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BEAUTY

2019.05.06

生理になると吐き気と下痢が…。私だけ? 女医が答えます!

生理中によく見られる「吐き気」と「下痢」の原因と対処法について詳しく解説します。

月の一度のペースでやってくる生理はお腹や腰の痛みを引き起こすばかりでなく、急激なホルモンバランスの変化によって様々な不快症状に襲われます。

経血漏れなどの心配が尽きず、女性にとって生理期間は一か月の中で最も煩わしい数日と言っても過言ではないでしょう。しかし、生理は性成熟期にある女性にとって大切なものですから、不快な症状と上手く付き合っていかなければなりません。

【目次】
生理になると吐き気が起こる理由
生理になると下痢が起こる理由

生理になると吐き気が起こる理由

そもそも、生理とはどのような現象なのでしょうか?

生理の正体は、剥がれ落ちた子宮内膜が血液と共に剥がれ落ちたものです。子宮内膜は子宮の内腔を覆う細胞であり、増殖・成熟。脱落を繰り返しています。

このような子宮内膜の変化を引き起こすのが女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンです。生理が始まって子宮内膜が剥がれ落ちると、次の妊娠の機会に備えて子宮内膜は徐々に増殖していきます。

この作用を促すのがエストロゲンであり、同時に卵子の成熟も行います。そして、生理開始から約二週間が経過すると排卵が生じるのです。排卵が生じると、次は増殖した子宮内膜を着床に適した状態に成熟させるためにプロゲステロンが多く分泌されるようになります。

プロゲステロンの分泌は約二週間続き、着床が生じれば妊娠の成立となりますが、着床が生じない場合はエストロゲンとプロゲステロンの分泌が急激に低下して子宮内膜の脱落、つまり生理が引き起こされるのです。

生理
(c)Shutterstock.com

このように、生理はエストロゲンとプロゲステロンの分泌バランスに強く影響される現象の一つです。また一方では、それぞれのホルモンは体内の様々な部位に働きかけて不快な症状を引き起こすこともあります。

まず、生理に向けて分泌が増加するプロゲステロンは腸の運動を低下させる作用があるため便秘になることがあります。そのため、生理が始まった頃には腹部膨満感や吐き気などの症状が引き起こされることも少なくないのです。

また、生理痛が極端強い場合には痛みのために吐き気を感じることもあり、「月経困難症」と呼ばれる病気が背景にある可能性も考えられます。

腸の運動を促すことが改善につながることも

生理中の吐き気に対しては、便秘を改善するために食物繊維や水分を多く摂ったり、ストレッチやウォーキングなどの軽めの運動を行って腸の運動を促すと改善することがあります。また、ひどい生理痛に伴う吐き気がある場合には生理痛にも効果のある市販の鎮痛薬を服用したり、お腹を温める・湯船に浸かって身体を温める、などの対策がおススメです。

吐き気
(c)Shutterstock.com

吐き気に胃薬を服用しても効果は薄い

吐き気と言えば市販の胃薬を服用する人の多いですが、生理に伴う吐き気は胃の荒れや調子の悪さが原因ではないため、効果は薄いと考えられます。

生理になると下痢が起こる理由

生理になるとお腹を下しやすくなる人は意外と多いものです。生理痛の痛みなのか下痢による痛みなのか判断できず、思わぬ場面で突然の便意に襲われるケースも少なくありません。

生理中の下痢も実は女性ホルモンの働きが関与

上述したように、生理に向けて盛んに分泌されるプロゲステロンは、腸の運動を低下させて便秘を引き起こすことがあります。

一方、生理が始まると脱落した子宮内膜を排出するためにプロスタグランジンという物質が産生され、子宮の収縮が促されます。

プロスタグランジンは全身の様々な部位に作用する物質であり、腸にも作用して運動を促す働きがあります。このため、生理後は生理前とは逆に下痢になりやすくなるのです。

生理中の下痢
(c)Shutterstock.com

とくに、生理中の下痢は、生理前に生じる便秘の影響で腸内に大量の便が溜まった状態で発症するため非常に強い腹痛を生じるのが特徴です。

妊娠中の下痢はプロゲステロンやプロスタグランジンの分泌が原因であるため、根本的な治療方法は少ないですが、日常生活ではお腹を温めるなどして子宮収縮を抑え、プロスタグランジンの産生を減少させる対策が有用です。

市販の下痢止めは控えよう

また、下痢になると市販の下痢止めを服用する人もいますが、便秘になったり吐き気を生じたりするようなケースもありますので控えましょう。

また、ウイルスや細菌感染による下痢の可能性もありますので、下痢止めを飲むとかえって回復が遅れることもあります。市販の整腸剤が効くこともありますが、下痢がひどいとときには無理をせず病院を受診して治療を受けるようにしましょう。

病院を受診
(c)Shutterstock.com

成田亜希子先生

一般内科医。プライベートでは二児の母。
保健所勤務経験もあり、医療行政や母子保健、感染症に詳しい。
国立医療科学院などでの研修も積む。
日本内科学会、日本感染症学会、日本公衆衛生学会所属。


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