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2023.12.08

「猪突猛進」とはどんな意味? 使い方や類語、英語表現を解説

「猪突猛進(ちょとつもうしん)」とは、「周囲の人のことや状況を考えずに、一つのことに向かって猛烈な勢いで突き進むこと」。行動力のある人のことを「猪突猛進するタイプ」と表現したりしますね。本記事では、「猪突猛進」の意味や使い方、類語、英語表現について解説しましょう。

皆さんは、「猪突猛進」と聞くと、どんなイメージを持ちますか? 会話の中では、「猪突猛進なタイプ」「猪突猛進する人」というように使われることがありますが、どのような行動を表すのでしょうか。そこで本記事では、「猪突猛進」の意味や使い方、類語、英語表現を解説します。

猪突猛進とは?

「猪突猛進」は、「ちょとつもうしん」と読む四字熟語です。どんな意味なのか辞書で確認してみましょう。

[名](スル)周囲の人のことや状況を考えずに、一つのことに向かって猛烈な勢いで突き進むこと。「―して敵の策にはまる」『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「猪突猛進」とは、まるでイノシシのようにあと先考えずに突き進むこと。思い立ったらものすごい勢いで行動することや、そのような性格の人を指します。イノシシのように真っ直ぐ突き進むことを、「猪突(ちょとつ)する」と言うこともできます。

イノシシ
(c)Adobe Stock

使い方を例文でチェック!

「猪突猛進」は、目標に向かって一途に突き進むというポジティブなイメージもありますが、一方で、夢中になると周りが見えなくなるというネガティブな意味合いで使われることもあります。ここでは、その両方の使い方をチェックしていきましょう。

1:東大に受かりたいという目標ができてから、息子は猪突猛進で勉強に取り組むようになった。

何か具体的な目標ができると、まるで人が変わったように努力する人もいますよね。それまで勉強をサボっていた息子が、いきなり勉強に精を出すようになったことは、両親にとっては喜ばしいこと。息子自身にとっても、努力することや知識が身につくことは大きなメリットです。自分を磨くために、猪突猛進で頑張るのは良いことですね。

2:彼は恋をすると猪突猛進するタイプなので、相手は迷惑している。

何かに夢中になると、周りが見えなくなる人もいますよね。恋は盲目という言葉があるように、恋をするとのぼせ上がって、無茶な行動をしてしまいやすいものです。積極的に行動することは良いことですが、相手にその気がないのに無理やり連絡先を聞いたり、デートに誘うのははた迷惑になることも…。「猪突猛進」のネガティブな一面を表した例文です。

抱きつく女性
(c)Adobe Stock

類語や言い換え表現は?

「猪突猛進」の類語には、「一心不乱」「一意専心」「勇往邁進」などが挙げられます。聞いたことがある言葉も多いのでは? 一緒に意味を確認していきましょう。

1:一心不乱

「一心不乱」は、「いっしんふらん」と読みます。意味は以下の通りです。

[名・形動]心を一つの事に集中して、他の事に気をとられないこと。また、そのさま。「―に祈る」「―に研究する」『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「一心不乱に勉強する」というように、何かに対してものすごく集中して取り組むことを「一心不乱」と言います。「1つのことに集中すること」という点が、「猪突猛進」と共通していますよね。「一心不乱」は、中世では「いっしんぷらん」とも読み、古くは雑念を捨て、心を1つにして仏教に帰依するという意味を表す仏語だったとか。悟りを開くために、お坊さんが一生懸命お経を読んで修行する姿がイメージできますね。

(例文)
・弟は志望校に受かるために、一心不乱に勉強した。
・インターハイに出場するために、一心不乱に練習した。

2:一意専心

「一意専心」とは、「いちいせんしん」と読みます。意味を見ていきましょう。

(副詞的に用いて)わき目もふらず心を一つのことだけに注ぐこと。「―環境問題に取り組む」『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「一意」とは、「1つの考え」。「専心」とは、「1つのことだけに集中すること」。字面から想像できるように、1つのことに懸命に取り組む様子が思い浮かびますね。入社時などに、「これからは、一意専心の気持ちで仕事に励みます」と言えば、やる気をアピールすることができるでしょう。

(例文)
・彼は一意専心に会社の経営にあたった。
・念願の企業に入社した兄は、一意専心に公務にあたった。

勉強する女性
(c)Adobe Stock

3:勇往邁進

「勇往邁進」は、「ゆうおうまいしん」と読みます。意味は以下の通りです。

[名](スル)目標に向かって、わきめもふらず勇ましく前進すること。「全国制覇をめざして―する」『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

自分の夢や目標に向かって、勇敢に突き進むことを「勇往邁進」と表現します。どんな困難があっても、怯むことなくとにかく行動する人にぴったりの言葉です。もし、目標はあるけれどなかなか行動に移せない、という人は座右の銘にしてみてはいかがでしょうか。

(例文)
・甲子園での優勝を目指して、勇往邁進しよう。
・どんな困難にもめげない彼女は、勇猛邁進の気性を持っているようだ。

英語表現

「猪突猛進」は、日本独自の四字熟語なので、そのまま直訳できる英語表現はありません。そのため、「猪突猛進」に含まれる、「1つのことに向かって突進する」「向こうみずな行動」を英訳すると、意味が伝わりやすいでしょう。参考にできる単語や熟語を紹介します。

foolhardy

「foolhardy」は、「向こうみずな」「無茶な」「無鉄砲な」という意味です。夢中になって後先考えずに行動することを言いたい場合は、こちらの単語を使ってみてはいかがでしょうか?

(例文)
・You took a foolhardy step.(あなたは無茶なことをしたものだ)
・He did something foolhardy and lost a life.(彼は無鉄砲なことをして命を失った)

pushed forward

「pushed forward」は、「前へ突き進む」という意味。押しのけて前へ進むといったやや強引なニュアンスを含む表現です。何か1つのことに向かって、一心不乱に取り組んでいる時などに使うといいでしょう。

(例文)
・She pushed forward with vigor toward her goal.(彼女は目標に向かって勢いよく突き進んだ)=猪突猛進した
・He has a way of pushing forward with vigor when he gets carried away.(夢中になると勢いよく突き進むところが彼にはある)

最後に

「猪突猛進」とは、「1つのことに向かって勢いよく突き進むこと」。まるでイノシシのように、真っ直ぐ行動することを表した四字熟語です。「猪突猛進」であることは、行動力がある、リーダーシップがある、という長所がある一方で、無茶をして、注意に迷惑をかけるという短所もあります。もし、「私には行動力が足りない」という場合には、「猪突猛進」の良い面を見習うようにしたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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