【目次】
・浪費癖は治せる? お金は4つの時間軸に分けて考える
・浪費を減らしてお金を貯めるために具体的にするべきこと
・みんなの浪費防止テクニックも参考に!
浪費癖は治せる? お金は4つの時間軸に分けて考える
お金を貯める、使うことを改めて考える
お金のプロ=ファイナンシャルプランナーの石川福美さんに、漠然と浪費しないよう、正しいお金との付き合い方について教えてもらいました!
石川さん曰く、まずは価値のあるお金の使い方を学ぶことが大切なんだとか。
「『ファッションセンス』という言葉は、みなさんも使われますよね。洋服やバッグ、靴などをうまくコーディネートしている人を『ファッションセンスがいい』と言います。これと同じように、人生においてどのようにお金を貯めていくか? どのように使っていくか? などに関しても、一定程度の“センス”が必要であると、私たちは考えています。」(石川さん)
石川さんが提案するのは、「お財布を4つ持つ」ということ。実際に今あるお財布の他に、3つ買い足す、という意味ではありません。
「簡単に言うと“お金を貯めようとした時、使うタイミングによって4つの時間軸に分けて考えましょう”ということです。そして、それぞれに適したお金の置き場所を選ぶことも大事なのです。」(石川さん)
4つのお財布とは…
「短期資金」
「中期資金」
「長期資金」
「緊急予備資金」
のことだそう。
それぞれどんなお金なのか見ていきましょう。
〈短期資金〉
毎月使う生活資金。食費、家賃、生活費等。
〈中期資金〉
5年以内に使う、ある程度まとまったお金。引っ越し費用、旅行費用、マイホーム資金等。
〈長期資金〉
将来必要なお金。老後資金、子供の教育資金。
〈緊急予備資金〉
何かあった時にすぐ準備できる予備資金。万が一の病気やケガに備えるお金。
石川さんが言うには、短期資金や緊急予備資金は、“増える”ことよりも“すぐ使える”ことを優先すべきお金なんだとか。
「短期資金や緊急予備資金は必要になった時にすぐ現金として使えるよう、銀行に預けたり、保険に入ったりすることで準備する必要があります。投資を考えている方にとっては、これらのお金を投資にまわしてはいけません。“増える”ことよりも“すぐ使える”ことを優先すべきお金です。」(石川さん)
一方中期・長期資金は、すぐ使えることよりも、貯めることを優先すべきお金なんだそう。
「何を優先に考えてお金を使うか、このバランスが非常に重要です。また、こうしたこともライフマネーセンスであり、自分の中に時間軸を設けることでセンスが磨かれていくのです。」(石川さん)
漠然と浪費しないため… お金センスを磨くには?! プロマネー女子の簡単レッスン
浪費を減らしてお金を貯めるために具体的にするべきこと
収入と支出のバランスをとる
ファイナンシャルプランナー石川さんによると、まずは数字を知ることで支出が減る、と言います。
大切なのは収入と支出の“質”を知り、調整を行うこと。
「『“変動が少ない収入”と“変動が多い収入”の内訳』と『“絶対に引かれる項目”と“自分の意思で引いている項目』を知っておくことが大切です!」(石川さん)
例えば…
・今月は残業が多く、たくさん振り込まれていたけど、来月は残業ほぼなさそうだから、使いすぎないようにしよう。
・突然キャッシュが必要になってしまった! まずは財形貯蓄をやめて手取りを増やそう!
など。
数字を知るだけで支出は減る!? 給与明細3つのチェックポイント|移動時間で学ぶ! マネーレッスン#1
1ヶ月の支出をあらかじめ仕分けておく
先に収入と支出のバランスを考えた上で日々お金を使っていく、という方法は、確実に無駄使いを減らすやり方と言えます。先を見越して使えるお金を管理してしまう、使わないお金は貯金、といった方法です。
例えば、1ヶ月の支出をすべて予想し、あらかじめ仕分けておきます。食費や日用品代、交通費はいくらで、趣味の習い事はいくら、今月は新しい靴を買いたいな、など、お給料が入ったらすぐに項目ごとにファイリング。
日々の生活はそこからお金を使って過ごしていくだけです。
光熱費やクレジット利用分など、自動引き落としになっているお金を除いた「お金の使い道」がクリアになれば、無駄な出費を抑えることが可能です。
1ヶ月分を想像するのが難しい人は、週ごとに分けてもOK。「1日○○円までしか使わない!」と決めて、日ごとにファイリングしていくのもいいかもしれません。余ったお金とレシートも一緒にファイルに入れておけば「賢いオトナのおこづかい帳」が完成します。
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クレジットカードは家計簿アプリと連動させる
消費生活評論家の岩田昭男さんに聞きました!
現金が目に見えないクレジットカード…。ついつい使いすぎてしまいますよね。そんなとき、どうすれば無駄使いを防ぐことができるのでしょうか?
