず、妻が家事のほとんどをする〟という回答も少なくありません。
もちろんこれは、家計のあり方や夫婦ごとの価値観によって、正解が大きく異なる部分でもあります。〝稼ぎはすべて夫が担い不自由させることがない代わりに、妻は家事のすべてを担当する〟という場合、どちらが大変かどうかを比べるのはナンセンスでしょう。立場によってそれぞれ、苦労の内容は変わるものですから。
ですが…〝共働きで収入はほとんど変わらないが、家事は妻が主体的にやっている〟という場合や、〝家事ができない夫と結婚したため、本当は分担したいが仕方なくすべてを妻がやっている〟という場合は、納得のいく状態とはいいがたいはず。より快適な暮らしのために、話し合いが必要かもしれません。
育児
「子育て。夕食づくり。掃除」(30代・熊本県)
「育児。料理」(30代・茨城県)
「育児。食事。洗濯」(30代・埼玉県)
「育児。料理」(30代・愛知県)
「育児」(30代・東京都)
育児の分担についても、価値観は人によってかなり違うようですね。〝男性が担当したほうがいい〟という男性の声も、〝女性に担当してほしい〟という男性の声も、量としてはそこまで変わりないように思えます。
育児については、自身の性別とは関係なしに、家庭のあり方によって考え方が違う部分なのでしょう。厚生労働省の調査によれば、男性の育休取得率も高くなってきてはいるようですが…子どもの人数や年齢によって、育てるうえでの難易度やタスク量は大きく変わるものです。
たとえば…まだ出産してからそう時間が経っていない産後の妻は、心身ともに疲弊が激しく、家事をこなすほどまでに回復していないことも多々。さらにはその状態で、夜中の授乳や何時間にもわたる寝かしつけをせざるをえないわけです。筋力も低下することがあり、体力仕事には不向きな状態といえます。
そんな新生児育児の最中にまで、「料理はそっちの担当なんだからちゃんとやってよ」「こっちは仕事で疲れてるんだから、子どもが寝てるあいだに掃除くらいできるでしょ?」なんて言うような男性は、顰蹙ものではないでしょうか? 疲れているのはお互いさまですし、ふたりでよりよいやり方を模索したほうが建設的です。
女性に育児を担当してほしいと考えている男性も、分担にこだわり続けるのではなく、〝自分たちふたりの子供である〟という意識をまずは大切に。臨機応変に親同士が協力して、仲睦まじく子育てをする姿を、大切な我が子に見せることにも意味があるでしょう。
【女性が考える】家事分担を成功させるポイントとは?

男女の家事分担に対する意識がわかったところで、今度は実際に、どのように分担すればいいのかを見ていきます。
特に共働きの場合は、何を基準に家事を分担するべきか難しいところ。アンケート結果をもとに、女性の意見をご紹介します。
◆感謝の気持ちを伝える
「やってくれたら、都度ありがとうと言う」(30代・神奈川県)
「感謝の言葉を忘れないこと」(30代・東京都)
「大袈裟に感謝する」(30代・千葉県)
「やってあげた、と思わないこと。感謝すること」(30代・富山県)
心の中では〝やって当たり前〟と思っているようなささやかな家事でも、してくれたことに対して、感謝の気持ちをもつことが大切です。できればその気持ちを言葉にして、「ありがとう」「助かったよ」などとしっかり伝えていきましょう。
パートナーからの笑顔や感謝の言葉があれば、疲れていても、余裕がなくても、少しは報われるような気持ちになる人は少なくなはず。さらには自己肯定感が高まって、家事へのモチベーションもアップしそうです。
◆協力し合う
「お互い分担し合ったら家庭が回る」(20代・兵庫県)
「生活スタイルに合わせて分担する」(30代・奈良県)
「仕事がはやく終わった方が家事(料理)をする。その代わり、後から帰ってきた方が別の家事(皿洗い)をする」(20代・高知県)
「お互い助け合いながら、家事分担をすること。家事を楽しくできること」(20代・長野県)
「自分はこれをやるから、代わりにこれをやってと代替案を出す」(20代・埼玉県)
長続きしているカップルの多くは、お互いに思いやりをもち、必要なことはしっかり話し合う意識を大切にしています。結婚して夫婦になったあとでも、初心を忘れずにしっかり向き合いたいものですね。
きちんと話し合ったうえで家事を分担できれば、片方だけが負担を感じることも少なくなり、それぞれの責任感や生活スキルも向上します。また、コミュニケーションをとる場面が多くなるので、自然と会話も増えてお互いの考えを理解しやすい点もメリットです。
◆得意な家事をする
「自分の得意分野を担当する」(30代・東京都)
「お互いに得意な家事をする。夫が何か家事をしてくれたら、とにかく喜んで感謝を伝える事を繰り返す。料理は夫担当メニューを決めて、時々つくってもらう」(30代・兵庫県)
「得意不得意で分ける」(30代・千葉県)
リストアップした家事から、お互いの得意不得意を見極めて、苦手じゃない・続けられる家事をメインで担当するようにすると、ふたりのストレスも少し軽減されます。
たとえば、「掃除は私のほうが得意だからやるけど、あなたは力があるから、ゴミ捨てや買い出しはお願いしていいかな」と提案したり、「好きな家事はある? お互いに嫌いじゃない家事をまずは挙げて、そこから割り振っていこう!」と決めたりするのも◎。
それぞれの得意分野を生かして、徐々に男性ができる家事・育児を増やしていくことが成功のポイント!
