目次Contents
▼この記事の要点
- 「恋人はいらない」と思ったことのある女性は、なんと全体の約7割。恋愛は、女性にとって必ずしも必要なものとはかぎらない
- 彼氏がいらない理由は、ポジティブなものとネガティブなもので両極端に分かれる傾向に。仕事や趣味が充実しており、彼氏の必要性を感じていない人と、単純に忙しくて余裕がなかったり、恋愛で傷つくのが怖かったり…という人とがいる
- 彼氏がいなくても、幸せで満たされた人生を送ることは十分可能なはず。ただし、心の中に「本当にこのままで大丈夫かな…」という不安がある人は、少しずつでも恋愛に目を向け、行動を起こしていくと〇
【女性100人に聞いた】彼氏はいらないと思っていたことがある?

※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数124名(未回答含む)。
20~30代の女性100人に、「『恋人はいらない』と思っていたことはありますか?」と質問したところ…66.9%が「ある」、33.1%が「ない」と回答しました。
「恋人はいらない」と思ったことのある女性は、なんと全体の約7割にものぼります。恋愛は人生を輝かせる要素のひとつにはなりえますが、女性にとって、必ずしも必要なものとはいいがたいようです。
彼氏はいらないと思っていた理由とは

「今は彼氏はいらないかな」「もうしばらく恋愛はいいや」と女性が思うとき、背景にはどのような理由があるのでしょうか。
20~30代女性100人の、リアルな声を聞いていきましょう。
面倒臭いから
「人と付き合うのが面倒だから」(20代・宮城県)
「めんどくさいし、悩むことが疲れるから」(30代・長野県)
「人間関係に振り回されるのがめんどくさいから。一人のほうが好き」(30代・大阪府)
「人間関係がめんどくさそう。無理して相手に合わせたり合わせてもらったりして疲れそう」(30代・和歌山県)
「付き合うのが面倒」(20代・福岡県)
20~30代の男女のうち、約6割の人は恋愛を面倒くさく思ったことがあるのだそうです。
出会いを探したり、両想いになろうと頭を悩ませたり、付き合ったその後は関係を維持するために努力したり…いずれは結婚や、場合によっては妊娠・出産・キャリアなどについても考えたりなど、恋愛をしているからこそ生まれうる悩みや不安は多いもの。
それらを人生のスパイスではなく〝面倒で不要なトラブル〟ととらえる場合、彼氏なんていらないと感じても無理はないでしょう。
ひとりで過ごすのが楽しいから
「いなくても人生楽しいから」(20代・愛知県)
「恋人との関係がよくわからなくなったときに、少し距離をおいたら、自由で楽しいと気が付いてしまった」(30代・石川県)
「一人のほうが自由で楽しく感じた」(30代・北海道)
恋愛は、必ずしもしなければいけないものではありません。当然、彼氏がいないからといって咎められることもないでしょう。
恋愛に割くリソースを趣味や仕事・自由な時間に費やすことができれば、そのぶん人生を充実させやすくなります。時間、お金、体力、気力など、ありとあらゆる面に余裕ができ、彼氏がいないからこそのフリーダムな人生を謳歌できるかもしれません。
縛られたくないから
「時間、気持ち、あらゆるしがらみに一喜一憂しがちになると思えてしまったから」(30代・埼玉県)
「自由がないとき」(30代・東京都)
彼氏とデートするためにスケジュールを調整したり、自分のひとり時間を削ったりしているうち、不自由を感じ始める人もいます。デート代やプレゼント代など、恋愛をしているがゆえの出費も増えるぶん、彼氏の存在に縛られる部分が出てくることは否めません。
カップルの半数以上は、週に一度以上デートをしているというアンケート結果もありますが…好きで会っているとはいえ、自分ひとりだけの自由な時間がそのぶんなくなるのは確かでしょう。
ほかのことを優先したいから
「仕事が忙しかったとき」(30代・埼玉県)
「自分のやりたいことがあるから」(30代・東京都)
「プライベートの恋愛以外が充実しすぎているから」(30代・石川県)
「仕事が楽しく、推し活もしていたので毎日充実していた頃はいらないと思ってました」(30代・福岡県)
「恋人がいなくても充実していたから」(30代・東京都)
人生には、恋愛以外にも夢中になれることがたくさんあるものです。
仕事や趣味、夢をかなえるための努力など、彼氏にかまっていては集中できないものもあるでしょう。それらを優先したい意欲が高まったとき、彼氏の存在を邪魔に思ったり、恋愛はしないほうがいいと感じたりするのかもしれません。
実際、資格のための勉強や仕事などが理由で、別れにいたったカップルもいるようです。
怖いから
「その人の本性が見えそうで怖いから」(20代・埼玉県)
いずれ別れてしまうかもしれない、浮気されてしまうかもしれない、嫌な思いをするかもしれない…とさまざまな不安が先立つと、「彼氏はいらない」「恋愛するのが怖い」という気持ちになることがあります。
恋愛で傷つかないためのリスクヘッジとして、あえて彼氏をつくらないようにしている人もいるようです。
ひとりでも生きていけるから
「自分ひとりでも頑張れるから」(20代・石川県)
恋愛をしていなかったり、彼氏がいなかったりしても、幸せな人生を送る方法はたくさんあります。きちんと仕事をして、趣味や友人との時間を楽しんで、自分自身の人生に納得できていれば、彼氏がほしいという気持ちすらわかないのかもしれません。
時間がないから
「忙しいとき」(30代・広島県)
そもそも、恋愛をする時間がないほど忙しい…という場合も。ただ待っているだけで彼氏ができればいいですが、そうでない場合には、相手を探すところから始めなければいけません。彼氏をつくるために行動を起こしたり、そのためにスケジュールを調整したりするのが難しい人もいるようです。
恋愛に興味がないから
「恋愛感情がわかない。必要性がわからない」(20代・東京都)
恋愛そのものに興味がもてない人も少なくはありません。
仕事や趣味などで充実した人生を送っていると、それらのリソースを削ってまで恋愛をする必要性を見いだせず、彼氏もいらないように感じるのかも。価値観は人それぞれですから、恋愛をしない生き方も正しい選択のひとつです。
彼氏はいらないと思っている女性の心理状態は?

「彼氏はいらない」と思うような状況にあるとき、女性の心理状態はどのようなものなのかをみていきます。
ポジティブに「彼氏がいなくても充実している」という人から、「面倒くさい、余裕がない」とネガティブな状態に陥っている人まで、さまざまなパターンがあるようです。
充実している
「今彼氏ができたら充実している日々が崩されるのではないか、と思った」(30代・石川県)
「仕事もプライベートも充実していた、自分だけの時間がとてもほしかった」(20代・埼玉県)
「友達と一緒に過ごすのが楽しかった」(30代・長崎県)
「恋愛以外のほうが楽しい」(30代・埼玉県)
やはり日々の生活が充実していると、彼氏の必要性を感じにくくなるようです。誰にも縛られることのない、自分だけの人生を楽しんでいる感覚になるのかも。
面倒臭い
「めんどくさい心理状態」(20代・福岡県)
「全てがめんどくさかった」(30代・石川県)
「付き合いが面倒だ」(30代・神奈川県)
恋人として密接に関わる以上、恋愛は楽しいことばかりとは言い難いもの。ときには喧嘩やすれ違いに頭を悩ませたり、彼氏の存在を疎ましく思ったりするかもしれません。
開放的で楽しい
「自由だ」(30代・神奈川県)
彼氏がいないことを、開放的だとポジティブにとらえている人もいます。彼氏のために時間を割いたりお金を使ったりすることもなく、自分の好きなように、いつどこで誰と会っていてもいい…という状態は自由そのもの。身軽な状態で人生を楽しめるのも、フリーの特権ですね。
余裕がない
「他のことで頭がいっぱい」(30代・埼玉県)
彼氏がいない状態そのものというより、仕事や人間関係など、恋愛以外のことに余裕のなさを感じている人も。パーートナーがいれば支えられる部分もあるかもしれませんが、そもそもつくるための余裕がないとなると、「正直それどころじゃない」という気持ちになりそうです。
疲れている
「疲れ果ててた」(30代・広島県)
彼氏と気持ちがすれ違い喧嘩をしたり、彼氏を中心に生活をスケジューリングしたりなど、なにかと疲れる要素もあるのが恋愛です。疲労が蓄積すれば、彼氏をつくることそのものに抵抗感を覚える人もいるでしょう。
恋愛も人付き合いの一種ではありますから、誠実に向き合ったり、心をすり減らしてまで付き合ったりすることに、抵抗感をおぼえても無理はありません。真剣恋愛に疲れた人のなかには、後腐れのないワンナイトラブを楽しむ人もいるようです。
ごく普通
「普通の状態」(20代・岡山県)
「いないのが普通だった」(20代・愛知県)
少数派ながら、彼氏がいないことに引け目を感じることも、逆に喜ばしく思うこともない、ごく普通の状態だった…という声もあります。
長い間恋愛から離れているとなおさら、彼氏がいない時期のほうが長い人もいるでしょう。恋愛をしていないときの自分のほうが好き、ということもありそうです。
彼氏をいらない状態が不安? 本当にこのままで大丈夫? 自信をもちきれない人のためのQ&A

「恋愛はしたくないし彼氏なんていらない」という気持ちと、「それでも、ずっとこのままでいて大丈夫なのかどうか自信がない」という気持ちの両方が心の中にあり、悩んでいる人もいるでしょう。〝今すぐでなくとも、将来的にはいずれ誰かと結婚したい〟と感じている場合はなおさらです。
ここではそんな、相反する二つの気持ちに葛藤している人のための、心の持ち方や今後の動き方を解説していきます。
- Q.恋愛にまったく興味をもてません。仕事が忙しいし、今は推しに恋をしているような状態なので、それ以外の男性にまったくときめきを感じないんです。自分が心から好きになれない人と付き合うなんてごめんだし、推し以上の人なんているわけないのだから、それなら彼氏はいらない…と思っています。ただ、歳をとってきた親の姿や、友達の推しが結婚して引退したり、不祥事で消えたりしているのをみると、推しを心の拠り所にする人生は不安で…彼氏がいたほうがいいのかも、と揺らぐこともあります
- Q.生まれてからこれまで、一度も彼氏がいたことがありません。それ自体は問題ないと思っているのですが、〝彼氏がい状態に焦りを感じていないことに焦っている〟ような感じがします。周りの友達はみんな彼氏がいたり、結婚や出産をしていたりするのですが…私はそんな周りを見ても、「まぁいつかご縁があればできるだろう」くらいにしか思えません。30代独身でこれって、大丈夫でしょうか?
A.推し活に全振りすることが心からの幸福だと言いきれるのならともかく、今のあなたは心が揺らいでいる自覚をもっておられます。あなたにとって〝推し〟の存在は、生きがいそのもののようですが…その生き方に不安が生まれつつある今、人生の転換期がやってきたのかもしれません。思考のカギは、推しを恋愛対象として、異性としてみているのかどうかという点。「あくまでも推しであり、他の異性と比べるような存在ではない」とわりきる気持ちが少しでもあるのなら、恋愛と推し活を両立できる可能性はあるでしょう
「推し活」とひとことで言っても、推しとの距離感や関係性は人それぞれ。コンサートやライブで目にすることができる推しや、地下アイドルのようにかなり近い距離で会える推しもいるいっぽうで、決して手の届かない二次元のキャラクターを推している…という人もいるでしょう。
あなたの推しがどのような立ち位置の方かはわかりませんが、「推しを心の拠り所にする人生は不安」だと感じている以上、推しはあくまでも推しであり、彼氏として実際に付き合ったり、恋愛対象としてみたりする対象とは違うという、現実的な意識があなたのなかに芽生えつつあるように思います。推しとそのほかの男性を同列に比較することに、疑問を抱く気持ちがあるのかもしれません。
そのような俯瞰した視点をおもちなのであれば、推し活をしながら彼氏をつくり、恋愛と両立させることも不可能ではないでしょう。たとえば、同じように誰かを推しており、忙しく過ごしている男性と恋愛をするのもひとつの手です。
カップルによってデートや連絡の頻度は違いますので、彼氏をつくったからといって、毎日連絡を取り毎週デートをしなければならない…と決まっているわけではないはず。むしろ、お互いの趣味を尊重しながら高め合えるようなパートナーのほうが、長続きする可能性があります。
〝どうしても推しと比較してしまって辛い…〟ということであれば、比較しようがないくらいに、まったく違う系統の男性を視野に入れてみてはいかがでしょう。筆者が恋愛相談をお受けしていた方の中にも、「男性の好みは最推しのアイドルみたいな人だけど、彼氏は真逆のタイプ。でも、それぞれのよさがある」と肯定的に捉えている方もおられました。
推しを愛する気持ちと、自分の人生を豊かにするための努力をしたいという気持ち、それぞれを両立させるためにも、彼氏を作り安心できる状態をつくっておく…と考えるのもひとつの手です。まずは付き合ってみることで、その後愛が深まるタイプの恋愛も少なくありません。視野を広くもてていることはあなたの強みですから、それを活かし、いろいろな男性に目を向けられるよう方向転換してみてはいかがでしょう。
Q.生まれてからこれまで、一度も彼氏がいたことがありません。それ自体は問題ないと思っているのですが、〝彼氏がい状態に焦りを感じていないことに焦っている〟ような感じがします。周りの友達はみんな彼氏がいたり、結婚や出産をしていたりするのですが…私はそんな周りを見ても、「まぁいつかご縁があればできるだろう」くらいにしか思えません。30代独身でこれって、大丈夫でしょうか?
