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2023.11.29

なぜ鯖…? 「鯖を読む」の意味や由来・英語表現を詳しく解説!

「鯖を読む」とは、実際の数を自分の都合良くごまかすことです。皆さんも、よく聞いたことのある言葉ですよね。しかし意味は知っていても、語源については知らないという方も多いのではないでしょうか? 本記事では、「鯖を読む」の意味や語源、使い方、英語表現について解説していきます。

「鯖を読む」の意味とは?

どこかしらで、「鯖を読む」という表現を耳にしたことがあるかと思います。この言葉をよく知っているという方も、今一度意味を確認していきましょう。

お札
(c)Adobe Stock

「鯖を読む」は「さばをよむ」と読みます。意味は、何かを数える時に、実際の数をごまかすこと。特に、自分の都合がいいようにごまかすことを表すでしょう。ここでいう「読む」とは、「数える」という意味で使います。

また「つい鯖読みしてしまった」「鯖読みがバレてしまった」というように、名詞の形で表現することも多いです。年齢や体重、テストの点数など、様々な場面で自分の良いように数をごまかす時に使う表現ですね。

最近では「鯖を読む」から派生して、「逆サバ」という表現も使われているそう。「鯖を読む」は、例えば「本当は40歳だけど、相手には30歳だと伝える」というような時に使いますよね。実際の年齢より、若い年齢を相手に伝えることを指します。しかし「逆サバ」は、実際の年齢より高い年齢を相手に伝えることを言うのです。

あらかじめ実年齢より高い年齢を伝えておくと、期待外れに思われることもありませんし、むしろ「お若く見えますね」と褒めてもらえるでしょう。最初からハードルを下げておくことで自身を傷つけないようにする、という人間の心理が働いているのですね。

どうして「鯖」? 気になる語源を解説!

「鯖を読む」という言葉を元々知っていても、「なぜ鯖なのか?」と疑問に思っていた方は多いかもしれません。気になる「鯖を読む」の語源を解説していきますね。

鯖の切り身
(c)Adobe Stock

「鯖を読む」の語源は、諸説あります。ひとつは、鯖は腐りやすく傷みやすいため、捕獲した後急いで数を数えており、数え間違いが多かったこと。いい加減に数を数えるというニュアンスで、「鯖を読む」が生まれたようです。他にも、大量の鯖を捕獲した際に漁師が数をごまかしていたという説や、魚市で小魚を早口で数えることを「魚市読(いさばよみ)」と呼んでいたことから転じて、「鯖を読む」が生まれたという説もあります。

鎌倉時代の辞書『名語記』には、「鯖読み」についての記述がありますが、そこでは「ふたつづつよむをば、鯖読と云(いふ)事あり」と書かれているそう。そのことから、二枚重ねて一刺と数える刺鯖が、「鯖を読む」の語源となったという考え方もあります。このように、「鯖を読む」の語源には様々な説がありますね。

使い方を例文でチェック!

「鯖を読む」の由来について、理解していただけましたか? 次は、例文を用いて使い方を解説していきます。既に普段からこの表現を使っているという方も、改めて参考にしてみてくださいね。

人数を数える
(c)Adobe Stock

1:まさか、あの女優が年齢を鯖読みしていたなんて思いもしなかった。

ニュースやネットの記事で、芸能人の鯖読みが取り上げられていることもしばしばありますよね。例えばアイドルとして活躍するにあたって、若さが武器だと考え、年齢を鯖読む人もいるでしょう。他にも、「〇〇年生まれの響きがかっこいいから」とか、「学校が芸能活動を禁止している」などの理由で、鯖を読むタレントも実際にいたようです。

2:友達に身長を聞かれた時、本当は159cmだが、つい160cmと鯖を読んで言ってしまった。

身長や体重を聞かれた時に、つい鯖を読んでしまった経験がある人は多いのではないでしょうか? 特に「あと0.5cmで160cmに届くのに…」とか「あと1kgで目標体重だから…」という時に、つい数字を盛って伝えてしまうことはあるあるかもしれませんね。

3:合コンで出会った男性に年収を鯖読みされていた。

「モテたい」「自分のことをよく思われたい」などと思う時は、大抵話を盛ってしまいがちです。特に合コンの場では、良い印象を持ってもらうために年収や身長、学歴などをごまかす人もいるでしょう。鯖を読むと後々面倒なことにも繋がりかねませんので、最初から正直に話しておくべきですね。

「鯖を読む」を英語で言うと…?

最後に、「鯖を読む」の英語表現について解説していきます。日本語では年齢や身長、個数などジャンルに限らず、とにかく数をごまかすことを「鯖を読む」と表現しますよね。英語では、より具体的にフレーズが使い分けられています。詳しく見ていきましょう。

1:lie about one’s age(嘘の年齢を言う)

one’sの部分には、「my(私の)」や「your(あなたの)」などの所有格が入ります。lieは「嘘をつく」という動詞。つまり、このフレーズを直訳すると「年齢について嘘をつく」という意味になります。年齢を鯖読みしてしまった場合は、この表現を使うと良いでしょう。

「I lied about my age to him(私は彼に年齢を偽ってしまった)」というような例文が挙げられます。

2:fudge the count(数をごまかす)

fudgeは、甘くて柔らかいキャンディのことを指す時もありますが、この場合は「ごまかす・でっち上げる」という動詞の意味を表します。同じ意味で「fudge the number」を使うこともできますし、年齢について言いたいときは、「fudge one’s age」と表現できるでしょう。「She is fudging the count of ice creams(彼女はアイスクリームの数をごまかしている)」というように使います。

3:intentionally miscount(意図的に数え間違う)

intentionallyは、「意図的に・わざと」という意味を指します。主語の直後か、文末に置かれることが一般的でしょう。miscountは、「計算を間違える・数え間違う」という意味の単語。つまり、「intentionally miscount」は、「わざと数え間違う」というニュアンスの表現です。

「He intentionally miscounted tally(彼は意図的に得点を数え間違えた)」というように使うことができるでしょう。

最後に

誰しも自分をよく見せようとして、鯖を読んでしまった経験はあるでしょう。しかし、その一時はごまかせたとしても、大抵あとからボロが出てしまうものです。相手のためにも自分にためにも、鯖を読むのはほどほどにしておきたいですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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