岩田さん曰く、家計簿アプリと連動するのが良いそう。
「最近は、クレジットカード会社が提供するアプリや、登録したカードの出入金を自動的に取得してくれる高機能な家計簿アプリが続々登場しています。自分が使ったお金を可視化することで、ムダな支出も一目瞭然。使いすぎを防ぎ、自然と節約につながります」(岩田さん)
例えばこの楽天カードアプリ。このアプリには利用明細を同期できる家計簿機能も搭載されています。
Moneytreeというアプリは、銀行口座や各種ポイントカードを登録すれば、出入金を自動的に記録してくれる優れもの。
キャッシュレスライフでついつい浪費してしまうお金は、家計簿アプリと連動して支出をしっかり把握することが大切なのですね。
「カードでお買い物すると使いすぎる説」は本当!?|キャッシュレスライフQ&A
3つの費用を意識した家計簿をつける
ファイナンシャルプランナーの森田悦子さんに聞きました!
クレジットカードだけでなく、現金も家計簿をつけることが大切なんだそう。
森田さんによると、家計簿をつける基本は「固定費」「ワクワク費」「突然費」の3つの費用を意識して、各品目に使ったお金を見ていくことだそう。
・「固定費」は家賃、光熱費、ガソリン代など、毎月必ず出ていくお金。
・「ワクワク費」は、映画、旅行など、その月のワクワクに使ったお金。
・「突然費」は、車で事故に遭った、病気になったなど、予測のつかない費用。
さらに森田さんはこう言います。
「使ったお金をただ記録していくだけでは『貯まる家計簿』にはなりません。『固定費』『ワクワク費』『突然費』のカテゴリー分けを意識して付けていくと『貯まる家計簿』となります。『固定費は削れないけど、今月はワクワク費を削ろう。突然費もなかったのでその分を貯蓄しよう』などの展望を立てやすく、こうなってこそ『貯まる家計簿』が実現するわけ。」(森田さん)
想定外の支出がおきそうな行動・交流範囲は持たない
さらに森田さんは、「ワクワク費」を上手に減らすことが大切だと言います。
「自分に対するご褒美、友達との付き合い、参加しているサークルでの飲み会… などなど。一見無駄だと思われがちな『ワクワク費』だけれど、これがないと人生そのものが色あせてしまいそう…。
だからゼロにはしたくないのだけど、不要な交際費は極力断捨離していきたいもの。
複数のSNSに登録し、友好関係を横に広げていると、退屈をまぎらすにはいいけれど、無駄なお付き合いも増えてしまう。そしていつのまにか『ワクワクできない集まり』にお金を使ってしまうことに…。SNSは多くて3つ。それ以上登録しているのなら、思い切って断捨離です。そうするだけでもワクワクできない関係を断ち切ることができますよ。」(森田さん)
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みんなの浪費防止テクニックも参考に!
簡単にできる浪費防止テクニック
●一万円札をできる限りくずさない! ちょっと意識するだけで使いすぎを防げます。(佐賀県 29歳 医療事務)
●やっぱり〝先取り貯金〟が一番! 給料が入ったら先取りで貯蓄用の口座に移し、残りで生活。長期的な貯蓄のほか、旅費や車検、冠婚葬祭費も貯めています。続けるコツは「貯金したお金は最初から無かった」と考え、忘れること(笑)。(千葉県 32歳 経理事務)
●お釣りが新札だったら使わずに貯める。キレイだから使うのがもったいなくて結構貯まります。(静岡県 28歳 経理事務)
●持っていると使ってしまうので財布にお金を入れない! 家と職場の往復だけなら千円など、その日の予定に合わせて金額を決めています。(大阪府 31歳 公務員)
●自分で決めた週2日の〝買い物デイ〟以外は買い物をしない。欲しいものがあっても次の〝買い物デイ〟が来るまでガマン…。衝動買いや、お菓子や飲み物の〝ついで買い〟もなくなりました。(三重県 28歳 フリーランス)
●会社の行き帰りにコンビニで飲み物やガムを買ってしまうので、その際はQUOカードを使う。月初めにカードを一枚買い、その金額内でおさまるように買い物をします。(北海道 28歳 一般事務)
●欲しいものができてもすぐに買わず、ノートに書いて月末まで待つ。月末、お金に余裕があれば買うのですが、そのころには「もういいや」と熱が冷めていることが多い(笑)。(大阪府 32歳 弁護士)
●〝0円の日〟をつくる。一日を終えて「今日、財布を開いてない。素敵!」と自分に満足できます。ただし翌日、油断して使いすぎることがあるので注意(笑)。(京都府 28歳 保育園管理栄養士)
●やたらと出席せず気の進まない飲み会はパスする。一回分で3,000円浮く!(東京都 28歳 一般事務)
●少しでも外出するとお金を使ってしまうので、家から一歩も出ないオフの日をつくる。(北海道 29歳 営業)
●スーパーで買い物カートを使わず、カゴを持つ。カートがあると商品をどんどん入れてしまうけれど、カゴだと「これは重いし必要ないかも」と買うものを厳選できる!(長崎県 29歳 会計士)
●どんなに気に入ったデザインでもサイズが合わないと着なくなるので、洋服を買うときは欠かさず試着をする。これを始めてから衝動買いが減り、貯金額も増えました♪(東京都 29歳 公務員)
みなさん浪費を減らして、上手にお金を貯めるための工夫をたくさん実行しているようです!