「力戦奮闘」の意味と読み方
「力戦奮闘」には、力の限りに努力し戦うという意味があります。「力戦(りきせん)」は力いっぱい戦うこと、「奮闘(ふんとう)」は、力をふるって戦ったり努力したりすることです。
「力戦奮闘」とすることで、自分の能力を最大限に生かし、努力するさまを表現できます。
ビジネスでは「自分に任された仕事を全力でやり抜く」という前向きな姿勢を伝えられるでしょう。
りきせん‐ふんとう【力戦奮闘】
出典:小学館 精選版 日本国語大辞典
〘 名詞 〙 力いっぱい努力して戦うこと。
▼あわせて読みたい
「力戦奮闘」の使い方
「勇気をもって全力で戦う」、「力を尽くして努力する」という気持ちを伝えたいときは「力戦奮闘」を使ってみましょう。以下のように、ビジネスシーンのほか日常生活でも活用できます。
・不祥事で一度失いかけた信頼を取り戻すため、チームを上げて力戦奮闘した
・システムトラブルを何とか解決しようと、朝まで力戦奮闘する彼の姿に胸を打たれた
・厳しい経営状況が続いているが、ここはなんとか力戦奮闘してほしい
・日本代表チームは、ライバルの強豪チームを相手に力戦奮闘し、決勝への切符を勝ち取った
・力戦奮闘を続けたシーズンの終盤戦。今週末、推しのサッカーチームは全勝無敗で最終試合に臨む
▼あわせて読みたい
「力戦奮闘」のような戦いにまつわる四字熟語
四字熟語は、その場の状況や気持ちを端的に伝えたいときに便利です。バリエーションを増やせば、より多くの場面で活用できます。
ここでは、「力戦奮闘」のような戦いにまつわる四字熟語についてみていきましょう。
・粉骨砕身(ふんこつさいしん)
・百戦錬磨(ひゃくせんれんま)
・猪突猛進(ちょとつもうしん)
・戦意喪失(せんいそうしつ)
・速戦即決(そくせんそっけつ)
・悪戦苦闘(あくせんくとう)
「力戦奮闘」との違いとともに、正しい意味や具体的な使用例も紹介します。

「粉骨砕身(ふんこつさいしん)」
「粉骨砕身」は、骨身が砕けるほどに力を尽くして働くことです。必死に努力するさまは「力戦奮闘」と共通しています。
異なるのは「力戦奮闘」のような「戦う」というニュアンスが必ずしも含まれない点といえるでしょう。勇気を奮い起こして戦う姿には「力戦奮闘」のほうが適しているかもしれません。
「自分のことは顧みず、すべてを投げ出して働く」という意味が強い場合は「粉骨砕身」がぴったりです。
・彼女はどんなときでも患者のために、粉骨砕身して治療にあたった
・春から希望の部署に配属された。今後は粉骨砕身の思いで仕事に臨みたい
▼あわせて読みたい
「百戦錬磨(ひゃくせんれんま)」
「百戦錬磨」は、度重なる戦いで技術が磨かれている様子を表します。おもに、経験豊かで優れた能力をもつことを指す四字熟語です。
武芸から生まれたとされる言葉ですが、日常会話やビジネスシーンでも活用できます。以下のように、経験豊かなことも評価できる表現です。
・海外ビジネスにおいて百戦錬磨の彼女がいてくれるおかげで、大手企業との交渉がうまくいきそうだ
・彼女はいくつものイベントを成功に導いた、百戦錬磨のプランナーだ
▼あわせて読みたい
「猪突猛進(ちょとつもうしん)」
「猪突猛進」とは、周囲を気にせず1つのことに一直線に突き進むことです。目的に向かって突進するイノシシの姿に由来しています。
目標に向かい迷いなく進むことは、決して悪いこととはいえません。一方で「猪突猛進」には、「周囲への考えが及ばない」「後先を考えていない」のようなニュアンスが含まれる傾向もあります。
場合によっては失礼な意味合いで受け取られる可能性があるため、使用時は他者との関係性に配慮しましょう。
・「また部長に企画を却下されてしまった。今度こそうまくいくと思ったのに」「ちゃんと前回の反省をいかした?猪突猛進で突き進むのも、良くないかもしれないよ」
・自分の性格を四字熟語で表すとしたら「猪突猛進」でしょうか。昔からよくも悪くも、一度決めたら迷わず突き進む一面があります
▼あわせて読みたい

「戦意喪失(せんいそうしつ)」
戦おうという意気込みを失うことは「戦意喪失」と表します。戦う意欲を指す「力戦奮闘」とは、反対の意味をもつといえる四字熟語です。
ビジネスシーンでは「もう頑張る気力がない」「戦う気が起きない」という状況での使用が適しているでしょう。
・必死で頑張っているのに、成果もでないし評価もされない。さすがにこれでは戦意喪失してしまうよ
・あまりの戦力の違いに、戦う前から戦意喪失といったところだ
▼あわせて読みたい
「速戦即決(そくせんそっけつ)」
「速戦即決」とは、戦いを長期化させず、短い期間で勝利を収めようとする戦術のことです。転じて、短期間で物事の決着をつけるさまを表します。
ビジネスでは、早い段階で結論を出す場面や、解決を目指す場面などで使用してください。
・リーダーになると、ときに速戦即決の判断力が求められる
・思わぬトラブルで発売日を早めることになったが、結果は想像以上の売り上げだった。上司の速戦即決が功を奏したのだろう
▼あわせて読みたい
「悪戦苦闘(あくせんくとう)」
「悪戦苦闘」には2つの意味があります。1つは非常に苦しい戦いをすること、もう1つは困難な状況で努力することです。
ビジネスでは、困難に直面しても諦めず、最後まで奮闘するさまを表すことができます。思わぬトラブルに直面したときや、苦しい状況をなかなか打破できないときに適した四字熟語です。
・何度やってもシステムエラーが出てしまい、今日は朝から悪戦苦闘している
・資料作成に悪戦苦闘したが、おかげで思った以上によいプレゼンができた
▼あわせて読みたい
「力戦奮闘」を使い自分の気持ちを表そう
「力戦奮闘」は、力の限りに努力するさまを指す四字熟語です。「力戦」と「奮闘」、似た意味の言葉を重ね、力いっぱい戦う様子を表しています。
戦いにまつわる四字熟語には「粉骨砕身」や「百戦錬磨」など、さまざまなものがあります。いずれも日常会話やビジネスシーンで活用できる言葉です。
「力戦奮闘」との違いを知れば、自分の気持ちをより的確に伝えられます。それぞれの意味や使い方を参考に、ぜひ会話に取り入れてください。
メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock



