手羽先のカロリーと脂質量
100gあたりのカロリーと脂質量
手羽先のカロリーと脂質量は以下(可食部100g)。
カロリー | 脂質量 | |
---|---|---|
手羽先(100g) | 207kcal | 16.2g |
鶏肉にはほとんど糖質が含まれていません。手羽先の糖質量は0gです。
手羽先1本あたりのカロリーと脂質量
手羽先100gあたりのカロリーは207kcal、脂質が16.2gでした。では手羽先1本あたりのカロリーと脂質量はどれくらいになるのでしょうか。
カロリー | 脂質量 | |
---|---|---|
手羽先(1本) | 72kcal | 5.7g |
大きさにより1本の重量は変わりますが、これは1本60gの手羽先、骨なし可食部35gで計算しています。
手羽先は鶏肉だから太らない?
手羽先は鶏肉の中でも高カロリー
ダイエット中推奨される「低カロリー」「低糖質」「高タンパク質」と三拍子そろう鶏肉ですが、手羽先はちょっぴり例外。
手羽先は皮がほとんどで肉の部分は少なめです。そして鶏皮は約半分が脂質。肉部分に比べ非常に高カロリーなのです。
そのため、カロリーだけを見ると手羽先はダイエット向きとは言えません。鶏むね肉やささみと同じ感覚で食べていると太ってしまう可能性があります。
手羽先は筋肉を作るタンパク質が豊富
脂質の多い皮が大部分を占める手羽先。鶏肉と同等のタンパク質量は期待できないと思うかもしれませんが、手羽先にもタンパク質は含まれます。100gあたりに含まれるタンパク質量を他部位と比較していきましょう。
タンパク質量 | |
---|---|
手羽先 | 17.4g |
手羽元 | 18.2g |
むね肉(皮なし) | 23.3g |
ささみ | 23.9g |
もも肉(皮なし) | 19.0g |
むね肉やささみと比べると少なめですが、これは決して低い数値ではありません。その証拠にタンパク質食材で知られる納豆は16.5g、卵は12.2g、木綿豆腐は7.0gです(すべて100gあたり)。部位が違っても鶏肉はタンパク質の宝庫なのです。
ハリ肌を作るコラーゲンもたっぷり含まれている
コラーゲンには肌のうるおいをキープし、弾力を与えてくれる役割があります。その他、筋肉や骨を作ったり、関節の動きをサポートしたりする働きが期待できる栄養素。
皮が大部分で脂質の多い手羽先ですが、手羽先はこのコラーゲンを豊富に含んでいるのです。
カロリーだけ考えると手羽先はダイエット向きとは言えません。しかし、コラーゲンを豊富に含んでいることを考えるとダイエットの敵とは言い切れない食材なのです。
ダイエット中は調理法に気をつけておいしくいただきましょう。
手羽先をカロリーカットして食べる方法
茹でて余分な脂をカットする
脂やカロリーが気になる場合は、手羽先を一度下茹でして余分な脂を落としましょう。
ある程度茹でることで、その後焼き調理しても生焼けの心配がありません。手羽先のおいしさをできるだけ損なわず、ヘルシーに食べられる方法です。
シンプルな味付けにする
手羽先は甘辛ダレが非常によく合いますよね。
こってりしたものが食べたいとき、お酒のおつまみにと、たまに食べる分にはよいですが、やはり甘辛ダレはカロリー高め。材料には砂糖やみりん、薄力粉や片栗粉などが使用されています。
できるだけカロリーを増やさずに手羽先を食べるなら、塩やレモン、ハーブを使ってできるだけシンプルな味付けにしてみましょう。
調理法を工夫する
手羽先は揚げ物にするととってもおいしいですが、当然、唐揚げより油を使わずオーブンで焼いた調理法のほうがカロリーはカットできます。「どうしても揚げて食べたいんだ!」というなら油を少なくして揚げ焼きにしたり、味付けした手羽先に片栗粉をサッとふりかけオーブンで焼いた「唐揚げ風」にしたりして楽しみましょう。
たっぷりの油で揚げるよりもグンとヘルシーになりますよ。
むね肉やもも肉とミックスして調理する
カロリーが気になってしょうがないのなら手羽先を食べないのがベスト。でも「むね肉やささみに手羽先の代わりは務まらないよ…」というなら、お肉の部位をミックスして調理してみてはいかがでしょうか。
むね肉やささみは鶏肉の中でもとてもヘルシーです。
手羽先の皮を剥いでしまうと手羽先を選んだ意味がないくらい身が残りませんが、もも肉なら皮を剥いでもしっかり身は残りますしカロリーも100gで80kcalほどカットできます。
手羽先は“当たり”として使う量を減らし、むね肉やささみ、皮を剥いだもも肉をメインにした調理をしてみませんか?
手羽先は工夫しておいしく食べよう
手羽先のカロリーや脂質量、その他部位の鶏肉と比較しました。カロリーが鶏肉の中でも高いのは、脂質を多く含む皮がたっぷり付いているから。カロリーだけを考えるとダイエット向きではありませんが、手羽先にも鶏むね肉やささみと同じようにタンパク質が含まれていますし、コラーゲンもたっぷりです。ダイエット中食べたくなったら、下茹でして脂を落としたり揚げ物を避けたりして、無駄にカロリーを摂らないよう工夫してみましょう。
りの
栄養士・運動実践指導者・ダイビングインストラクターとしてフォットネス業界に10年勤務。趣味は筋トレと海外旅行(渡航国数50カ国以上)。現在はWebライターとして世界中でノマドライフを満喫中。著書『拝啓、世界であわてふためく女子たちへ』。