A.大丈夫です! 恋愛も結婚も、必ずしもしなければいけないわけではありませんから。周りに急かされたり、不安だからといって無理をしたりするよりは、よほど健全な状態ではないでしょうか。ただし…今すぐではなくとも、いつかは結婚したいという気持ちがあるのなら、根拠のない楽観視は危険かも。まずは自分の本心を見極めるところからがスタートです!
まず…結婚や出産をしない人生を選択し、幸せを掴んでいる人もたくさんいることを記しておきます。多様性の時代ですし、女は結婚して子育てをするべき…なんて価値観はもはや古いともいえるでしょう。30代で独身だからといって、自分以外の誰かに咎められるようないわれもないはずです。
ただし、人の価値観が時の流れや環境によって変化していくことも忘れてはなりません。今は焦りも不安もなく、むしろ不安を抱かない自分自身を一番不安に思っておられるようですが…それは5年、10年とこの先歳をとったときに、「あのときもっと早く行動していれば」と後悔するかもしれない未来がくる可能性を、薄々不安に感じているからではないでしょうか?
たとえ彼氏がいないことに焦りはなくとも、そんな自分に自信がもてていないのであれば、まずは出会いを増やすように動いてみると〇。友達に相談してみたり、イベントに出かけてみたり、性別を問わず人脈を増やせるような動き方をすると出会いの母数を増やせるはず。
「いつかはご縁があれば結婚できるだろう」という楽観視は、「できなかったとしてもまったく問題ない」という思いとセットの場合プラスにはたらきます。しかし、もしも「いつか後悔するかもしれない」という気持ちが少しでもあるのなら、今からでも多少なり行動を起こしたほうが、納得のいく人生を送れそうです。
もちろん…恋愛は一人でできるものではありませんので、いくら自分が頑張ったとしても、相手の気持ちや環境が変化し、うまくいかなくなることはありえます。当然、彼氏がいない時期ができてもそれは当たり前のことでしょう。
大事なのは、彼氏がいる・いない・いらないにかかわらず、自分の生き方に自信をもって日々を暮らしていくことです。人生を輝かせるための要素は、恋愛以外にもたくさんあります。それらを謳歌しつつも、ときには恋愛に目を向ける意識をもてれば、あなたのその豊かな生き方が良縁を引き寄せてくれるかも。
最後に
仕事や趣味が充実して日常に満足感をおぼえていたり、なかなかいい出会いがなく恋愛のモチベーションが下がったりなど、「彼氏がいらない」状態におちいることは、誰にでもありえます。本記事のアンケートでも、彼氏がいらないと思うことについて、さまざまな意見が寄せられる結果となりました。
ただひとつ言えるのは、彼氏は必ずしも必要なものというわけではなく、彼氏がいないからといって、幸せになれないということもない…という点です。楽しいと思えることや、大切にしているものが他にあれば、きっと毎日を幸せに過ごせるのではないでしょうか。彼氏をいらないと思う自分を、肯定してあげる気持ちも大事です。
もしもそんな状態を不安に思うのであれば、少しずつでも、無理のない範囲ででも、できることに目を向けて誰かとの恋愛を視野に入れてみるのもいいでしょう。〝自分の心からの望み〟に敏感でいられるようになると、悔いのない人生を生きやすくなるかもしれません。
TOP画像/(c)Adobe Stock

ミナ・サントリーニ
ライター・大手占いアプリ所属の恋愛鑑定師。東京都出身。数々の恋愛経験と世界各国を旅した経験を活かし、10年以上、男女問わずあらゆる恋のお悩み相談を受けている。好きなラーメンは家系固麺油マシ。推しはニャンちゅう。