◆ルールを決める
「最初からルールを決めておき、緩くしない。お互いに甘えないようにする習慣」(30代・千葉県)
「明確な役割分担」(30代・京都府)
「役割を決める。スケジュールを立てる」(30代・埼玉県)
「しっかり話し合って決める」(20代・長野県)
〝在宅勤務などで家にいる時間が長いほうが家事を担当する〟、〝収入の割合に合わせて配分を決める〟… というように、ふたりの間であらかじめルールを定めているケースもあります。
他にも、〝平日は片方が家事をして休日はもう一方が家事をする〟などで分担するのもひとつの手段。お互いの仕事状況や働き方にあわせて、自分たちの最適解を探し、ふたりのルールとして守っていくと効率的です。
◆価値観を合わせる
「不満や希望を伝える」(20代・栃木県)
「思いや考えを伝える機会を設ける、我慢しない」(20代・岡山県)
「妻が上手に褒めて家事をしてもらう」(30代・徳島県)
「普段から話し合う機会をつくること」(20代・大阪府)
パートナーが洗い物をしたあとは流し台や床がびちょびちょのまま、トイレ掃除では便器しか掃除をしておらず蓋や床は汚れたまま…せっかくきれいにしたのに、思わずため息をついてしまう、そんな状況に心当たりはありませんか?
家事分担に関しては夫婦でたびたび意見の相違が生じることもあります。その理由は、それぞれの家事の内容をきっちりと共有できていないから。
たとえば「洗い物」と一口に言っても、「お皿を洗う」というざっくりとしたものではなく、お皿を洗う、流し台の水滴を拭う、床を拭くという項目全てが「洗い物」という家事に含まれると考える人もいますよね。そのことをしっかりと共有し、認識を一致させれば揉めることが少なくなるはず。
◆完璧を求めすぎない
「大雑把でいい。多少のことには目を瞑る」(30代・静岡県)
「相手に期待しないこと」(30代・埼玉県)
「相手がしてくれた家事の仕上がりには口を出さない」(20代・三重県)
「お互いに相手の家事のやり方を干渉しないこと」(30代・長野県)
共働き世帯が、仕事と家事を完璧に両立させていくのは大変なことです。難しいときは、夕食を総菜に頼ったり、掃除をサボったりなど、ほどよく肩の力を抜いてOKです!
夫婦ともに「完璧にやらなくてもいいんだ」という思いがあれば、気持ちにも余裕が生まれて、お互いの家事分担に対する不満も少なくなるでしょう。
◆無理をしない・させない
「きっちり分担するのではなく、自分に余裕があるときは相手の家事を助けてあげる」(20代・神奈川県)
「作業の得意分野で分担制にできたらベスト。無理させない」(30代・三重県)
「強要しないこと」(30代・大分県)
「やりたくないものはやらない」(30代・新潟県)
「気づいた人がやる」(20代・青森県)
分担を決めることで、家事に対して義務感が生まれ、かえって億劫に感じてしまう人もいるかもしれません。あるいは仕事の都合や体調によっては、自分の役割をこなせない日が出てきても不思議ではないでしょう。
きっちり分担することが効果的かどうかは、お互いの性格や雰囲気によります。一発で最適な分担ができるとはかぎりません。トライアンドエラーを繰り返してでも、合いそうな家事スタイルを模索していくことが大事ですね。
大切なのは、家事分担を自分に課せられた重圧だと思わないこと。家事の分担は、お互いが気持ちよく暮らしていくためのマナーであり、あくまでも選択肢のひとつなのですから。
分担によってストレスがかさんでしまうようならば、あまり細かいルールを決めずに、できるときに気になるほうがやるなど、お互いに強要させない配慮があると◎。
【男性が考える】家事分担を成功させるポイントとは?

