ツンデレの意味とは?
「ツンデレ」といえば…「私の彼氏ツンデレでさ〜」とか「あの先輩、ツンデレだよね」など、恋バナや日常会話でもよく出てくるワード。しかし、そもそも「ツンデレ」って、どんな意味なのでしょう?
普段ツンとした人が甘えた態度をとること
「ツンデレ」とは、普段はツンツンして冷たく見える人が、ふとした瞬間に甘えてきたり優しくなったりする様子を指します。無愛想だったり、言葉や態度は素っ気なくても、好きな人の前ではデレっと甘えた姿を見せるのが魅力として捉えられるようです。
照れ隠しから素直になれない不器用さが“かわいい”と感じられることも多く、人間味のある愛されキャラとして定着しています。
由来はアニメキャラの性格
「ツンデレ」という言葉は、もともとアニメやゲームの文化から生まれたもの。「ツンツン」=冷たい態度と「デレデレ」=甘える様子との相反する表情のギャップが魅力になることを指しており、インターネットを中心に広まりました。次第に日常会話でも“照れながら優しくなる人”を表す言葉として定着。今ではひとつの性格として広く認知されています。
ツンデレとヤンデレの意味の違い
ツンデレと混同されやすい言葉が「ヤンデレ」。どちらも感情の表現に特徴がありますが、性質はまったく異なります。ツンデレは“照れやプライドから素直になれないタイプ”。一方、ヤンデレは「病み」と「デレデレ」を組み合わせた造語で、“愛情が強すぎるあまり相手に依存したり、メンタルが不安定になるタイプ”を指します。どちらにも「デレ」要素がありますが、ツンデレは精神的にバランスの取れた、照れ隠しの延長にあるのが特徴です。
ツンデレの人の特徴

続いて、そんな魅力あふれる「ツンデレ」とはどんな人を指すのかを女性たちに質問。さまざまな特徴が見えてきました!
※アンケートは20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名(未回答含む)。
普段は素っ気ないがギャップがある
「いつも冷たかったりツンツンしているのに、優しくするときには照れながら接する人」(30代・奈良県)
「普段は素っ気ないのに急に照れたりする」(30代・大阪府)
「普段はクールなのに、たまに甘えてくる」(20代・愛知県)
「人前では冷たいのにふたりだと優しい」(20代・千葉県)
「普段は友好的でないが、たまに態度が軟化する人」(30代・広島県)
「普段は素っ気なかったり冷たいけど、ふたりだけのときには甘えてくる人」(30代・東京都)
ツンデレの特徴は、普段の素っ気なさと優しさのギャップ。人前では冷たく見えても、ふたりきりになると急に優しくなるという変化が魅力です。照れ隠しからつい強がってしまうこともありますが、根底には相手を想う気持ちがあるのです。クールな表情の奥に隠れた心の温かさこそ、ツンデレならではの愛情といえるでしょう。
素直じゃない
「本当は嬉しいのに、表に出さない」(20代・愛知県)
「本当なら興味があるのに、絶対に興味ないフリをする」(30代・東京都)
「本当は好きなのに、気持ちとは逆の行動をとってしまう。素直になれない」(30代・大阪府)
「素直じゃない」(30代・奈良県)
気持ちをそのまま言葉にするのが苦手、という特徴も挙げられていました。嬉しいときや照れくさいときほど尖った態度をとってしまったり、反対に感情を隠そうとツンツンしていても、ふとした仕草や表情に優しさがにじむことも。そういった素直になれない不器用も、ツンデレの持ち味ですね。何より、心の奥ではしっかり相手を想っているそのギャップが、人を惹きつける理由でしょう。
外と中でキャラが違う
「人前ではカッコつけて突っぱねるけれど、ふたりになったらきちんとその人に対して優しさをを見せてくれる人」(20代・東京都)
「外では笑顔だが気を許した人の前でひと息をつける」(30代・長崎県)
ツンデレの人は、外では強がって見せても、信頼する相手の前では素直な一面を見せます。外の顔と中の顔を上手に使いこなすように見えるのは、強い恥ずかしさや照れがあるからこそ。“素の自分”は心を許した人にしか見せられないのが、ツンデレならではの愛らしさを生み出しています。
思いやりがある
「素っ気ない態度に見せかけて愛情深い行動をとる」(30代・神奈川県)
