「勘が鋭い」とは?
「勘が鋭い」、「勘が良い」、「勘があたる」などの表現を耳にしたことのある方は多いと思います。しかし、そもそも「勘」とは何でしょうか? 何となく理解している気もするけれど、言葉にするのは難しい… そんな人もいらっしゃるかもしれませんね。まずは、「勘が鋭い」という言葉の意味から押さえていきましょう。
そもそも「勘」ってどういう意味?
「勘」は「かん」と読みます。「勘」は一言で表すと、「物事の良し悪しなどを直感的に判断する能力」です。つまり、「勘が鋭い」とは、「物事の良し悪しなどを直感的に判断する能力が秀でていること」を指します。ちなみに、「勘が良い」や「勘があたる」、「勘が働く」などの表現も、同様のニュアンスで用いられる表現です。
第六感としての「勘」
通常、人間は、知覚・聴覚・視覚・味覚・触覚の五感で物事を判断します。ところが、「勘」はそれらの感覚器官ではないところで物事を感じ取る能力です。そのため、五感を超えた能力、つまり第六感と呼ばれたりもします。
他にも、「悟り」や「虫の知らせ」など、五感に頼らないところで感じることを指す言葉があるので、気になった方はぜひ調べてみてくださいね。
「勘が鋭い」人の特徴とは?
「勘が鋭い」の言葉そのものについて解説したところで、続いては「勘が鋭い」人の中身について迫ってみましょう。
先に解説したように、五感ではない部分で感じることを「勘が鋭い」といいますが、日常生活においては、洞察力や観察力が鋭く、人や物事の変化に目ざとく気がつく人のことを「勘が鋭い」人と指す場合も。皆さんの周りにも「勘が鋭い」人がいないかどうか、ぜひチェックしてみてくださいね。
1:相手の目を見て話す
「勘が鋭い」人は、相手の目を見て話す人が多い傾向にあります。「目は口ほどに物を言う」という慣用句がありますが、「勘が鋭い」人は、相手の些細な目の動きから心情を推し量ることが得意です。
また、実際の目の動きだけではなく、そういった動作全体から醸し出される雰囲気を何となく感じ取ることができるのも、「勘が鋭い」人の特徴といえるのかもしれませんね。
2:悪い予感があたりがち
「勘が鋭い」人は、悪い予感があたりがち。「勘が鋭い」人は、物事を敏感に察知することができる人です。そのため、他の人に比べて日頃から受け取る情報が多くなります。他の人が気がつかなかった悪い前兆もキャッチしてしまうため、良くも悪くも悪い予感があたりがちになってしまうようです。
3:冷静
「勘が鋭い」人は、物事の良し悪しを直感的に判断し適切な行動をとれる人が多いです。周りの人よりも気付いたり行動したりするのが早く、そのため有事の際も冷静に対処できる人が多いといわれています。
「勘が鋭い」とどんなメリットがある?
「勘が鋭い」人は、悪い予感があたるなど良いことばかりではありませんが、メリットも実にたくさんあるのです。続いては、「勘が鋭い」ことのメリットについて見ていきましょう。
1:変化に気付くことができる
「勘が鋭い」人は、物事でも人でも、変化にすぐ気付くことができます。洞察力に優れているので、具合の悪そうな人にすぐ気付けたり、危険を回避できたりするのです。
そのため、「勘が鋭い」人はビジネスシーンにおいてもありがたがられる傾向にあります。仕事中は体調が悪くても、平気なふりをして無理をしがち。そんなときに、「大丈夫?」と声をかけてもらえたら嬉しいですよね。
2:トラブルを未然に回避することができる
物事を敏感に察知することができる「勘が鋭い」人は、トラブルになる前に気付いてリカバーすることができます。
例えば人間関係において、「この人とは何となく合わなそうだな」「変な感じがするな」といった違和感に気付けるので、そういう相手と距離を取ってトラブルを避けることができるのです。つまり、「勘が鋭い」人は、危機管理能力が高いといえるでしょう。
3:恋愛がうまくいく
恋愛は、相手の気持ちを理解することが大切ですよね。「勘が鋭い」人は、相手の気持ちを察することが上手なので、恋愛においてメリットが多いのだとか。相手の不審な言動にも目ざといので、浮気にも敏感。自分が深く傷つけられる前に、対処できる場合も多いのではないでしょうか。
勘を鋭くするにはどうしたら良い?
「勘が鋭い」ことで、危険を回避できるなどのメリットがあることが分かりましたね。そんな「勘が鋭い」人になるためには、どのようなことを心がけたら良いのでしょうか。「私は鈍くてうまくいかないな」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
1:積極的に経験を積む
経験は、自分の気がつかないうちに「勘」を鍛えてくれます。無意識下で、現在の状況と過去の経験を結び付けて、適切な対応ができるように手助けしてくれるのです。経験値という言葉があるように、さまざまな経験を積むことで、「勘が鋭く」なっていくはずですよ。
2:相手の言動に関心を持つ
興味があることに対して、人間は集中力をより発揮します。相手の言動に関心を持つように日頃から意識することで、細かい変化に気付くことができるようになり、「勘が鋭く」なるのではないでしょうか。
3:自分の感覚を信じる
理由が分からなくても「なんか変だな」、「これは好きだな」というような自分の感覚を大切にしましょう。自分の感覚を蔑ろにするということは、「勘」を信じていないということになります。「勘を鋭く」するためには、まず自分の感じたことを素直に受け取ることが重要といえるのではないでしょうか。
最後に
今回は、「勘が鋭い」の意味や、「勘が鋭い」人の特徴、メリット、そして勘を鋭くするために心がけたいことについて紹介しました。「勘が鋭い」とは、「物事の良し悪しなどを直感で判断する能力に長けていること」。自分の感じたことを信じて、豊かに生活していきたいものですね。
「勘」を鍛えて、大切な人の心を掬い取れるようにぜひ本記事を一つの参考にしてみてください。
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