生理が原因で仕事が不利だと感じた女性は?
まずはじめに、「仕事をする上で生理が原因で女性が男性より不利になっていると感じたことはありますか?」と質問。
73.6%の女性が「ある」と回答
実に半数以上が不利だと感じたことがあると回答しました。生理は、体調不良や肌荒れ、生理用品や鎮痛剤の費用など影響はさまざま。その上で仕事で不利と感じることとは?
実際に不利だと感じたことって?
仕事をする上で生理が原因で女性が男性より不利だと感じたことが「ある」と回答した人に、具体的にどのようなことで不利だと感じたのかを調査。実体験のエピソードも紹介します。
1位:「頭痛などの体調不良や眠気で本来の力が出せない」(80.3%)
多くの人が不利だと感じたことは生理による体調不良で仕事に力が入らないということ。
・生理で体調が悪くなり、期日までの仕事に影響が出たことがあった。お客様とやり取りしながら物事を進めるので、人に頼めるような仕事ではなかったので、何時間か穴を空けたのは非常に心苦しかった(40代/今は働いていない)
2位:「横漏れなど身だしなみが気になって集中しづらい」(65.0%)
続いて不利だと感じた人が多かったのは仕事中に起こる経血漏れなどの身だしなみ。
・実際にあったことですが、仕事が忙しくてなかなかトイレへ行くタイミングがなく、経血が服に染みてしまい、職場の椅子まで汚してしまってとても気まずかった(30代/今は働いていない)
3位:「休むと仕事に穴を開けたり周囲から反感を買ってしまう」(54.4%)
続いては仕事を休むということへの周囲の反応。理解のない上司からの理不尽な言葉も。
・生理休暇がある会社でしたが、使うたびに課長に呼び出され、何でいつも具合悪くなるのだと言われ続けました(50代/パート・アルバイト)
4位:「怠けていたり、やる気がないように誤解を受けやすい」(52.5%)
生理の影響で仕事中にも眠気が多くなる人はさらに誤解を受けやすいのかもしれません。
・私は人より生理が重くて大変でした。生理が軽い人は重い人の辛さがわからないから同性でも無神経な事を言う人が多かった。怠けていると思われて仕事が円滑に進まない事があった(50代/今は働いていない)
どんなことが必要だと感じている?
不利だと感じたことがさまざまありましたが、生理をめぐって企業からどのような支援が必要だと感じているのでしょうか? 女性たちが感じる福利厚生はこちら。
1位:「生理休暇の付与」(69.0%)
1位はやはり生理休暇。また生理休暇に関する意見も。
・人によっては病気レベルの症状が出るので、生理休暇はあると助かると思う(40代/パート・アルバイト)
・生理休暇と言う名前が良くない気がします。今、生理です! と社内に言っていると思います。デリカシーが無い(50代/パート・アルバイト)
・生理休暇があっても男性上司には言いにくかったり、言っても知らなかったりするので、啓蒙してほしい(40代/パート・アルバイト)
2位:「トイレに生理用品などが置けるロッカーの設置」(60.7%)
1位の生理休暇と大差なく支持されたのがロッカーの設置。ロッカーがあれば経血漏れで洋服が汚れたとき用にボトムスを準備しておくことも可能かもしれません。
・服を汚してしまったとき本当に困る。その後、着替えないと仕事できない(40代/正社員)
3位:「生理用品や鎮痛剤・ピルなどの購入費補助」
多くの人が生理中に助けられている鎮痛剤やピルですが、その費用は負担に感じることも。
・よほど生理痛の軽い方を除きほとんどの女性が体調不良を隠して無理して働いているのが現実です。理解してほしいとはいいませんが、生理用品やピルに女性だけがお金を使うのは不公平かと思うところです。国を発展させるため、女性の妊娠出産に伴う生理のサポートは当然必須と思います(30代/正社員)
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仕事をする上で多くの影響を及ぼすことがある生理。不利だと感じたことがないと回答した人の中には「自分は困っていないが症状が重い人は大変」「生理だけでなく頭痛持ちなども辛いときは休める環境になればよい」という意見も。さまざまな角度から見た対策が必要なのかもしれません。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:904名 ※女性のみ
調査実施日:2021年9月15日(水)~2021年9月22日(水)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
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