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2023.05.02

家事分担できていますか?【女性100人に聞いた】共働き夫婦が不満なく暮らすコツ

共働きの家庭も多い昨今、家事分担はできていますか? 今回は、「共働き夫婦の家事分担」について調査。また、アンケート結果の意見を参考に「共働き夫婦が不満なく暮らす7つのコツ」も紹介していきます。家事分担でお悩みの方は、皆さんからの意見を参考にしてみてくださいね。

【女性100人に聞いた】「家事分担」している人の割合は?

「家事分担」している人の割合は?

※アンケート20~39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。

20~30代の女性100人に家庭で「家事分担」している? と質問したところ、はい… 25.6% いいえ… 74.4%との結果になりました。

今回のアンケートでは、「いいえ」と回答した女性が7割以上。多くの家庭が家事分担はしていないとのこと。「最初は分担していたけれど、今は気づいた方がやるようになった」「分担したらそれ以外のことを全くしなくなったので、やめました」などの意見が挙げられていました。

【男性がする】具体的な家事分担とは?

マスクをして手袋をした男性が掃除をしている
(c)Shutterstock.com

「家事は女性がするもの」という考え方は、もう古いと感じませんか。最近では、家事分担について話し合い、公平に約束を決めるカップル・家庭も増え、それがスタンダードにもなってきています。ここでは、【男性がする】具体的な家事分担についてまとめてみました。

【1】お風呂掃除

家事をこなす際に「きちんとできた」という認識にギャップがあると、夫婦間でケンカになってしまいます。そんな中でもお風呂掃除ならば、ギャップも不満も少ないそうです。

「お風呂掃除、玄関掃除」(30代・愛知県)
「夫は風呂掃除担当」(30代・東京都)

【2】ゴミ出し

ゴミの日は、基本的に毎週決まった曜日に固定されています。なので男性的にも、日々のルーティンのような感覚でこなせて続けられるので、家事の中でもやりやすい分類に入るのかもしれませんね。

「ゴミ出しが夫の担当」(30代・奈良県)
「ゴミ捨ては旦那の仕事」(30代・東京都)

【3】食器洗い

「食事は任せきりだから洗い物は僕がするよ」と、率先して食器洗いを担当する男性も多いと聞きます。

食洗器を利用している家庭は、ある程度汚れを落とすだけなので家事のハードルも下がります。男性としても「ちゃんと洗えていない!」と指摘されることも少なく、やりやすいと感じているのでは。

「料理は私、洗い物は夫」(30代・新潟県)
「食べた後の片づけ、洗い物」(30代・鳥取県)

【4】ペットの世話

あまり家事に積極性がない男性でも、自分が大切にしているペットの世話ならば忘れずにしてくれます。飼っているペットにもよりますが、散歩やエサ・水の準備、トイレの後処理などが主になりそうです。

「ペットのご飯」(30代・三重県)
「ペットのトイレ処理」(30代・千葉県)

【女性がする】具体的な家事分担とは?

ピンクのエプロンをつけた女性がお皿を洗っている
(c)Shutterstock.com

どうしても自分のほうが負担が大きいと感じてしまう女性も多いかもしれません。【男性がする】家事分担の内容が分かったところで、つづいては【女性がする】具体的な家事分担について確認していきましょう。

【1】料理

普段から女性が料理することが多いと、当番制にもできずに女性側の分担とされることが多いようです。男性で料理が得意な人ならば食事作りを分担する家庭もあるそうですが、それは少数派。

「料理は絶対私」(20代・神奈川県)
「食事作り、買い出し」(30代・神奈川県)
「皿洗い、料理」(30代・東京都)
「食事作り、買い物」(30代・東京都)
「調理は女性の方がいい気がする」(30代・三重県)

【2】掃除

女性が感じる「男性にもっと積極的に行ってほしい家事」には、掃除が含まれているとの統計もあるようです。平日は仕事が忙しいのも分かるけれど、休みには少しくらい協力してほしい、というのが女性の本音。

「ゴミ捨て、掃除機掛け、旦那が日中にいない平日の洗濯」(30代・三重県)
「ごみ捨て、普段の掃除」(30代・埼玉県)
「掃除機かける」(30代・大阪府)
「掃除。ゴミ出し」(20代・大阪府)

