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牛すじのカロリーは100g155kcal!
牛のアキレス腱やスネなどを指す牛すじは、100gあたり155kcal。
100gというと、たとえば煮込み料理を作ったときのちょうど1人前のお肉量くらいです。副菜として小鉢料理で食べる場合は、重量はさらに少なくなるでしょう。
その他部位・肉と比べると低い? 高い?
牛肉の部位別でカロリーを比較
牛すじは牛肉のその他部位と比較して、カロリーが低いのか高いのか見ていきましょう。輸入牛、すべて100gあたりで比べていきます。
カロリー | |
---|---|
牛すじ | 155kcal |
肩ロース | 160kcal |
モモ | 117kcal |
ヒレ | 123kcal |
ランプ | 112kcal |
サーロイン | 127kcal |
リブロース | 163kcal |
こうして見ると、牛すじはカロリーが高めなのか… と思われるかもしれませんが、実はこれ、牛の赤肉のカロリーです。私たちがよくスーパーで購入する脂身つきのお肉の場合は、それぞれもっと高カロリーになります。
脂身つきの牛肉と牛すじを比較してみましょう。
カロリー | |
---|---|
牛すじ | 155kcal |
肩ロース | 221kcal |
モモ | 148kcal |
バラ | 338kcal |
ランプ | 214kcal |
サーロイン | 273kcal |
リブロース | 212kcal |
カロリーが一気にアップしましたね。このことから牛すじは、牛肉の中でヘルシーなお肉だといって問題なさそうです。
豚肉や鶏肉ともカロリーを比較
次に、豚肉や鶏肉のカロリーとも比較してみましょう。すべて100gあたり、まずは赤肉・皮なしから。
豚肉(赤身)
カロリー | |
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ロース | 140kcal |
もも | 119kcal |
ヒレ | 118kcal |
鶏肉(皮なし)
カロリー | |
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むね肉 | 105kcal |
ささみ | 98kcal |
もも肉 | 113kcal |
100gあたり155kcalである牛すじ。この中では高カロリーですね。では、脂身つき・皮ありと比べるとどうなるでしょうか。
豚肉(脂身つき)
カロリー | |
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ロース | 248kcal |
バラ | 366kcal |
もも | 171kcal |
鶏肉(皮あり)
カロリー | |
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むね肉 | 133kcal |
もも肉 | 190kcal |
手羽先 | 207kcal |
手羽元 | 175kcal |
鶏むね肉には敵いませんが、脂身つき・皮なしの中で牛すじは圧倒的にヘルシーです。
牛すじの栄養は? 実はコラーゲンが豊富
お肉全体の中でヘルシーな部類であることがわかった牛すじ。実はまだ魅力的な点があります。それは、コラーゲンがたっぷり含まれているということ。
牛すじにはプルプルした部分がありますが、多くの人はこれを「脂肪」と勘違いします。ですが、このプルプルした部分こそタンパク質の一種であるコラーゲンなのです。
コラーゲンは肌にうるおいやハリを与えてくれたり、関節痛を緩和したり、骨を丈夫にしたり、美はもちろん健康にも嬉しい効果が期待できます。加齢によって減少するといわれているので、私たちは食事で補っていかなければなりません。
食事での摂取、とくに牛すじのような動物性食材での摂取は、脂質を過剰に摂取してしまう恐れもあるので食べ過ぎには注意ですが、牛すじは不足しがちなコラーゲンの摂取に非常に優れた食材なのです。
牛すじは低カロリー! でも注意点もアリ
糖質を含む食材との相性がいい
牛すじ自体は低カロリーでコラーゲンもたっぷりなダイエット向き食材。でも実は注意点があります。
牛すじを使ったレシピを思い浮かべてみましょう。どんな料理が思い浮かびましたか? 牛すじ煮込みや牛すじカレー、牛すじのどて焼きなどではないでしょうか?
どれも味がしっかりしていて美味しい料理ですが、砂糖やみりん、小麦粉など“糖質”を多く含む食材が使われます。しかも相性のいい野菜は、にんじんや玉ねぎなど糖質多めの食材です。
牛すじ自体が低カロリーでも、こうして料理に使う調味料や食材で結果的に高カロリーになってしまうことは多々あります。ダイエット中カロリーを気にして食べるのなら、この点には十分注意しなければなりません。
レシピを工夫して低カロリーを維持!
牛すじを使って料理をする場合は、使用する調味料や合わせる食材に注意しましょう。
たとえば牛すじ煮込みを作るなら、お砂糖やみりんの使用を少なめに、糖質の多い野菜を控えて大根やこんにゃくを多めに使用すると、こてこてな牛すじ煮込みよりもヘルシーに仕上がります。
だしを使った野菜たっぷりのおでんに牛すじを入れて食べるのもよいでしょう。
牛すじはダイエット向き! 食べ方に気をつけて
低カロリー高タンパク質な牛すじは、ダイエットの強い味方になる食材です。一見脂肪に見えるプルプルの正体がコラーゲンであることを知っただけでも、一気に食べやすくなったのではないでしょうか? カロリー制限している方が気をつけたいのは「食べ方」。調理に使う調味料や合わせる食材に注意しながら、結果的に高カロリーにならないようにしたいですね。
りの
栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフォットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行(渡航国数50カ国以上)。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。