過剰なストレスが生理に及ぼす影響とは…
日常や仕事などで嫌なことがあると「ストレスだな」と心の中で思ったり、口にだしたりすることがあるかと思います。
ストレスが何か体によくない影響を及ぼすことは、何となく感じられるものではありますが、それが生理にどのように影響するのかについて、ご説明したいと思います。
ストレスはなぜ感じるの?
周りの環境や人間関係などについて好ましい状況でない時、私たちはストレスを感じます。これは、副腎皮質という臓器からコルチゾールというホルモンが分泌されることによって生じる反応です。
本来コルチゾールは、体の状態を整えるために働く大切なホルモンですが、ストレスを受けるとこのコルチゾールが大量に放出され、不快な感じや違和感を引き起こします。私たちはこの体の反応に対して、ストレスという感覚を感じているのです。
ストレスと生理の関係
仕事で忙しかったり、疲れている時などに生理周期が乱れたりしたことはないでしょうか。
この副腎皮質からのコルチゾールの産生は、脳の視床下部や下垂体と呼ばれる部分でコントロールされていますが、卵巣からの女性ホルモンの産生も同様に脳からの作用を受けています。
過剰なストレスを受けると、多くのコルチゾール産生するために、脳からの指令は卵巣よりも副腎皮質へより強く働くようになります。それによって、排卵が遅れたり、ホルモンバランスが乱れて不正出血起こしたりという原因になっているのです。
ストレスというのは悪いことばかりではありません。例えば、筋力トレーニングでは筋肉にストレスをかけることで、その増大を促しますし、適度な緊張は精神面での成長を促します。
ストレス社会ともいわれますが、過度なストレスは避けながら、適度なストレスは受け入れていくことも大切なことだと思います。
TOP画像/(c)Shutterstock.com