【3】洗濯

できることなら分担したいと感じているけれど、洗濯の干し方が気になるので自分でこなしてしまうという女性もいるよう。

干す前にきちんとシワを伸ばす、首元からハンガーを入れないなど当たり前のようなことでも、めんどくさがってやらない男性にイライラしてしまうとの意見も。

「洗濯を任せたらシワシワに干したままだったから任せられない」(30代・北海道)
「洗濯は私がやる」(20代・大阪府)
「干し方が気になるから洗濯。隅々まで掃除しないから私がする」(30代・東京都)
「洗濯」(30代・千葉県)

【4】日用品の買い物

休みの日に一緒に行くことはあっても、男性の分担にしてしまうのは少し心配。「いつものあれ買ってきて」と頼んでも、興味や関心がないため、いつも何を使っているのか覚えていないこともあります。

「詳しく商品を説明する時間がもったいないので自分で買いに行ってしまう」という女性がほとんどです。

「買い出しや在庫管理」(30代・兵庫県)
「食料品と日用品の買い物」(30代・愛知県)
「買い出し。ゴミ出しは夫」(30代・神奈川県)

【5】家事全般

特に分担などはなく、ほぼすべての家事をひとりでこなす器用な女性もいました。

自分なりに効率よく、それなりにこなせればOK! と決まりを作っているそう。そこまでしていれば、男性側からの不満も出ないので「逆に楽なんです」との回答も。

「全ての家事」(30代・大分県)
「家事全般」(30代・京都府)
「その日によって。料理、片付け、ごみだしなどほとんど」(30代・山形県)

家事分担を成功させるポイントとは?

ソファに座った男性と床に座った女性が洗濯物を畳んでいる
(c)Shutterstock.com

専業主婦・主夫であれば、収入を得る人と家の中のことをする人というように、ひとまずは明確に線引きをすることができます。ですが、共働きの場合は何を基準に家事を分担するべきか難しいところ。どのように分担すればいいのでしょうか。ちょっとしたコツを紹介します。

【1】感謝の気持ちを伝える

心の中では「やって当たり前」と思っている家事でも、してくれたことに対して感謝の気持ちを持つことが大切。そして、言葉にして「ありがとう」「助かったよ」などと気持ちを伝えてみましょう。

パートナーからの笑顔や感謝の言葉で自己肯定感が高まって、徐々に家事へのモチベーションもアップしてくれるかもしれません。

「ありがとうを言う」(30代・愛知県)
「やってくれたら、都度ありがとうと言う」(30代・神奈川県)
「感謝の言葉を忘れないこと」(30代・東京都)
「大袈裟に感謝する」(30代・千葉県)
「やってあげた、と思わないこ。 感謝すること」(30代・富山県)

【2】協力し合う

家事を分担することで片方だけ負担を感じることも少なくなり、協力する側の生活スキルも向上します。また、コミュニケーションをとる場面が多くなるので、自然と会話も増えてお互いの考えを理解できるのもメリット。

「お互いが協力する。お互いを思いやる気持ち」(30代・京都府)
「お互い分担し合ったら家計が回る」(20代・兵庫県)
「生活スタイルに合わせて分担する」(30代・奈良県)
「仕事がはやく終わった方が家事(料理)をする。その代わり、後から帰ってきた方が別の家事(皿洗い)をする」(20代・高知県)
「お互い助け合いながら、家事分担をすること。家事を楽しくできること」(20代・長野県)
「自分はこれをやるから、代わりにこれをやってと代替案を出す」(20代・埼玉県)

【3】得意な家事をする

リストアップした家事から、お互いの得意不得意を見極めて、苦手じゃない・続けられる家事をメインで担当するようにするとふたりのストレスも少し軽減されます。

それぞれの得意分野を生かして、徐々に男性ができる家事・育児を増やしていくことが成功のポイント!

