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この記事のサマリー
・「鯖を読む」は、実際より多く言ったり少なく言ったりして、数をごまかすことを意味します。
・「鯖を読む」の「読む」は「数える」の意味で、年齢や身長、人数、金額などの数字に使えます。
・語源には複数の説があり、『故事俗信ことわざ大辞典』(小学館)によると刺鯖に由来する説が妥当としています。
「鯖を読む」と聞くと、実年齢を若く言うことを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、この言葉は数字を少なく言う場合だけでなく、実際より多く言ってごまかす場合にも使えます。なぜ「鯖」なのでしょうか?
この記事では、「鯖を読む」の意味と読み方、語源を整理し、身長や年収などの例文、英語での表し方までわかりやすく解説します。
「鯖を読む」とは?
まずは、意味から確認していきましょう。

読み方と意味
「鯖を読む」は「さばをよむ」と読み、実際より多く言ったり少なく言ったりして、数をごまかすことを意味します。ここでいう「読む」は、「数える」という意味です。
辞書では次のように説明されていますよ。
鯖(さば)を読(よ)・む
《一説に魚市で鯖を数えるとき、わざと急いでその数をごまかすといわれるところから》実際より多く言ったり少なく言ったりして数をごまかす。「―・んで四、五歳若く言う」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
例えば、本当は40歳なのに35歳と言う場合も、身長166cmを172cmと言う場合も「鯖を読む」と表現できます。年齢を若く言う場合だけを指す言葉ではなく、実際より大きな数字を伝える場合にも使えるのがポイントです。
どうして「鯖」? 気になる語源を解説!
「鯖を読む」という言葉を元々知っていても、「なぜ鯖なのか?」と疑問に思っている人は多いかもしれません。気になる「鯖を読む」の語源を解説していきますね。

語源
「鯖を読む」の語源には、いくつかの説があります。
一つは、鯖は傷みやすいため、魚市で急いで数えるうちに数え方がいいかげんになったという説です。また、大量に捕獲した鯖を数える際、使用人が数をごまかしたことに由来するという説もあります。
ほかにも、魚市で小魚を早口で数えることを「魚市読(いさばよみ)」と呼び、それが縮まって「鯖を読む」になったという説もありますよ。
さらに、刺鯖などを二枚重ねて一連として数えたことから生まれたという説もありますよ。『故事俗信ことわざ大辞典』(小学館)では、『名語記』の記述から、この説が妥当ではないかとしています。
参考:『故事俗信ことわざ大辞典』(小学館)
使い方を例文でチェック!
「鯖を読む」の由来について、理解していただけましたか? 次は、例文を用いて使い方を解説していきます。既に普段からこの表現を使っているという方も、改めて参考にしてみてくださいね。

まさか、あの女優が年齢を鯖読みしていたなんて思いもしなかった。
実際とは異なる年齢を公表していたことを、「年齢を鯖読みしていた」と表しています。
例えば、実際は30歳なのに28歳と伝えていた場合も、実際より高い年齢を伝えていた場合も、数字をごまかしている点では「鯖を読む」に当てはまりますよ。
友達に身長を聞かれた時、本当は159cmだが、つい162cmと鯖を読んで言ってしまった。
この例文では、本当の身長である159cmよりも3cm高い162cmと伝えています。
「鯖を読む」は、年齢を実際より若く言う場合のように、数字を少なくする場面だけに使う言葉ではありません。この例のように、実際より多い数字を伝える場合にも使えます。
マッチングアプリで出会った男性に年収を鯖読みされていた。
年収のように、数字で示される情報をごまかして伝える場合にも「鯖を読む」を使えます。例えば、実際の年収が500万円なのに600万円と伝えたなら、実際より多い数字を言ったことになります。
一方、出身地や職歴など、数字そのものではない情報を偽る場合には、「鯖を読む」とは通常いいません。「偽る」「詐称する」など、その内容に合った表現を選びましょう。
「鯖を読む」を英語で言うと…?
数字を実際より多く言う場合には、“add it on” という表現があります。「水増しをして言う、サバを読む」という意味で使えますよ。
ただし、“add it on” は数字を水増しして言う場合の表現なので、実際より少ない数字を言う「鯖読み」まで含むわけではありません。
参考:『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)
「鯖を読む」に関するFAQ
ここでは、「鯖を読む」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1.「鯖を読む」の読み方と意味は?
A.「さばをよむ」と読みます。実際より多く言ったり少なく言ったりして、数をごまかすことを意味します。
Q2.年齢を実際より高く言っても「鯖を読む」になりますか?
A.なります。「鯖を読む」は、数字を実際より少なく言う場合だけでなく、多く言う場合にも使えます。
Q3.「鯖を読む」の語源は何ですか?
A.語源には諸説あります。鯖を急いで数えたため数え方がいいかげんだったという説、魚市で小魚を早口で数える「魚市読」に由来する説、刺鯖を二枚重ねて一連と数えたことに由来する説などがあります。『故事俗信ことわざ大辞典』(小学館)では、最後の説が妥当ではないかとしていますよ。
最後に
誰しも自分をよく見せようとして、鯖を読んでしまった経験はあるでしょう。しかし、その一時はごまかせたとしても、大抵あとからボロが出てしまうものです。相手のためにも自分にためにも、鯖を読むのはほどほどにしておきたいですね。
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