努力するのに必要なことって?
努力することが大切なのはわかっているけれど、努力が続かず、悩む人は多いでしょう。仕事や勉強などで成果が出ないと、努力できない自分はダメな人間だと思い、落ち込んでしまいがちです。
目標や成果をつかむには、努力することが必要ですが、「努力すること」自体にも必要な要素があります。努力することには何が必要か、チェックしていきましょう。
努力するのに必要なのは、忍耐や根性?
「努力する」というと、忍耐や根性、気合が必要というイメージがありませんか? 「努力するには自分に厳しくしないといけない」「努力をしなきゃいけない」と自分に負荷をかけ、歯を食いしばってがんばる人もいるでしょう。
たしかに、努力するには継続が必要です。しかし、忍耐や根性などの精神論だけを意識しても、努力することは続かず、あっさり挫折してしまうことも少なくありません。「努力することはつらい」という認識になると、努力すること自体のハードルが上がってしまうでしょう。
また、上記のような考えは、心や体を緊張状態にします。「努力しないと」と思うと、意識せずとも体が固くなりますよね。このような緊張状態を長く続けることは難しく、その状態でする努力は続かないのが自然。つまり、努力することは、誰にとっても難しいことなのです。
努力するのに必要なのは「楽しむこと」
寝る間を惜しんでやってしまうことってありますよね。ゲームやSNS、ネットサーフィンなどは、毎日してしまいませんか? ゲームやSNSなどが毎日できるのは、「楽しい」「好き」という要素があるからです。
実は努力するのも仕組みは同じ。努力することを楽しむことができれば、意識せずとも継続できるということです。もし、つかみたい目標や願望、成果があるなら、この仕組みを活用して努力してみることをおすすめします。
楽しく努力するコツ4選!
ここからは、楽しく努力するコツを紹介します。「これならできる」と思うものがあれば、ぜひ試してくださいね。
1:ゲーム要素を取り入れる
努力することに、ゲーム要素を取り入れてみるのはいかがでしょうか? 実はゲームには、ゲームを続けたくなる巧妙な仕掛けがされています。これを努力することに取り入れてみるのです。
たとえば、敵を倒してゲームをクリアすると、達成感や満足感を得ることができますよね。これを利用し、自分で敵を設定してみるのです。敵は「数字」「数値」で設定するといいですね。
目標が資格取得であれば、まず合格に必要な点数を把握します。試験合格は最終目標ですから、これが「ラスボス」ですね。ラスボスを倒すためには、模擬試験でどれくらの点数を取れないといけないのか、そのためには1日どれくらいの問題を解けばいいのかをすべて数字に表します。
数字化すると、達成しなければならないことが明確になります。ゲームが楽しいのは、得たい成果や現状がすべて可視化されているから。可視化することで、変化をリアルに感じることができ、モチベーションが上がるのです。
2:ご褒美効果を利用する
ご褒美があると、がんばれるという人も多いでしょう。がんばれば欲しいものが手に入ると思うだけで、モチベーションが上がりますよね。その効果を努力することにも取り入れます。
ご褒美は、2種類用意してください。1つ目は、目標を達成したら得られるご褒美です。小さな目標を達成したら、食べてみたかったスイーツを買う、最終目標を達成したら、プチ旅行をするなど、努力したことへの報酬というイメージでご褒美を用意します。
もう1つのご褒美は、目標達成のメリットを明確化することです。目標や願望が実現したら、自分の生活がどうなるか、自分はどのように変わるかをイメージし、メリットを書き出してみましょう。達成後のメリットを可視化することで、努力することがより楽しくなるはずです。
3:ネガティブな感情を活用する
怒りや嫉妬、闘争心は、ネガティブな感情として扱われます。ネガティブな感情を嫌う人も多いですが、これを持たない人はいません。「失敗して腹が立つ」「あの人にだけは負けたくない」などは、誰もが思うことではないでしょうか?
実はネガティブな感情は、ポジティブな感情以上に役立つことがあります。特に怒りは、強いエネルギーを持つため、とてつもない行動力を発揮するきっかけになることも。
ネガティブな感情が沸いたら、努力するための原動力ができてラッキーと捉え、努力することに活かしてみてください。ネガティブな感情を抱きにくい状況にいるなら、ライバルを作るといいですね。
ただし、ネガティブな感情は、健全に活かすことを意識しないと危険です。活かし方を間違えないようにしてくださいね。
4:周囲を巻き込んでしまう
努力することに周囲を巻き込むのもおすすめです。たとえば、資格取得であれば、通学コースを選びスクールに通う、オンライン交流の場に参加するなどして、仲間が見つかる環境に飛び込んでみてもいいですね。また、ライバルを作り、ともにがんばるのも、努力することを楽しくしてくれるでしょう。
家族や職場の仲間、友人に目標を打ち明けるのも一つです。周囲に公言することで、叱咤激励してもらえたり、悩みを打ち明けられることも。もし、達成できなかったら恥ずかしいという気持ちが生まれ、それが原動力になるかもしれません。
「人に教えること」を意識するのも効果的でしょう。仲間と教え合う、努力の経過や経験談をSNSやブログで披露するのも、楽しさにつながるのではないでしょうか?
努力する時に注意したいこととは?
努力することを楽しむために注意したいことを紹介します。
▷「努力する」こと自体を目標にしない
目標や願望実現のために努力しているはずが、いつのまにか、努力すること自体が最終目標になっていることがあります。そうなると、本来の目標からズレてしまい、結局思うような成果が得られないということも。目標や願望を可視化し、いつでも目に入るようにしておくといいですね。
▷努力することが習慣化するまでは、一歩を小さく
目標や願望が大きすぎると、やる気を削ぐことがあります。大きな目標を達成するには、小さな目標を複数立て、段階的にクリアするのがおすすめです。その際、最初の小さな目標は、すぐに達成できることを設定してください。何においても、スタートには大変な力を使います。最初で力尽きないためにも、一歩を小さくすることを意識してくださいね。
最後に
努力には強い意志や忍耐が必要と思われがちですが、努力することに必要なのは楽しむことです。努力することを楽しむためのコツを押さえ、周囲を巻き込みながら、目標や願望を達成してくださいね。
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