【目次】
・生理中のみんなが感じる不安や不調
・実際、生理中は体にどんな変化が起こるの?
・生理中って太る? ダイエットに向かないのは本当?
・生理中やってはいけないこととは?
・生理中のおすすめの過ごし方
生理中のみんなが感じる不安や不調
漏れが心配
脱毛の総合情報サイト「脱毛口コミランキングなび」が18〜51歳の女性100人に調査を実施したところ、生理中、「漏れ」の心配がもっとも多いことが判明したそう。
漏れの心配に次いで「ニオイ」「蒸れ」などが気になる人が多く、生理に対する悩みは尽きないようです。
【漏れの心配】
・多い日は漏れているかが心配になって一日中気になってしまう。
・漏れてしまうのではないかといつも気になってしまい、気が気じゃない。夜も眠れない。
・ショーツや布団に経血が漏れて汚れてしまう。
【ニオイの心配】
・体から血の臭いがするような気がして、生理中は臭いが気になって仕方なかったです。とても嫌でした。周りも気になりました。
・仕事では体を動かすことが多いということ、ある人と近い距離にいることが多いので生臭いというか血の臭いが自分からする感じが嫌だ。
・取り換える時に上ってくる血なまぐさい香りが嫌です。
【蒸れの心配】
・いつも蒸れてかゆくなってしまうのに悩んでいます。生理が終わる頃には、肌が真っ赤にかぶれてしまうほどです。
・血が出た瞬間のドロッと感がすごく気持ち悪くて嫌です。あと、蒸れる感じがあるのにとても不快感を感じます。
・下着の中が蒸れて痒くなることがとても嫌です。
生理の悩み… 匂いよりアレが心配! 実践している対策は!?<女性100人調査>
肌の調子が悪い
Afternoon Tea LIVINGが女性スタッフ200名に調査したところ、5割以上の女性が生理中肌の調子が悪いと答えました。
むくみが気になる
さらに生理中、体がむくむと感じる人はなんと6割以上。多くの女性がむくみを感じているようです。
忙しくてリラックスできない
約4割の女性がリラックスできていないということも判明。生理中もどうしても頑張ってしまう人が多いようです。
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実際、生理中は体にどんな変化が起こるの?
むくみやイライラ
女性ホルモンには「黄体ホルモン(プロゲステロン)」と「卵胞ホルモン(エストロゲン)」の2種類があり、生理前にはこのうちの「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が分泌されると言われています。
このホルモンはむくみやイライラの要因になっていて、さらには皮脂分泌を増やし、ニキビやシミをできやすくさせてしまう原因にもなっているのだそう。
食欲の増加
医師の杉山力一先生によれば、生理の1週間前は食欲のコントロールが効きにくい時期なのだとか。
低カロリーで、糖質や塩分が控えめなものをチョイスし、食べ過ぎに十分注意する必要があるのだそうです。
【医師監修】痩せやすい時期は生理の前? 後? 基礎体温からみるダイエット法
腰痛やだるさ、冷え
直レディースクリニック 院長 竹村直也先生によると、生理痛は一人ひとり違うものの、生理直前から子宮の中ではプロスタグランジンという物質が急激に増えるのだそう。
この物質は子宮を収縮させて生理の経血を体の外に排出する役割を担っていて、この量が多すぎると収縮が強くなり、キリキリとした痛みが発生。さらには血管を収縮させる作用もあるので、「腰痛」「だるさ」「冷え」などもひどくなりがちなのだとか。
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下痢や吐き気に襲われる
一般内科医の成田亜希子先生によると、生理中は吐き気や下痢に襲われることもあるそう。
生理に向けて分泌が増加する「プロゲステロン」という女性ホルモンは、腸の運動を低下させる作用があり、生理が始まった頃に腹部膨満感や吐き気などの症状を引き起こしてしまうこともあるのだとか。
また、腸の運動を低下させてしまうプロゲステロンが分泌される一方で、生理が始まると脱落した子宮内膜を排出するため「プロスタグランジン」という物質も生成され、これが腸に作用して運動を促す可能性が。
そのため、生理前は便秘になりがちな人も、生理後は逆に下痢になりやすくなると話していました。
とくに生理中の下痢は、生理前に生じた便秘の影響で腸内に大量の便が溜まった状態で発症するので、非常に強い腹痛を生じやすいのだそう。
生理中って太る? ダイエットに向かないのは本当?