今度は、家事分担成功のポイントについて男性の意見をまとめました。
◆きちんと話し合いをする
「納得する話し合い」(30代・埼玉県)
「話し合う」(30代・兵庫県)
「話し合い」(30代・東京都)
「話し合い」(30代・北海道)
「話し合い」(30代・東京都)
「話し合い」(30代・静岡県)
「話し合い」(30代・群馬県)
「話し合う」(30代・東京都)
「話し合う」(30代・福井県)
「話し合い、コミュニケーション」(30代・熊本県)
相手の考え方や価値観は、話し合ってみないとわからないことも多いです。これは付き合いたてのカップルであっても、結婚して夫婦になったふたりであっても同じでしょう。
家事の分担で意見が食い違うようであれば、そんなときこそ、考えや思いを自分の言葉で相手にしっかり伝えましょう。論破するために話すのではなく、〝大切な人と、お互いもっと心地よく暮らせるようにしたいから〟という、愛や思いやりが伝わるような話し合いを意識すると◎。
◆都合のいい人が率先して動く
「気づいたら行う」(30代・東京都)
「やれる人がやる」(30代・神奈川県)
「時間があるならどちらもやる。炊事は奥さんの指示に従う(使っていい食材など)」(30代・滋賀県)
「時間があるほうがやること」(30代・埼玉県)
「休みのほうがすべてやる」(30代・北海道)
「出来ることをできる人が出来るときにやる」(30代・京都府)
「無理に役割分担せず、気づいたほうがやる」(30代・愛知県)
「気がついたことはやる」(30代・兵庫県)
「気が向いたらやる」(30代・東京都)
「マイルールがあるものは任せて、他は空いているほうがやる」(30代・東京都)
気がついたほうが率先して家事をやることで、相手にいちいち指摘したり、やり方に文句をつけたりする必要もなくなります。お互いが意欲的に動くことができれば、分担せずともすんなり家のことが回りますね。
ただしこのやり方は、〝片方が気使い上手で行動力があるにもかかわらず、もう片方は気がまわらず、何かと受け身である〟カップルや夫婦は要注意。気がつくのはいつも同じ人で、もうひとりは何もせず、つねに相手に家事をやらせるような状態になるリスクがあります。
テイカー気質とギバー気質でそれぞれ相性がいいカップルならともかく、どちらもギバー気質だった場合には、ひたすら家が荒れ果てていくだけ…なんてことにも。男女ともにどちらかといえばテイカー気質で、相手のために動くことを厭わないタイプなのであれば、うまくいく方法だといえそうです。
◆適材適所で得意なことをやる
「お互い得意なことをやる」(30代・茨城県)
「できる家事をやる。できない家事は相手に任せる」(30代・京都府)
「得意・不得意を話し合って分担する」(30代・福島県)
「得意とすることをやる」(30代・福島県)
「得意なことや体力を使う家事など、予めそれぞれの負担にならないようにできることを決めておくことがポイントだと思う」(30代・長野県)
「得意なほうが担当する。口を出さない」(20代・東京都)
「やれることをやる」(30代・兵庫県)
独身時代から家が汚く、片付けは大の苦手な男性に、掃除を担当させたところであまり効率はよくないでしょう。反対に、料理が不得意で苦手な女性に、〝奥さんなんだから手料理つくってよ〟なんてむりやり料理を担当させても、お互いにストレスを感じてしまいます。
となれば…性別にとらわれることなく、自分たちの得意不得意を軸に分担を考えたほうが〇です。自分たちにとっての正解は、自分たちが決めましょう。
◆意欲的にできることに取り組む
「できることを進んでやる」(30代・千葉県)
「できるだけの努力」(30代・福岡県)
「進んでやる」(30代・福岡県)
分担とは別に、〝進んで家事をやるという意識〟もまた、家を円滑にまわすうえでは大切なこと。分担を決めたところで、イヤイヤ適当に家事をしたり、いつまでも重い腰を上げられずに相手に指摘されたりするようでは、かえってトラブルになるでしょう。
◆理想をおしつけない
「妥協」(30代・千葉県)
「妥協して自分からやること」(30代・東京都)
