【目次】
・「人を見る目」ってどういう意味?
・「人を見る目」がある人はどこを見ているの? 特徴を紹介
・「人を見る目」がないと起こるデメリット
・「人を見る目」を養う方法とは?
・「人を見る目」は英語でなんと表現する?
・最後に
「人を見る目」ってどういう意味?
信頼していた相手に裏切られてしまった時など、周りから「人を見る目」がない、と言われたことはありませんか?
勿論、目は物や人を見るために使われます。しかし、ここで使われる「人を見る目」は、そういう意味ではありません。まずは、「人を見る目」という言葉の意味について解説します。
意味
「人を見る目」の「見る目」とは、物事の善悪や真偽、優劣などを見分ける力のことを指しています。尊敬できる上司の条件として「人を見る目」を挙げる方が多いようです。ビジネスシーンにおいて、「人を見る目」というのは、直接利益に関わってくることがあるので、とても重要な要素と言えるのかもしれませんね。
「人を見る目」がある人はどこを見ているの? 特徴を紹介
よく、人に騙されてしまったり、裏切られてしまったり、トラブルに巻き込まれてしまうなんて悩みを抱えている方はいませんか? 実はそれ、「人を見る目」がないのかも。「人を見る目」がある人は、そういう出来事をできるだけ回避するために、対人関係において相手がどういう人なのかを見極めるのです。
では、具体的に、「人を見る目」がある人が共通して持っている特徴には、どのようなものがあるのか一緒に見ていきましょう。
1:人の話をよく聞いている
「人を見る目」がある人は、会話相手の話をよく聞いています。加えてその内容もよく覚えているので、言葉と行動が一致していない場合はすぐに気がつくことができるのです。
口で言ったことと違う行動をする人は、後々に約束を破ってしまったり、物事を蔑ろにしてしまったりする傾向があります。
したがって、「人を見る目」がある人は、相手の言動の辻褄が合うかどうかを会話から判断するのです。
2:博識である
「人を見る目」がある人は、知識量が豊富です。相手の言っていることが正しいかどうかという判断ができるため、不要なトラブルを回避することができます。また、知識量がある人は、色々な人間がいるということを知っているという点も「人を見る目」が優れている理由かもしれませんね。
3:成功も失敗も色々経験している
「人を見る目」がある人は、人生の経験値そのものが豊富な傾向があります。どうしたらうまくいくのか、逆に失敗するのかを見抜けるので、対人関係においてもそれを活かせるのです。
4:初対面の人に会うことが多い
出会う人数の母数が多い人の方が、少ない人よりも「人を見る目」が養えます。なぜなら、様々なタイプの人と出会って、良いことも悪いことも経験するからです。ですので、営業職や接客業、教育のお仕事をされる方は、比較的「人を見る目」を持っている方が多くなります。
5:人を見た目で判断しない
「あの人は、アクセサリーがいっぱいついていてチャラそう」、「この人は、身だしなみが整っているから真面目そう」など、外見でその人の性格を判断していませんか?
確かに、社会で人と関わっていくにあたって、身なりを整えることはマナーとして大切です。しかし、相手の身なりから受ける自分の主観が必ず正しいとは限りません。
「人を見る目」がある人は、外見だけにとらわれることなく、相手の中身を見抜くことができます。相手の中身を知るために、「人を見る目」がある人は、始めの特徴でも述べた「人の話を聞く」ということを大切にするのです。
「人を見る目」がないと起こるデメリット
では、「人を見る目」がないと、どのような点でデメリットがあるのでしょうか。「人を見る目」がなくても、自分がしっかりしていれば大丈夫なのでは? と思うかもしれません。しかし、「人を見る目」がないと、人一倍苦労することが多くなってしまうのです。
1:肩書で惑わされてしまう
「人を見る目」がない人は、「この人は、こういう肩書を持っているから大丈夫、信頼できる!」と肩書で相手を信じ込んでしまうことがあるので、要注意です。
肩書が、必ずしもその人の人格を表しているとは限りません。どのような性格なのかは実際に会話をして判断するようにしましょう。
2:金銭面でのトラブルに巻き込まれやすい
うっかりお金を貸してしまった相手が、いつになってもお金を返してくれない、反故にされるというトラブルに巻き込まれてしまう恐れも。その人が、どんな人で、本当に信頼しても良いのかを判断できないと、損をしてしまう可能性があります。
3:人間的に成長できない
「人を見る目」がない人は、先に述べたように、見た目で人を判断して失敗してしまうということがあります。そして、そういう人と一緒にいても、自分の成長は見込めません。
「人を見る目」を養う方法とは?
このように、「人を見る目」がないと、時に損をしてしまうことがあるのです。ですので、「自分はあまり人を見る目に自身がないなぁ」と自覚している方は、これから紹介する「人を見る目」を養う方法を参考にしてみてください。
1:人として尊敬できる人の他人への接し方を参考にしてみる
身の回りにいる、「この人は人格者だな」と思う人の他人との接し方を参考にしてみてください。「類は友を呼ぶ」と言いますが、「人を見る目」がある人には、自分と似た「人を見る目」のある優秀な人が集まります。そういう人を近くで観察することで、その人がどういう視点で人と関わっているのかを理解し、「人を見る目」を養うことができるのです。
2:たくさんの人と出会う
交流の幅を広げるというのも、一つの手段です。様々な人と会話をすることで、考えの多様性に気付くことができます。視野を広げることで、相手がどんな人なのか、何を考えているのかを読み取るようになり、このことが「人を見る目」に繋がるのです。
3:先入観を持たずに接する
「人を見る目」を養うためには、まず相手に対する先入観をなくしましょう。良くも悪くも先入観があると、相手の本当の姿を見極めることが難しくなってしまうからです。
また、人からの情報を鵜吞みにし過ぎないようにすることも大切なポイント。あくまで、自分が相手と接してみてどう思うかを大切にしましょう。
「人を見る目」は英語でなんと表現する?
英語で「人を見る目」とはどのように表現するのがふさわしいのでしょうか。「人を見る目」とは、「実際に人を見つめる」ということではなく、「人の内面や真偽を見極める」というニュアンスが強いです。
したがって、「人を見る目がある」という場合は、「have a good eye for people」や「She is a good of judge character」などと表現します。
最後に
相手がどういう人物なのか、本心ではどう思っているのかを判断することはとても難しいですよね。「人を見る目」というのは、一朝一夕に得られる力ではありません。色々な人と出会い、話し、知っていくことで少しずつ得られていくものです。信じる、裏切られるという前に、まずは、人との交流を楽しむところから始めてみてはいかがでしょうか。
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