女性は痩せにくい時期と痩せやすい時期がある
医師の杉山先生によると、女性には痩せにくい時期と痩せやすい時期があると言います。
「生理は平均28日のサイクルで繰り返されますが、この周期の中で基礎体温は「高温期」と「低温期」に分けられます。そしてそれぞれ、痩せにくい時期と痩せやすい時期があります」(杉山先生)
「低温期は性周期が28日の場合、生理開始から排卵までの約14日間。この14日間はさらに2つに分けられます。
1つが、生理開始から生理終了までの約7日間(=生理期間)、2つ目が、生理終了から排卵までの約7日間。この中で、生理終了から排卵までが「痩せやすい時期」とされています。
逆に、生理が開始してから終了するまでのおよそ7日間は血行不良や冷えが起こりやすく、体重が増えやすい。この生理中は無理にダイエットするよりも、「今は体重を増やしすぎない」と意識することの方が重要です」(杉山先生)
生理終了から排卵までがダイエット時期に向いている
先にお伝えしたように、「生理終了から排卵までの約7日間」が痩せやすい時期だと言われているのですが、では一体、この時期はどう過ごすのが良いのでしょう?
「この時期は普段よりも運動量を増やすことがおすすめです。特に排卵日直前は筋肉量が増えやすいホルモンバランスとなっているので、この時期の後半はいつもの運動に加えて筋トレを取り入れてみましょう。食事については、過度な食事制限はせずに3食バランスよくしっかりと食べ、間食はなるべく控えるようにしましょう。間食を制限することで、運動した分の脂肪燃焼効果がより期待できますよ」(杉山先生)
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生理中やってはいけないこととは?
チョコやチーズ、コーヒーの摂取
書籍『オトナ女子の不調をなくすカラダにいいこと大全』(監修:小池 弘人/サンクチュアリ出版)によると、生理中はチョコ、チーズ、コーヒーは避けるのがベスト。
生理中は血管や子宮を収縮させる「チラミン」という成分が含まれる食品はあまり推奨されておらず、このチラミンが含まれる食品というのがまさに、「チョコ」「チーズ」「コーヒー」など。また、カフェインは体を冷やす作用があると言われているため、とくに生理中は避けた方が良いかもしれません。
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締め付けの強い下着を履く
医師の杉山先生によると、補正下着など締め付けの強い下着を履くと、血流や血液の循環が悪くなり、冷えやむくみ、だるさなどの不調を感じやすくなってしまうのだそう。
さらにはこういった下着は化学繊維が使われていることが多く、お肌への摩擦・刺激がかかり、肌荒れ・かゆみなどのトラブルにつながってしまう可能性も。
生理中はできるだけ、こういった腰やお腹周りを強く締め付けるものは避けるようにしましょう。
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セックスやセルフプレジャー
産婦人科専門医の柴田綾子先生によると、生理中のセックスやセルフプレジャーはできるだけ避けた方が良いとのこと。
「生理中の膣は、粘膜が感染やダメージを受けやすくなっています。そのため生理中にセックスをすると、女性も男性も性感染症などの感染症にかかりやすい。
さらには生理の血が子宮からお腹の中に逆流し、子宮内膜症になりやすくなるとも言われています。
どうしてもする場合は、セックスの最初から最後までしっかりとコンドームをつけて行うべき」(柴田先生)
「またセルフプレジャーに関しても、腟の粘膜がダメージを受けやすくなっているので、どうしても行う場合は手の爪を短く切り、清潔にすることが大事。
乱暴に指を膣の中で動かすと、傷つくことがあるので優しく扱ってください」(柴田先生)
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生理中のおすすめの過ごし方
体を温める工夫をする
生理中はできるだけ冷たい飲み物を避け、温かい飲み物もしくは常温の飲み物を飲むのがおすすめ。
できるだけ保温作用のあるコットンやシルクの肌着を着て、体を温め、巡りをスムーズにすることを意識して過ごしてみてください。
痛みが強いときは鎮静剤を使う
鎮静剤は副作用や体への負担が怖い、という人もいるかもしれませんが、ポイントをおさえれば辛い痛みを和らげるのには最適。
・長期連用をしない
・食後30分以内に飲む
この2つのポイントを守り、症状に合わせて服用してみましょう。
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リラックスする時間を意識的にとる
生理中は、今までアクティブに過ごしてきた自分をいたわるタイミングです。
ハーブティーやアロマを使ってリラックスしたり、好みの香りの入浴剤を入れてみたり、癒しの時間を多めに作ってあげましょう。
クリニックに行くという選択も
鎮静剤を飲んでも生理痛が続いたり、メンタル面が安定しなかったりする場合、なんらかの病気の可能性も考えられます。
その場合はクリニックで診断を受けるのがおすすめ。
生理でクリニックを受診するなんて… とためらってしまう女性も多いかもしれませんが、クリニックでは体質に合わせた漢方薬や鎮痛剤の処方をしてくれたり、生理期間を快適に過ごすためのアドバイスをくれたりするので、セルフでのケアよりも、確実で安心です。
生理中、より快適に過ごしたいという人は、検討してみてくださいね。