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そもそも「理解力」とは?
「理解力」は、「この人は理解力がある」など、人の能力を表したい時に使われる言葉です。そもそも「理解」という言葉には、「物事の道理が正しくわかること」「話の意味や内容をのみこむこと」という意味があります。そのため「理解力」とは、「物事の道理をわきまえ、話の内容をのみこむ能力」のことを指します。
【理解(りかい)】
[名](スル)
(1)物事の道理や筋道が正しくわかること。意味・内容をのみこむこと。「―が早い」
(2)他人の気持ちや立場を察すること。「彼の苦境を―する」
(3)「了解」に同じ。
→了解(りょうかい)[用法]
<小学館デジタル大辞泉>
「理解力」がない人の特徴とは?
身の回りに、なかなか自分の話を理解してくれないと感じる人はいませんか?「あの人は本当に理解力がないな…」と思われてしまう人には、どのような特徴があるのでしょうか。一緒にチェックしていきましょう。
人の話を聞こうとしない
職場や学校に、人の話をきちんと聞こうとしない人はいませんか?「理解力」がない人の中には、上司や先輩の話を真面目に聞こうとする姿勢が欠けていることがあります。人から注意されても反省しないため、この人にいくら説明しても無駄だと呆れられてしまうことが多いでしょう。
やる気がない
「理解力」がない人の中には、「なんだかやる気が感じられないな」と思ってしまうような人も。やる気や向上心がない人は、相手の話を適当に聞き流してしまう傾向があります。そして結果的に、理解不足のまま仕事に取り組むことになるのです。すでに説明したことを何度も聞いてくる人は、物覚えが悪い、やる気がないと思われてしまうでしょう。
視野が狭い、自分のことで精一杯
「理解力」がない人は、視野が狭く、自分が今取り組んでいる業務で精一杯になっているケースも考えられます。ある程度、気持ちや時間に余裕がないと新しい情報を自分の中で整理して理解することができません。その結果、他の物事に対する理解度が下がり、「理解力」が乏しいと思われてしまうのです。
「理解力」が低い原因とは?
「理解力」が低い人の中には、人の話に耳を傾けない人や、理解が浅くミスを繰り返してしまう人など様々なタイプがあります。そのほとんどは、本人の注意不足によることが原因であることが考えられます。
しかし、自分では気をつけているつもりなのに、どうしても人の話が理解できない、相手の話を集中して聞くことができないという場合は、発達障害などの病気の可能性も。心配な場合は、専門の機関に相談をしてみましょう。
「理解力」がない人への教え方や対処法とは?
職場の部下や、学校の後輩などが「理解力」がない人だと、ついイライラしてしまいます。このような特徴がある人に対しては、どのように指導すれば良いのでしょうか?対処法を紹介します。
お願い事は1回につき、一つだけにする
人それぞれ性格や能力が異なるように、「理解力」も高い人と低い人がいます。「理解力」が低いと思う相手にお願い事をしたい場合には、一つだけに絞って伝えてみましょう。何かを理解してもらいたい時、相手のペースに合わせることも必要です。
専門用語は少なくする
「理解力」がある人は、会話の中で難しい言葉や、専門用語をスムーズに使うことができます。しかし「理解力」がない人や、仕事の経験や知識が少ない場合は、会話の中の専門用語をすぐに理解することができません。
その結果、話の内容を全て理解することができず、ミスにつながることもあります。そのような相手には、意識してわかりやすい言葉を選んで使うようにしましょう。
お手本を見せる
「理解力」がない人は、やる気が感じられなかったりミスを繰り返すこともあるため、指導するのが大変だと感じることもあるでしょう。いくら説明しても改善されない相手には、言葉ではなく、お手本を見せましょう。自分が実際に職場などで業務を行っている姿を見せることで、相手も教えられた内容をより具体的にイメージすることができます。
「理解力」を鍛える方法とは?
中には、自分自身に「理解力」がなく、上司から注意されがちな人もいます。「理解力」をアップさせるにはどのような方法があるのか、一緒に見ていきましょう。
メモを取りながら聞く
「理解力」が足りていないな、と感じる人は、メモを取りながら聞いてみましょう。文字として書き起こすことで「理解力」が深まり、相手に同じことを質問してしまうミスを防ぐことができます。また、メモをとることで相手に、「きちんと話を聞いているな」という良い印象を与えることができます。人の話をすぐに忘れてしまいがちな人は試してみましょう。
相手の話に関心をもつ
世の中で話題になっていることや、身の回りのことに対して関心が高い人は、様々な情報をキャッチする能力が高いため、同時に「理解力」がある人ともいえるでしょう。相手の良い面を見つける、興味をもったことは質問してみるなど、日常の中でトレーニングしてみると、良い変化が起こるかもしれません。
報連相(ほうれんそう)を意識する
仕事のことで人から注意されやすいと感じる人は、改めて仕事の基本である、「報連相」を行いましょう。「理解力」がない人は、「これくらいのことは相手も分かっているだろう」と自己判断して、報告や連絡することを怠っている可能性があります。
些細な情報も共有することで、仕事仲間から安心して一緒に仕事ができると思われ、信頼度がアップします。仕事術などの本を読んだり、「理解力」を鍛えるアプリを試してみることもおすすめです。
「理解力」の英語表現とは?
会話の中で「理解力」という言葉を使いたい場合は、「understanding」を使うと良いでしょう。名詞には「理解、理解力」、形容詞には「理解のある、物分かりがいい」という意味があります。例文を挙げると、「Your mom is really understanding person」(あなたのお母さんは、本当に物分かりの良い人だよね)。「理解のある人」=「understanding person」と覚えるとわかりやすいでしょう。
相手が理解しやすくなる工夫を
今回は、「理解力」がない人の特徴や対処法を解説しました。「理解力」がない人とは、同じペースで仕事や会話を進めることができないため、疲れることもあるでしょう。物事をスムーズに進めるためには、自分の方から相手が理解しやすいように工夫する必要があるかもしれません。対応に困った場合には、ここで紹介した対処法を試してみてください。
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