目次Contents
【部位別】ラム肉のカロリーと糖質量
ラム肉100gあたりのカロリーと糖質量を、部位別で見ていきます。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
かた(脂身付き) | 214kcal | 0.1g |
ロース(脂身付き) | 287kcal | 0.2g |
ロース(皮下脂肪なし) | 128kcal | 0.0g |
もも(脂身付き) | 164kcal | 0.3g |
当然ながら、脂身付きのお肉のカロリーが高めですね。部位はももがもっとも低カロリーです。糖質はその他肉類同様、ほとんど含まれていません。
【比較】マトン肉と比べるとどう違う?
そもそも「ラム」と「マトン」の違いって?
マトンも同じ羊です。ではマトンとラム、一体何が違うのでしょうか。
実は、生後1年未満の子羊のことを「ラム」、生後2年以上の羊のことを「マトン」と呼びます。年齢が不明な場合は、永久歯が生えていない羊を「ラム」、永久歯が2本以上生えている羊を「マトン」と区別しています。
味は好みによりますが、マトンには独特な臭みがあり肉質は弾力があって固め。ラムはクセが少なくやわらかい肉質が特徴です。
マトンのカロリーや糖質量は?
ラムとマトンの違いがわかったところで、肉のカロリーにも違いがあるのかどうか見ていきましょう。
ラム | マトン | |
---|---|---|
かた(脂身付き) | 214kcal | – |
ロース(脂身付き) | 287kcal | 192kcal |
ロース(皮下脂肪なし) | 128kcal | 139kcal |
もも(脂身付き) | 164kcal | 205kcal |
部位によって異なりますが、ラム肉のほうが若干カロリーが低い傾向ですね。
【比較】鶏肉・牛肉・豚肉と比べると?
ラム肉と鶏肉、牛肉、豚肉のカロリーを共通の「もも」で比較してみます。ラム肉はその他肉類に比べて高カロリーなのか低カロリーなのか見ていきましょう(すべて100g)。
カロリー | |
---|---|
ラム(もも・脂身付き) | 164kcal |
鶏(もも・皮付き) | 234kcal |
牛(もも・脂身付き) | 148kcal |
豚(もも・脂身付き) | 171kcal |
同じ部位の脂身付き(鶏は皮付き)を比較すると、ラム肉は牛肉の次にカロリーが低いことがわかります。
【栄養素】ラム肉はダイエットに向いている?
脂肪燃焼効果が期待できる「カルニチン」が豊富
カルニチンとは脂肪の燃焼をサポートするアミノ酸の一種。脂肪酸と結合してミトコンドリアに運搬し、脂質からエネルギーを作り出します。
カルニチンは動物の肉類に多く含まれているのですが、ラム肉は鶏、牛、豚の中でも含有量がもっとも高い肉で知られています。
カロリーはそれほど高くなくカルニチン含有量が高いラムは、「食べても太りづらい肉」と言えるでしょう。
筋肉や骨、皮膚を作る「タンパク質」もたっぷり
タンパク質の含有量が多い肉。ラム肉も例外ではありません。
ラム肉100gに含まれるタンパク質はももで20.0g。鶏肉の皮付きももは17.3g、牛肉の脂身付きももは19.6g、豚肉の脂身付きももは20.5gです。
突出して高いわけではありませんが、その他肉類同等のタンパク質も含むラム肉は、やはりダイエット向きと言えます。
美と健康を維持する「ビタミン類」も含まれる
ラム肉には疲労回復に欠かせない「ビタミンB1」、皮膚や粘膜、髪などの再生をサポートする「ビタミンB2」、強い抗酸化作用を持ち老化や病気から身体を守る「ビタミンE」が多く含まれています。
ビタミンB1・B2は水溶性、ビタミンEは脂溶性。
水溶性ビタミンは水に溶けやすく熱に弱い性質があり、脂溶性ビタミンは油脂に溶けやすく油脂と一緒に食べることで吸収率がアップします。熱に強く加熱調理も問題ありません。
煮る場合はスープやカレーなど汁ごといただく料理に、焼く場合はオリーブオイルのような良質な油、塩コショウなどシンプルな味付けで調理するのが、栄養素を無駄にせずラム肉を食べるポイントです。
【結論】ラム肉はヘルシー肉の代表!
ラム肉は低カロリーな上タンパク質が豊富、脂肪燃焼を助けるカルニチンもたっぷり含むヘルシー肉であることがわかりましたね。とは言え肉は肉。糖質はほとんど含みませんが脂質は含まれていますし、カロリーもゼロではありません。ダイエット中は食べ過ぎや調理法に気をつけ、ヘルシーさを保っていただきましょう。また、いくらヘルシー肉でも牛肉や豚肉を我慢してまでラム肉を無理に選ぶ必要はありません。牛や豚、もちろん鶏にも身体に嬉しい栄養素はたっぷり含まれています。カロリーを意識しつつ、さまざまなお肉をさまざまな調理法で楽しんでくださいね。
りの
栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフォットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行(渡航国数50カ国以上)。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。
▼あわせて読みたい