「苦手なことと得意なことで分担する」(30代・群馬県)
「自分の得意分野を担当する」(30代・東京都)
「お互いに得意な家事をする。夫が何か家事をしてくれたら、とにかく喜んで感謝を伝える事を繰り返す。料理は夫担当メニューを決めて、時々作ってもらう」(30代・兵庫県)
「得意不得意で分ける」(30代・千葉県)

【4】ルールを決める

たとえば、在宅勤務などで家にいる時間が長い方が家事を担当する、ビジネスライクな夫婦なら収入の割合に合わせて配分を決める… というように、ふたりの間であらかじめルールを定めているケースも。

他にも、平日は片方が家事をして休日はもう一方が家事をするなどで分担するのもひとつの手段です。

「交代制にする」(20代・大阪府)
「最初からルールを決めておき、緩くしない。お互いに甘えないようにする習慣」(30代・千葉県)
「明確な役割分担」(30代・京都府)
「役割を決める。スケジュールを立てる」(30代・埼玉県)
「しっかり話し合って決める」(20代・長野県)

【5】価値観を合わせる

パートナーが洗い物をしたあとは流し台や床がびちょびちょのまま、トイレ掃除では便器しか掃除をしておらず蓋や床は汚れたまま… などの経験はありませんか? 家事分担に関しては夫婦でたびたび意見の相違が生じることもあります。その理由は、それぞれの家事の内容をきっちりと共有できていないから。

たとえば「洗い物」と一口に言っても、「お皿を洗う」というざっくりとしたものではなく、お皿を洗う、流し台の水滴を拭う、床を拭くという項目全てが「洗い物」という家事に含まれますよね。そのことをしっかりと共有し、認識を一致させれば揉めることが少なくなるはず。

「やってほしいことは伝える」(20代・大阪府)
「不満や希望を伝える」(20代・栃木県)
「思いや考えを伝える機会を設ける、我慢しない」(20代・岡山県)
「妻が上手に褒めて家事をしてもらう」(30代・徳島県)
「普段から話し合う機会を作ること」(20代・大阪府)

【6】完璧を求めすぎない

仕事と家事を両立させていくのは大変。本当に難しいときは、夕食を総菜に頼ったり、掃除をサボったりなど、肩の力を抜いてOKです!

夫婦ともに「完璧にやらなくてもいいんだ」という思いがあれば、気持ちにも余裕が生まれて家事に対する不満も少なくなるでしょう。

「お互いの妥協」(20代・埼玉県)
「大雑把でいい。多少のことには目を瞑る」(30代・静岡県)
「相手に期待しないこと」(30代・埼玉県)
「相手がしてくれた家事の仕上がりには口を出さない」(20代・三重県)
「お互いに相手の家事のやり方を干渉しないこと」(30代・長野県)

【7】無理をしない・させない

分担を決めることで、少し義務感が生まれてしまうことも。自分の役割が決まっていても、その日の仕事の都合や体調によっては、できない場合も出てきます。

ですので、分担といってもあまり細かいルールを決めずに、できるときに気になる方がやるなど相手に強要させないなどの配慮も必要です。

「お互いが期待せず、できることをできる範囲でやること」(20代・神奈川県)
「きっちり分担するのではなく、自分に余裕があるときは時には相手の家事を助けてあげる」(20代・神奈川県)
「作業の得意分野で分担制にできたらベスト。無理させない」(30代・三重県)
「強要しないこと」(30代・大分県)
「やりたくないものはやらない」(30代・新潟県)
「気付いた人がやる」(20代・青森県)

▼あわせて読みたい

共働き夫婦の割合は? 共働きの理由と家事分担のコツを伝授!

最後に

良好な夫婦関係を続けていくためには、お互いが協力し合って暮らしていくことが重要です。そのためには、家事分担はとても大事な役割を担っています

もし、家庭内で女性側の家事の負担が大きいと感じるようならば、一度話し合いの時間を設けてルールや分担を決めてみることをおすすめします。

男性は、慣れない家事に時間がかかってしまうかもしれませんが、やりがいコツを見つければ要領よくこなせるようになるはず。まずは「男性だって家事するのは当たり前」とは思わずに、感謝の気持ちを持って接すると毎回気持ちよく家事をこなしてくれるでしょう。

相手への思いやり完璧を求めすぎないことが、家事分担を上手に続けていく秘訣でもあるのです。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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