「諦める」(30代・大阪府)
「妥協すること」(30代・東京都)
「文句を言わない」(30代・福岡県)
「文句を言わない」(20代・東京都)
「お互いが配慮する」(30代・東京都)
「干渉しないこと」(30代・群馬県)
家事に対して、マイルールをもっている人も少なくありません。
たとえば「洗い物のあとは、必ずコップの持ち手の向きを揃えてならべる」「掃除機をかける前に、コロコロでカーペットのゴミをとっておく」など、〝人によってはやらないこともある〟家事まで相手に求めてしまうと、「またできてない! ちゃんとやってくれていない!」と、目くじらを立ててしまう結果に。
そうならないように、まずはやってくれたことに対する感謝を忘れず、〝少しくらい完璧じゃなくてもいいや〟と思えるような包容力をもちましょう。
なかには〝そこを忘れられるとさすがに困る〟と思うような、家事のミスや作業忘れもあるかもしれません。ですがそんなときも、感情的に怒ったり責めたりせず、冷静に落ち着いて話し合いを。なぜやってもらわないと困るのか、理由をていねいに説明してあげるといいでしょう。
◆思いやりをもつ
「思いやり」(30代・東京都)
「空いてるときに、お互いが思いやりをもっておこなう」(30代・埼玉県)
「共働きなので、思いやり精神」(30代・東京都)
「『ありがとう』の言葉」(30代・北海道)
「相手が普段してくれていることが、大変なのだと思うこと」(30代・福岡県)
カップルが円満に過ごすためにもっとも大切なもの…それは、思いやりです。家事分担についてもそうですが、何につけても、パートナーへの思いやりを忘れないように過ごしましょう。
感謝の気持ちも、やってくれたことに対するありがたみも、黙ったままでは伝わりません。言葉や行動で感謝や愛を伝えつつ、〝大変なのはお互いさま〟と考え、大変ななかでも家事を分担してくれていることを忘れずに。
◆お互い仲良く過ごす
「仲良く」(30代・広島県)
「仲良くする」(20代・岡山県)
「仲良くすること」(30代・東京都)
「優しく褒めてあげる」(30代・大阪府)
日頃から仲睦まじく過ごすことができていれば、家事の分担についても自然と〝やってあげたい〟、〝彼・彼女に楽をさせてあげたい〟という気持ちがわきあがるかも。もっと楽しく幸せな日々を送るためにも、ともに暮らすパートナーとして、仲良く過ごすことを意識してみましょう。
◆情報を共有する
「意思疎通」(30代・東京都)
ひとつ屋根の下で暮らしているからといって、相手のすべてを把握できるわけではありませんよね。家事をそれぞれ分担しているのであれば、なおさら情報共有は大事になっていくでしょう。
「洗濯洗剤が切れてたから帰りに買って帰るね」「ご飯を18時に予約炊飯してあるから、冷蔵庫のおかずと合わせて食べてね」「今日は子供が早く帰ってくるから、お風呂は私が入れておく」など…ささやかな情報だとしても、共有することですれ違いを防げる場面は多いでしょう。
事前に連絡を受けてさえいれば、二重に買い物をしてしまったり、夕飯があるにもかかわらず買ってきてしまったりなど、不必要な出費や時間のロスを防止できるはず。
◆作業はきちんと分担する
「分担をはっきりする」(30代・兵庫県)
「協力する」(30代・香川県)
「相手から要望を受けた家事をする」(30代・愛知県)
「家事はどちらかの仕事だと思わないこと、手伝うのではなく、協同で行うことであるという認識。 それぞれの家事ができる時間帯や得意なことを優先して分担する。どちらがやった方が効率がよいかを考えること」(30代・愛知県)
〝率先して気がついたほうが動くべき〟という意見もあったいっぽうで、家事を平等に分担すべきという意見もありました。割り振りがなあなあにならないよう、「料理は妻、洗い物は夫、買い出しはふたりで」など、明朗な分担があったほうがいい男性もいるようです。
とはいえ…これまでの意見を総合すると、〝しっかり分担はしつつも、お互いに思いやりをもち、自らが率先して動く意識をもつ〟ことが大事だといえるでしょう。〝気がついたほうがやる〟スタイルで片方の負担だけが大きくなり、家事の分担で喧嘩になるくらいなら、きっちり分けたほうがいいことには変わりなさそうです。