「俺様な感じだけど必要なときは寄り添ってくれる」(30代・埼玉県)
一見クールでも、実はとても思いやり深いタイプなのがツンデレの人。言葉では素っ気なくても、困っている人を放っておけなかったり、さりげなくフォローする場面が実は多い様子。優しさを照れ隠しのようにしまい込むところも、「らしい魅力」ですね。ぶっきらぼうな言動の裏には、相手を大切に思う気持ちが確かに存在しているのです。
真逆な言葉選び
「口は悪いけど距離が近い人」(30代・千葉県)
「言葉はキツイけど優しさがある」(30代・広島県)
ツンデレの人は、気持ちとは裏腹な言葉を使いがちですが…冷たく聞こえる表現を選んでしまうのは、感情をそのまま出すのが恥ずかしいから。また、「口は悪いけど優しい」と感じられることが多いのもこのタイプです。相手を思うあまり素直になれず、つい逆の言葉を選んでしまうといった不器用さも愛らしいですよね。
最初の印象は厳しい
「最初は冷たいけど、だんだん優しくしてくれる人」(30代・東京都)
「はじめは冷たいが後から優しくなる人」(30代・長野県)
第一印象で「冷たい」とか「近寄りがたい」と思われることが多いのは、ツンデレらしいところ。初対面では感情を抑え、距離を取ってしまうためにそうなるようです。それでも、関係を重ねるうちに優しさや気配りがにじみ出てしまうのがツンデレの人。最初は厳しく思えても、時間をかけて関わることで、温かさが伝わってきます。
プライドが高い
ツンデレの人は、プライドが高く自分の気持ちを人前で見せるのが苦手。弱みを見せたくない気持ちが、淡々とした印象につながることもあります。でもその裏には、相手にしっかりした人だと思われたいという強い思いが潜んでいる場合も。誇り高さと照れが同居していて、素直になれない不器用さがかえって人を惹きつけるのです。
ツンデレの人の魅力

なぜだかツンデレの人には惹かれてしまう、という人も少なくないですよね。どんなところに魅了されるのか、具体的な理由を教えてもらいました。
ギャップがある
「外ではツンツンしていても、恋人の前では甘えるなど、そのギャップが魅力的」(30代・東京都)
「甘々なときのギャップが良い」(20代・東京都)
「気が緩んだときの表情や言動が穏やかでギャップがあること」(20代・愛知県)
「ギャップがかわいいところ」(30代・大阪府)
ツンデレの最大の魅力は、やはりギャップ。普段は素っ気ないのに、ふと見せる笑顔や優しい言葉には思わずドキッとして心奪われるとのこと。強がりの裏に隠れた照れや、心づかいが垣間見える瞬間など…人間らしい感情の落差があるからこそ、デレたときのかわいらしさや温かさが際立ち、ツンデレ特有の魅力を生み出しているといえます。
かわいい
「照れていてかわいい」(30代・兵庫県)
「素直ではないところがかわいいらしく感じる」(30代・新潟県)
「かわいらしいと思う」(30代・愛媛県)
ツンツンしているときの、照れたり、素直になれずに言葉を詰まらせたりする姿には、思わず笑みがこぼれてしまうかわいらしさがあります。強がっているようで実は一生懸命な姿や、感情を隠そうとする不器用さが、かえって魅力的に映るのです。
自分にだけ見せる表情
「他の人には見せない弱さを見せてくれて、甘えてくるところ」(30代・東京都)
「私にしかデレの部分を見せないので、その人の良さが理解できるところ」(20代・東京都)
ツンデレの人には、心を許した相手にしか見せない表情があります。普段は冷静で隙がないのに、自分の前でだけふっと笑ったり、甘えた口調になったりすると、その瞬間に特別感を覚える人も多いはず。自分にだけ向けられる柔らかいまなざしからは、信頼や愛情が感じられますよね。
デレの部分
「普段は見せないようなデレた一面がたまに見られること」(20代・東京都)
「たまに恥ずかしそうにデレるのがかわいい」(30代・広島県)
ツンデレの“デレ”は、普段のクールさとの対比でより際立ちます。いつもは強がっている人が不意打ちのように見せる優しさや甘さは見る人の心をつかんで離しません。デレたときの穏やかな笑顔や素直な言葉がもたらす喜びは、ツンデレだからこそ感じられるスペシャルなもの。滅多に見せないからこそ心に深く残るのでしょう。