夫が家事をしてくれない&やっても中途半端なときのQ&A

これまでのアンケート結果によれば、男女間で、家事分担についての価値観や認識は異なっている部分も多いとわかりました。実際に夫婦生活を送る中で、「自分ばかりが家事をしている」ように思い、強いストレスを感じたことがある人もいるでしょう。
ここではそんな、〝向こうがソファでゴロゴロとスマホを見ているかたわらで、自分が忙しく洗濯物を取り込んでいるのに動いてくれない状況〟に、思わずイラっとしたことがある人へ。動かないパートナーに気持ちを伝える際のポイントや、マインドのもち方についてQ&A形式で解説します。
A.あなたの夫の一番の問題は、家事スキルや積極性のなさというより、〝指摘すると不機嫌になる〟部分であるように思います。たとえ家事が苦手でも、受け身な性格であったとしても、真摯に対話ができる人であれば解決する問題も多いはず。家事の分担だけでなく、夫婦としてのあり方について、話し合う時間が必要かもしれません
こういうときに〝男性脳〟や〝女性脳〟という言葉が使われることもありますが、これらの考え方に科学的根拠はないようです。性別の差ではなく性格の差によって、あなたは彼の家事スキルやスタンスへのストレスを抱えている…といえるでしょう。
とはいえ…元をただせばおふたりも、深く愛し合い、自らの意思でご結婚されているのではないでしょうか。そうして夫婦になったのち、共同生活のなかで問題が生じるとしたら、お互いに腹を割って話し合うべきタイミングだといえそうです。
しかし話し合いをするにしても、〝指摘すると不機嫌になる〟ような相手とでは、落ち着いて冷静に話し合うことも難しいですよね。自分の感情を態度にだすことで、相手をコントロールしようとする不誠実な行為は、〝不機嫌ハラスメント〟ともよばれる問題行動です。家事分担以前に、彼の人間性を変える必要があるかもしれません。
ここまでお話ししてわかるかもしれませんが、家事の分担ややり方で揉めているように思える状況でも、本質を見極めると、もっと深い部分に問題があることは少なくないのです。あなたの場合はまず彼に対して、「これからも仲良く一緒に暮らすために、向き合い方について話したい」と伝えた方がいいように思います。
一般的にすぐ怒る人は、疲労をかさねていたり、プライドが高かったり、自分の気持ちを言葉で表すことが苦手だったりするようです。彼がどのタイプなのかは、妻であるあなたがきっとよくわかっているはず。彼の考えや価値観をヒアリングしたうえで、家事への向き合い方をお互いが再調整するようにしてみましょう。
感謝の気持ちと思いやりを忘れずに
良好な夫婦関係を続けていくためには、お互いが協力し合って暮らしていくことが重要です。そのために家事分担は、とても大事な役割を担っています。
もし、家庭内で女性側の家事の負担が大きいと感じるようならば、一度話し合いの時間を設けてルールや分担を決めてみましょう。男性は、慣れない家事に時間がかかってしまうかもしれませんが、やりがいやコツを見つければ要領よくこなせるようになるはず。
女性は「男性だって家事するのは当たり前」とは思わずに、感謝の気持ちをもって接すること。そして男性も、「女性が家事をして当然」と思わないように気をつけて。
相手への思いやりと完璧を求めすぎないことが、家事分担を上手に続けていく秘訣でもあるのです。思いやりと優しさを忘れずパートナーを大切にすることが、気持ちよく家事をこなしてもらうためのポイントです。
*アンケート20~39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
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ミナ・サントリーニ
ライター・大手占いアプリ所属の恋愛鑑定師。東京都出身。
数々の恋愛経験と世界各国を旅した経験を活かし、10年以上、男女問わずあらゆる恋のお悩み相談を受けている。
好きなラーメンは家系固麺油マシ。推しはニャンちゅう。