ときめく
「普段冷たい分、優しくされたときに何倍も嬉しくてときめきを感じる」(30代・東京都)
ツンデレの人が見せる突然の優しさは、心を強く動かします。普段はクールに距離をとっているのに、ふいに見せる思いやりや照れた笑顔には思わず胸キュンする人は多いはず。ツンとした態度の裏にある思いやりを感じた瞬間、思わず惹かれてトリコになってしまいます。
ツンデレの人とのエピソード

ここまでのお話で、ツンデレの人についての理解が深まってきたと思います。続いては、実際にどんなツンデレ体験をしたのか具体的に教えてもらいました。
なんだかんだ気づかってくれる
「口では拒否しつつも帰りに送ってくれたりと、何かと言い訳しながらも気遣ってくれた」(20代・東京都)
「気になっていないふりをしながら、さりげなくフォローしてくれた」(20代・兵庫県)
「口ではいろいろ言ってくるけど、知らないところで私のために動いてくれたり準備してくれたりする」(20代・東京都)
ツンデレの人は口では素っ気なくても、行動の端々に優しさがにじみます。「別に心配してないけど」と言いながらも気にかけてくれたり、何気なくフォローしてくれたりと、温かい気づかいには心動かされてしまうもの。素直に優しくするのが恥ずかしいだけで、本当は誰より思いやりがあることもツンデレの魅力をより際立たせています。
ふたりきりのときに甘える
「元カレが普段はそつなく何でもこなすスマートな人で、周りからは頼られるしっかり者のイメージだけど、実は不器用なところもあり助けてほしいのに言えないつらさもあったみたい。でも、彼女である私とふたりでいるときには甘えてきたり膝枕をしてほしいと言ってきた」(30代・東京都)
「自分にだけ甘えてくる感じがたまらない!」(30代・東京都)
周囲の目があるときはクールでも、信頼できる相手とふたりきりになると甘えん坊な一面を見せるのもツンデレの人ならでは。普段とのギャップに驚かされるけれど、それも安心して自分を出せる信頼関係ゆえですね。強がっていた人がふと寄りかかってくる瞬間、ツンデレの本当の愛らしさが表れます。
ツンデレな笑顔
「いつもはツンツンした態度をとっている先輩に、この間のパフォーマンス良かったですよと声をかけたら『ありがとう』とはにかんだ笑顔を見せてくれて、キュンとしました」(20代・千葉県)
「職場ではあまり愛想がなく、取っ付きにくい印象を持たれていた男性が、ふたりきりになるとフニャッとかわいいらしい笑顔を見せてくれた」(30代・東京都)
ツンデレの人が、ふと見せる笑顔には思わず心を掴まれます。照れくさそうにお礼を言ったり、顔を赤らめるような表情を見せられたら、その変化にキュンとする人は多いでしょう。背伸びするような態度の裏に隠された素直な気持ちが垣間見える…それこそツンデレの真骨頂です。
会話やLINEが優しい
「普段、周りの人や自分にもクールな対応なのにLINEなどでは優しいとき」(30代・東京都)
ツンデレの人は、直接会うときはクールでも、メッセージのやりとりでは優しい言葉をかけてくれることが。面と向かっては恥ずかしくても、文字なら素直に気持ちを伝えやすいようですね。そっけない態度との落差に、思わず心ときめく人も多いはず。優しさが滲み出るような短い一言や、かわいいスタンプだけでも魅了されてしまいます。
知れば知るほど好きになる!
ツンデレとは、冷たく見えても実は人に対する思いやりがあるという“ギャップが魅力”になる人のこと。素直になれない不器用さの裏には、相手を想う優しや誠実さが隠されているのです。ツンデレの人たちがふとした瞬間に見せる笑顔や気づかいが印象に残るのは、本心がより伝わってくるからなのでしょう。
ツンデレの人の魅力は、相反する感情表現にあります。プライドや恥じらいを抱えながらも、大切な人にだけ見せる素直な一面…その特別さが多くの人を惹きつけてやまない理由です。
想いを寄せている人の本心がなかなか読めない場合、実はツンデレ気質である可能性も。ふたりだけの時間を作ることができれば心の距離が縮まり、上手に“不器用な優しさ”を引き出すことができるかもしれませんよ。
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